先生と俺

みなと劉

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第70話

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放課後、帰宅すると
今日は父さんがいつもよりも早く帰宅していた。
現場がいつもよりも早く方付いたのだろう。
「おかりえ正彦」
と父さんが挨拶するので俺も「ただいま」といった。
そして夕飯を食べて
風呂に入って
今日もテレビを見るためにソファで寛ぐ。
ソファに腰を下ろし、俺は「世界まる見え」を見始めた。
今日の特集は、世界中の奇妙な文化や風習についての内容だった。
テレビの画面には、異国の風景や独特な風習を持つ人々が映し出され、ナレーターの軽妙な解説が流れる。
一つのエピソードでは、アフリカのある部族が成人の儀式として行う独自のダンスを紹介していた。
そのダンスは、動物の動きを模倣しながら、力強いリズムに合わせて行われるもので、見ているだけでそのエネルギーが伝わってくる。

「すごいな…こんな文化があるんだ」と、俺は驚きながら画面に見入っていた。

次のエピソードでは、南米のジャングルで生活する部族が紹介された。
彼らは狩猟や採集を行いながら、自然と共存する生活を送っている。
その中で、特に印象的だったのは、彼らが大切にしている薬草の話だった。
先生との夢の中での薬草採集が思い出され、少し親近感を覚えた。
「薬草か…現実でもこうやって自然の力を借りて生きてる人たちがいるんだな」
と、俺はふと考え込んだ。
テレビを見ているうちに、ふと父さんが隣に座ってきた。
「面白いか?」と、父さんが俺に声をかける。

「うん、世界にはまだまだ知らないことがいっぱいあるんだなって、改めて思ったよ」
と答えると、父さんはニッと笑って
「そうだな。人生は学びの連続だ」と、何気なく言った。
その言葉に、俺は少し感銘を受けた。
学ぶことの大切さを、学校だけでなく、こうして日常の中でも感じられるということに気付いたからだ。
番組が終わると、時計を見るともう寝る時間が近づいていた。
俺は父さんにおやすみを言って、ソファから立ち上がり、部屋へと向かった。
布団に入ると、今日見たテレビの内容や、父さんとの短い会話が頭を巡り、自然と微笑みが浮かんだ。

「明日もまた、何か新しいことを学べるといいな」
と思いながら、俺はゆっくりと目を閉じ、眠りについた。
翌朝朝食を食べて
学校に行く。
先生はもう授業の準備をしていた。
俺は、先生に挨拶をして自分の席に着席して
本日の授業に必要な物を机の中に入れる。
俺は教科書やノートを机の中に入れながら、今日の授業に備えて気持ちを整えていた。
教室は少しずつ騒がしくなり、他の生徒たちも次々と教室に入ってきて、自分の席に着く。
先生は、黒板に今日の授業内容を書き始めた。
まずは国語の時間だ。
今日は文法の復習をするらしい。
俺は少し苦手な部分もあるけれど、先生が丁寧に教えてくれるから、安心して授業を受けられる。

授業が始まると、先生は黒板に書いた内容をもとに説明を始めた。
俺はノートを取りながら、先生の言葉をしっかりと耳に入れようと集中した。
今日は、助詞や助動詞の使い方についての復習だった。
文章の中での役割や、どのように使い分けるかを学ぶ。
先生の説明はわかりやすく、例文もたくさん挙げてくれるので、理解が深まっていく。
俺はノートにメモを取りながら、今まで曖昧だった部分が少しずつクリアになっていくのを感じた。
「正彦くん、どう?分かりやすいかな?」
と先生が俺に声をかけてくれた。
「はい、すごく分かりやすいです。ありがとうございます」
と答えると、先生は優しく微笑んでくれた。

授業が進むにつれて、俺の中に自信が芽生えてきた。
難しいと感じていた文法の部分も、先生の解説でだんだんと理解できるようになっている。
今日の授業も、しっかりと吸収できた気がする。
国語の授業が終わると、次の授業の準備に取りかかった。
これからも、先生の教えをしっかりと胸に刻みながら、頑張っていこうと心に誓った。
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