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第三章 樹海攻略 建国編
5 リッチ討伐報告①
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今日は朝からエデッサの街に行くことにした。昔ハムモンの部下だったS級冒険者のヴィルマさんに、リッチの討伐を報告するように言われてたからだ。
いやー、行きたくない! 何で行かなきゃいけないんだ?!
大体、僕って冒険者としてはFランクだから、冒険者ギルドで「リッチ討伐しました」なんて言っても信じてもらえないと思うんだけど。
仮に信じてもらえたとしても、実績が無いのにいきなりリッチを討伐するなんて違和感しかないから、色々調べられるんじゃないか? その結果、正体が吸血鬼でした、なんて洒落にならないよ。
ただ、リッチ討伐が冒険者ギルドに伝わらないのもまずい。討伐依頼が出続けてるってことは冒険者が樹海に入ってくるわけで、仲間達が攻撃されるかも知れない。
他にも行きたくない理由がある。ヴィルマさんがなんか怖いんだよなぁ。「待ってるわねぇ?」って言ってたけど、なんでだろう? なにか狙いでもあるのかな?
僕って一応ハムモンの友人枠だし、流石に討伐されたりしないはず……だよね。
あっ、そうだ、ハムモンに付いて来てもらえないか聞いてみるか。
ハムモンはお客様ってことで、馬人族の長デメテルの家の客室に泊まっている。
馬人族の村に入ると、村の広場でハムモンとデメテル&マリナが模擬戦をしていた。朝から元気だなぁ。
1対2のはずだけど、ハムモンが優勢なようだ。
っていうか、ハムモンの剣の一振りで二人とも吹っ飛ぶから、優勢というか戦いになってない……。
吹き飛ばされては立ち上がり、掛け声と共に斬りかかるデメテルとマリナ。それを片手で弾き返し、吹き飛ばすハムモン。
デメテル達も今なら屍人騎士と渡り合えるぐらい強くなってると思うけど、ハムモンが強過ぎるんだろうな。大人と子供が戦っているみたいだ。
再びデメテルとマリナを吹き飛ばしたタイミングで、ハムモンが僕に気づいた。
「おお、ジン! 昨日はいつの間にか姿を消しおって、どこに行っていたのだ?」
「ごめん、ハムモンに声をかけて話の腰を折るのも悪いなと思って、サスケと一緒にリッチの研究所を調べに行って来たんだ。結構良さそうな施設だったから、イルモに使ってもらうことにしたんだけどね」
「むう、そうだったのか。面白そうではないか。我も行きたかったぞ?」
「うっ、そうなの?! ごめん、今度連れてくよ! で、悪いんだけど、その前に付いて来て欲しいところがあるんだ」
「ふむ。良いぞ」
「まだ場所とか言ってないんだけど」
「どこでも構わんよ。お主といると飽きんからな」
「助かる! エデッサの街に行こうと思ってね。正直言ってヴィルマさんに会うのが怖いから、ハムモンにも付いて来て欲しかったんだ」
「そうか。ヴィルマはどうもお主に興味があるようだったな。まぁ悪意があるわけでは無かろう」
「それなら良いんだけど。今日行こうと思ってたんだけど、いつ頃行けそうかな?」
「ふむ」
ハムモンはそう言うと、デメテル達の方を見る。デメテル達はすでに立ち上がっているものの、ゼェゼェと肩で息をし、剣を杖にして倒れないよう体を支えている状態だ。
「デメテル、マリナよ。そろそろ終わりにしてもよ──」
「「ハイ!!」」
返事はやっ。なんかしごかれてたっぽい。
近くで見守っていたソフィアとエヴァが、安心した様子でフウッって息を吐いてる。
「よし、ではこれから行こうではないか。準備をするから少し待っていてくれ」
僕が頷くと、ハムモンはデメテルの家に向かった。
それを見ていたデメテルが、老婆のように剣をついて僕のところまで来た。
「おっ、お二人はどちらに行かれるのでしょう?」
「大丈夫? 【小回復】」
「ああ、ありがとうございます……」
ちょっと涙ぐんでる。そんなに辛かったんだ……。マリナにも【小回復】っと。
「これからエデッサの街に行こうと思ってるんだ」
「なるほど、リッチの討伐報告ですわね。もしかすると私もお役に立てるかも知れませんので、是非同行させてもらえないでしょうか?」
「え、良いの? デメテルがいてくれると助かる!」
「本当ですか?! では早速準備して参りますわ!」
デメテルは力強くそう言うと、うきうきした様子でハムモンの方へ駆けて行く。マリナ達もそれについて行く。一緒に行くのかな?
