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137 俺の家に執事がやってきた名前はチャリオット

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それからは俺の家に執事がやってきたという噂が街に伝わっていた。
そして、金曜日の朝
朝食と家に本日入れる分の野菜類、果物類、穀物の入ったコンテナをリッカ、エリクス、俺、チャリオットで助け合い入れていく。

家にちょうど入れ終わる頃
ガドガドという音が聞こえる
今日はゴミステーションの回収は無かったはず……。
なのに何故だ?
後ろを振り向くとクリプト商会の紋の入った
魔導式蒸気機関であった。
しかもお義父さんと一緒に乗っていた。

俺は慌ててゾニルフ会長とお義父さんのクラウドさんを出迎える。
リッカも
「お父さん!どうしたの?ゾニルフさんと一緒に来て」
と言う。
俺もリッカと同じ事を思った。

「いやね……婿助の家に執事がやってきたとか言う噂があってね」
「そうなんだそれで跡取りくんに聞こうと思って」
すると
俺はぽんっと手を打ち

(チャリオットの事か)

と思ったのでチャリオットを呼んだ。

「何事です?こちらの方々は?」
「俺の義理の父親とクリプト商会会長のゾニルフ会長さん」
というと
チャリオットは真摯に対応する。
その姿や否やまさに
執事と言った感じに見えた。

「チャリオット殿はどの国所属でして」
と言うのでチャリオットの種族を教えることにした。
「チャリオットは俺の従魔で種族はランドグリズリーです」
それを言うと
2人は後ずさるが俺が

「彼は人にも魔獣にもすごく優しくて助かります。いまは人間モードでこの姿になっています」
「人間モードが出来る魔獣ならばかなり高ランクのレベルですね……確かに高貴な貴族の執事かと思うくらいに見える」
「やはり従魔はその契約をする人の魔力とかも影響があるのかもですね」
と2人は言っている。
(そうなのかな?)
俺にはよく分からないことではあるが
メセタのハイランドウルフは元々人に懐かないウルフ族であることをこの機に教えてもらった。

が、メセタは温厚で高速狼だ。
最初の頃から尻尾を振って俺にアピールしていたし
ユーミルはヴェネフィットスライムという特殊個体のスライムで自分で繁殖できる特殊な存在。
だがこの繁殖には従魔契約者の魔力が直接関わってくるというのも教えてもらったからやはり俺産まれたスライムの父親認定でいいのか?
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