平坦な男

 大湊 小波(おおなみ こなみ)二十五歳は自分の過去にあった出来事から『平坦』を望むようになる。

 『人生』と『道』はどちらもゴールへ向かって長いながい道のりを歩いて行くという点で言えば、同じなのではないかと思う。

 だとすれば、どうせなら凸凹もない平坦な道を歩きたいと思うし、人生も同じように平坦でありたいと思うのもおかしくはないのだと思う。
 『flat』『真っ平』、心も『平坦』にしてただゆっくりと歩いて行けたらよい。

 そんな事を考える小波はある男と出会い、ずっと凪いでいた心に波紋が広がるのを感じた――。



『人生』を『道』にたとえています。
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