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第一章 冒険者世界アリスト編
第40話 勇者の亡命
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三日後の話し合いで、結局は史郎の案、つまり、加藤がマスケドニアに行くというものに決まった。
次は、マスケドニアとの意見交換である。
俺は、ダートンの例の宿へと急いだ。
今回も一人である。
そこで、ミツにこちら側の意見を告げる。
驚いたことに向こうも、ほぼ同じ案を出してきた。
情報が少ないマスケドニアにいながら、この案に気付くとは、王の側によほど優秀な者がいるらしい。
ただ、向こうの案は、勇者(加藤)と聖女(舞子)の二人が亡命する、というものだった。
こちらが、聖女が出国できない理由をほのめかすと、とにかく勇者だけ先に出国させる策を採ることになった。
この話し合いは、念話を通して加藤たちも聞いていたので、彼らは国王に訓練討伐を再び願い出ることになる。
史郎は、夜と朝、二回温泉につかり、ちょっとだけくつろぐことに成功した。
----------------------------------------------------------------------------------
こちらは、アリスト王城、王の間。
二回目の訓練討伐を願い出た、黒髪の勇者達三人が、今しがた部屋から出て行ったところである。
「陛下。 このようなことを、たびたびお許しになってもよいので?」
宰相が、アリスト王に具申する。
「今回は、ギルド関係者は外し、騎士のみが付き添う。
その上、こちらにとって十分以上の条件も呑ませてある。
問題はあるまい」
「しかし、恐れながら、彼らに、もしものことがあれば・・」
「ふむ。 念には念を入れておくか」
王の頭に浮かんだのは、自分が陰で「コウモリ」と呼んでいる、あの男の事だった。
-------------------------------------------------------
王の執務室に呼ばれたコウモリは、王からの話を聞いて、喜びの声を隠すのに必死だった。
王から任せられた仕事は、影ながらの勇者護衛と、その周囲を探ること。
任務の間だけだが、およそできないことはない権力を得ることができる。
その上、今回の任務は王からの勅命であり、個人的な依頼でもある。
筆頭宮廷魔術士に手が届く日も、近いのではないか。
コウモリがそう考えたのは、無理もない。
彼は知らなかったが、王には、彼を筆頭魔術師にする考えは露ほども無かった。
この男には皇太子を暗殺した過去がある。
そのように危険な男を、政権の中心に置けるはずもなかった。
ただ、その秘密を握っているからこそ、陰働きに使うとき、裏切られる心配がない。
王にとって、彼は便利な道具の一つに過ぎなかったのである。
---------------------------------------------------------
第二回訓練討伐の前日、ダートン一大きな宿泊施設では、勇者と宿の少女とのイチャイチャに胸焼けがする騎士たちの姿が見られた。
翌日は、朝早く町を出発し、センライ地域の一角を通り抜け、タリー高地に向かう。
マスケドニアとの国境を目指すわけだ。
勇者達には、最終目標として、ほぼ無人のマスケドニア側の砦を攻めることが課せられている。
これが、アリスト国王が話していた、訓練許可の「条件」であった。
勇者達が、ダートンの町を出発した。
30名ほどの騎士が、勇者達三人を守るように配置された一団は、道中で出てくる魔獣を難なく倒しながら、国境が見える位置まで来た。
林の中から眺めると、幅3メートルくらいの川が左手から右手へ流れている。
この川こそ、アリスト=マスケドニア国境である。
目の前の地点では、川がややマスケドニア側に湾曲して流れている。
その関係か、向こう岸の方が、土地がやや高くなっていた。
目標の砦は見えないようだ。
一行は、林の中で隊列を整え、前進を開始した。
騎士たちの鎧が擦れるカチャカチャという音と、川鳥の鳴き声が重なる。
一旦、河原止まった隊列は、斥候が浅瀬を見つけると、再び動き出した。
川を越え、土手に上がると、木を組み合わせて作られた簡素な柵があった。
その向こうに、小さな集落が見える。
農具を担ぐ人々や、走り回る子供たちの姿がある。
ちょうど昼食時だったのか、家々からは炊飯のものだろう煙が昇っている。
典型的な、農村の風景である。
今回は討伐に参加しているレダーマンが、沈痛な顔で加藤に話しかけた。
「目標の砦は、あそこでございます」
「おい、あそこって・・明らかに砦じゃないだろう」
「そ、それは・・砦と聞いております」
「どう見ても、ただの村じゃないか」
「・・砦でございます」
レダーマンは、明らかに意に染まぬ返答をしている。
「一体、どういうことだ!」
さすがに、加藤が激高している。
武装した騎士達が、あのような村に攻め込めば、どんなことが起こるか。
想像するまでもない。
それは、まさしく蹂躙というべきものになるだろう。
それこそが、アリスト国王の狙いであった。
例え、勇者が戦闘に参加しなくても、その一団の中にいさえすれば、既成事実は作られる。
権謀術数が渦巻く王城で生き抜いてきた国王にとって、市井に生きるほとんどの若者など赤子にも等しい。
