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第八章:Tears

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 翌日、北九州から鳥栖とすを経由して佐賀県を通過、長崎県に入って、やって来たのは恐竜博物館。
「かわいい♡」
「かわいい♪」
 あたしと、鳥栖で拾ったクソ女の彼女は、恐竜の骨格標本を見る旅に、それ以外の言葉を忘れ去ったかのような反応。
「バカデカい骨の、どこが『かわいい』?」
 ここまで連れて来てくれたクソ女の親類はビミョ~な反応。
「かわいいじゃないか」
「だから、どこがだ?……おい、何だ、その目は……」
「かわいそ……」
 クソ女の彼女がボソッとつぶやく。
「な……何がだ……?」
「何がと言っても……」
 この馬鹿に何から説明すりゃいいのか……って感じの困った表情かおになるクソ女。
「やめろ、やめてくれ、お願いだから、やめて下さい」
「どうした、姉さん?」
「正気のまま、@#$%しか居ない国に迷い込んだ気がしてきた」
「自分が正気を失なってる事を自覚しかけた奴は、皆、そう言うな」
「うるせえよ。どう考えても、おかしいのはお前らで、正気なのは、あたしだ」
「本当にそうかな?」
「だから、うるせえって言ってるだろ」
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