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啓斗の気持ち3
しおりを挟む初めて二人で会ったその日から、紗矢に対する信頼は一度だって揺らがなかった。
二人で会うと気安いのに、サークルの集まりでは相変わらず他人行儀にされる。そのギャップが面白くて、他の仲間がいる場所でわざとちょっかいをかけに行くこともあった。いつまで経っても紗矢は塩対応をしてくる。
年が明けると試験期間。それが終われば春休みが始まる。食べきれないバレンタインチョコを一緒に消費してくれたのも紗矢だった。誘った時、最初はくれた子たちに悪いと渋っていた紗矢だけれど、最後には腐らせるよりはいいと了承してくれた。
二月の末、外に雪がちらつく中、持ち込み可能なカラオケルームのテーブルに色とりどりの菓子箱を置いてのビュッフェ形式。「背徳の味」などと言って高級なものから先に手を伸ばす所がちゃっかりしている。
「紗矢は誰かに渡さなかったの?」
この頃には呼び捨てに移行していた。最初こそ苗字で呼んだり名前で呼んだり定まらなかった紗矢が下の名前で呼ぶのに慣れてきた頃、先んじて変えた。
こちらに触発されたのか、紗矢もいつの間にか二人きりの時だけは同じように呼び捨てにするようになっていた。
「家族には一応買ったよ」
「そういうんじゃなくて、気になってる相手とかいないの」
「今はいないね」
「恋愛、興味ないとか?」
「そうなのかな。恋愛ってよくわからない」
一緒にいて心地いい理由がわかったような気がした。バイトや趣味、課題や共通の知人の噂話、他にもたわいない話をたくさんしてきたけれど、恋愛関係は話題に出ない。
「そっちこそどうなのよ。よりどりみどりでしょ」
「俺も今は恋愛はいいんだって」
「じゃあこのチョコレートはもらいっぱなし?」
「さすがにそれは悪いから、お返しはしようと思ってる。正直、金銭的にはかなり厳しいけど」
我が家の教育方針で、大学に入学してからは遊びに使う金はすべて自分のバイト代から出している。サークルも卒業する四年生への記念品とか冬合宿という名のスノボ旅行とか、何かと物入りな時期なのだ。
「モテるのもいいことばかりじゃないんだねえ」
「……他人事だと思って」
「お礼にここの代金は私が払うよ」
紗矢からはチョコレートをもらっていない。義理チョコくらいはもらえるんじゃないかと思っている自分もいたけれど、幻想でしかなかった。紗矢からなら、ちゃんと自分で食べるのに。
三年に進級するとお互い就活で忙しくなって顔を合わせる時間は減った。それでも企業説明会の情報交換や息抜きに連絡は取り合っていた。紗矢が苦労しながらも興味のある職種で採用が決まった時は自分のことのように嬉しかった。
気の合う仲間という紗矢との関係は卒業間してからも続いた。
就職直後はプライベートに気を配る余裕もなく、五月の大型連休にサークルの元同期で近況報告を兼ねての飲み会で再会した紗矢は少し痩せていた。
目ざとい女子連中から「綺麗になったねー!」と褒められて、「やつれたんだよ」と照れくさそうにする姿は確かにひと月前とどこか違っているように思えた。
「もしかして彼氏できたとか?」
投げかけられた質問に、紗矢はまつ毛をしばたたかせた。
「実は、ちょっと前から」
恥ずかしそうに、でもにじみ出すような幸福感を感じさせる笑み。
「初彼!? おめでとう!」
「どんな人? 職場恋愛?」
口々に祝い盛り上がる場の雰囲気に馴染むように笑っていたつもりだけれどモヤモヤとした気分が胸に広がって、その日は久々の気を張らなくていい飲み会なのに全然酔えなかった。
新卒の苦労話と愚痴は終わりがなくて、終電前から朝まで語ろうという流れになった。当然紗矢も来るだろうと思っていたのに、きっちりとお金を置いて帰ってしまった。全然話していないのに。
一晩明けて二日酔いの体を引きずって家にたどり着き、熱いシャワーで汗と髪に染みついたいがらっぽさを流している最中、ふとモヤモヤの正体に思い至る。
紗矢のことが好きなのでは?
