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兄と弟がシスコンになった理由(わけ)
しおりを挟む初めは兄と弟もシスコンではなく普通の、極普通の兄と弟だったんですが、私が原因不明の熱に侵され1週間程生死をさ迷ったけどそうなんです。
この、私の寝込んだことをきっかけに兄と弟はシスコンへと進化したみたいなのです。
お父様については私が生まれてから変わらずみたいだそうなので。
今日だってほら、兄と弟はシスコンぶりを発揮しています。
「僕達が認めなければ、フィーの婚約者にはなれないってこと覚えてて貰わないとね」
兄の⋯セドリックお兄様が私の肩を抱き、頭にキスを落とす。
「そうだよ。僕のお姉様なんだから」
弟の、セシルはニコニコと私の作って誕生日にプレゼントしたクマのぬいぐるみを持って言う。
大抵の殿方は、セドリックお兄様の目力とセシルの屈託のない(?)笑顔を見て私との婚約を諦めて帰ると言うのが日常なんです。
私もガレッダノ公爵家の隠された姫?だそうで、というのも兄と弟が片っ端から断りを入れてるのにも関わらず、婚約者にとなぜだか打診してくる家が多いからだとか⋯
どうして私がいいのでしょうか?
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