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エクリプス開拓団2
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「すごいすごーい、あの荒れ果てた土地がこんなになるなんて」
ユーフォリアやリースリット、開拓団のみんなも驚いている。昨夜ばら撒かせたのは【建国の麦】というどんなに荒れ果てた荒野でも育ち栄養価などが高く収穫日数も遥かに短い新しい種類の植物だ。
一夜明けると種を撒いた土地は一大穀倉地帯に変貌していた。まだ青々として収穫は出来ないがそれも後数日のことだ。
「ユーフォリアたちはこれから開発される土地や住居に適した場所と穀倉地帯がどれだけ広げられるかを調べて、リースリットたちは昨夜と同じように種まきと森の拡張を行って、種は別のになる。それ以外の開拓民はまだ手が入っていない周囲の探索とこの場所で待機をお願いするよ」
「これは大仕事になりますね、がんばります」
「わかったよ、みんながんばろうねー」
それぞれに指示を出してから南の防衛のための砦に向かうと昨夜より砦らしくなっていた。ゴーレムたちががんばったのだろう。
「マスター、おかえりなさい」
リーダー格のゴーレムが近づいてきた。
「あれから何か問題はなかった?」
「2回ほど敵の攻撃がありました。敵は殺さずに捕らえてあります」
ゴーレムたちは基本的に相手を殺さないように命令してある、もちろん上位者からの命令があればそれを解除できる。彼女たちの戦闘能力なら別次元にいるすべてのゴーレムを呼び出せば南部をすべて支配下に手に入れることも十分に可能なのだが、
(それをやると世界中が敵に回りそうだな)
すべてを見せると王国から敵対されそうなので止めた。
「マスター、どうかしましたか?」
ゴーレムがいぶかしげに聞いてくる。
「なんでもない、それより捕虜に会わせて欲しい」
捕虜から話を聞くために砦の一室に向かうとやたら薄汚れてボロボロの服を着た男女と80人それとは逆でやたら綺麗な男たちが20人とに別々に分けられていた。
「なぜこんなに違うの?むやみやたらに傷つけることは禁止したはずだけど?」
「彼らはここに来る前からそういう姿でした。おそらく身分差別で満足に生活できていないようです」
いくらなんでもここまで扱いが違うのかと泣きそうになるがただの捨て駒なのだろう彼らは、それがはっきりと見て取れた。
「彼らをここから出して傷を手当てしてあげて、わたしは食事などを用意する、身なりの良い方には首輪を付けておいて」
「かしこまりました」
ゴーレムたちに命令して彼らの傷をポーションなどで回復させてる間に砦の中に広場に簡素な風呂場と服を用意し大鍋をいくつも出して料理を作る。すいとんという料理で味付けは塩が基本だが色々な肉や野菜を入れ小麦粉を水で溶かしたものを横に流しながら平べったくしていく。
「マスター、彼らの傷を癒しました」
風呂に入れて用意した服を着させるように命令する。その間に飲み物などを用意してすいとんを完成させる、食器も用意して全員分よりかなり多めに量を作った。
ボロボロだった彼らはかなり綺麗な格好になっていた。色々な種族が混ざっていてどれがどれだか分からなかったが後で話を聞くことにする。
「さぁ、好きなだけ食べなよ」
目の前には暖かい料理とミルクが食器に入れて並んであるがしばらくそれを見ているだけだったがやがて一人が食べ始めると「おいしい!」の言葉で食欲を抑えきれなくなりがむしゃらに食べ始める。もちろん全員おかわりをねだりひたすら無言で食べ進めていく。ゴーレムたちが大鍋からすいとんを何度も注ぎ足して全員の胃袋を満たす。ミルクの方もひたすら飲み干していく。
30分ぐらい食べ続けてから彼らは全員泣きだしてしまった。よほどひどい状態になっていたのだろう。ゴーレムたちの話では何度と暴行を受けて痛々しい傷が全員にあったそうだ。人権無視だけでなくここまでひどく出来るのはおそらく支配者にありがちな優越感があるせいだ。だから平然と他者に暴行が出来る。
(この世界の意識改革も仕事になるな)
平然と他種族を弾圧する状況を放置は出来ない。
「アナタは一体どなたなのですか?」
泣き止んだ一人の若者が問いかけてきた。
「わたしは北のディングル王国からこの南部の開拓団に任命されましたリーヴリルです。よろしければそちらの事情などを聞きたいのですが」
「頼みます!われらが仲間を守るために手を貸して下さい!」
彼らの事情を聞くと人間族以外は苛酷な環境極まりない物だった。使い捨ての兵の役割を押し付けられひたすら尖兵として使われ何人もむごたらしく治癒も施されぬまま死んだことなどを聞いた。
「もうすでに一族たちは壊滅寸前の状態です、ろくな援助も無く滅ぶのを覚悟していたのですがリーヴリル様なら助けられるのでは?」
少し悩む、彼らの規模がどのぐらいか分からないしそれを無事に連れてくるためにはかなり荒っぽくなるだろうが、
「そちらで説得できる?」
「もちろんです」
それなら話が早い。《繋がる門》をここに設定して【空駆ける馬車】に全員を乗せて彼らの里まで行くことになった。【インビジブル】の魔法で姿を完全に隠して高速移動する。種族は獣人族、鬼族、エルフ族、妖精族など様々だ。
最初の村に着くとそこで真っ先に目に飛び込んできたのは昨日の騎士たちと同じ者たちが村人に暴行を加えている姿だった。
「あいつら、よくも!」
こちらは【インビジブル】で姿を完全に消してあるが声などは出てしまう。
「ここは任せて」
騎士や兵士たちは100人ほどいるがこれなら半分のゴーレムを呼び出せばすぐに制圧できる。万単位で創ったので人数的に問題ない。すぐさま【ゴーレム召還】を使いかれらを強襲して制圧する。突然現れたことにまともな指揮など取れるはずも無く瞬時にお縄について一まとめにする。もちろん首輪を付けておく。
【インビジブル】を解いて姿を見せる。
「親父!みんな」
「息子よ!どうやって戻ってこれたのだ!北のほうに軍兵として向かったはずなのに」
全員の健康状態を【分析】【識別】で見るとかなりひどい。暴行による傷だけでなく栄養失調で餓死しそうな子供が存在するほどに最悪だ。このままではあっという間に死に絶えてしまうだろう。
「こちらのリーヴリル様が助けてくださったんだ」
どうもと挨拶する。完全に少女の子供なので信頼されるのかどうか分からないが連れてきた人たちから説明を受けるとすぐに信じてもらえた。
「すると北のディングル王国でわれらを受け入れてくれると?」
単刀直入に本題を言うことにした、出来る限り早く保護しなければこの後どうなるか分からない
「この村を完全に捨ててわたしの開拓団の領地に来てもらいたい。衣食住はすべて保障しますし生活していける土地なども十分あります。そちらの要求は可能な限り応えますので亡命しませんか?
もちろん労働力として働いてもらうなどしますが王国では人種差別することは禁じられていますので理不尽な暴行などはいたしません。
すみませんが1時間以内で答えを貰いたい、他の村々を回らなくてはいけないのでここだけにかまっている時間がありません。決めたのならすぐにでも領地に安全に移動させます」
村人たちは多少悩むような態度だったが連れてきた人たちの熱い説得もありすぐさま亡命することを決めた。《繋がる門》で場所を繋ぎゴーレムたちに荷物を運ばせて移動させる。動けない人たちは【空駆ける馬車】に乗せて安全な状態で移動させた。
すべてで14の町や村を回り人間族以外のすべての住人を領地に移動させる。町を監視する騎士たちや兵士たちなど畳み首輪を付けて放置する。
「軍に無理矢理連れていかれた家族や仲間がいるんだ、何とかなりませんか?」
それも想定の範囲内なのでその場所まで案内させる。それなりに大きな都市だったので探すのが面倒だな。なので連れてきた全員に協力させる。とりあえず偵察ということで中に入ることにした。中に入る全員に【惑わしの腕輪】という変身アイテムを装備させる。これでは他者から見える姿を完全に誤魔化したり暗示を掛けることができる潜入用マジックアイテムだ。
「これで都市の中を広く調べてきて、情報が集まったら救出を開始する」
連れてきた全員を街中に散らばらせる。わたしは【インビジブル】で姿を隠して街中を歩くが人間族以外ほとんど姿が見えないし商人も住人も人間族ばかりだ。【万里眼】で確認するととある一軒の中に反応があったので入るとそこでは信じられない光景が映った。
絶句するほどにひどい暴行を受けている3人の女性、それを笑いながら見ている何人もの兵士たち。もはや情報収集などどうでも良かった。この最低なヤツらに鉄槌を下すべきだと!