その可能性に気がついた時、横面を張られたような衝撃を感じた。
恋愛に興味がないはずの紗矢がいつの間にか彼氏を作っていたという事実にある意味裏切られたとショックを受けているだけかもしれない。
そう疑って何度も考え直してみたものの、確信を深めていくばかりだった。
人のものになってようやく自分の気持ちに気づくなんて、我ながら鈍すぎる。
徹夜明けで睡眠を取るべきなのに、すっかり目が冴えてしまった。
後悔したところで現状は変わらない。それならできることをするだけだ。すぐに気持ちを切り替えて、一番仲のいい異性の友人というポジションを死守することに決めた。
これまでと変わらず連絡すれば返信はあったし、二人で会ったりもした。ただ、ガードが固い。
休日の予定は彼氏が優先なのは付き合いたてなら当然として、夜遅くに出歩くことも酔うまで飲むこともなくなった。彼氏に悪いなどとわざわざ口にはしないけれど、ちゃんと一線引いているのが伝わってくる。
その一線を侵さず、頼れる友人を演じた。恋愛に対する男目線とか、男が喜ぶプレゼント、記念日に行くちょっといいレストランまで、俺に聞けば間違いないと思わせるのには成功した。
彼氏との雲行きが怪しくなった時、内心ガッツポーズをしながらも表面には一切出さず、味方面をして気のせいじゃないかと囁いた。
無理にこちらを向かせるようなことはしない。必要な時、必要なだけ手を差し伸べるのが肝心だ。
わざわざ拗れる原因を作るよりも、自分で判断させた方が話が早い。
「信じてみる」
「そっか、気のせいだよね」
アドバイスをするたびにそんな風にぎこちなく笑うけなげさに罪悪感が疼くこともあった。
同時にほろ酔い状態で少しガードが緩んだ紗矢がこぼす弱音は何よりのつまみだった。我ながら性格が悪いと思うけれど、この状況は紗矢と彼氏が招いたものだ。
「啓斗がそう言うのならそうなのかも」
最上の信頼を寄せられているとはっきりわかった時はつい、「そんなにしんどいなら別れちゃえば」と言ってやろうかという考えが頭をかすめた。もう一押しすれば終わる。かなり心が揺れたけれど、すぐに考え直した。わざわざ手を出さなくても、もう修復不可能な所まで来ている。
別れるのは時間の問題だと言い聞かせ、「何かあったら連絡しろよ」と告げるにとどめた。
それから程なくして、紗矢の友人から一報があった。紗矢と初めてちゃんと話したあの飲み会で酔いつぶれて眠っていた子だ。
信頼できる共通の知り合いに根回しした結果、味方をしてくれることになったうちの一人だった。
紗矢が不毛な恋愛をしているのもよく知っているから余計に応援されている。その代わり、もし傷つけることがあったら許さないとも念押しされていた。もちろんそんなことはありえない。
張り切って朝からあれこれ準備をして待機していると、昼近くにやっと送っておいたメッセージに応答があった。
じりじりと照り付ける太陽の下、最寄り駅から十分歩き続けてアパートにたどり着いた。荷物は重いし日差しで目がチカチカするし、着ている服が汗で張り付くのも気持ち悪い。当然テンションが下がるはずなのに、それ以上に高揚していた。
ようやく到来したチャンス。ずっと抑えていた想いを伝えられるこの日をどれほど待ち望んだか。
ともすれば必要以上に上がってしまう口角を引き締めながらインターホンに指を伸ばした。
二人で会うと気安いのに、サークルの集まりでは相変わらず他人行儀にされる。そのギャップが面白くて、他の仲間がいる場所でわざとちょっかいをかけに行くこともあった。いつまで経っても紗矢は塩対応をしてくる。
年が明けると試験期間。それが終われば春休みが始まる。食べきれないバレンタインチョコを一緒に消費してくれたのも紗矢だった。誘った時、最初はくれた子たちに悪いと渋っていた紗矢だけれど、最後には腐らせるよりはいいと了承してくれた。
二月の末、外に雪がちらつく中、持ち込み可能なカラオケルームのテーブルに色とりどりの菓子箱を置いてのビュッフェ形式。「背徳の味」などと言って高級なものから先に手を伸ばす所がちゃっかりしている。
「紗矢は誰かに渡さなかったの?」
この頃には呼び捨てに移行していた。最初こそ苗字で呼んだり名前で呼んだり定まらなかった紗矢が下の名前で呼ぶのに慣れてきた頃、先んじて変えた。
こちらに触発されたのか、紗矢もいつの間にか二人きりの時だけは同じように呼び捨てにするようになっていた。
「家族には一応買ったよ」
「そういうんじゃなくて、気になってる相手とかいないの」
「今はいないね」
「恋愛、興味ないとか?」
「そうなのかな。恋愛ってよくわからない」
一緒にいて心地いい理由がわかったような気がした。バイトや趣味、課題や共通の知人の噂話、他にもたわいない話をたくさんしてきたけれど、恋愛関係は話題に出ない。
「そっちこそどうなのよ。よりどりみどりでしょ」
「俺も今は恋愛はいいんだって」
「じゃあこのチョコレートはもらいっぱなし?」
「さすがにそれは悪いから、お返しはしようと思ってる。正直、金銭的にはかなり厳しいけど」
我が家の教育方針で、大学に入学してからは遊びに使う金はすべて自分のバイト代から出している。サークルも卒業する四年生への記念品とか冬合宿という名のスノボ旅行とか、何かと物入りな時期なのだ。
「モテるのもいいことばかりじゃないんだねえ」
