移転した俺は欲しい物が思えば手に入る能力でスローライフするという計画を立てる

250 ミルドレシアの正体とボキャブラリー豊かすぎるだろな展開

「お、おいミルドレシア？」
俺が声をかけるとびくりとするミルドレシア。
メセタも近くに来てミルドレシアの顔を舐める。
するとミルドレシアが顔を上げ
うっすらと涙を浮かべている。
「その、まま、ぱぱ、僕はあのね」
ユウキさんとアキトさんも近くに来て
ミルドレシアの頭を撫でる。
そしてアキトさんが
「メセタと『』の子供として転生したんだね…『メセタ』は」
それをいわれるとミルドレシアが泣きながら
「はい。ままも優しくて、ぱぱも受け入れてくれた。だから僕はふたりの子供としていきる道を選んだの」
家のドアが開き
妹のユミナが来て
「お兄ちゃん…あそぼ…だあれ？」
という。
ユウキ、アキトは獣人がミルドレシアのことを兄と呼んだので気になる。
「この子は？」
俺は、メセタの身体を抱き寄せて
「俺とメセタの第2子です」
するとふたりは驚き
「ミルドレシアの妹もハイランドウルフかと思った！？」

まあ、普通に考えたらそうだよねと俺は思う。
けれども実際に産んだら獣人だったんだよな。
ついでに息子と嫁も紹介しておこうと思ったので
嫁のリッカと息子のライトにも来てもらう。
俺が嫁と息子を紹介すると
ユウキさんは
「おまえも、アキトと同じで婿と嫁の両方持ちとはな」
「え？ということは…」
アキトさんは頬をぽりぽりと掻きながら
「婿にグラウディウスっていう魔族と嫁にカグヤっていう神様がいます。僕は第一世界のアドクリフってところの神様です。ユウキさんはその裏の世界の魔界エドフェルムの神様です。アプサラスさんっていう奥さんとルシフェルさんという旦那さんがいます」
(そっちも俺と同じ！？)
「さらにいうと僕たちは親戚なので『』はユウキからしたら大伯父さんかもしれない。」
(なんだってぇ！？)

ボキャブラリー豊かすぎるだろ！？
とある意味で
ズガーンビガヒガという衝撃が久しぶりに走る。