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57 金貨を使う為街へと繰り出す

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契約を結んだあとの事。
ゾニルフさんから契約資金として
金貨100枚、小金貨10を貰った。
これ合計で大金貨となるらしい。
だが、現在の金銭価値とかも分からないのでまず金貨を10枚ほど持って街で買い物する計画を立てることにする。

それで大体の金銭価値を知るのも必要だと思ったからだ。
必要なものは基本は欲しいとか思うと手に入るが
それだけでは一瞬の『お金を使う楽しみ』は無いからだ。

それと街の人たちがどのような服装が好ましいのかも分からない。
なので
(街の人たちの普段来ている服装!)
ぽんっ
街の人たちが普段街中来ている服装らしき1式が出てくるので着替えておく。
結構簡素感じの服装であった。

街へはメセタもお散歩感覚で行きたいと言っていたので一緒に連れていくことにする。
『犬を飼う楽しみ』と『ペットと一緒にお散歩感覚』はこれだろうか?
メセタは犬でも無いし、ペットでも無いがこれと似た感じなのだろうか?

家の外へ出て
森側のゴミステーションがある方向とは逆の方向へと足を進めていく。
少し歩くと茂みから
ひゅんっと何かが飛び出してくる。
そして俺の胸に飛び込んでくるので両手でキャッチする。
「おう!?なんだ?……」

ぷるぷるした何かが俺の胸辺りに居て
「お姉ちゃん」
と言ってくるが
(俺はお姉ちゃんじゃない!)
「スライムですね……可愛いものです」
「このぷよぷにしたのがスライムか……あの君ね……俺は『お姉ちゃん』じゃなくて『お兄ちゃん』な?」
「そうなの?いい匂いだから『お姉ちゃん』だと思ってた」
(可愛いなぁ)

「僕お兄ちゃん気に入った!契約してよ」
「け、契約?従魔??」
「うん!僕と契約して『魔女っ子』」
「ならねーよ!」
と笑顔で言う。
「冗談だよ……お兄ちゃんと一緒なら楽しそうだから契約して欲しいの」
「どうしますか?我が君」
「うーん」

少し考えて答えは
『契約』しようだった。
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