王宮物語

みずき

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私の意思-シャーベリット・モネラ-

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王妃:なに?王様だと?
チェノア:そなた!誰に向かってどの口を聞い
     ているのだ?!   
シャーベリット:もちろん、王妃様で御座いま
        す
チェノア:己の立場を分かっておるのか!!
シャーベリット:もちろん分かっています
チェノア:なら何故このようなことを…
シャーベリット:私の姉上は、王妃様の義兄上
        様の婚約者でした。名前は、
        「シャノ」です
王妃:?!まさか…そんな…
チェノア:王妃様?その者は誰ですか?
王妃:そ、その者は…私の、義母上が、亡き者
   にした…
シャーベリット:(ははっ、驚いてる。いい気味
        ね!私の姉上を殺したのが悪い
        のよ!例えそれが、義理の母
        であっても…自分のことでなく
        てもね…さぁ、どんどん困っ
        て、どんどん苦しみなさい!!
        貴方をどん底へ突き落として   
        やる!!!)
王妃:あ…そ、そな、たは…何故ここ、いるのだ
   義母上が、遠い国、ウール・ド・エーテ国
   にそなたら家族を送ったはずだ…もうこ
   の国へ出入りはできないはず…何故…
シャーベリット:他人の空似というのが御座い
        ましょう?私は門番の兵士に
        止められて、こう答えました
門番の兵士:「モネラ家の次女、シャーベリッ
       トだな?!この国の出入りは禁
       じられているはずだ!さっさと
       国から出て行け!!」
シャーベリット:「私はそのような醜い家系
        の娘では御座いません!!
        私の名前は、セレーナ・ゴメ
        スです」
門番の兵士:「セレーナ・ゴメス?本当か?」
シャーベリット:「本当です。母の名前は
        セトラ・ゴメスと言います。
        それに、私の顔はモネス家
        の次女の顔にそんなに似てお
        いでですか?今世界には自分
        と同じ顔の者が3人いると聞
        きます。それと同じでしょう
        他人の空似というやつです」
門番の兵士:「そ、そうだな…確かにそんな言
       葉は聞いたことがある。
       良いぞ!通るが良い」
シャーベリット:「ありがとうございます(微
        笑)」
チェノア:姑息な真似を…!!
シャーベリット:姑息な真似?はっ!!姑息な真
        似をしているのはどちらかし
        ら?自分の息子を私の姉と
        婚約させたくないからと何も  
        罪のない姉上を殺して…!!!!!!!!!
        何が姑息な真似よ?!!!
チェノア:ッ!?
シャーベリット:ねえ、王妃様?1つ取引をし
        ましょう
王妃:取引だと?
シャーベリット:えぇ、取引の内容はこうよ
        私と王様を婚約させる
        貴方は王妃の座を捨てて
        実家に帰る…どうかしら?
王妃:何故そのような取引をせねばならぬの
   だ?
シャーベリット:私が地位を欲しいから
        そして、貴方を地の果てまで
        追い詰めるため
チェノア:貴様!!王妃様にそのようなことを
     言うと言うことは、王様に言ってい
     るのと同じ事だぞ!分かっているの
     か?!
シャーベリット:もちろん分かっているわ
        そんなの、承知の上で言って
        いるの
        さぁ王妃様?お選び下さいな

        
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