25 / 43
第2章:ETERNAL 0 or -1.0
(10)
しおりを挟む
「や……やめろ……絶対に……やめろ……」
僕は、サイコパス洗脳能力者に鉄の首輪を付けられ、その首輪から伸びてる鎖で引っ張られる。
「君の為なんだ。理解してくれ」
「ふざけんな」
「あ……あの……やめた方が……ええだ」
「どっちみち……もうすぐ終る。何もかもが……」
牢獄の暗い通路。そこを無理矢理進まされ……。
「ここだな……」
サイコパス洗脳能力者は、ブ厚い扉の1つに鍵を指し込み……。
ガチャン……。
聖女様と再会出来る時を告げる音。
同時に、最悪の展開が始まる音。
「さぁ……感動の再会だ……」
「ボ……勇者様?」
「せ……聖女様……」
「その男の人から離れてッ‼」
「僕に近付かないでッ‼」
えっ?
突然始まる……聖女様から逃げようとする僕と、僕に抱き付こうとする聖女様との追いかけっこ。
で……でも……何の事だ? 聖女様のさっきの台詞……?
「う……うぶ……っ」
何故か、サイコパス洗脳能力者が自分の口に手を当てる。
「うげぇ~ッ‼」
突然、サイコパス洗脳能力者は床にゲロを撒き散らす。
「お……おかしいな? この世界の常識に毒され過ぎたのかな?」
「へっ?」
「あれ? ボクは、そう云う偏見なんて持って無かった筈なのに、この白肌のヒトモドキのメスを見た途端に、すげ~気分が……」
「なに言ってる? 可愛いじゃないかッ‼ 萌えるじゃないかッ‼」
「それって君の感想だよね。ボクにとっては見てて気分が悪くなるような生きてる価値も無い醜いヒトモドキだ。まぁ、いいや、君がメスのネアンデルタール人の腐れ@#$に自分を*%&をブチ込むような人倫にもとる真似をする前に……」
僕の大切な聖女様のどこがネアンデルタール人だ? この野郎、殺してやるッ‼
「さぁ、その醜い白肌ヒトモドキのメスを殺すんだッ‼」
うるさい、死ぬのはお前だッ‼
死ねッ‼
死ねッ‼
死ねッ‼
死ねッ‼
僕は、サイコパス洗脳能力者を何度も何度も何度も殴り付け……そして、血が飛び散り……あれ?
「何で……?」
「何で……?」
僕とサイコパス洗脳能力者は、同時に、そう叫んだ。
「洗脳……能力……発動してないの?」
「もう1つ……変だ……」
えっ? あ……良く見ると……。
「少しも……痛くない」
たしかに、僕が奴を殴り付けた事で、血が飛び散った……。
「君は……自分の拳が、そんなになるまで、ボクを殴り付けたのに……ちっとも痛くない……」
でも……飛び散ってるのは僕の血だけ。
「その男の人は……もう転生者ではありません‼」
聖女様を除いた……僕を含めた3人が、同時に「えっ?」って感じになり……。
あ……そう言えば……あの元力士の超スピードでの激突を食らったのに……何で、こいつ生きてんだ?
「その男の人は……異世界の魔法で生かされている人でない何かですッ‼ 転生者としての能力を失なった代りに……」
ビキ……っ。
ビキ……っ。
ビキ……っ。
サイコパス洗脳能力者の肌が変化していく……茶色く……硬そうな……まるで……。
「何か……危険な怪物に変えられてしまっています……」
「え……あっ……?」
そして……サイコパス洗脳能力者が、さっき吐いたゲロから……植物の芽みたいなモノが生えていた。
僕は、サイコパス洗脳能力者に鉄の首輪を付けられ、その首輪から伸びてる鎖で引っ張られる。
「君の為なんだ。理解してくれ」
「ふざけんな」
「あ……あの……やめた方が……ええだ」
「どっちみち……もうすぐ終る。何もかもが……」
牢獄の暗い通路。そこを無理矢理進まされ……。
「ここだな……」
サイコパス洗脳能力者は、ブ厚い扉の1つに鍵を指し込み……。
ガチャン……。
聖女様と再会出来る時を告げる音。
同時に、最悪の展開が始まる音。
「さぁ……感動の再会だ……」
「ボ……勇者様?」
「せ……聖女様……」
「その男の人から離れてッ‼」
「僕に近付かないでッ‼」
えっ?
突然始まる……聖女様から逃げようとする僕と、僕に抱き付こうとする聖女様との追いかけっこ。
で……でも……何の事だ? 聖女様のさっきの台詞……?
「う……うぶ……っ」
何故か、サイコパス洗脳能力者が自分の口に手を当てる。
「うげぇ~ッ‼」
突然、サイコパス洗脳能力者は床にゲロを撒き散らす。
「お……おかしいな? この世界の常識に毒され過ぎたのかな?」
「へっ?」
「あれ? ボクは、そう云う偏見なんて持って無かった筈なのに、この白肌のヒトモドキのメスを見た途端に、すげ~気分が……」
「なに言ってる? 可愛いじゃないかッ‼ 萌えるじゃないかッ‼」
「それって君の感想だよね。ボクにとっては見てて気分が悪くなるような生きてる価値も無い醜いヒトモドキだ。まぁ、いいや、君がメスのネアンデルタール人の腐れ@#$に自分を*%&をブチ込むような人倫にもとる真似をする前に……」
僕の大切な聖女様のどこがネアンデルタール人だ? この野郎、殺してやるッ‼
「さぁ、その醜い白肌ヒトモドキのメスを殺すんだッ‼」
うるさい、死ぬのはお前だッ‼
死ねッ‼
死ねッ‼
死ねッ‼
死ねッ‼
僕は、サイコパス洗脳能力者を何度も何度も何度も殴り付け……そして、血が飛び散り……あれ?
「何で……?」
「何で……?」
僕とサイコパス洗脳能力者は、同時に、そう叫んだ。
「洗脳……能力……発動してないの?」
「もう1つ……変だ……」
えっ? あ……良く見ると……。
「少しも……痛くない」
たしかに、僕が奴を殴り付けた事で、血が飛び散った……。
「君は……自分の拳が、そんなになるまで、ボクを殴り付けたのに……ちっとも痛くない……」
でも……飛び散ってるのは僕の血だけ。
「その男の人は……もう転生者ではありません‼」
聖女様を除いた……僕を含めた3人が、同時に「えっ?」って感じになり……。
あ……そう言えば……あの元力士の超スピードでの激突を食らったのに……何で、こいつ生きてんだ?
「その男の人は……異世界の魔法で生かされている人でない何かですッ‼ 転生者としての能力を失なった代りに……」
ビキ……っ。
ビキ……っ。
ビキ……っ。
サイコパス洗脳能力者の肌が変化していく……茶色く……硬そうな……まるで……。
「何か……危険な怪物に変えられてしまっています……」
「え……あっ……?」
そして……サイコパス洗脳能力者が、さっき吐いたゲロから……植物の芽みたいなモノが生えていた。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる