3 / 26
第一章
召喚、炎の使い魔『イフリート』!
しおりを挟む
一方、魔物の出現という不測の事態に、馬車に乗っていたハートとリルフィリアも動揺していた。
「ちょっと待ってろ!」
ハートは、そう言って先に乗降口から顔を出して外の様子を窺った。
見ると馬車の周囲を獣のような魔物が数えきれないぐらいの多さで囲んでおり、剣や槍を手にした兵士たちがそれらと戦っている。
(どうする……)
このまま馬車の中に隠れているか、それとも外に逃げるか──ハートは迷った。
戦闘は馬車の近くで行われており、その場に身をさらすのは危険とも言える。
(でも、このままここにいたって……)
何もできない馬車の中に留まっていることはよくないと直感したハートは、先に乗降口から馬車の外に身をさらした。
「リル、降りるぞ!こっちだ」
そう言ってハートは中にいるリルフィリアに手を差しのべる。
周囲では、兵士たちの怒号や悲鳴、魔物が唸り声が交錯しており、それを耳にしたリルフィリアはひどく怯えた様子でいた。
「大丈夫!ほら!」
リルフィリアを安心させようと努めて明るい表情で、ハートがもう一度彼女に手を伸ばす。
「う、うん……」
リルフィリアが震える手をハートの手に重ね、それを握ったハートは、なるべくゆっくりとリルフィリアを馬車の外へ誘導した。
馬車から降りた二人。周囲では激しい戦闘が繰り広げられている。
「ああ"──!!」
耳をつんざく恐ろしい叫び声がして、二人は反射的にその方を振り返る。
二人の視線の先で、三体の獣の魔物が皆そろってある一ヶ所に頭部を付き合わせている。
密集する三体の魔物の隙間から、何かが突き出ているのがハートたちの目に見えた。
──それは人間の腕だった。
助けを求めるように空につき出されたその手は、もがくように少し動いたあと、びくびくと痙攣し、ぱたりと倒れた。
「いやっ」
目の前で人が魔物に食い殺される瞬間を目撃して、恐怖に駈られたリルフィリアが、ハートにしがみついて肩にその顔をうずめてきた。
「────!」
ハートも体をこわばらせ、言葉を失った。
「こ、こっちだ……」
それでも、隣の幼なじみの少女を守りたいその一心から、ハートは動き出した。
リルフィリアの体に腕を回して、馬車伝いに前方に移動する。
その途中で、半分から折れた槍──いずれかの兵士のものだったのだろう、持ち主の姿はない──が地面に転がっていたのを見つけ、ハートは空いていた片手でそれを拾いあげた。
かといって、ハートに剣術やその他の武術の心得はない。ただ心細さから手にしただけだ。
どこか、逃げられる道は──
ハートが辺りを見渡すも、魔物は兵士と戦っているものだけでなく、その向こうの森の木々の間にも逃げ道を塞ぐように控えていた。
(あの人──ウィンクルムさんのところに……)
ハートの頭に浮かんだのは、この騎士団の隊長である女性騎士ウィンクルムであった。
先ほど接触したのはわずかな間でしかなかったが、その堂々とした佇まいから、きっと彼女は実力のある人物だと思えた。
ハートは彼女を頼ろうとその姿を探す。
「────なっ」
しかし、馬車の側面から前に回りこんだハートたちの目に入ったのは一体の巨大な魔物──雄牛の巨人ミノガントスであった。
「あっ!!」
巨人の魔物の向こうにある大木の根本に、青の装束に銀の鎧を着た騎士の姿──倒れたウィンクルムが目に入った。
ウィンクルムはぴくりとも動かない。
「そんな……」
一縷の望みが絶たれると同時に、目の前にそびえ立つ巨大な魔物に愕然とするハート。
「……オンナノ……コドモ」
ミノガントスがぎこちない声を発した。
その眼はリルフィリアを見ていた。
「アトハ……コロス」
人語を発した魔物に唖然としたハートであったが、その直後、一体の獣の魔物ウルヘルヴが襲いかかってきた。
「──!」
とっさにハートがリルフィリアを突き飛ばす。
「おわっ!」
ウルヘルヴに飛びかかられたハートは地面に倒れる。
とっさに掲げた折れた槍にウルヘルヴの大顎が食らいついている。
「う……ぐっ……」
地面に仰向けになったハートは両腕で槍を押してウルヘルヴを押し返そうとするも、獰猛なウルヘルヴはハート以上の力でその牙をハートの首もとに伸ばしてくる。
「い"っ……ぐっ……」
歯を食いしばってウルヘルヴに対抗するハート。しかし、だんだん腕が疲れてウルヘルヴに押し負けそうになった。
──このままじゃ……
ウルヘルヴの大顎から、涎がハートの顔に垂れる。
先ほどの兵士のように食い殺される──恐怖でハートは総毛立った。
「ハート!」
ウルヘルヴに襲われているハートのそばでリルフィリアが叫ぶ。
リルフィリアにはウルヘルヴは近寄って来ていなかった。
ウルヘルヴの標的になっているのは兵士やハート──リルフィリア以外の者ばかりだ。
目の前で今にもハートが魔物に殺されそうになっているのを見て、リルフィリアはぎゅっと目を瞑った。
「我──天と人とを繋ぐ者!」
上ずった声で、早口にリルフィリアは魔法──召喚術を詠唱した。
リルフィリアの前に、赤く光る魔方陣が現れる。
──ハートを助けて!!
「出でよ炎の使い魔──『イフリート』!」
リルフィリアの叫びとともに、赤の魔方陣から一体の召喚獣──燃え盛る炎のような体毛を持つ紅の獅子、炎の使い魔『イフリート』が現れた。
その体はウルヘルヴよりも一回り大きく、魔法力が光の粒子となって体の周りに漂っている。
「ガアッ!!」
短く咆哮するとイフリートは、ハートを襲っていたウルヘルヴに突進した。
「ギャッ!!」
イフリートがウルヘルヴの首に喰らいつき、ぶんと首を振ってウルヘルヴをハートの上からはね除けた。
「ガウガウッ!!」
イフリートに気がついた他のウルヘルヴたちがイフリートに向かってきた。
──カッ!!
イフリートの口から光が迸ったかと思うと、そこから真っ赤な炎がウルヘルヴめがけて放出された。
「ガアアアアッ!!」
燃え盛る炎に正面から呑まれたウルヘルヴが、悲鳴を上げて塵となって燃え尽きる。
それは火炎系の大魔法に匹敵する強大な火力だった。
「ちょっと待ってろ!」
ハートは、そう言って先に乗降口から顔を出して外の様子を窺った。
見ると馬車の周囲を獣のような魔物が数えきれないぐらいの多さで囲んでおり、剣や槍を手にした兵士たちがそれらと戦っている。
(どうする……)
このまま馬車の中に隠れているか、それとも外に逃げるか──ハートは迷った。
戦闘は馬車の近くで行われており、その場に身をさらすのは危険とも言える。
(でも、このままここにいたって……)
何もできない馬車の中に留まっていることはよくないと直感したハートは、先に乗降口から馬車の外に身をさらした。
「リル、降りるぞ!こっちだ」
そう言ってハートは中にいるリルフィリアに手を差しのべる。
周囲では、兵士たちの怒号や悲鳴、魔物が唸り声が交錯しており、それを耳にしたリルフィリアはひどく怯えた様子でいた。
「大丈夫!ほら!」
リルフィリアを安心させようと努めて明るい表情で、ハートがもう一度彼女に手を伸ばす。
「う、うん……」
リルフィリアが震える手をハートの手に重ね、それを握ったハートは、なるべくゆっくりとリルフィリアを馬車の外へ誘導した。
馬車から降りた二人。周囲では激しい戦闘が繰り広げられている。
「ああ"──!!」
