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第一三章:胸に眠るヒーロー揺り起せ
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魔法使い系の人が呪符を投げると……えっ?
「気配を隠す」系の結界が次々と出現する……ただし……何も無いし、誰も居ない場所に……。
「な……何やって……?」
「そ……そう云う事か……」
広島の魔法少女の1人が勝手に納得している。
次の瞬間、何者かの「使い魔」が何体も出現……けど……迷っている。
「使い魔」達は、「気配を探る」系の魔法を使って、「気配を隠す」系の結界の存在を感知した……らしい。
けど、「気配を隠す」系の結界の中に、何が居るのかまでは判らないようだ。
当然だ……「気配を隠す」系の結界ってのは、そう云うモノなんだから。
「使い魔」達は、「気配を隠す」系を破る。でも……誰も何も見付からない。
これも当然だ。誰も居ないし、何も無い場所に「気配を隠す」系の結界を張ったのだから。
「使い魔」達が困惑する中、韓国語らしい怒号。
こっちの味方の1人が使ってるのとは別タイプの、やたらとゴツい強化装甲服が一体、あと、こっちの2人より、より人間っぽい顔の獣人が1人、通路の陰から飛び出して来て……。
「オン・マリシエイ・ソワカ」
同時に、こっちの魔法使い系が、呪文を唱える。
それは「気」「魔力」「霊力」と呼ばれるモノなので……本当に目に見えてる訳じゃない。
けど、それは……あたしの目には……赤っぽいオレンジ色の光線に見えた。
まるで……夜明けの空の色のような……。
その光が……次々と「使い魔」達を貫く。
でも、一体だけ「使い魔」が残っている。
「行けッ‼」
こっちの「魔法使い」系の人の、その声と共に、2体の「使い魔」が出現。
もちろん、私の脳味噌が無意識の内に「気」とか「霊力」を「目に見える形」に変換してるだけなので、本当の姿じゃない。
でも……それは……夜明けの空みたいな色の……子供の仏像? 上半身裸の子供の戦士?……ともかく、そんな姿の何かが……。
敵の「使い魔」は慌てて逃げようとする……そして……敵の「使い魔」の姿は消え……それを追うように、こっちの「使い魔」の姿も消え……。
「ぐえ~ッ‼」
どこからともなく、悲鳴。
一方、銀色の狼男の姿になった沙也加ちゃんのお兄さんは、とんでもないスピードで、敵の獣人を翻弄。
「あ……が……?」
気付いた時には……敵の獣人の体には、銀色の狼男の毛が変化した無数の針が刺さっていた。
1つ1つのダメージは小さくても、あれだけの数だと、かなりキツいのだけは判る……結構、とんでもない本数が、全身にくまなく……。
ドオンッ‼ ドオンッ‼ ドオンッ‼
ほぼ同時に、モノ凄い音。
敵の強化装甲服が、こちらの強化装甲服の銃弾を浴びて……。
何か……変だ……。
銃弾は貫通してない。
口から吐き出されたガムが地面に貼り付くような感じで、変形して敵の強化装甲服の装甲に貼り付いてる。
なのに、敵の強化装甲服はフラフラになってる。
斬ッ‼
そして、黒い虎男の姿になった沙也加ちゃんの彼氏の刃物が……2人の敵の首を、まとめて斬り裂き……獣人は首筋から、強化装甲服は喉元から血を吹き出しながら倒れた。
「気配を隠す」系の結界が次々と出現する……ただし……何も無いし、誰も居ない場所に……。
「な……何やって……?」
「そ……そう云う事か……」
広島の魔法少女の1人が勝手に納得している。
次の瞬間、何者かの「使い魔」が何体も出現……けど……迷っている。
「使い魔」達は、「気配を探る」系の魔法を使って、「気配を隠す」系の結界の存在を感知した……らしい。
けど、「気配を隠す」系の結界の中に、何が居るのかまでは判らないようだ。
当然だ……「気配を隠す」系の結界ってのは、そう云うモノなんだから。
「使い魔」達は、「気配を隠す」系を破る。でも……誰も何も見付からない。
これも当然だ。誰も居ないし、何も無い場所に「気配を隠す」系の結界を張ったのだから。
「使い魔」達が困惑する中、韓国語らしい怒号。
こっちの味方の1人が使ってるのとは別タイプの、やたらとゴツい強化装甲服が一体、あと、こっちの2人より、より人間っぽい顔の獣人が1人、通路の陰から飛び出して来て……。
「オン・マリシエイ・ソワカ」
同時に、こっちの魔法使い系が、呪文を唱える。
それは「気」「魔力」「霊力」と呼ばれるモノなので……本当に目に見えてる訳じゃない。
けど、それは……あたしの目には……赤っぽいオレンジ色の光線に見えた。
まるで……夜明けの空の色のような……。
その光が……次々と「使い魔」達を貫く。
でも、一体だけ「使い魔」が残っている。
「行けッ‼」
こっちの「魔法使い」系の人の、その声と共に、2体の「使い魔」が出現。
もちろん、私の脳味噌が無意識の内に「気」とか「霊力」を「目に見える形」に変換してるだけなので、本当の姿じゃない。
でも……それは……夜明けの空みたいな色の……子供の仏像? 上半身裸の子供の戦士?……ともかく、そんな姿の何かが……。
敵の「使い魔」は慌てて逃げようとする……そして……敵の「使い魔」の姿は消え……それを追うように、こっちの「使い魔」の姿も消え……。
「ぐえ~ッ‼」
どこからともなく、悲鳴。
一方、銀色の狼男の姿になった沙也加ちゃんのお兄さんは、とんでもないスピードで、敵の獣人を翻弄。
「あ……が……?」
気付いた時には……敵の獣人の体には、銀色の狼男の毛が変化した無数の針が刺さっていた。
1つ1つのダメージは小さくても、あれだけの数だと、かなりキツいのだけは判る……結構、とんでもない本数が、全身にくまなく……。
ドオンッ‼ ドオンッ‼ ドオンッ‼
ほぼ同時に、モノ凄い音。
敵の強化装甲服が、こちらの強化装甲服の銃弾を浴びて……。
何か……変だ……。
銃弾は貫通してない。
口から吐き出されたガムが地面に貼り付くような感じで、変形して敵の強化装甲服の装甲に貼り付いてる。
なのに、敵の強化装甲服はフラフラになってる。
斬ッ‼
そして、黒い虎男の姿になった沙也加ちゃんの彼氏の刃物が……2人の敵の首を、まとめて斬り裂き……獣人は首筋から、強化装甲服は喉元から血を吹き出しながら倒れた。
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