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第四章:ありふれた悪事/Ordinary Person
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……。
…………。
……………………。
どうした?
何だ、この嫌な雰囲気は?
後援会の奴らも、選挙管理委員会の連中も……俺を……何と言うか……超危険な犯罪者でも見るような……怯えた目で見ていた。
おい、兄が生意気な妹を折檻して何が悪いんだ? 折檻の結果、クソ妹が死んでも、事故だろ事故。
「こ……こ……こ……こ……お……おい……い……一郎くん……き……き……君が……ほ……ほんとうに……ひ…っ」
あ、しまった。
「正義の味方」どもによる洗脳を解くには……何も殺す必要は無かったのか……。
どうやら、俺を裏切った親父の後援会の会長は……ショックで洗脳が解けつつあるようだ。
パニクってるように見えるのは、洗脳が解けるまでの一時的なモノだろう。
よし、俺が市長になったら、必要最小限の犠牲で、「正義の味方」どもが愚民どもにかけた洗脳を解くようにしよう。
見せしめに何人か殺して、他の奴らはショック療法で洗脳を解けば済む。
「あああ……もしもし……警察……うぎゃあッ‼ うぎゃっ‼ うぎゃぎゃぎゃぎゃッ‼」
あ、後援会の奴らの中に、まだ洗脳が解けてないのが居た。
「ふざけんじゃねえぞ、このボケっ‼ 何、勝手に死んでんだ、クソ、ゴミ、クズ、アホっ‼」
銃弾を何発も浴びたそのクソ野郎は床に倒れ落ちた……。
まだ、みじめに生きてやがるが……助かる可能性は低いだろう。
でも……俺に拳銃で撃たれた位で、何、勝手に死のうとしてやがるッ⁉
俺は、そいつの死体になりかけてる体を蹴った。
蹴った。
蹴った。
怒りに任せて何度も蹴った。
「死ぬな、ボケっ‼ 勝手に死ぬんじゃね~って、言ってんのが判んね~のかッ‼ 俺を裏切りやがったクソが死にやがったら、俺が市長になっても『ざまぁ』ものにならね~じゃね~かッ‼」
「大丈夫ですよ。義理の弟さんが、まだ生きてるじゃないですか。多分、残りの一生、ずっと入院中でしょうけど」
えっ? あ……待てよ。そうか……。
「先輩が、世界で一番、『ざまぁ』をしたい相手は、まだ生きてて、しかも、何1つ対処も反抗も出来ないまま、先輩のやる事を見てくやしがり続けるしか無いんですよ」
あ……ああ、そうだ……。いい事を言ってくれた見習い君。
全てを失なったと思っていたけど……一番、大事な絆だけは残っていた。
俺とクソ義弟との間の憎しみの絆だ。
この絆が有る限り、俺は俺でいられる。
ありがとう、優斗。生きててくれて、ありがとう。そして、嫁も、嫁の腹の中に居た子供も、地位も、健康も、全部失なった状態のまま、病室でくやしがり泣き続けろ。
俺が市長になった暁には、お前の入院費は、市の予算で出してやる。
「おりゃぁッ‼」
ドンっ‼
「死ねえッ‼」
バンっ‼
「ざまあみろッ‼」
ズキュ~ンっ‼
そして……俺は、この部屋に居る俺が「ざまぁ」をやる為に必須でない人物どもを血祭りに上げ……。
「弾、切れちゃった。拳銃のマガジン有る?」
「これで良かったかな?」
「そうそう、これ……あれ、交換のやり方良く判んないんで……」
「なら、俺が換えてやろう。ほら、終ったぞ。ついでに予備の銃も持ってけ」
「あ……気が効く……えっ?」
そこに見習い君は居なかった。
そこに居た奴が着ていたのは……クリムゾン・サンシャインの白いコスチュームじゃない。
……黒一色……。
「また会ったな2代目。前回やった名乗りは省略してもいいかな? 自分でやってて、自分が馬鹿に思えてくるんでな」
そこに居たのは……永遠の夜だった。
「あと、金属バットにサバイバル・ナイフも有るが、要るか?」
…………。
……………………。
どうした?