まさに、王の狙い通り、事態が動こうとしていた。
アリスト王の誤算は、放逐したはずの黒髪の少年が、この場をコントロールしていたことである。
史郎から念話で合図を受け取った加藤は、打ち合わせ通り、猛然と飛び出した。
あまりの勢いに、地面が深くえぐれ、穴になったほどである。
ただし、その方角は、村ではなく、ずっと右手を向いていた。
そちらに広がるのは、ただ深い森だけである。
「ゆ、勇者様っ!?」
慌ててレダーマンが追いかけようとするが、初速が違う。
加藤の姿は、すでに遥か彼方、マスケドニア領の森に達していた。
勇者は後ろも振り返らず、そのまま森の中に姿を消した。
「いったい、これはどうしたことか・・」
思いもしなかった勇者の行動に、レダーマンは、しばらく呆然としていた。
しかし、このことが引き起こす事態に考えが及ぶと、さっきまでとは違う意味で、さらに顔を青くするのだった。
----------------------------------------------------
森に入るとスピードを落とした加藤は、すぐに向こうから駆けてくる人影に気付いた。
「ミツ!」
「ユウ!」
二人は固く抱き合うと、しばらくそのまま動かなかった。
「勇者様」
背後で男の声がしたので、加藤が顔を上げると、初老の男がすぐそばに跪いていた。
全く気配を感じさせないその行動に、背筋に冷たいものが走る。
ミツも、男の後ろで跪く。
「勇者様。 これは、我が父にございます」
「ち、父?」
「はっ、ミツの父親でございます。
ヒトツと申します」
加藤が、目を丸くしている。
点ちゃんで状況を確認している史郎は、笑っていた。
いきなり恋する少女のお父さんが現れたら、驚くよね、それは。
しかも、抱き合ってるの見られてるようだし。
「とにかく、今は一刻を争います。
お急ぎを」
「あ、か、加藤といいます。
よろしくお願いします」
顔を真っ赤にして、小声で応える加藤に、いつもの豪快さはなかった。
-------------------------------------------------------------
勇者失踪の報は、魔道具を使い、すぐに王城に届(とど)けられた。
「いったい、これはどういうことだ!」
王の前には、項垂れ、体を縮めたコウモリが立っていた。
「お主に任せたワシが、馬鹿であったわ!」
王の叱責は、すでに半時も続いていた。
コウモリの顔は、王に掛けられた酒で濡れていた。
「お主。 この始末、どうつけるつもりじゃ」
「だ、だ、大至急後を追い、連れ戻します」
「勇者が、帰らぬと言うたらどうする」
「そ、それは・・」
王は、しばらく考え込むと、吐き捨てるように言った。
「謹慎しておれっ!」
「ははっ」
開戦宣言の後で、このようなことになるとは・・
アリスト王は、髪を掻きむしりながら、己の不運を呪うのであった。
次は、マスケドニアとの意見交換である。
俺は、ダートンの例の宿へと急いだ。
今回も一人である。
そこで、ミツにこちら側の意見を告げる。
驚いたことに向こうも、ほぼ同じ案を出してきた。
情報が少ないマスケドニアにいながら、この案に気付くとは、王の側によほど優秀な者がいるらしい。
ただ、向こうの案は、勇者(加藤)と聖女(舞子)の二人が亡命する、というものだった。
こちらが、聖女が出国できない理由をほのめかすと、とにかく勇者だけ先に出国させる策を採ることになった。
この話し合いは、念話を通して加藤たちも聞いていたので、彼らは国王に訓練討伐を再び願い出ることになる。
史郎は、夜と朝、二回温泉につかり、ちょっとだけくつろぐことに成功した。
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こちらは、アリスト王城、王の間。
二回目の訓練討伐を願い出た、黒髪の勇者達三人が、今しがた部屋から出て行ったところである。
「陛下。 このようなことを、たびたびお許しになってもよいので?」
宰相が、アリスト王に具申する。
「今回は、ギルド関係者は外し、騎士のみが付き添う。
その上、こちらにとって十分以上の条件も呑ませてある。
問題はあるまい」
「しかし、恐れながら、彼らに、もしものことがあれば・・」
「ふむ。 念には念を入れておくか」
王の頭に浮かんだのは、自分が陰で「コウモリ」と呼んでいる、あの男の事だった。
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王の執務室に呼ばれたコウモリは、王からの話を聞いて、喜びの声を隠すのに必死だった。
王から任せられた仕事は、影ながらの勇者護衛と、その周囲を探ること。
任務の間だけだが、およそできないことはない権力を得ることができる。
その上、今回の任務は王からの勅命であり、個人的な依頼でもある。
筆頭宮廷魔術士に手が届く日も、近いのではないか。
コウモリがそう考えたのは、無理もない。
彼は知らなかったが、王には、彼を筆頭魔術師にする考えは露ほども無かった。
この男には皇太子を暗殺した過去がある。
そのように危険な男を、政権の中心に置けるはずもなかった。
ただ、その秘密を握っているからこそ、陰働きに使うとき、裏切られる心配がない。
王にとって、彼は便利な道具の一つに過ぎなかったのである。
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第二回訓練討伐の前日、ダートン一大きな宿泊施設では、勇者と宿の少女とのイチャイチャに胸焼けがする騎士たちの姿が見られた。
翌日は、朝早く町を出発し、センライ地域の一角を通り抜け、タリー高地に向かう。
マスケドニアとの国境を目指すわけだ。
勇者達には、最終目標として、ほぼ無人のマスケドニア側の砦を攻めることが課せられている。
これが、アリスト国王が話していた、訓練許可の「条件」であった。
勇者達が、ダートンの町を出発した。
30名ほどの騎士が、勇者達三人を守るように配置された一団は、道中で出てくる魔獣を難なく倒しながら、国境が見える位置まで来た。
林の中から眺めると、幅3メートルくらいの川が左手から右手へ流れている。
この川こそ、アリスト=マスケドニア国境である。
目の前の地点では、川がややマスケドニア側に湾曲して流れている。
その関係か、向こう岸の方が、土地がやや高くなっていた。
目標の砦は見えないようだ。
一行は、林の中で隊列を整え、前進を開始した。
騎士たちの鎧が擦れるカチャカチャという音と、川鳥の鳴き声が重なる。
一旦、河原止まった隊列は、斥候が浅瀬を見つけると、再び動き出した。
川を越え、土手に上がると、木を組み合わせて作られた簡素な柵があった。
その向こうに、小さな集落が見える。
農具を担ぐ人々や、走り回る子供たちの姿がある。
ちょうど昼食時だったのか、家々からは炊飯のものだろう煙が昇っている。
典型的な、農村の風景である。
今回は討伐に参加しているレダーマンが、沈痛な顔で加藤に話しかけた。
「目標の砦は、あそこでございます」
「おい、あそこって・・明らかに砦じゃないだろう」
「そ、それは・・砦と聞いております」
「どう見ても、ただの村じゃないか」
「・・砦でございます」
レダーマンは、明らかに意に染まぬ返答をしている。
「一体、どういうことだ!」
さすがに、加藤が激高している。
武装した騎士達が、あのような村に攻め込めば、どんなことが起こるか。
想像するまでもない。
それは、まさしく蹂躙というべきものになるだろう。
それこそが、アリスト国王の狙いであった。
例え、勇者が戦闘に参加しなくても、その一団の中にいさえすれば、既成事実は作られる。
権謀術数が渦巻く王城で生き抜いてきた国王にとって、市井に生きるほとんどの若者など赤子にも等しい。
まさに、王の狙い通り、事態が動こうとしていた。
アリスト王の誤算は、放逐したはずの黒髪の少年が、この場をコントロールしていたことである。
史郎から念話で合図を受け取った加藤は、打ち合わせ通り、猛然と飛び出した。
あまりの勢いに、地面が深くえぐれ、穴になったほどである。
ただし、その方角は、村ではなく、ずっと右手を向いていた。
そちらに広がるのは、ただ深い森だけである。
「ゆ、勇者様っ!?」
慌ててレダーマンが追いかけようとするが、初速が違う。
加藤の姿は、すでに遥か彼方、マスケドニア領の森に達していた。
勇者は後ろも振り返らず、そのまま森の中に姿を消した。
「いったい、これはどうしたことか・・」
思いもしなかった勇者の行動に、レダーマンは、しばらく呆然としていた。
しかし、このことが引き起こす事態に考えが及ぶと、さっきまでとは違う意味で、さらに顔を青くするのだった。
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森に入るとスピードを落とした加藤は、すぐに向こうから駆けてくる人影に気付いた。
「ミツ!」
「ユウ!」
二人は固く抱き合うと、しばらくそのまま動かなかった。
「勇者様」
背後で男の声がしたので、加藤が顔を上げると、初老の男がすぐそばに跪いていた。
全く気配を感じさせないその行動に、背筋に冷たいものが走る。
ミツも、男の後ろで跪く。
「勇者様。 これは、我が父にございます」
「ち、父?」
「はっ、ミツの父親でございます。
ヒトツと申します」
加藤が、目を丸くしている。
点ちゃんで状況を確認している史郎は、笑っていた。
いきなり恋する少女のお父さんが現れたら、驚くよね、それは。
しかも、抱き合ってるの見られてるようだし。
「とにかく、今は一刻を争います。
お急ぎを」
「あ、か、加藤といいます。
よろしくお願いします」
顔を真っ赤にして、小声で応える加藤に、いつもの豪快さはなかった。
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勇者失踪の報は、魔道具を使い、すぐに王城に届(とど)けられた。
「いったい、これはどういうことだ!」
王の前には、項垂れ、体を縮めたコウモリが立っていた。
「お主に任せたワシが、馬鹿であったわ!」
王の叱責は、すでに半時も続いていた。
コウモリの顔は、王に掛けられた酒で濡れていた。
「お主。 この始末、どうつけるつもりじゃ」
「だ、だ、大至急後を追い、連れ戻します」
「勇者が、帰らぬと言うたらどうする」
「そ、それは・・」
王は、しばらく考え込むと、吐き捨てるように言った。
「謹慎しておれっ!」
「ははっ」
開戦宣言の後で、このようなことになるとは・・
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