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乞食
4.
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ラッパの音が響く。
金髪の王子の自信満々の笑みを少し見て、仕方なく川へ向かった。
僕は、川へつくと、川の水を飲んだ。
乾いた喉が潤う。
このままじゃ死んじゃう…
僕は川の中にいる僕を見つめる。
王子みたいに生きたらどんな感覚なんだろう…
僕の顔と王子の顔が重なる。
…顔を隠したら、王子になりきれるんじゃないか…?
いやでもそんなことしたら…
…最高刑を下したときの鐘の音が聞こえた気がした。
でも…そしたら食べれる…
ちょっとやってみる価値はあるかな…
それに、もう、死んでも大丈夫だろうし…人生最後のごちそうにしよう…
どうせ、生きていてもいつか捕まって死ぬだけだろうし。
僕は一度街に戻り、フードのついたマントを探した。
それを被り、僕は街外れの靴屋に向かった。
……街外れだし、パレードも終わったし、そろそろ昼ご飯をつくり始める頃じゃないかな…?
気が付くと僕は靴屋にいてドアをノックしていた。
靴屋にはきたけど…格好も違うし、靴も履いてないし、髪型も髪色も違うし、清潔感ないし…大丈夫かな…
「はい」
しわがれた声が聞こえてくる。そして、扉が開き、優しい瞳が僕を見てくる
「どなたですか?」
「あ、あの…僕…王子、です…」
金髪の王子の自信満々の笑みを少し見て、仕方なく川へ向かった。
僕は、川へつくと、川の水を飲んだ。
乾いた喉が潤う。
このままじゃ死んじゃう…
僕は川の中にいる僕を見つめる。
王子みたいに生きたらどんな感覚なんだろう…
僕の顔と王子の顔が重なる。
…顔を隠したら、王子になりきれるんじゃないか…?
いやでもそんなことしたら…
…最高刑を下したときの鐘の音が聞こえた気がした。
でも…そしたら食べれる…
ちょっとやってみる価値はあるかな…
それに、もう、死んでも大丈夫だろうし…人生最後のごちそうにしよう…
どうせ、生きていてもいつか捕まって死ぬだけだろうし。
僕は一度街に戻り、フードのついたマントを探した。
それを被り、僕は街外れの靴屋に向かった。
……街外れだし、パレードも終わったし、そろそろ昼ご飯をつくり始める頃じゃないかな…?
気が付くと僕は靴屋にいてドアをノックしていた。
靴屋にはきたけど…格好も違うし、靴も履いてないし、髪型も髪色も違うし、清潔感ないし…大丈夫かな…
「はい」
しわがれた声が聞こえてくる。そして、扉が開き、優しい瞳が僕を見てくる
「どなたですか?」
「あ、あの…僕…王子、です…」
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