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204 日曜日の朝と商品受け渡し当日

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また日曜日の朝がやってくる。
俺はミルドレシアと一緒にリビングダイニングに向かう。
ミルドレシアは自分の席にちょこんと座るとじっと朝食が出来るのを待っている。
その間じっと目を閉じて耳はぴくぴく動かし尻尾はゆるやかに振るう。
(可愛いなぁ)
と俺は思っている。
エリクスも朝食の支度に加わる。
エリクスも
ミルドレシアの姿にほっこりしてる。

ミルドレシアはメセタよりも物静かな為
ある意味での空気である。
口を開いた時は大抵
「まま!お腹減った」
「まま!遊ぼう」
「お風呂行こう」
「テレビ面白いね」
「このおつまみ?美味しいね」
くらいである。
メセタより口数が少ない。
父親のメセタの方がどっちかというと色んな意味で煩い。

仕込みを終え
朝食を作り終えた辺りでリッカを含む全員がリビングダイニングに集まってくる。
「我が君!おはようございます!今日も麗しいでございますなぁ!」
「ミルドレシア!早いであるな!」
「今日は朝食はなんですか!?」
とやはりメセタはメセタである。
そして、高速狼になっている。
すると目を閉じていた
ミルドレシアが目を開き
父親のメセタの側へ行くと肉球手でバチコーン!
「ギャオス!?」
軽く吹っ飛ぶメセタに全員が唖然とする。
(ちょ!?ミルドレシア!?父親だぞ!?吹っ飛ばすなよ)

そして近くに行って
メセタを立たせて
頭をぽんぽんして
「ぱぱ!煩かったよ」
とにっこりする。
尻尾も高速振るう。
メセタは冷や汗ダラダラであった。
息子にぶっ飛ばされる父親……。
それから朝食を食べ
後片付けを行い

商品受け渡しの準備を行う。
それが終わったくらいに
ガドガドという魔導式蒸気機関の音が聞こえてくる。
本日もやって来ました
クリプト商会の魔導式蒸気機関に商品を積み込む作業が
今回は入口でミルドレシアも待機する。
会長がミルドレシアを見て
「メセタ?では無いね」
「あー、この子はミルドレシアと言って俺とメセタの息子です」
と言うと
会長、お義父さん、アルドさんが後ずさる。

「ちょ!?君は男の子だろ!?」
「産んだ覚えば無いのですが……その昨日からこの子がですね俺の寝室に居たんですよね」
「まま!この人達はままの家族さん?」
「うん!そうだよゾニルフ会長もクラウドさんもアルドさんも俺の大切な家族だよ」
と説明すると3人ともが顔を真っ赤にする。
そしてコンテナを交換して
前回出した
りんごジュース、蜜柑ジュースを簡易テーブルにおいて
皆で飲むことに。
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