何だ、この嫌な雰囲気は?
後援会の奴らも、選挙管理委員会の連中も……俺を……何と言うか……超危険な犯罪者でも見るような……怯えた目で見ていた。
おい、兄が生意気な妹を折檻して何が悪いんだ? 折檻の結果、クソ妹が死んでも、事故だろ事故。
「こ……こ……こ……こ……お……おい……い……一郎くん……き……き……君が……ほ……ほんとうに……ひ…っ」
あ、しまった。
「正義の味方」どもによる洗脳を解くには……何も殺す必要は無かったのか……。
どうやら、俺を裏切った親父の後援会の会長は……ショックで洗脳が解けつつあるようだ。
パニクってるように見えるのは、洗脳が解けるまでの一時的なモノだろう。
よし、俺が市長になったら、必要最小限の犠牲で、「正義の味方」どもが愚民どもにかけた洗脳を解くようにしよう。
見せしめに何人か殺して、他の奴らはショック療法で洗脳を解けば済む。
「あああ……もしもし……警察……うぎゃあッ‼ うぎゃっ‼ うぎゃぎゃぎゃぎゃッ‼」
あ、後援会の奴らの中に、まだ洗脳が解けてないのが居た。
「ふざけんじゃねえぞ、このボケっ‼ 何、勝手に死んでんだ、クソ、ゴミ、クズ、アホっ‼」
銃弾を何発も浴びたそのクソ野郎は床に倒れ落ちた……。
まだ、みじめに生きてやがるが……助かる可能性は低いだろう。
でも……俺に拳銃で撃たれた位で、何、勝手に死のうとしてやがるッ⁉
俺は、そいつの死体になりかけてる体を蹴った。
蹴った。
蹴った。
怒りに任せて何度も蹴った。
「死ぬな、ボケっ‼ 勝手に死ぬんじゃね~って、言ってんのが判んね~のかッ‼ 俺を裏切りやがったクソが死にやがったら、俺が市長になっても『ざまぁ』ものにならね~じゃね~かッ‼」
「大丈夫ですよ。義理の弟さんが、まだ生きてるじゃないですか。多分、残りの一生、ずっと入院中でしょうけど」
えっ? あ……待てよ。そうか……。
「先輩が、世界で一番、『ざまぁ』をしたい相手は、まだ生きてて、しかも、何1つ対処も反抗も出来ないまま、先輩のやる事を見てくやしがり続けるしか無いんですよ」
あ……ああ、そうだ……。いい事を言ってくれた見習い君。
全てを失なったと思っていたけど……一番、大事な絆だけは残っていた。
俺とクソ義弟との間の憎しみの絆だ。
この絆が有る限り、俺は俺でいられる。
ありがとう、優斗。生きててくれて、ありがとう。そして、嫁も、嫁の腹の中に居た子供も、地位も、健康も、全部失なった状態のまま、病室でくやしがり泣き続けろ。
俺が市長になった暁には、お前の入院費は、市の予算で出してやる。
「おりゃぁッ‼」
ドンっ‼
「死ねえッ‼」
バンっ‼
「ざまあみろッ‼」
ズキュ~ンっ‼
そして……俺は、この部屋に居る俺が「ざまぁ」をやる為に必須でない人物どもを血祭りに上げ……。
「弾、切れちゃった。拳銃のマガジン有る?」
「これで良かったかな?」
「そうそう、これ……あれ、交換のやり方良く判んないんで……」
「なら、俺が換えてやろう。ほら、終ったぞ。ついでに予備の銃も持ってけ」
「あ……気が効く……えっ?」
そこに見習い君は居なかった。
そこに居た奴が着ていたのは……クリムゾン・サンシャインの白いコスチュームじゃない。
……黒一色……。
「また会ったな2代目。前回やった名乗りは省略してもいいかな? 自分でやってて、自分が馬鹿に思えてくるんでな」
そこに居たのは……永遠の夜だった。
「あと、金属バットにサバイバル・ナイフも有るが、要るか?」
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