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68・義息子に出来る事 ※

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 「では、お義父さん。
 浄化の魔石に関してですが、今用意してくれている魔石は恐らく、レク…神殿長やこの国が用意した物だと思うんです」

 レクラムさんの方を見ると頷かれた。

 「私も浄化石を生成する。と言う約束事があるので、その魔石を使ってお義父さんの領地を優遇する事は出来ません」

 まだ続きがあるんだから、そんなバチバチした空気を出さないでくれ。

 「ですので、お義父さんがに魔石を用意して頂ければ、私もそれに浄化力を込めてお渡しする事は出来ます」

 これは国だの仕事だのは関係しない。嫁ぎ先に対する個人的な配慮。
 お舅さんに買って貰った材料で作ったクッキーを、お舅さんにプレゼントする様なも
の。誰にも咎められる事はない筈だ。

 確か、旦那の実家とは、ある程度の距離を置きつつ、要所要所で顔を立てるのがポイントだと近所のおばちゃん達が話してた気がする。

 「ほぅ…」

 「「……っ」」

 お義父さんのバチバチが収まったと思ったら、今度はアージェンとレクラムさんが物申したい空気を出してるけど、ちょっと待ってぇ! うぅ、フォルナさん以外の三人の感情が忙しいな?!

 「ですが、約束事の方は私がとして請け負っている事なので、どうしてもそちらの生成が優先となります。
 そして、私の浄化力にも限りがある様なので、お義父さんの要望通りの数は作れないかも知れません。そこは了承して頂きたいのですが」

 「派遣の方は応じられぬと?」

 「そちらに関しては、私の後見人は神殿長であり、また雇い主も神殿長です。
 行動拠点を神殿としているので、私の一存では決めれません。」

 「お前個人の意思は」

 「派遣とかではなく、…アージェンさんの、その、婚、約者として、彼の里帰りなどに同行するのは……ありかと…」

 自分で婚約者とか言うの恥ずかしいな。

 「個人的な浄化石はどのぐらい作れる?」

 どのぐらい? 以前一晩で三箱、三十六個作った。でも今は、一週間に一箱って言われている。
 俺としてはもう少し余裕があるんだけど?
 っとレクラムさんの方を見ると。

 「……一月におよそ三十個程度なら大丈夫かと。ですがそれも神子様の状況次第になります」

 「一つでどれ程の効果がある?」

 「中規模の街全体を約三ヶ月は浄化し続けます」

 「……ルキ。三ヶ月置きに浄化石を三十個頼みたい。」

 「はい」

 「魔石はこちらで用意するが、差し当って急ぎの分を早急に頼みたい。」

 うぅ~ん。俺的には全然OKなんだけど……。レクラムさんの方を見ると、レクラムさんはアージェンの方を見てる。
 アージェンの方を見ると……。

 「私が傍に付いていれば問題ないでしょう。父上の魔石が着き次第、ルキの状況を見て用意します」

 よく分からないけど大丈夫みたいだ。



 お義父さんとフォルナさんを見送った後、事務局の医務室にある個室を覗くと……。
 留愛、ユース、ティグリスさんの三人で、大皿に乗った山盛りピラフを囲み。
 昼食会を開いていた。

 山盛りピラフそんな物を持ち込んで良いのか? ここって、病室みたいなものだろう?
 そう思ったけど、留愛の顔色も戻っているし、食欲もある。
 周囲が持ち込みを容認しているなら、まぁ良いか。と思えた。





 翌日の夕方。
 ラフィーの為の通信機と、きっちり魔石三十個、浄化石ケースが届いた。

 急ぎだと言ってたし、アージェンが傍にいれば大丈夫って言ってたから、俺はその日の内に、アージェンを背凭れにブラッドクロス領の浄化石を仕上げた。



 でも知らなかったんだ。
 使い過ぎた浄化力を回復するには、浄化スキルを持った人の体液が必要だなんてっ!

 「あっ、あ……、あーじぇ、ん、ちょ…っ、お腹がっ、いっぱいで…、い、いっかい、ぬいてぇっ……っ」

 「……はっぁ、だめだっルキ、こんなに浄化力を消費してっ、しっかり、回復させないとっ、体調に、支障が出るっ…」

 「…ひんっ…」

 もっと、早く言って欲しかった。
 作業中もやたらとキスが多いと思った。
 今日のアージェンは何だか甘えたさんっ。なんて思った俺が甘かったのか?

 作業後に回復法を聞き。
 ベッドに運ばれた俺は、不敵に嗤う紫水晶の猛獣に襲われた。

 因みにラフィーは、クッションを敷き詰めたバスケットの中でスヤスヤ寝ていて、リビングに置き去りだ。

 甘い快楽でトロントロンに溶かされて、長い射精を受けた俺の胎は、熱くて苦しい。
 なのに、インターバル無しのアージェンのアージェンは萎える事なく元気で、俺の背中を唇で愛撫しながら、胎内ナカに塗り付ける様にねっとりと掻き回している。

 「は……っ、ぁ…」

 善すぎる快楽と、熱い精を与えられた俺の身体はピクピクと痙攣し、うつ伏せ状態で枕を抱える俺の意識がふわふわし始めた頃。

 「あぅっ…っ、あ、あんっ……っ」

 グブッヂュプ…と粘着質で卑猥な水音を立てながら、徐々に凶棒の抽挿が速まり、やがてパンパンと肌がぶつかる音を響かせて……。

 「…く……っ」

 「んあぁぁっ……っ」

 ドプ…ッ……ドプッ…と二度目の精を受け、赤ちゃん…出来ちゃう…っ、なんて事を思いながら遠のく意識の中で。

 「ルキ、ルキ、愛しいルキ。
 いつか、俺の子を………」

 愛しい人の声が聞こえた気がした。




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