52 / 54
第52話
しおりを挟む
クインクウィは長髪を妖艶に靡かせると、近くにいる仲間2人に声をかける。
「心配させたね。特にナゲキス」
風心クインクウィは、【ディスキル】で呼び出せなかっただけで、その存在が消えたわけではなかった。なので、デュペルの中にいながら、今まで起きたことはだいたい把握していた。
「別に。私はすぐに戻ってくると思ってたし。あんな爬虫類ぶっ飛ばしたら、すぐにあの魔人をぶん殴るつもりだったし」
ぶっきらぼうな態度を取るナゲキスだったが、その表情からは安堵感が漂っていた。サブリーダー的な立ち位置で動いていたのもあって、少し肩の力が抜けたのかもしれない。
「そうかい。
それじゃあ私は、休んでいた分の仕事を取り戻さなきゃだね」
「クインクウィさん、相手はだいぶ強そうだけど、なんとかなりそう?」
氷刃のシェントルマは、デイダイオウの【マッドブレス】と真っ向から勝負をした。そこである程度、相手のレベルや強さを予想していた。
「もちろん。風心雷心のメンバーが揃っているんだ。私たちはどんな敵にも対応できる。私はスカウトした君たちを信じているよ」
風心雷心は、【デュアルシフト】ありきのパーティーだ。異なる2つの系統を使えることを強みにし、仲間も不利な相手が出来ないような構成にしていた。
このパーティーは、彼女が綿密に考えた理想的な部隊なのである。
それを聞いた2人は、照れくさそうにしていた。
ナゲキスはそれを隠したが、シェントルマは素直に褒め言葉として受け取っていた。
「アシトンっ! 君も、いや君たちも復活したかい?」
次に彼女が声をかけたのは、精霊使いのアシトンだった。彼女はいつのまにか、仲間のトーマガイの傍まで移動していた。彼といれば安全と考えたのだろう。
草むらの中からひょっこりと顔を出し、クインクウィに応答する。
「はい。うるさい奴も、準備万端です」
まだ召喚はしていないが、精霊使いのアシトンは、自分の中にいる相棒を取り戻せたことを理解していた。
これでようやく人の役に立てると、やる気十分な表情をしている。
「トーマさんは、きっと同じような事考えているだろうな」
クインウィは、アシトンの横でどっしりと構えているねんごろのトーマガイを見つめる。それが伝わったのか、トーマガイは親指を上げて頷いていた。
彼は、若者たちの事を理解したいと常に思っている。なので、特に仲間の力はよく分かっているつもりだし、リーダー同様、深い信頼を置いているはずだ。
「それに今回は、ゲストまでいるんだ。
これで倒せない、私たちじゃないさ」
風心クインクウィが、次に対話をしたのは、チームCに該当する冒険者パーティー・光炎万丈の3人だった。
「おーい、君たち。これから作戦を伝えようと思うけど、私たちに協力してくれるか~い?」
本当は近づいて話したいところだったが、地面が泥まみれなことと、デイダイオウに射撃される危険性があったので、遠くから話しかけた。
「ん? あれ? なんか変わってるじゃねぇか! いや、最初は女だったっけ?
ん~、なんか分かんなくなってきたぞ!」
急に出現したクインクウィに、炎使いゲッキは少々混乱していた。魔人特有の2本角を掴んで、風心クインクウィの存在を思い出す。
「落ち着いてゲッキ。私もよく分かってないから」
そんな炎使いゲッキの肩を叩くのは、水虎使いのシヲヌだった。彼女たちは【デュアルシフト】について何も聞かされていないので、変身したことへの理解が追いつかなかった。
「とにかく一緒に戦いましょ~う。ってことだと思うよ~」
狸人・土蹴りのリマンロは、すぐに戦う準備をし始める。求められればそれに答える。のが、彼女の信条である。
「もしかして、あいつならなんとかしてくれんのか?
おい、え~と、リーダーさんよ!
今は仲間なんだ。もちろん、バンバン戦わせて貰うぜ!」
炎使いゲッキは、深く考えずに快く了承した。今回の合同クエストではお互い初見だが、ゲッキはすでに一緒に戦う仲間、という認識を持っているようだ。
「感謝するよっ!
よし、みんな! これから作戦を伝える!
全員で、あいつを倒そうじゃないか!」
クインクウィは全員の耳に聞こえるように、高らかに宣言をする。
どうやら、彼女の中では1から100まで、戦いの作戦が思い浮かんでいるようだ。
彼女の声を聞いた仲間たちはそれに呼応する。
「やっと、本番! って感じだね」
盾を構えるナゲキス。リーダーのクインクウィと共に戦えるようになって、どこか嬉しそうだった。
「氷が役に立つと、いいんだけど」
氷刃のシェントルマは、いまいち活躍できていないことを、情けなく感じていたようだ。自分に出来る事なら、精一杯やるつもりのようだ。
「ふぅ、マノワル……。もうちょっと、待っててね」
精霊使いのアシトンは、今までうっとうしく感じていたこともあったマノワルに対して、寂しさを感じていた。彼を再び召喚できる喜びが、彼女を奮い立たせる。
「この身、朽ち果てるまで、みなと共に歩むだけだ」
ねんごろのトーマガイは、若い冒険者の中に1人だけ老体が混じっている事を気にしていた。だからこそ、彼らのために力を尽くすことを誓っていた。
「あの泥だんごはおっかねぇけど、なんかワクっとしてきたぞ!
大所帯も悪くねぇな!」
基本3人パーティーだったので、炎使いのゲッキはこんな状況でも楽しんでいるように見受けられた。
「うんうん、あと10人は欲しいね」
好意的な意見を言うわりには、やはり真顔で暗いテンションの水虎使いシヲヌ。
「あ~、ちゃんと作戦があるっていうのも、おつですね~」
クインクウィに作戦を授けられることに、妙な高揚感を覚える土蹴りのリマンロ。いつもはゲッキに頼られてはいるものの「なんとかしてくれ!」という漠然としたものが多い。
ここに集まるは、内側に眠る者を含めて10名の冒険者たち。
異なる2つのパーティーが、対峙するのは、いるはずのないオオサンショウウオ型のモンスター・デイダイオウ。
ついに、彼らの反撃が始まるのだった。
「心配させたね。特にナゲキス」
風心クインクウィは、【ディスキル】で呼び出せなかっただけで、その存在が消えたわけではなかった。なので、デュペルの中にいながら、今まで起きたことはだいたい把握していた。
「別に。私はすぐに戻ってくると思ってたし。あんな爬虫類ぶっ飛ばしたら、すぐにあの魔人をぶん殴るつもりだったし」
ぶっきらぼうな態度を取るナゲキスだったが、その表情からは安堵感が漂っていた。サブリーダー的な立ち位置で動いていたのもあって、少し肩の力が抜けたのかもしれない。
「そうかい。
それじゃあ私は、休んでいた分の仕事を取り戻さなきゃだね」
「クインクウィさん、相手はだいぶ強そうだけど、なんとかなりそう?」
氷刃のシェントルマは、デイダイオウの【マッドブレス】と真っ向から勝負をした。そこである程度、相手のレベルや強さを予想していた。
「もちろん。風心雷心のメンバーが揃っているんだ。私たちはどんな敵にも対応できる。私はスカウトした君たちを信じているよ」
風心雷心は、【デュアルシフト】ありきのパーティーだ。異なる2つの系統を使えることを強みにし、仲間も不利な相手が出来ないような構成にしていた。
このパーティーは、彼女が綿密に考えた理想的な部隊なのである。
それを聞いた2人は、照れくさそうにしていた。
ナゲキスはそれを隠したが、シェントルマは素直に褒め言葉として受け取っていた。
「アシトンっ! 君も、いや君たちも復活したかい?」
次に彼女が声をかけたのは、精霊使いのアシトンだった。彼女はいつのまにか、仲間のトーマガイの傍まで移動していた。彼といれば安全と考えたのだろう。
草むらの中からひょっこりと顔を出し、クインクウィに応答する。
「はい。うるさい奴も、準備万端です」
まだ召喚はしていないが、精霊使いのアシトンは、自分の中にいる相棒を取り戻せたことを理解していた。
これでようやく人の役に立てると、やる気十分な表情をしている。
「トーマさんは、きっと同じような事考えているだろうな」
クインウィは、アシトンの横でどっしりと構えているねんごろのトーマガイを見つめる。それが伝わったのか、トーマガイは親指を上げて頷いていた。
彼は、若者たちの事を理解したいと常に思っている。なので、特に仲間の力はよく分かっているつもりだし、リーダー同様、深い信頼を置いているはずだ。
「それに今回は、ゲストまでいるんだ。
これで倒せない、私たちじゃないさ」
風心クインクウィが、次に対話をしたのは、チームCに該当する冒険者パーティー・光炎万丈の3人だった。
「おーい、君たち。これから作戦を伝えようと思うけど、私たちに協力してくれるか~い?」
本当は近づいて話したいところだったが、地面が泥まみれなことと、デイダイオウに射撃される危険性があったので、遠くから話しかけた。
「ん? あれ? なんか変わってるじゃねぇか! いや、最初は女だったっけ?
ん~、なんか分かんなくなってきたぞ!」
急に出現したクインクウィに、炎使いゲッキは少々混乱していた。魔人特有の2本角を掴んで、風心クインクウィの存在を思い出す。
「落ち着いてゲッキ。私もよく分かってないから」
そんな炎使いゲッキの肩を叩くのは、水虎使いのシヲヌだった。彼女たちは【デュアルシフト】について何も聞かされていないので、変身したことへの理解が追いつかなかった。
「とにかく一緒に戦いましょ~う。ってことだと思うよ~」
狸人・土蹴りのリマンロは、すぐに戦う準備をし始める。求められればそれに答える。のが、彼女の信条である。
「もしかして、あいつならなんとかしてくれんのか?
おい、え~と、リーダーさんよ!
今は仲間なんだ。もちろん、バンバン戦わせて貰うぜ!」
炎使いゲッキは、深く考えずに快く了承した。今回の合同クエストではお互い初見だが、ゲッキはすでに一緒に戦う仲間、という認識を持っているようだ。
「感謝するよっ!
よし、みんな! これから作戦を伝える!
全員で、あいつを倒そうじゃないか!」
クインクウィは全員の耳に聞こえるように、高らかに宣言をする。
どうやら、彼女の中では1から100まで、戦いの作戦が思い浮かんでいるようだ。
彼女の声を聞いた仲間たちはそれに呼応する。
「やっと、本番! って感じだね」
盾を構えるナゲキス。リーダーのクインクウィと共に戦えるようになって、どこか嬉しそうだった。
「氷が役に立つと、いいんだけど」
氷刃のシェントルマは、いまいち活躍できていないことを、情けなく感じていたようだ。自分に出来る事なら、精一杯やるつもりのようだ。
「ふぅ、マノワル……。もうちょっと、待っててね」
精霊使いのアシトンは、今までうっとうしく感じていたこともあったマノワルに対して、寂しさを感じていた。彼を再び召喚できる喜びが、彼女を奮い立たせる。
「この身、朽ち果てるまで、みなと共に歩むだけだ」
ねんごろのトーマガイは、若い冒険者の中に1人だけ老体が混じっている事を気にしていた。だからこそ、彼らのために力を尽くすことを誓っていた。
「あの泥だんごはおっかねぇけど、なんかワクっとしてきたぞ!