すぐには殺さない、生き地獄に放り込んで自殺できないようにしてから処理する。【毒血華の種】を取り出してこいつらに仕込む。ほんの少しチクッとしたことを気にするがそれでも止めない。これを仕込まれれば死は確実だが女の人たちをここで助けるのは当然だ。麻痺効果のある空気を作り出して部屋に充満させるとすぐに身動きできなくなる兵士たち。
3人に【インビジブル】を唱えて都市の外に連れ出すと【フルヒール】と【健康栄養薬】をゆっくりと飲ませて回復するのを待つことにした。
ユーフォリアやリースリット、開拓団のみんなも驚いている。昨夜ばら撒かせたのは【建国の麦】というどんなに荒れ果てた荒野でも育ち栄養価などが高く収穫日数も遥かに短い新しい種類の植物だ。
一夜明けると種を撒いた土地は一大穀倉地帯に変貌していた。まだ青々として収穫は出来ないがそれも後数日のことだ。
「ユーフォリアたちはこれから開発される土地や住居に適した場所と穀倉地帯がどれだけ広げられるかを調べて、リースリットたちは昨夜と同じように種まきと森の拡張を行って、種は別のになる。それ以外の開拓民はまだ手が入っていない周囲の探索とこの場所で待機をお願いするよ」
「これは大仕事になりますね、がんばります」
「わかったよ、みんながんばろうねー」
それぞれに指示を出してから南の防衛のための砦に向かうと昨夜より砦らしくなっていた。ゴーレムたちががんばったのだろう。
「マスター、おかえりなさい」
リーダー格のゴーレムが近づいてきた。
「あれから何か問題はなかった?」
「2回ほど敵の攻撃がありました。敵は殺さずに捕らえてあります」
ゴーレムたちは基本的に相手を殺さないように命令してある、もちろん上位者からの命令があればそれを解除できる。彼女たちの戦闘能力なら別次元にいるすべてのゴーレムを呼び出せば南部をすべて支配下に手に入れることも十分に可能なのだが、
(それをやると世界中が敵に回りそうだな)
すべてを見せると王国から敵対されそうなので止めた。
「マスター、どうかしましたか?」
ゴーレムがいぶかしげに聞いてくる。
「なんでもない、それより捕虜に会わせて欲しい」
捕虜から話を聞くために砦の一室に向かうとやたら薄汚れてボロボロの服を着た男女と80人それとは逆でやたら綺麗な男たちが20人とに別々に分けられていた。
「なぜこんなに違うの?むやみやたらに傷つけることは禁止したはずだけど?」
「彼らはここに来る前からそういう姿でした。おそらく身分差別で満足に生活できていないようです」
いくらなんでもここまで扱いが違うのかと泣きそうになるがただの捨て駒なのだろう彼らは、それがはっきりと見て取れた。
「彼らをここから出して傷を手当てしてあげて、わたしは食事などを用意する、身なりの良い方には首輪を付けておいて」
「かしこまりました」
ゴーレムたちに命令して彼らの傷をポーションなどで回復させてる間に砦の中に広場に簡素な風呂場と服を用意し大鍋をいくつも出して料理を作る。すいとんという料理で味付けは塩が基本だが色々な肉や野菜を入れ小麦粉を水で溶かしたものを横に流しながら平べったくしていく。
「マスター、彼らの傷を癒しました」
風呂に入れて用意した服を着させるように命令する。その間に飲み物などを用意してすいとんを完成させる、食器も用意して全員分よりかなり多めに量を作った。
ボロボロだった彼らはかなり綺麗な格好になっていた。色々な種族が混ざっていてどれがどれだか分からなかったが後で話を聞くことにする。
「さぁ、好きなだけ食べなよ」
目の前には暖かい料理とミルクが食器に入れて並んであるがしばらくそれを見ているだけだったがやがて一人が食べ始めると「おいしい!」の言葉で食欲を抑えきれなくなりがむしゃらに食べ始める。もちろん全員おかわりをねだりひたすら無言で食べ進めていく。ゴーレムたちが大鍋からすいとんを何度も注ぎ足して全員の胃袋を満たす。ミルクの方もひたすら飲み干していく。
30分ぐらい食べ続けてから彼らは全員泣きだしてしまった。よほどひどい状態になっていたのだろう。ゴーレムたちの話では何度と暴行を受けて痛々しい傷が全員にあったそうだ。人権無視だけでなくここまでひどく出来るのはおそらく支配者にありがちな優越感があるせいだ。だから平然と他者に暴行が出来る。
(この世界の意識改革も仕事になるな)
平然と他種族を弾圧する状況を放置は出来ない。
「アナタは一体どなたなのですか?」
泣き止んだ一人の若者が問いかけてきた。
「わたしは北のディングル王国からこの南部の開拓団に任命されましたリーヴリルです。よろしければそちらの事情などを聞きたいのですが」
「頼みます!われらが仲間を守るために手を貸して下さい!」
彼らの事情を聞くと人間族以外は苛酷な環境極まりない物だった。使い捨ての兵の役割を押し付けられひたすら尖兵として使われ何人もむごたらしく治癒も施されぬまま死んだことなどを聞いた。
「もうすでに一族たちは壊滅寸前の状態です、ろくな援助も無く滅ぶのを覚悟していたのですがリーヴリル様なら助けられるのでは?」
少し悩む、彼らの規模がどのぐらいか分からないしそれを無事に連れてくるためにはかなり荒っぽくなるだろうが、
「そちらで説得できる?」
「もちろんです」
それなら話が早い。《繋がる門》をここに設定して【空駆ける馬車】に全員を乗せて彼らの里まで行くことになった。【インビジブル】の魔法で姿を完全に隠して高速移動する。種族は獣人族、鬼族、エルフ族、妖精族など様々だ。
最初の村に着くとそこで真っ先に目に飛び込んできたのは昨日の騎士たちと同じ者たちが村人に暴行を加えている姿だった。
「あいつら、よくも!」
こちらは【インビジブル】で姿を完全に消してあるが声などは出てしまう。
「ここは任せて」
騎士や兵士たちは100人ほどいるがこれなら半分のゴーレムを呼び出せばすぐに制圧できる。万単位で創ったので人数的に問題ない。すぐさま【ゴーレム召還】を使いかれらを強襲して制圧する。突然現れたことにまともな指揮など取れるはずも無く瞬時にお縄について一まとめにする。もちろん首輪を付けておく。
【インビジブル】を解いて姿を見せる。
「親父!みんな」
「息子よ!どうやって戻ってこれたのだ!北のほうに軍兵として向かったはずなのに」
全員の健康状態を【分析】【識別】で見るとかなりひどい。暴行による傷だけでなく栄養失調で餓死しそうな子供が存在するほどに最悪だ。このままではあっという間に死に絶えてしまうだろう。
「こちらのリーヴリル様が助けてくださったんだ」
どうもと挨拶する。完全に少女の子供なので信頼されるのかどうか分からないが連れてきた人たちから説明を受けるとすぐに信じてもらえた。
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すみませんが1時間以内で答えを貰いたい、他の村々を回らなくてはいけないのでここだけにかまっている時間がありません。決めたのならすぐにでも領地に安全に移動させます」
村人たちは多少悩むような態度だったが連れてきた人たちの熱い説得もありすぐさま亡命することを決めた。《繋がる門》で場所を繋ぎゴーレムたちに荷物を運ばせて移動させる。動けない人たちは【空駆ける馬車】に乗せて安全な状態で移動させた。
すべてで14の町や村を回り人間族以外のすべての住人を領地に移動させる。町を監視する騎士たちや兵士たちなど畳み首輪を付けて放置する。
「軍に無理矢理連れていかれた家族や仲間がいるんだ、何とかなりませんか?」
それも想定の範囲内なのでその場所まで案内させる。それなりに大きな都市だったので探すのが面倒だな。なので連れてきた全員に協力させる。とりあえず偵察ということで中に入ることにした。中に入る全員に【惑わしの腕輪】という変身アイテムを装備させる。これでは他者から見える姿を完全に誤魔化したり暗示を掛けることができる潜入用マジックアイテムだ。
「これで都市の中を広く調べてきて、情報が集まったら救出を開始する」
連れてきた全員を街中に散らばらせる。わたしは【インビジブル】で姿を隠して街中を歩くが人間族以外ほとんど姿が見えないし商人も住人も人間族ばかりだ。【万里眼】で確認するととある一軒の中に反応があったので入るとそこでは信じられない光景が映った。
絶句するほどにひどい暴行を受けている3人の女性、それを笑いながら見ている何人もの兵士たち。もはや情報収集などどうでも良かった。この最低なヤツらに鉄槌を下すべきだと!
すぐには殺さない、生き地獄に放り込んで自殺できないようにしてから処理する。【毒血華の種】を取り出してこいつらに仕込む。ほんの少しチクッとしたことを気にするがそれでも止めない。これを仕込まれれば死は確実だが女の人たちをここで助けるのは当然だ。麻痺効果のある空気を作り出して部屋に充満させるとすぐに身動きできなくなる兵士たち。
3人に【インビジブル】を唱えて都市の外に連れ出すと【フルヒール】と【健康栄養薬】をゆっくりと飲ませて回復するのを待つことにした。
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『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
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