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第二章:この世に神がいるのなら
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到着したのは、鳥栖市内。
駅の近くだけど、周囲は森のようになってる。
車に乗ったままゲートで、一端、車が止まる。
「……って、何してんだ?」
「妹と喧嘩して家出中だ。ここ数日、知り合いの家に泊めてもらってる。今日は、バイトする代りに、ここの職員宿舎に泊めてもらう事になった」
「月1回のペースで、どっちかが家出してないか?」
「けど、伯父さんは『若い頃にお前の親父と兄弟喧嘩の1つもしとくんだった』って言ってたぞ」
「お前らの場合は喧嘩のし過ぎだ」
ゲート横の小屋から出て来たのが、やたらと小柄な警備員さんだと思ったら……う……うそ……。
また……会った。
「ま……眞木さんの……お姉さん……?」
「あ……ああ……そう言や、あいつの妹と同じ制服だけど……でも、あいつは学校違うだろ」
「ウチの学校では有名人ですけど……何で、ここに居るんですか?」
そう言ったのは凛ちゃん。
「ここの役員の親類だ。たまにバイトしに来てる」
「……そうなんですか……」
その先にはマンションか学生寮か一般企業の社員寮を思わせる5階建ての建物。
学校に有ってもおかしくない位の広さの運動場を兼ねた中庭付き。
中に入ると、1階は食堂とロビーになってた。
「2人部屋が2つ空いてる。風呂は……各部屋に有るシャワーと1階の大浴場の好きな方を使ってくれ」
「こ……ここ……どこからお金出てんだろ?」
瑠華ちゃんがボソっと呟くと……。
「門司の高木製作所って知ってるか?」
「えっと……強化服のメーカーでしたっけ?」
「あそこの創設者が作った慈善財団が半分近くの金を出してる。それに、社会貢献は民間企業の宣伝としてはコスパが良いらしいからな」
駅の近くだけど、周囲は森のようになってる。
車に乗ったままゲートで、一端、車が止まる。
「……って、何してんだ?」
「妹と喧嘩して家出中だ。ここ数日、知り合いの家に泊めてもらってる。今日は、バイトする代りに、ここの職員宿舎に泊めてもらう事になった」
「月1回のペースで、どっちかが家出してないか?」
「けど、伯父さんは『若い頃にお前の親父と兄弟喧嘩の1つもしとくんだった』って言ってたぞ」
「お前らの場合は喧嘩のし過ぎだ」
ゲート横の小屋から出て来たのが、やたらと小柄な警備員さんだと思ったら……う……うそ……。
また……会った。
「ま……眞木さんの……お姉さん……?」
「あ……ああ……そう言や、あいつの妹と同じ制服だけど……でも、あいつは学校違うだろ」
「ウチの学校では有名人ですけど……何で、ここに居るんですか?」
そう言ったのは凛ちゃん。
「ここの役員の親類だ。たまにバイトしに来てる」
「……そうなんですか……」
その先にはマンションか学生寮か一般企業の社員寮を思わせる5階建ての建物。
学校に有ってもおかしくない位の広さの運動場を兼ねた中庭付き。
中に入ると、1階は食堂とロビーになってた。
「2人部屋が2つ空いてる。風呂は……各部屋に有るシャワーと1階の大浴場の好きな方を使ってくれ」
「こ……ここ……どこからお金出てんだろ?」
瑠華ちゃんがボソっと呟くと……。
「門司の高木製作所って知ってるか?」
「えっと……強化服のメーカーでしたっけ?」
「あそこの創設者が作った慈善財団が半分近くの金を出してる。それに、社会貢献は民間企業の宣伝としてはコスパが良いらしいからな」
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