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180話

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と それに答えるかのようにしてリヴァイアサンは話を続ける。
「お前らもここら辺じゃ珍しい黒髪の人間なんだからわかるだろうが、基本的にこの世界は亜人族が占めてるんだが、その中に人間族は含まれない、だから俺たちはこの国から出ることができないって訳よ」
確かにそうだった。

ナハトたちが住む王国では、エルフとドワーフ、ホビットが住んでいると言われているが人間は見たことがない。そもそも人口自体が少なく、他の国との交流もあまりしていないため知る余地もないのは当たり前だとも言えるが。
しかし何故この人はここまで知っているのか、それが引っかかるところだった。しかしそれを問う間もなくリヴァイアサンはさらに話を続けていく。
「そしてなにより一番大事なことがある、お前らが今のままじゃ絶対死ぬんだよ。」

「(僕は不死なんだが)」
とカイトはナハトに耳打ちする。
「(まあ、それ知ってるのは僕だけだから)」
と小声で返事をする。
リヴァイアサンはそれを察したようで、
「そう言えばお前は不死者だったな。ということは俺と一緒か……安心したぜ、まぁ今はそんな事は置いておいてとにかく話を聞け」と付け加えた。
(聞こえてる!?)
カイトたちは静かにうなずく。それを見た彼は嬉々として語り始めた。
この世界には主に4つの大国がある。

1つは、東に位置する獣人の国・ビースト。
2つ目は、西に存在する人間の国、ヒューマン。
3つめは、北に位置する魔族の国・デモス。
そして最後は、中央に位置する龍の民の国、ドラゴンロード。
これらの国々にはそれぞれの種族の特徴に合わせた職業が存在するらしい。その説明に入る前にまずは基本情報を話すと、 リヴァイアサンはいう。

ちなみにここはヒューマンの国家ということになる。
ここで注目して欲しいのは人間という部分なのだが、これは単純に亜人や、ハーフも含めて全ての人々を指すのだという。
そして次にそれぞれの職種についてだが、例えば冒険者はそのまんまの意味でモンスターや、時には人からの依頼をこなすために様々な場所に行き、旅をしたりしているそうだ。
他にも商業や鍛冶師なども居るが、それらはギルドで許可を取らなければならない為、冒険者のカテゴリーには入れていないようだ。

「まあ、僕らはこの世界というか宇宙の彼方にある惑星から来てるけど」
「惑星ってなんだ?」
そういえばこの惑星は、他の星との交流が一切ない未開拓惑星だと言っていたか。

そのことに気づいて慌てて言い直そうとしたが、リヴァイアサンが興味深そうにしていたためとりあえず後回しにして先程の続きを聞くことにした。
次にリヴァイアサンは職業の種類について詳しく説明していった。
剣士や魔法使いなどの一般的なものから回復役であるヒーラーなど。
ただこの中でも特別なものがある。
それはスキル職というものだが、これこそが、彼らの言っていた重要なものだ。この世界の職業には大きく分けて2つ存在する。
一つ目のものはステータス系と呼ばれるもの 二つ目はレアなものであるユニークと呼ばれるものの二つに分かれる。
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