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216 テレビの後のスキンシップ!?

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本日は金曜日
夜のおつまみを食べながら
金曜ロードショーを観るのである。

本日の金曜ロードショーは
『魔界塔士』
という作品である。
主人公が仲間を引き連れて
神の作った塔を登って行くという作品。
最初はクリスタルを集めるだけだったけど
それがとんでもないほどに険しい物語となる。
最後は神と戦い
神を打倒す

そして自分たちの世界にまた帰るという話。
その先にも世界はあるのだが
そっちにはいまは行かないというラストであった。
だが
その数年後という役どころでその先の世界には行っているという設定にはなっていた。
この作品を観て
神の道楽に付き合わされる人間や動物、魔物たちの葛藤がわかる作品でもある。

「この神は一種の道楽で沢山の命を奪った」
とエリクスはいい。
「許されるべきでは無い」
とメセタもいう。
そうだよな。
と俺は納得する。

テレビが終わり
それぞれ寝室へと戻る。
俺はメセタとミルドレシアの部屋で今日も寝ることに。
ベッドに腰掛けると
「よっと!」
という掛け声とともにメセタが膝に頭を乗せてくる。
俺はメセタのお腹を撫でてやる。
メセタはうっとりしている。
そのお腹目掛けてミルドレシアが乗ってくる。

「ぐええー!?」
という声がメセタから聞こえる。
そうだよな……腹に乗られたらその声出るわな。
「僕も僕もお腹撫でてぇ」
とミルドレシアが言うので俺はミルドレシアのお腹を撫でてやる。
「どきなさいよ!ミルドレシア!」
「嫌だもん!」
(またこの親子は仲良いんだか悪いんだが)

「どっちもどきなさいね」
と俺は言っておく。
「……っ」
ミルドレシアがどいてくれたのでにっこりしてメセタにも
「どいてね」
という。
メセタもどいてくれたので
俺はベッドの中央に移動して横になる。
するとメセタが尻尾を振りながら俺の付近に来て覆い被さるように伏せする。
「メセタ……っ……おま!……」
「…………我が……君」
鎖骨付近を舐めてくる。

(くすぐったい)
今日はミルドレシアも俺の首筋を舐めたりちゅっちゅしたりする。
ミルドレシアは母親に対する愛情表現だろう。
メセタは下心丸見え系
なのでメセタの頭を軽く叩く。
「痛いです!我が君……それとなんでミルドレシアには何も無いんです?」
「ミルのは母親への愛情表現と理解したから……お前は俺としたいだけだと分かったから」
そんな!といいながら
俺からどいたと思ったらごろんごろんして両腕で顔を隠して
「恥ずかしゅう!」
と言ってる

ならやらなきゃいいだろ!
リッカの出産予定まであと4週間!
それまでに俺はメセタと何回かこういうスキンシップなのか
アレなのか分からん行動をされるのだろうか?
もう数回はしてるけど
リッカやエリクスが来る前からこういうことはしてたから
今更感もあるが
俺まで妊娠したらと思うと気が気でないのもまた事実なのである。
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