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第二章:邪悪之曙光/Dawn of Injustice
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気付いた時には、俺は警官隊に囲まれ、銃を向けられていた。
「出来れば……武器を全て捨てて、手は頭の後ろにして、ひざまずいてもらいたいが……具合が悪いんなら、倒れたままでいい。では、一応、宣告するぞ。君には黙秘権が有る。君の今後の供述は法廷で不利な証拠となる可能性が有るので、以降の発言には気を付けるように。君には弁護士を雇う権利と取調べの際に弁護士の同席を求める権利が有り、もし、君が金銭的な理由で弁護士を雇えないのなら、公費で弁護士を雇う事が出来る。あと、別件逮捕は違法となったので宣告しておく。君は暴力犯罪未遂の現行犯以外の容疑でも取調べを受ける可能性が有る。いいね?」
「へっ?」
「本部、命令にあった『コスプレをして違法な暴力行為を目論んでいる者』ですが、今、カメラに映っている人物で間違い無いか確認願います」
「お……おい、『コスプレをして違法な暴力行為を目論んでいる者』だと? それなら、そこの団地に居るだろっ?」
「確認したが居なかった」
「居るだろ」
「何が言いたい?」
「『正義の味方』を名乗る暴徒どもが……」
「悪いが、我々が上から受けた命令は、『コスプレをして違法な暴力行為を目論んでいる者』を逮捕または射殺せよ、だったんでな……」
「いや、奴らは……」
「ああ、あそこに居る『正義の味方』はコスプレしてない」
「してるだろ……」
「してないぞ」
「してる」
「してない」
「何がどうなってる?」
「ああ、あそこに居る『正義の味方』達がやってるのはコスプレじゃない。確認した限りでは、ちゃんと強化服として機能するモノを着装してるのが1人と、本物の変身能力者が2人だ」
……。
…………。
……………………。
おい、お役所仕事にも程が有るだろっ‼
「でも、俺は、コスプレはしてるが……違法な暴力行為を目論でなど……」
「腰に拳銃と散弾銃が有るように見えるのは、小職の目の錯覚か? おい、みんな、ちゃんと確認してくれ、こいつは明らかに武装してるよな」
「ああ……モデルガンにしては出来が良過ぎるな。本物にしか見えない」
お……おそろしい……。警官ともあろう者達が……同調圧力にあっさり屈服した。
ま……まさか……そんな……「正義の暴徒」どもの魔の手は、警察内部にまで……。
くそ……なんて事……あ……っ‼
ドオンッ‼
「正義の味方」を名乗るテロリストどもに精神操作をされていた哀れな警官達は……すっかり油断していた。
俺は腰の散弾銃を取り出し、哀れな警官に向けて発砲。
「お……おいっ⁉」
すまない、これしか方法が無いんだ。
「正義の味方」を名乗るテロリストどもにやられた精神操作を解く方法は……殺害しか無い。
君達、善良な警官に罪は無い。そう……悪いのは……。
俺は車に向かって逃げながら、「正義の味方」を名乗るテロリストへの怒りを新たにした。
「出来れば……武器を全て捨てて、手は頭の後ろにして、ひざまずいてもらいたいが……具合が悪いんなら、倒れたままでいい。では、一応、宣告するぞ。君には黙秘権が有る。君の今後の供述は法廷で不利な証拠となる可能性が有るので、以降の発言には気を付けるように。君には弁護士を雇う権利と取調べの際に弁護士の同席を求める権利が有り、もし、君が金銭的な理由で弁護士を雇えないのなら、公費で弁護士を雇う事が出来る。あと、別件逮捕は違法となったので宣告しておく。君は暴力犯罪未遂の現行犯以外の容疑でも取調べを受ける可能性が有る。いいね?」
「へっ?」
「本部、命令にあった『コスプレをして違法な暴力行為を目論んでいる者』ですが、今、カメラに映っている人物で間違い無いか確認願います」
「お……おい、『コスプレをして違法な暴力行為を目論んでいる者』だと? それなら、そこの団地に居るだろっ?」
「確認したが居なかった」
「居るだろ」
「何が言いたい?」
「『正義の味方』を名乗る暴徒どもが……」
「悪いが、我々が上から受けた命令は、『コスプレをして違法な暴力行為を目論んでいる者』を逮捕または射殺せよ、だったんでな……」
「いや、奴らは……」
「ああ、あそこに居る『正義の味方』はコスプレしてない」
「してるだろ……」
「してないぞ」
「してる」
「してない」
「何がどうなってる?」
「ああ、あそこに居る『正義の味方』達がやってるのはコスプレじゃない。確認した限りでは、ちゃんと強化服として機能するモノを着装してるのが1人と、本物の変身能力者が2人だ」
……。
…………。
……………………。
おい、お役所仕事にも程が有るだろっ‼
「でも、俺は、コスプレはしてるが……違法な暴力行為を目論でなど……」
「腰に拳銃と散弾銃が有るように見えるのは、小職の目の錯覚か? おい、みんな、ちゃんと確認してくれ、こいつは明らかに武装してるよな」
「ああ……モデルガンにしては出来が良過ぎるな。本物にしか見えない」
お……おそろしい……。警官ともあろう者達が……同調圧力にあっさり屈服した。
ま……まさか……そんな……「正義の暴徒」どもの魔の手は、警察内部にまで……。
くそ……なんて事……あ……っ‼
ドオンッ‼
「正義の味方」を名乗るテロリストどもに精神操作をされていた哀れな警官達は……すっかり油断していた。
俺は腰の散弾銃を取り出し、哀れな警官に向けて発砲。
「お……おいっ⁉」
すまない、これしか方法が無いんだ。
「正義の味方」を名乗るテロリストどもにやられた精神操作を解く方法は……殺害しか無い。
君達、善良な警官に罪は無い。そう……悪いのは……。
俺は車に向かって逃げながら、「正義の味方」を名乗るテロリストへの怒りを新たにした。
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