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初めてのクエスト②
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敵との遭遇を避けるために僕は身を隠した。
結果的に、現れたのはミアだったので物騒なことにはならなかった。
だが、隠れてしまったことで、新たな問題を引き起こしてしまった。
ミアは少し慌てた様子で、僕の隠れている木の対角にある茂みの前まで行き、僕に背を向けて立ち止まった。
その場で、裾に水色のギンガムチェックの模様が入っている白地のスカートの中に手を入れ、指に掛けた白と水色のストライプのパンツを膝まで下ろした。
そして、小さな体をさらに縮こめるようにしゃがみ込み……。
ぴしゃあぁ……
角度的にミアの小さな背中しか見えないが、その音ははっきりと聞こえてきた。ミアの元から聞こえてくる生々しい水音に、ついイメージしてしまう。僕の位置からは見えない秘部から黄金色のそれを放出しているシーンを。
我慢の限界に近かったためか、最初から勢いよく放出されたことは音で分かる。
その表情はどうだろうか。自然の中で放尿していることに恥じらいを感じ、涙目になっているかもしれない。あるいは、開放感で緩んでいるかもしれない。
クエストに行くのが日常になっているから、出向いた先で用を足す事に慣れているかも……。
そんなことを考えているうちに、水音はだんだん弱まりやがて止まった。
ミアはポケットティッシュを取り出し、それを秘部へと持っていった。そして、彼女はショートヘアを揺らしながら、もぞもぞと拭いた。
拭き終わると、彼女が静かに呟いた。
「デリート」
すると、右手に持っていたティッシュが一瞬にして消えた。
その後右手を足元にかざし、続けて呟いた。
……、今のは魔法で消したのか?だとしたら、なかなか便利な魔法だ。
ミアが立ち上がりながらパンツを履きなおしたので、覗き見るのをやめて、見つからないよう完全に身を隠そうとしたその時、足元に落ちていた枝を踏んでしまった。
「えっ?」
パキっと枝が折れる音に反応してミアが声をあげた。
まずい!気付かれた!
女の子の秘密を覗き見たのだ。
記憶をデリートされるどころか、存在ごとデリートされかねない。
逃げなければ!
地面を蹴飛ばし思い切り駆けだそうとしたが、出来なかった。足が地面から離れないのだ。
見ると、両足に何か黒いものが巻き付いていた。それはまるで森の影が地面から解離したようだった。
腰の短剣を抜いてそれに向かって思い切り振るったが、空を切った手応えしかなく、切り裂くことは出来なかった。
そうこうしているうちに、僕はミアに見つかってしまった。
「マ、マサト!?」
僕の前に現れたミアは、驚いて目を丸くしていた。
結果的に、現れたのはミアだったので物騒なことにはならなかった。
だが、隠れてしまったことで、新たな問題を引き起こしてしまった。
ミアは少し慌てた様子で、僕の隠れている木の対角にある茂みの前まで行き、僕に背を向けて立ち止まった。
その場で、裾に水色のギンガムチェックの模様が入っている白地のスカートの中に手を入れ、指に掛けた白と水色のストライプのパンツを膝まで下ろした。
そして、小さな体をさらに縮こめるようにしゃがみ込み……。
ぴしゃあぁ……
角度的にミアの小さな背中しか見えないが、その音ははっきりと聞こえてきた。ミアの元から聞こえてくる生々しい水音に、ついイメージしてしまう。僕の位置からは見えない秘部から黄金色のそれを放出しているシーンを。
我慢の限界に近かったためか、最初から勢いよく放出されたことは音で分かる。
その表情はどうだろうか。自然の中で放尿していることに恥じらいを感じ、涙目になっているかもしれない。あるいは、開放感で緩んでいるかもしれない。
クエストに行くのが日常になっているから、出向いた先で用を足す事に慣れているかも……。
そんなことを考えているうちに、水音はだんだん弱まりやがて止まった。
ミアはポケットティッシュを取り出し、それを秘部へと持っていった。そして、彼女はショートヘアを揺らしながら、もぞもぞと拭いた。
拭き終わると、彼女が静かに呟いた。
「デリート」
すると、右手に持っていたティッシュが一瞬にして消えた。
その後右手を足元にかざし、続けて呟いた。
……、今のは魔法で消したのか?だとしたら、なかなか便利な魔法だ。
ミアが立ち上がりながらパンツを履きなおしたので、覗き見るのをやめて、見つからないよう完全に身を隠そうとしたその時、足元に落ちていた枝を踏んでしまった。
「えっ?」
パキっと枝が折れる音に反応してミアが声をあげた。
まずい!気付かれた!
女の子の秘密を覗き見たのだ。
記憶をデリートされるどころか、存在ごとデリートされかねない。
逃げなければ!
地面を蹴飛ばし思い切り駆けだそうとしたが、出来なかった。足が地面から離れないのだ。
見ると、両足に何か黒いものが巻き付いていた。それはまるで森の影が地面から解離したようだった。
腰の短剣を抜いてそれに向かって思い切り振るったが、空を切った手応えしかなく、切り裂くことは出来なかった。
そうこうしているうちに、僕はミアに見つかってしまった。
「マ、マサト!?」
僕の前に現れたミアは、驚いて目を丸くしていた。
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