少ししてハムモンとデメテル達が戻ってきた。やはりマリナ達も行くらしい。
サスケ達はお留守番だ。アンデッドだからね。
「じゃあ、早速行きますか!」
【転移】でエデッサの街に近い樹海の出口へ移動する。
そして、いつもの様に【収納】からルビー製の赤いサングラスを取り出して掛ける。
それを見たハムモンが聞いてくる。
「お主、そういう装いが好きなのか?」
「違います! 僕の目って赤いから、アンデッドだってバレるんだよ。そうなると困るから、これで隠してるんだ」
「ふむ。吸血鬼のスキルに【変身】があったと思うが、お主も持っているか?」
「えっ? えーっと、確かにあるね」
「【変身】はお主が知る生物に変身できるスキルなのだが、それを利用して目だけ変化させることも可能なはず。こういう時にも使えるから覚えておくと良い」
「へぇ、ありがとう!」
僕より吸血鬼に詳しいハム神様、最高です。そして、自分の能力すら把握してない僕ってヤバイかも。
とりあえず、今回は【変身】を使わないで『赤眼』ファッションで行こう。このスキルは使ったことが無いから自信ない。
エデッサの街の門まで行くと、いつもの守衛がいた。そう言えば、戦勝会の日に酒を買いに来た時はいなかったな。
そんなことを思いながら冒険者証を見せる。
「あんたか。その色眼鏡、好きだなホント。そう言えば、少し前からS級冒険者『宵闇の魔女』がこの街に来てるぞ。かなりの美女だがおっかなそうだった。まぁ下手に怒らせないよう気を付けるこった」
「ああ、いつも情報ありがとう」
隣で「くくっ」とハムモンが苦笑するのが見える。ヴィルマさんの評判を聞いて面白がっているようだ。
次にハムモンも守衛に身分証を見せる。僕のものと同じ冒険者証だ。
「……ん、ハムモン? なぁっ?! 『武神』ハムモン様?! よよよ、ようこそ、エデッサへ!!」
「……うむ。ありがとう」
小さく頷いて冒険者証を受け取り、門を通り過ぎるハムモン。
デメテル達も、冒険者証を見せて街の中に入った。
「ハムモンって『武神』って呼ばれてるんだね?」
冒険者ギルドへの道すがら、僕は早速気になってたことを聞く。
「うむ。いつの間にかそう呼ばれていたのだ」
少し困惑気味の様子。あんまり喜んではなさそう。
「結構かっこ良いと思うよ、それ。僕なんて『赤眼』だからね……。ていうか、ハムモンも冒険者だったんだね?」
「いや、冒険者証は持っているが、冒険者では無い。ピラミッド周辺で悪さする者共を捕まえたり成敗していたら、冒険者ギルドが勝手に作って我の元に持ってきたのだ。報酬も渡すから冒険者証と一緒に受け取ってくれと頼まれてな。街に行く際は中々便利だからこうして使うこともある」
「なるほどねぇ」
何としてもハムモンを冒険者登録したかったんだろうな。ネームバリューが凄そうだから、登録してもらうだけでも宣伝効果がありそう。
早速冒険者ギルドに向かう。
通りすがりの獣人がハムモンを見て驚き、なにやら口にしている。「キャー!」といった黄色い声が聞こえた気もするが、当の本人はまるで意に介していない。
本人に人気者だね? なんて聞くのもどうかと思ったのでデメテルに聞いてみる。
「ハムモンって人気者なんだね?」
「はい、人気があるのは間違いありませんわ。ハムモン様は歴史上の人物であり、生きる伝説なのですから。ですが、お顔を知る者は少ないはずなので、ハムモン様であることは気づいていないかと。先程から獣人ばかりがちらちらハムモン様を見ておりますが、それはハムモン様が始祖返りでいらっしゃるからなのです」
「始祖返り?」
「はい。現在獣人族は外見や能力などが普人族に近づき弱体化しておりますが、元々はハムモン様のような勇ましいお姿だったのです」
「その通りです! ハムモン様の雄々しさに憧れないものはおりません!」
「そうです。その滲み出る気高さは獣人族にとって羨望の的なのです」
「うん。ハムモン様イケメン」
マリナ達もテンション高めで教えてくれる。
そうなんだぁ。ハムモンの方を見ると、身内のベタ褒めが聞こえたのか恥ずかしそうに頭をかいてる。
獣人ってハムモンみたいに、より獣に近い人の方が強いのか。それにしても弱体化ねぇ。前世だったら時が経つと種族って進化するものだったけど、この世界では逆ってことかな。
そんなことを思っていると冒険者ギルドに到着したので僕達は中に入った。
いやー、行きたくない! 何で行かなきゃいけないんだ?!
