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聖女の旅二日目
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あの日……シュヴァルツとアリナを拒絶してから、私の部屋に、誰かが来ることがなくなった……お風呂の後もルーカスとは連絡が取れないし……少しだけ寂しさを感じていた……
「エルレーン、どうしたの、浮かない顔をしてたわよ」
馬車の中でボーとしていたら、アリナがそう声をかけてくれる。
「いえ、なんでもないの……」
「なんでもないってことはないでしょ、悩みがあるなら言って……」
「うん……最近、ルーカスと連絡が取れないのよ……」
私は悩みの一つを伝えた……
「そう……私もヒュレルと連絡取れないから、二人で何かやってるのかもね……」
「アリナはヒュレルと話せなくて嫌じゃないの?」
「……嫌じゃないわ……私はヒュレルを愛してるし、信じてる……」
その表情はどこか寂しそうだった……言ってることは本当かもしれないけど……
その日も、ラルーラに負担をかけないように、早めに宿へと入ることになった……昨日と同じようにラルーラとベルドは同室で、他は個室となった。
食事を終えると、私は部屋に戻る……そしてルーカスと会話をしようとした……しかし、応答はない……これは絶対に何かあったのだ……私は不安で心が押しつぶされそうになった……
トントントン……
ドアがノックされる……誰かきた……寂しさを感じていた私はそのノックを少し嬉しく感じていた。
「誰……」
「妾じゃ、少しよいかエルレーン」
訪問者はラルーラだった……どうしたんだろ……私……少し残念に思ってる……誰だったら嬉しかったのだろか……
私はドアを開けて、ラルーラとベルドを向かい入れた。
「どうしたのラルーラ……」
「何、暇なので話をしようと思ってな」
「ベルドとは会話はないの?」
「もちろん、夫婦の会話はいつもしておる、お主とは俗な会話がしたくてな」
俗な会話がどんなものかはわからなかったけど、話し相手は受けた……
「ラルーラ、前に聞いたんだけど、あなたの処女膜って魔王の封印の一つなんだよね、他の封印ってなんなの?」
「知らぬのじゃ、というより他に封印があるのは間違いないが、それが何なのかは誰も知らぬと言った方が良いじゃろ」
「そんな……じゃあ、それがいつの間にか破れれてるって可能性があるってことじゃない」
「そうじゃ、だから妾の処女膜は絶対に死守しなければならぬのだ」
「すごいね……世界で一番重要な処女膜ね……」
「……本来ならこのベルドにくれてやるものなのじゃがな……それだけは悪いと思っておる……」
「ラルーラ……俺はお前の口と手で十分満足しているぞ」
「こら、恥ずかしいことを言うではない」
この二人、本当に愛し合ってるんだ……なぜかそれが凄く嬉しかった。
「エルレーン、どうしたの、浮かない顔をしてたわよ」
馬車の中でボーとしていたら、アリナがそう声をかけてくれる。
「いえ、なんでもないの……」
「なんでもないってことはないでしょ、悩みがあるなら言って……」
「うん……最近、ルーカスと連絡が取れないのよ……」
私は悩みの一つを伝えた……
「そう……私もヒュレルと連絡取れないから、二人で何かやってるのかもね……」
「アリナはヒュレルと話せなくて嫌じゃないの?」
「……嫌じゃないわ……私はヒュレルを愛してるし、信じてる……」
その表情はどこか寂しそうだった……言ってることは本当かもしれないけど……
その日も、ラルーラに負担をかけないように、早めに宿へと入ることになった……昨日と同じようにラルーラとベルドは同室で、他は個室となった。
食事を終えると、私は部屋に戻る……そしてルーカスと会話をしようとした……しかし、応答はない……これは絶対に何かあったのだ……私は不安で心が押しつぶされそうになった……
トントントン……
ドアがノックされる……誰かきた……寂しさを感じていた私はそのノックを少し嬉しく感じていた。
「誰……」
「妾じゃ、少しよいかエルレーン」
訪問者はラルーラだった……どうしたんだろ……私……少し残念に思ってる……誰だったら嬉しかったのだろか……
私はドアを開けて、ラルーラとベルドを向かい入れた。
「どうしたのラルーラ……」
「何、暇なので話をしようと思ってな」
「ベルドとは会話はないの?」
「もちろん、夫婦の会話はいつもしておる、お主とは俗な会話がしたくてな」
俗な会話がどんなものかはわからなかったけど、話し相手は受けた……
「ラルーラ、前に聞いたんだけど、あなたの処女膜って魔王の封印の一つなんだよね、他の封印ってなんなの?」
「知らぬのじゃ、というより他に封印があるのは間違いないが、それが何なのかは誰も知らぬと言った方が良いじゃろ」
「そんな……じゃあ、それがいつの間にか破れれてるって可能性があるってことじゃない」
「そうじゃ、だから妾の処女膜は絶対に死守しなければならぬのだ」
「すごいね……世界で一番重要な処女膜ね……」
「……本来ならこのベルドにくれてやるものなのじゃがな……それだけは悪いと思っておる……」
「ラルーラ……俺はお前の口と手で十分満足しているぞ」
「こら、恥ずかしいことを言うではない」
この二人、本当に愛し合ってるんだ……なぜかそれが凄く嬉しかった。
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