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第三章:Do the right thing
スカーレット・モンク(10)
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「あの人が……違法薬物漬けにされて発見されてからの事は良く知らない。ただ……違法薬物の依存症になった『魔法使い』の中には『魔力』量が、それまでの数倍になる代りに……」
「えっと、おかしくなるって事ですか?」
あたしは自分の頭を指差してそう言った。
「他に言い方が有るような気もするけど、早い話がそう云う事」
あたしが呼んだレスキュー隊と博多区の「御当地ヒーロー」は5分ほどで到着。
あのピカピカ頭の脳改造魔法使いが呼んだ悪霊は……。
「ねえ、あれ本当に見えないの?」
「見えない」
「何か、変な気配だけは感じられる」
博多区の御当地ヒーローの中の「魔法使い」系の人が呼び出した……ええっと、常人にはかなり危険い影響を与える「気」で構成されてるんで一般的には「悪霊」なんだろうが……ともかく、バカデカい悪霊が、ピカピカ頭が召喚した大量の悪霊達をムシャムシャ食って「掃除」していた。
しかし、その光景は、あたしら「魔法使い」系以外には見えないみたいで……輝達は「お宝映像」を見逃す事になった。
子供2人を殺す為なら、無関係な人間がどれだけ巻き込まれても知った事か……と云う頭の悪い作戦は……あっと云う間に失敗した。
「なあ……お前もさ……あたしと同じ勘違いしてなかった? 頭のいい奴のやる事は予想が付かないけど、馬鹿がやる事は予想が付くって」
「ああ……勘違いを思い知った」
「でも……実際は……頭がいい敵なら、何するか逆に予想付くけど……」
「どこの誰かは知らんが……自分が内部の権力闘争に勝利出来るなら、外部と戦争になるのもいとわない本物の阿呆が、今回の敵か……。勘弁してくれ………」
「あの……やっぱり、芳本さんがTCAの東京派の誰かに脅されるとかして……私達をここに誘き寄せたとか思ってるの?」
「それ以外の何だってんだよッ⁉」
「じゃ……じゃあ、その……」
裕子は携帯電話の画面をあたし達に見せた。
「どう考えても罠だ」
「どう考えても、お前らを狙ってる奴らの『プランB』だ」
「残念ですが、このまま太宰府に帰りますよ」
「え~、でも、行ってみるだけ……」
「駄目」
「何か有ったら、どうするんだ?」
「何か有ったけど、簡単に解決したじゃない」
ともかく、その携帯電話の画面に書かれてるメールには……。
『すいません、特急電車に乗り遅れたので高速バスで来ます。昼頃に博多駅のバスターミナルに到着予定です』
「えっと、おかしくなるって事ですか?」
あたしは自分の頭を指差してそう言った。
「他に言い方が有るような気もするけど、早い話がそう云う事」
あたしが呼んだレスキュー隊と博多区の「御当地ヒーロー」は5分ほどで到着。
あのピカピカ頭の脳改造魔法使いが呼んだ悪霊は……。
「ねえ、あれ本当に見えないの?」
「見えない」
「何か、変な気配だけは感じられる」
博多区の御当地ヒーローの中の「魔法使い」系の人が呼び出した……ええっと、常人にはかなり危険い影響を与える「気」で構成されてるんで一般的には「悪霊」なんだろうが……ともかく、バカデカい悪霊が、ピカピカ頭が召喚した大量の悪霊達をムシャムシャ食って「掃除」していた。
しかし、その光景は、あたしら「魔法使い」系以外には見えないみたいで……輝達は「お宝映像」を見逃す事になった。
子供2人を殺す為なら、無関係な人間がどれだけ巻き込まれても知った事か……と云う頭の悪い作戦は……あっと云う間に失敗した。
「なあ……お前もさ……あたしと同じ勘違いしてなかった? 頭のいい奴のやる事は予想が付かないけど、馬鹿がやる事は予想が付くって」
「ああ……勘違いを思い知った」
「でも……実際は……頭がいい敵なら、何するか逆に予想付くけど……」
「どこの誰かは知らんが……自分が内部の権力闘争に勝利出来るなら、外部と戦争になるのもいとわない本物の阿呆が、今回の敵か……。勘弁してくれ………」
「あの……やっぱり、芳本さんがTCAの東京派の誰かに脅されるとかして……私達をここに誘き寄せたとか思ってるの?」
「それ以外の何だってんだよッ⁉」
「じゃ……じゃあ、その……」
裕子は携帯電話の画面をあたし達に見せた。
「どう考えても罠だ」
「どう考えても、お前らを狙ってる奴らの『プランB』だ」
「残念ですが、このまま太宰府に帰りますよ」
「え~、でも、行ってみるだけ……」
「駄目」
「何か有ったら、どうするんだ?」
「何か有ったけど、簡単に解決したじゃない」
ともかく、その携帯電話の画面に書かれてるメールには……。
『すいません、特急電車に乗り遅れたので高速バスで来ます。昼頃に博多駅のバスターミナルに到着予定です』
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