大所帯も悪くねぇな!」
基本3人パーティーだったので、炎使いのゲッキはこんな状況でも楽しんでいるように見受けられた。
「うんうん、あと10人は欲しいね」
好意的な意見を言うわりには、やはり真顔で暗いテンションの水虎使いシヲヌ。
「あ~、ちゃんと作戦があるっていうのも、おつですね~」
クインクウィに作戦を授けられることに、妙な高揚感を覚える土蹴りのリマンロ。いつもはゲッキに頼られてはいるものの「なんとかしてくれ!」という漠然としたものが多い。
ここに集まるは、内側に眠る者を含めて10名の冒険者たち。
異なる2つのパーティーが、対峙するのは、いるはずのないオオサンショウウオ型のモンスター・デイダイオウ。
ついに、彼らの反撃が始まるのだった。
2
お気に入りに追加
293
あなたにおすすめの小説
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
国から見限られた王子が手に入れたのは万能無敵のS級魔法〜使えるのは鉱石魔法のみだけど悠々自適に旅をします〜
登龍乃月
ファンタジー
「どうしてこうなった」
十歳のある日、この日僕は死ぬ事が決定した。
地水火風四つの属性を神とする四元教、そのトップであり、四元教を母体とする神法国家エレメンタリオの法皇を父とする僕と三人の子供。
法皇の子供は必ず四ツ子であり、それぞれが四つの元素に対応した魔法の適性があり、その適性ランクはSクラスというのが、代々続く絶対不変の決まり事だった。
しかし、その決まり事はこの日破られた。
破ったのは僕、第四子である僕に出るはずだった地の適性ランクSが出なかった。
代わりに出たのは鉱石魔法という、人権の無い地の派生魔法のランクS。
王家の四子は地でなければ認められず、下位互換である派生魔法なんて以ての外。
僕は王族としてのレールを思い切り踏み外し、絶対不変のルールを逸脱した者として、この世に存在してはならない存在となった。
その時の僕の心境が冒頭のセリフである。
こうした経緯があり、僕としての存在の抹消、僕は死亡したということになった。
そしてガイアスという新しい名前を授けられた上で、僕は王族から、王宮から放逐されたのだった。
しかしながら、派生魔法と言えど、ランクSともなればとんでもない魔法だというのが分かった。
生成、複製、精錬、創造なども可能で、鉱石が含まれていればそれを操る事も出来てしまうという規格外な力を持っていた。
この話はそんな力を持ちつつも、平々凡々、のどかに生きていきたいと思いながら旅をして、片手間に女の子を助けたり、街を救ったり世界を救ったりする。
そんなありふれたお話である。
---------------------
カクヨムと小説家になろうで投稿したものを引っ張ってきました!
モチベに繋がりますので、感想や誤字報告、エールもお待ちしています〜
転生したら倉庫キャラ♀でした。
ともQ
ファンタジー
最高に楽しいオフ会をしよう。
ゲーム内いつものギルドメンバーとの会話中、そんな僕の一言からオフ会の開催が決定された。
どうしても気になってしまうのは中の人、出会う相手は男性?女性? ドキドキしながら迎えたオフ会の当日、そのささやかな夢は未曾有の大天災、隕石の落下により地球が消滅したため無念にも中止となる。
死んで目を覚ますと、僕はMMORPG "オンリー・テイル" の世界に転生していた。
「なんでメインキャラじゃなくて倉庫キャラなの?!」
鍛え上げたキャラクターとは《性別すらも正反対》完全な初期状態からのスタート。
加えて、オンリー・テイルでは不人気と名高い《ユニーク職》、パーティーには完全不向き最凶最悪ジョブ《触術師》であった。
ギルドメンバーも転生していることを祈り、倉庫に貯めまくったレアアイテムとお金、最強ゲーム知識をフルバーストしこの世界を旅することを決意する。
道中、同じプレイヤーの猫耳魔法少女を仲間に入れて冒険ライフ、その旅路はのちに《英雄の軌跡》と称される。
今、オフ会のリベンジを果たすため "オンリー・テイル" の攻略が始まった。
オンラインゲームしてたらいつの間にやら勇者になってました(笑)
こばやん2号
ファンタジー
どこにでもいそうなごくごく平凡な男「小橋 大和(こばし やまと)」が
唯一の趣味と言っていいバーチャルオンラインゲームをプレイしている最中に
突然別の世界に飛ばされてしまう
いきなりのことに戸惑う男だったが
異世界転生ものの小説やマンガ・アニメの知識と
やりこんできたRPGゲームの経験を活かし
その世界で奮闘する大和と
その世界で出会った仲間たちとともに
冒険をしていくうちに
気付けば【勇者】として崇められ
魔王討伐に向かわなければならない始末
そんな大和の活躍を描いた
ちょっぴり楽しくちょっぴりエッチでちょっぴり愉快な
異世界冒険活劇である
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる