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国は滅びました
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「もうお前はいらない。国から出ていってくれ。」
お飾り王妃と呼ばれる私、リリアン ハーモニーは、国王のシャンダルクからそう告げられた。
国王からの命令は絶対となっているこの国では、国王の命令を無視すると、死刑になってしまう。
だから、国から出ろと言われれば、絶対に国からでないといけないのである。
「分かりました。国王。」
そして、私は国から出ていく準備をした。
どうやら、国王からは愛されていなかったようだ。
私は、聖女としても、国の安泰を守ってきたのに。そして、国王に尽くしてあげたのに……もう、この国がどうなろうと知らない。他人事だ。
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そして、私が国を出ていったあと、国は大きな火災にあい、国王は死んでしまいましたとさ。
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