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翌日14時、約束通り五人はコンビニ前に集まっていた。
二名がよろよろしていて、二名はつやつやしているという状態で。
「お前ら、手加減してやれよ…」
と宮園は渚と坂野下を見ながら言った。
「何言ってるんだ。手加減したから今俺たちはここにいるんだろ?」
「そうだぞー。オレ絶対抱きつぶす気…」
「「わーわーわーわ―――!」」
真っ赤な顔で慌ててそれぞれの恋人の口を塞ぐ渚と坂野下。
こないだの学校でのカムアウトから四人は少し変わった。
いや、それよりも少し前から?
遠慮がなくなったというか自分に正直になったというか。
渚と坂野下も照れるのは相変わらずだが、大分慣らされた感はある。
はたで見ていてもどかしかったから、いい事だよな。
宮園は苦笑を浮かべながらそんな友人たちの変化に喜んでいた。
「さ、じゃれてないで行くぞ。決戦の時だ!」
「お――」
「成願寺を堕とせー」
「いやいや、堕としてどうすんの。引っ張り上げるんでしょ?」
「んじゃ一本釣りだな」
「はは、もう何でもいいよ」
野田の本気か冗談か分からない物言いにみんなで笑う。
たまにはみんなで遊ぶのも楽しいもんだぜ?
待ってろよ。成願寺。
二名がよろよろしていて、二名はつやつやしているという状態で。
「お前ら、手加減してやれよ…」
と宮園は渚と坂野下を見ながら言った。
「何言ってるんだ。手加減したから今俺たちはここにいるんだろ?」
「そうだぞー。オレ絶対抱きつぶす気…」
「「わーわーわーわ―――!」」
真っ赤な顔で慌ててそれぞれの恋人の口を塞ぐ渚と坂野下。
こないだの学校でのカムアウトから四人は少し変わった。
いや、それよりも少し前から?
遠慮がなくなったというか自分に正直になったというか。
渚と坂野下も照れるのは相変わらずだが、大分慣らされた感はある。
はたで見ていてもどかしかったから、いい事だよな。
宮園は苦笑を浮かべながらそんな友人たちの変化に喜んでいた。
「さ、じゃれてないで行くぞ。決戦の時だ!」
「お――」
「成願寺を堕とせー」
「いやいや、堕としてどうすんの。引っ張り上げるんでしょ?」
「んじゃ一本釣りだな」
「はは、もう何でもいいよ」
野田の本気か冗談か分からない物言いにみんなで笑う。
たまにはみんなで遊ぶのも楽しいもんだぜ?
待ってろよ。成願寺。
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