大体、僕って冒険者としてはFランクだから、冒険者ギルドで「リッチ討伐しました」なんて言っても信じてもらえないと思うんだけど。
仮に信じてもらえたとしても、実績が無いのにいきなりリッチを討伐するなんて違和感しかないから、色々調べられるんじゃないか? その結果、正体が吸血鬼でした、なんて洒落にならないよ。
ただ、リッチ討伐が冒険者ギルドに伝わらないのもまずい。討伐依頼が出続けてるってことは冒険者が樹海に入ってくるわけで、仲間達が攻撃されるかも知れない。
他にも行きたくない理由がある。ヴィルマさんがなんか怖いんだよなぁ。「待ってるわねぇ?」って言ってたけど、なんでだろう? なにか狙いでもあるのかな?
僕って一応ハムモンの友人枠だし、流石に討伐されたりしないはず……だよね。
あっ、そうだ、ハムモンに付いて来てもらえないか聞いてみるか。
ハムモンはお客様ってことで、馬人族の長デメテルの家の客室に泊まっている。
馬人族の村に入ると、村の広場でハムモンとデメテル&マリナが模擬戦をしていた。朝から元気だなぁ。
1対2のはずだけど、ハムモンが優勢なようだ。
っていうか、ハムモンの剣の一振りで二人とも吹っ飛ぶから、優勢というか戦いになってない……。
吹き飛ばされては立ち上がり、掛け声と共に斬りかかるデメテルとマリナ。それを片手で弾き返し、吹き飛ばすハムモン。
デメテル達も今なら屍人騎士と渡り合えるぐらい強くなってると思うけど、ハムモンが強過ぎるんだろうな。大人と子供が戦っているみたいだ。
再びデメテルとマリナを吹き飛ばしたタイミングで、ハムモンが僕に気づいた。
「おお、ジン! 昨日はいつの間にか姿を消しおって、どこに行っていたのだ?」
「ごめん、ハムモンに声をかけて話の腰を折るのも悪いなと思って、サスケと一緒にリッチの研究所を調べに行って来たんだ。結構良さそうな施設だったから、イルモに使ってもらうことにしたんだけどね」
「むう、そうだったのか。面白そうではないか。我も行きたかったぞ?」
「うっ、そうなの?! ごめん、今度連れてくよ! で、悪いんだけど、その前に付いて来て欲しいところがあるんだ」
「ふむ。良いぞ」
「まだ場所とか言ってないんだけど」
「どこでも構わんよ。お主といると飽きんからな」
「助かる! エデッサの街に行こうと思ってね。正直言ってヴィルマさんに会うのが怖いから、ハムモンにも付いて来て欲しかったんだ」
「そうか。ヴィルマはどうもお主に興味があるようだったな。まぁ悪意があるわけでは無かろう」
「それなら良いんだけど。今日行こうと思ってたんだけど、いつ頃行けそうかな?」
「ふむ」
ハムモンはそう言うと、デメテル達の方を見る。デメテル達はすでに立ち上がっているものの、ゼェゼェと肩で息をし、剣を杖にして倒れないよう体を支えている状態だ。
「デメテル、マリナよ。そろそろ終わりにしてもよ──」
「「ハイ!!」」
返事はやっ。なんかしごかれてたっぽい。
近くで見守っていたソフィアとエヴァが、安心した様子でフウッって息を吐いてる。
「よし、ではこれから行こうではないか。準備をするから少し待っていてくれ」
僕が頷くと、ハムモンはデメテルの家に向かった。
それを見ていたデメテルが、老婆のように剣をついて僕のところまで来た。
「おっ、お二人はどちらに行かれるのでしょう?」
「大丈夫? 【小回復】」
「ああ、ありがとうございます……」
ちょっと涙ぐんでる。そんなに辛かったんだ……。マリナにも【小回復】っと。
「これからエデッサの街に行こうと思ってるんだ」
「なるほど、リッチの討伐報告ですわね。もしかすると私もお役に立てるかも知れませんので、是非同行させてもらえないでしょうか?」
「え、良いの? デメテルがいてくれると助かる!」
「本当ですか?! では早速準備して参りますわ!」
デメテルは力強くそう言うと、うきうきした様子でハムモンの方へ駆けて行く。マリナ達もそれについて行く。一緒に行くのかな?
