24 / 52
24.引き続きエロな話でごめんなさい
しおりを挟む「なになになに?」
食い気味に耳を傾ける私に対して、龍は心持ち顔を後ろに倒してからモゴモゴと説明し出す。
「俺からは『慣れろ』としか言えない」
「ええ~っ、何の解決にもなってないんだけど」
女と違い、男同士ってそういう話をよくするんじゃないの?そこから得る情報を期待したのに。のにのにのに(※どうやら気に入ったらしい)。
「パンツのゴムと同じで、穿き続ければ伸びる。よく考えてみろ、出産の時は赤ん坊が出てくる場所だぞ?このくらいで音を上げるな!」
そう言いながら龍も親指と人差し指で輪っかを作っている。
「パンツのゴムって…。世の中のフェミニストううん、全女性を敵に回したよ」
「アホか!希代だけに向けて言ったんだから、誰にもこんな話をバラすなよ!あ、もしかしてお前、相手が御門さんだからって緊張してるんじゃないか?それで『絶対に入らない』と思い込んでるって可能性もあるぞ。それか、長い間ご無沙汰だったもんで初期化してるだけとかさ」
うーん…ということは、話をまとめると…。
「気合いで入れて、とにかく慣れろと?」
「うん、まあ、そうだな。あとさ、女のアソコって付いている位置に個人差が有ると聞いたぞ。そのせいで上手く入らないケースもあるらしい。お尻に近いのが下付き、お腹に近いのが上付き。下付きはバックか横バックが適してるらしくて、上付きは正常位と対面座位が適してるんだとさ」
なるほど、これは有力な情報を得たぞ!気合いと慣れと体位!
「有難う、龍!昼間っからこんな話してゴメン」
「まあ、慣れるまで専用ローションを使うって選択もアリかなと思うし。いや、しつこいけど俺、まだ驚いてるんだわ~まさか御門さんと…。その…いくら2人きりで過ごしても絶対に希代は断り続けると思ってたよ」
それはいったいどういう意味なのか。キョトンとすると、龍は急に真面目な顔で言う。
「だって、御門さんに頼まれたら俺は断れない。あの人は取引先でしかもこっちは下請けという立場だぞ?それも土下座なんかされたら笑ってハイと答えるしかないじゃないか!」
「りゅ、龍??」
なんだか怒っているようにも見えるその口調に戸惑いを隠せない私。そっか、言われてみればそうだよな。しかも私と違い龍はそういう上下関係を非常に重んじる性格だ。『土下座くらいで約束を破るなんて酷い!』と責めてしまったけど、それは仕方ないことだったのだ。
「ごめん、龍。なんか色々と…。でも、あの、お陰で圭くんと付き合うことにもなったし!御礼を言っておくね、えへへ」
場の空気を和らげようとしたはずが、この後、驚きの爆弾発言をされてしまうのだ。
「…あのさ、俺も希代のこと狙ってたんだぞ!なのに御門さんにグイグイ行かれて遠慮した。今更だけど、一応聞かせてくれ。もし先に俺が告白していたらお前はどっちを選んだと思う?」
0
お気に入りに追加
64
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる