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第六章:Rebel Without a Clue

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「朝御飯もウチで食べる?」
「す……すいません……」
「いいよ……」
 あたしとクソ女の妹は、クソ女の家に向かっていた。
「ところで……お父さんとかお母さんは……」
「母さんは死んだ。何年か前に、北九州の辺りでショッピングモール丸ごと火事になった事が有ったでしょ。あん時に……」
「へっ……?」
「父さんは仕事で海外に行った時にテロに巻き込まれて行方不明になった。今は法的には死亡扱い」
 中々……とんでもない家族らしい。
 だが……。
「どうしたの?」
「何か……その……歩き方とかが……」
「ああ……あたし、武道とか格闘技とかやってないんで」
「え……?」
 何で……姉妹で……しかも、妹の方が体格は上なのに……?
「ああ……あたし達、子供の頃に親が離婚して別々に育ったの。武道をやってたのは父さんの方だけ。で、母さんに育てられたあたしは習ってない」
 なるほど……だから、姉妹なのに名字が違ったのか……。
「え……えっと……どんな……ご両親だったんですか?」
「父さんの事は良く知らない。瀾ちゃんに初潮が来た時に、どうしたらいいか判んなくて、母さんに泣き付いた話以外は……」
 無茶苦茶過ぎるけど……富士山の噴火直後にテロ組織に拉致され……そのテロ組織が潰れた後も、事実上「魔法少女」事務所に育てらたよ~なあたしも似たようなモノだ。
「で、さ……ところで、何で、強くなりたいの?」
 そう言えば……何でだろう?「魔法少女」はやめてる筈なのに……。
「ついでにさ……前から気になってたけど……」
「何ですか?」
「その髪型とリボン……瀾ちゃん真似た?」
「違いますッ‼」
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