「……他人事だと思って」
「お礼にここの代金は私が払うよ」
紗矢からはチョコレートをもらっていない。義理チョコくらいはもらえるんじゃないかと思っている自分もいたけれど、幻想でしかなかった。紗矢からなら、ちゃんと自分で食べるのに。
三年に進級するとお互い就活で忙しくなって顔を合わせる時間は減った。それでも企業説明会の情報交換や息抜きに連絡は取り合っていた。紗矢が苦労しながらも興味のある職種で採用が決まった時は自分のことのように嬉しかった。
気の合う仲間という紗矢との関係は卒業間してからも続いた。
就職直後はプライベートに気を配る余裕もなく、五月の大型連休にサークルの元同期で近況報告を兼ねての飲み会で再会した紗矢は少し痩せていた。
目ざとい女子連中から「綺麗になったねー!」と褒められて、「やつれたんだよ」と照れくさそうにする姿は確かにひと月前とどこか違っているように思えた。
「もしかして彼氏できたとか?」
投げかけられた質問に、紗矢はまつ毛をしばたたかせた。
「実は、ちょっと前から」
恥ずかしそうに、でもにじみ出すような幸福感を感じさせる笑み。
「初彼!? おめでとう!」
「どんな人? 職場恋愛?」
口々に祝い盛り上がる場の雰囲気に馴染むように笑っていたつもりだけれどモヤモヤとした気分が胸に広がって、その日は久々の気を張らなくていい飲み会なのに全然酔えなかった。
新卒の苦労話と愚痴は終わりがなくて、終電前から朝まで語ろうという流れになった。当然紗矢も来るだろうと思っていたのに、きっちりとお金を置いて帰ってしまった。全然話していないのに。
一晩明けて二日酔いの体を引きずって家にたどり着き、熱いシャワーで汗と髪に染みついたいがらっぽさを流している最中、ふとモヤモヤの正体に思い至る。
紗矢のことが好きなのでは?
その可能性に気がついた時、横面を張られたような衝撃を感じた。
恋愛に興味がないはずの紗矢がいつの間にか彼氏を作っていたという事実にある意味裏切られたとショックを受けているだけかもしれない。
そう疑って何度も考え直してみたものの、確信を深めていくばかりだった。
人のものになってようやく自分の気持ちに気づくなんて、我ながら鈍すぎる。
徹夜明けで睡眠を取るべきなのに、すっかり目が冴えてしまった。
後悔したところで現状は変わらない。それならできることをするだけだ。すぐに気持ちを切り替えて、一番仲のいい異性の友人というポジションを死守することに決めた。
これまでと変わらず連絡すれば返信はあったし、二人で会ったりもした。ただ、ガードが固い。
休日の予定は彼氏が優先なのは付き合いたてなら当然として、夜遅くに出歩くことも酔うまで飲むこともなくなった。彼氏に悪いなどとわざわざ口にはしないけれど、ちゃんと一線引いているのが伝わってくる。
その一線を侵さず、頼れる友人を演じた。恋愛に対する男目線とか、男が喜ぶプレゼント、記念日に行くちょっといいレストランまで、俺に聞けば間違いないと思わせるのには成功した。
彼氏との雲行きが怪しくなった時、内心ガッツポーズをしながらも表面には一切出さず、味方面をして気のせいじゃないかと囁いた。
無理にこちらを向かせるようなことはしない。必要な時、必要なだけ手を差し伸べるのが肝心だ。
わざわざ拗れる原因を作るよりも、自分で判断させた方が話が早い。
「信じてみる」
「そっか、気のせいだよね」
アドバイスをするたびにそんな風にぎこちなく笑うけなげさに罪悪感が疼くこともあった。
同時にほろ酔い状態で少しガードが緩んだ紗矢がこぼす弱音は何よりのつまみだった。我ながら性格が悪いと思うけれど、この状況は紗矢と彼氏が招いたものだ。
「啓斗がそう言うのならそうなのかも」
最上の信頼を寄せられているとはっきりわかった時はつい、「そんなにしんどいなら別れちゃえば」と言ってやろうかという考えが頭をかすめた。もう一押しすれば終わる。かなり心が揺れたけれど、すぐに考え直した。わざわざ手を出さなくても、もう修復不可能な所まで来ている。
別れるのは時間の問題だと言い聞かせ、「何かあったら連絡しろよ」と告げるにとどめた。
それから程なくして、紗矢の友人から一報があった。紗矢と初めてちゃんと話したあの飲み会で酔いつぶれて眠っていた子だ。
信頼できる共通の知り合いに根回しした結果、味方をしてくれることになったうちの一人だった。
紗矢が不毛な恋愛をしているのもよく知っているから余計に応援されている。その代わり、もし傷つけることがあったら許さないとも念押しされていた。もちろんそんなことはありえない。
張り切って朝からあれこれ準備をして待機していると、昼近くにやっと送っておいたメッセージに応答があった。
じりじりと照り付ける太陽の下、最寄り駅から十分歩き続けてアパートにたどり着いた。荷物は重いし日差しで目がチカチカするし、着ている服が汗で張り付くのも気持ち悪い。当然テンションが下がるはずなのに、それ以上に高揚していた。
ようやく到来したチャンス。ずっと抑えていた想いを伝えられるこの日をどれほど待ち望んだか。
ともすれば必要以上に上がってしまう口角を引き締めながらインターホンに指を伸ばした。
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