少ししてハムモンとデメテル達が戻ってきた。やはりマリナ達も行くらしい。
サスケ達はお留守番だ。アンデッドだからね。
「じゃあ、早速行きますか!」
【転移】でエデッサの街に近い樹海の出口へ移動する。
そして、いつもの様に【収納】からルビー製の赤いサングラスを取り出して掛ける。
それを見たハムモンが聞いてくる。
「お主、そういう装いが好きなのか?」
「違います! 僕の目って赤いから、アンデッドだってバレるんだよ。そうなると困るから、これで隠してるんだ」
「ふむ。吸血鬼のスキルに【変身】があったと思うが、お主も持っているか?」
「えっ? えーっと、確かにあるね」
「【変身】はお主が知る生物に変身できるスキルなのだが、それを利用して目だけ変化させることも可能なはず。こういう時にも使えるから覚えておくと良い」
「へぇ、ありがとう!」
僕より吸血鬼に詳しいハム神様、最高です。そして、自分の能力すら把握してない僕ってヤバイかも。
とりあえず、今回は【変身】を使わないで『赤眼』ファッションで行こう。このスキルは使ったことが無いから自信ない。
エデッサの街の門まで行くと、いつもの守衛がいた。そう言えば、戦勝会の日に酒を買いに来た時はいなかったな。
そんなことを思いながら冒険者証を見せる。
「あんたか。その色眼鏡、好きだなホント。そう言えば、少し前からS級冒険者『宵闇の魔女』がこの街に来てるぞ。かなりの美女だがおっかなそうだった。まぁ下手に怒らせないよう気を付けるこった」
「ああ、いつも情報ありがとう」
隣で「くくっ」とハムモンが苦笑するのが見える。ヴィルマさんの評判を聞いて面白がっているようだ。
次にハムモンも守衛に身分証を見せる。僕のものと同じ冒険者証だ。
「……ん、ハムモン? なぁっ?! 『武神』ハムモン様?! よよよ、ようこそ、エデッサへ!!」
「……うむ。ありがとう」
小さく頷いて冒険者証を受け取り、門を通り過ぎるハムモン。
デメテル達も、冒険者証を見せて街の中に入った。
「ハムモンって『武神』って呼ばれてるんだね?」
冒険者ギルドへの道すがら、僕は早速気になってたことを聞く。
「うむ。いつの間にかそう呼ばれていたのだ」
少し困惑気味の様子。あんまり喜んではなさそう。
「結構かっこ良いと思うよ、それ。僕なんて『赤眼』だからね……。ていうか、ハムモンも冒険者だったんだね?」
「いや、冒険者証は持っているが、冒険者では無い。ピラミッド周辺で悪さする者共を捕まえたり成敗していたら、冒険者ギルドが勝手に作って我の元に持ってきたのだ。報酬も渡すから冒険者証と一緒に受け取ってくれと頼まれてな。街に行く際は中々便利だからこうして使うこともある」
「なるほどねぇ」
何としてもハムモンを冒険者登録したかったんだろうな。ネームバリューが凄そうだから、登録してもらうだけでも宣伝効果がありそう。
早速冒険者ギルドに向かう。
通りすがりの獣人がハムモンを見て驚き、なにやら口にしている。「キャー!」といった黄色い声が聞こえた気もするが、当の本人はまるで意に介していない。
本人に人気者だね? なんて聞くのもどうかと思ったのでデメテルに聞いてみる。
「ハムモンって人気者なんだね?」
「はい、人気があるのは間違いありませんわ。ハムモン様は歴史上の人物であり、生きる伝説なのですから。ですが、お顔を知る者は少ないはずなので、ハムモン様であることは気づいていないかと。先程から獣人ばかりがちらちらハムモン様を見ておりますが、それはハムモン様が始祖返りでいらっしゃるからなのです」
「始祖返り?」
「はい。現在獣人族は外見や能力などが普人族に近づき弱体化しておりますが、元々はハムモン様のような勇ましいお姿だったのです」
「その通りです! ハムモン様の雄々しさに憧れないものはおりません!」
「そうです。その滲み出る気高さは獣人族にとって羨望の的なのです」
「うん。ハムモン様イケメン」
マリナ達もテンション高めで教えてくれる。
そうなんだぁ。ハムモンの方を見ると、身内のベタ褒めが聞こえたのか恥ずかしそうに頭をかいてる。
獣人ってハムモンみたいに、より獣に近い人の方が強いのか。それにしても弱体化ねぇ。前世だったら時が経つと種族って進化するものだったけど、この世界では逆ってことかな。
そんなことを思っていると冒険者ギルドに到着したので僕達は中に入った。
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