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213 日曜日の朝と収穫と商品受け渡し当日と野菜ジュース試飲

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日曜日の朝を迎える。
俺は起きて着替えて朝食を作りに出る。
ミルドレシアも一緒に付いてくる。
キッチンに行くともうエリクスがエプロンを付けて
仕込みを開始していた。
(やはりエリクスも慣れてきているな)
本日は、目玉焼き、トースト、サラダ、コンソメスープというシンプル
洋食モーニングである。

ミルドレシアは席について目を閉じてじっと俺達が作り終わるまで待っている。
お利口さんである。
作り終わり配膳していると皆がリビングダイニングに集まってくる。
朝食を食べ終え
後片付けをしているとメセタが俺の太腿付近をすりすりとしてくる。
これはマーキングと思っている。
(これは俺のだ的なやつ)
そうしてると
ミルドレシアが肉球手で親であるメセタをバチコーンする。
「ギャオス!」
「吹っ飛んだ!?……って大丈夫かメセタ」

駆け寄るとふりふりと尻尾を振っているので大丈夫と判断した。
一応はミルドレシアに
「こら!ミル!メセタにバチコーンしちゃだめだろ!」
と言っておく。
「だって!ぱぱ!ままと仲良いんだもん!」
とご機嫌ななめであった。
子供はままをぱぱに取られる感覚が嫌いな子がいるらしい。
ミルドレシアは典型的なそれかもしれない。

なら
リッカを俺の側に寄せてみる。
「どうしたんですか?麗人さん」
「あ、いや……その」
ミルドレシアはにこにこして
「まま達仲良くていいね!」
と言うだけだった。
なるほど……メセタだけか。
メセタはなんか悔しいそうだったのでミルがリビングから出ていった頃合いで呼んで慰めてあげた。
それから裏庭で作業を行い
商品受け渡しの準備を行い
本日は出荷予定分とは別に
野菜ジュースの試飲を行う為にそちらの準備も行う。

終わって
外で簡易テーブルを用意していると
ガドガドという魔導式蒸気機関の音がする。
本日もクリプト商会の家紋入りの魔導式蒸気機関が家の庭に到着です。
コンテナの交換
商品のチェック
全て完了し、テーブルの上のジュースを見て
会長が
「これはいつものジュースと違うようだが」
と言うので
「これは野菜ジュースといいます今回は試飲です」
「野菜でジュース!?」
「野菜も水分を内核で含んでいるのでトマトとかは本当に水分が大半なんですよ」
と軽く説明して皆で野菜ジュースを飲む。

「これは美味い!」
「喉越しもいい」
と、絶賛される。
「実はこの野菜ジュースの発案は嫁の妊娠と関連があります」
「ほう……妊娠と?」
「はい。妊娠中は実は貧血になりやすいのです。それで野菜ジュースを嫁の為に作りました」
「それを我々が飲んでも」
と言われたので
「健康にもいいのですよ」
と言っておく。
でもこれも言っておく
「ですが」
「「ですが?」」
「健康にはいいとは言いましたが野菜は生だけで食べたり野菜ジュースばかり飲んでいると別の病気にはなる可能性はおおいにありますから食事とのバランスが大切なんですよ。例えば生野菜とか野菜ジュースを飲んだら『温野菜サラダ』とかスープとかも食べたり飲んだりしましょうねってことです」

普段俺はそこまで熱意よく喋らないため
ここまで喋るので
理解は深まったらしい。

今日の試飲で
野菜ジュースは現状ではまだ市場には出さないと言う形となったが
1週間に1度でいいから
飲ませて欲しいという感じになった。
2人が健康で長生き出来るなら本望です。
そしてエリクスのお兄さんのアルドさんも健康で長生きしてほしい。
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