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212 土曜日の夜は2時間推理ドラマを皆で観よう!

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土曜日の夜である。
いつも皆で観ている
2時間推理ドラマを今日も観るのである。
本日の2時間推理ドラマは
『東海三県鉄道の旅~寝台特急殺人事件~』
とタイトルがついていた。
3組の夫婦が1つの部屋を取り合いする話である。
1組目の妻AはB、C夫妻の2人と同じ部屋で寝ることになったのだがその部屋にて夫が殺されたのである!
 B、C夫妻は犯人を必死に探そうとするもなかなか見つからないでいる中 Aだけはこの3人が犯人だと推理していたのだった。
2組目の妻DはEという夫と相部屋の旅に行くことになったのだそう。
Dはこの旅行中にEを殺そうと考えていたのであった……しかしそれは失敗に終わることになるいいう内容なのである。

内容的に難解なパズルピースがあって
皆が口を揃えて
「今回はかなり難しいですね!」
と、いう。
そしてドラマは進んでいく。
3組目の妻Eが1人部屋で寝ることになり、その部屋にてDの夫であるFという男性が殺されたのである。
Eはこの旅行中にDを殺そうと計画していたのだった! Dを殺すことに成功したEだったが……しかし、それは失敗に終わることになるいいう内容だった。
俺はこの2時間推理ドラマを観ながら思ったことがあったのでミルドレシアに聞いてみたのだ。
「なあ?ミル」
と俺が言うとミルドレシアが俺の顔を見る。
そして俺に言うのである。
「なに?」

「息子のお前ならこのドラマの真相はどう思う?」
するとミルドレシアが腕組みをして答えるのである。
「うーん」
と言いながら1回周囲を見回して右手の人差し指を口の前に添えるのであったのだ。
(おっ、わかったのかな?)
と俺が思っていると……その指を俺の口に当ててくるのだった!
俺は少し驚いたのだがそんな俺を見てミルドレシアは笑うのである。
そして言うのだ。
『秘密だよ!』
という顔で俺に言うのであった。
そんな俺達を見てリッカは言うのであった。
「2人して何やってるのよ!」
と言うので俺も笑いながら返すのだった。

そして今日も一日が終わりを迎える。
明日は日曜日
商品受け渡しの当日である。
ベッドで横になると
ミルドレシアが俺に顔をすりすりしてくる。
「まま!今日も一日お疲れ様」
と言ってくる。
「ああ、ミルもお疲れ様」
メセタも擦り寄ってきて
「我が君!わたしもわたしも」
「はいはい!」
と頭を撫でる。
そして頭にちゅっとする。

「我が君!?」
ぼしゅーっとなってメセタは倒れてしまう。
(あら?メセタには刺激強すぎた?)
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