耳をつんざく恐ろしい叫び声がして、二人は反射的にその方を振り返る。
二人の視線の先で、三体の獣の魔物が皆そろってある一ヶ所に頭部を付き合わせている。
密集する三体の魔物の隙間から、何かが突き出ているのがハートたちの目に見えた。
──それは人間の腕だった。
助けを求めるように空につき出されたその手は、もがくように少し動いたあと、びくびくと痙攣し、ぱたりと倒れた。
「いやっ」
目の前で人が魔物に食い殺される瞬間を目撃して、恐怖に駈られたリルフィリアが、ハートにしがみついて肩にその顔をうずめてきた。
「────!」
ハートも体をこわばらせ、言葉を失った。
「こ、こっちだ……」
それでも、隣の幼なじみの少女を守りたいその一心から、ハートは動き出した。
リルフィリアの体に腕を回して、馬車伝いに前方に移動する。
その途中で、半分から折れた槍──いずれかの兵士のものだったのだろう、持ち主の姿はない──が地面に転がっていたのを見つけ、ハートは空いていた片手でそれを拾いあげた。
かといって、ハートに剣術やその他の武術の心得はない。ただ心細さから手にしただけだ。
どこか、逃げられる道は──
ハートが辺りを見渡すも、魔物は兵士と戦っているものだけでなく、その向こうの森の木々の間にも逃げ道を塞ぐように控えていた。
(あの人──ウィンクルムさんのところに……)
ハートの頭に浮かんだのは、この騎士団の隊長である女性騎士ウィンクルムであった。
先ほど接触したのはわずかな間でしかなかったが、その堂々とした佇まいから、きっと彼女は実力のある人物だと思えた。
ハートは彼女を頼ろうとその姿を探す。
「────なっ」
しかし、馬車の側面から前に回りこんだハートたちの目に入ったのは一体の巨大な魔物──雄牛の巨人ミノガントスであった。
「あっ!!」
巨人の魔物の向こうにある大木の根本に、青の装束に銀の鎧を着た騎士の姿──倒れたウィンクルムが目に入った。
ウィンクルムはぴくりとも動かない。
「そんな……」
一縷の望みが絶たれると同時に、目の前にそびえ立つ巨大な魔物に愕然とするハート。
「……オンナノ……コドモ」
ミノガントスがぎこちない声を発した。
その眼はリルフィリアを見ていた。
「アトハ……コロス」
人語を発した魔物に唖然としたハートであったが、その直後、一体の獣の魔物ウルヘルヴが襲いかかってきた。
「──!」
とっさにハートがリルフィリアを突き飛ばす。
「おわっ!」
ウルヘルヴに飛びかかられたハートは地面に倒れる。
とっさに掲げた折れた槍にウルヘルヴの大顎が食らいついている。
「う……ぐっ……」
地面に仰向けになったハートは両腕で槍を押してウルヘルヴを押し返そうとするも、獰猛なウルヘルヴはハート以上の力でその牙をハートの首もとに伸ばしてくる。
「い"っ……ぐっ……」
歯を食いしばってウルヘルヴに対抗するハート。しかし、だんだん腕が疲れてウルヘルヴに押し負けそうになった。
──このままじゃ……
ウルヘルヴの大顎から、涎がハートの顔に垂れる。
先ほどの兵士のように食い殺される──恐怖でハートは総毛立った。
「ハート!」
ウルヘルヴに襲われているハートのそばでリルフィリアが叫ぶ。
リルフィリアにはウルヘルヴは近寄って来ていなかった。
ウルヘルヴの標的になっているのは兵士やハート──リルフィリア以外の者ばかりだ。
目の前で今にもハートが魔物に殺されそうになっているのを見て、リルフィリアはぎゅっと目を瞑った。
「我──天と人とを繋ぐ者!」
上ずった声で、早口にリルフィリアは魔法──召喚術を詠唱した。
リルフィリアの前に、赤く光る魔方陣が現れる。
──ハートを助けて!!
「出でよ炎の使い魔──『イフリート』!」
リルフィリアの叫びとともに、赤の魔方陣から一体の召喚獣──燃え盛る炎のような体毛を持つ紅の獅子、炎の使い魔『イフリート』が現れた。
その体はウルヘルヴよりも一回り大きく、魔法力が光の粒子となって体の周りに漂っている。
「ガアッ!!」
短く咆哮するとイフリートは、ハートを襲っていたウルヘルヴに突進した。
「ギャッ!!」
イフリートがウルヘルヴの首に喰らいつき、ぶんと首を振ってウルヘルヴをハートの上からはね除けた。
「ガウガウッ!!」
イフリートに気がついた他のウルヘルヴたちがイフリートに向かってきた。
──カッ!!
イフリートの口から光が迸ったかと思うと、そこから真っ赤な炎がウルヘルヴめがけて放出された。
「ガアアアアッ!!」
燃え盛る炎に正面から呑まれたウルヘルヴが、悲鳴を上げて塵となって燃え尽きる。
それは火炎系の大魔法に匹敵する強大な火力だった。
0
お気に入りに追加
48
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
婚約破棄と領地追放?分かりました、わたしがいなくなった後はせいぜい頑張ってくださいな
カド
ファンタジー
生活の基本から領地経営まで、ほぼ全てを魔石の力に頼ってる世界
魔石の浄化には三日三晩の時間が必要で、この領地ではそれを全部貴族令嬢の主人公が一人でこなしていた
「で、そのわたしを婚約破棄で領地追放なんですね?
それじゃ出ていくから、せいぜいこれからは魔石も頑張って作ってくださいね!」
小さい頃から搾取され続けてきた主人公は 追放=自由と気付く
塔から出た途端、暴走する力に悩まされながらも、幼い時にもらった助言を元に中央の大教会へと向かう
一方で愛玩され続けてきた妹は、今まで通り好きなだけ魔石を使用していくが……
◇◇◇
親による虐待、明確なきょうだい間での差別の描写があります
(『嫌なら読むな』ではなく、『辛い気持ちになりそうな方は無理せず、もし読んで下さる場合はお気をつけて……!』の意味です)
◇◇◇
ようやく一区切りへの目処がついてきました
拙いお話ですがお付き合いいただければ幸いです
旦那様、どうやら御子がお出来になられたようですのね ~アラフォー妻はヤンデレ夫から逃げられない⁉
Hinaki
ファンタジー
「初めまして、私あなたの旦那様の子供を身籠りました」
華奢で可憐な若い女性が共もつけずに一人で訪れた。
彼女の名はサブリーナ。
エアルドレッド帝国四公の一角でもある由緒正しいプレイステッド公爵夫人ヴィヴィアンは余りの事に瞠目してしまうのと同時に彼女の心の奥底で何時かは……と覚悟をしていたのだ。
そうヴィヴィアンの愛する夫は艶やかな漆黒の髪に皇族だけが持つ緋色の瞳をした帝国内でも上位に入るイケメンである。
然もである。
公爵は28歳で青年と大人の色香を併せ持つ何とも微妙なお年頃。
一方妻のヴィヴィアンは取り立てて美人でもなく寧ろ家庭的でぽっちゃりさんな12歳年上の姉さん女房。
趣味は社交ではなく高位貴族にはあるまじき的なお料理だったりする。
そして十人が十人共に声を大にして言うだろう。
「まだまだ若き公爵に相応しいのは結婚をして早五年ともなるのに子も授からぬ年増な妻よりも、若くて可憐で華奢な、何より公爵の子を身籠っているサブリーナこそが相応しい」と。
ある夜遅くに帰ってきた夫の――――と言うよりも最近の夫婦だからこそわかる彼を纏う空気の変化と首筋にある赤の刻印に気づいた妻は、暫くして決意の上行動を起こすのだった。
拗らせ妻と+ヤンデレストーカー気質の夫とのあるお話です。
転生王子の異世界無双
海凪
ファンタジー
幼い頃から病弱だった俺、柊 悠馬は、ある日神様のミスで死んでしまう。
特別に転生させてもらえることになったんだけど、神様に全部お任せしたら……
魔族とエルフのハーフっていう超ハイスペック王子、エミルとして生まれていた!
それに神様の祝福が凄すぎて俺、強すぎじゃない?どうやら世界に危機が訪れるらしいけど、チートを駆使して俺が救ってみせる!
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる