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「強くなりたい?」
執務机を挟んで俺の前に立つダイザーロくんとカッテナさんが、俺にそう打診してきた。
「そりゃあ、俺だって出来るだけ早くここを出たいよ」
レベル五十を超えて、更に何やら特別なクエストをこなさないとこのエキストラフィールドから出られないのだ。俺だってさっさとレベル上げに従事したい。そう思いながら、俺は執務机に置かれる書類にサインしていく。
「はあ」
俺に半眼を向ける二人からは、俺はそう見えていないらしい。
「俺だって好きでこんな事をしている訳じゃないんだよ」
「それはそうでしょうけど……」
俺だって、自分で何をやっているんだ。って思っている。何故俺は、この安全地帯の町の町役場で副町長として仕事をしているのだろう。答えはジオ一人に事務仕事を押し付けていては、町の発展が遅くなり、それはつまり俺たちがこのエキストラフィールドから脱出するのが遅くなる事に繋がるから、誰かしらサポートをする人材が必要だったからだ。
俺たち一行で事務仕事が出来る人材は三人。教皇をしていたミカリー卿に、ニュースサイトの社長をしている武田さん、そして一応クドウ商会のトップと言う事になっている俺である。
ミカリー卿にお願い? 元教皇様に仕事させるとか無理だろう? なので武田さんにお願いしようとしたら、バヨネッタさんとデムレイさんに、このエキストラフィールド内にあるダンジョン探索に同行させられていた。なので仕方なく俺がジオの事務仕事の手伝いをしている訳である。
「後数日でこちらが用意した者たちも仕事を覚えて、ハルアキ様も自由な時間が増えると思いますので」
俺の横で書類を差し出してくる亡霊の秘書さん(ジオのとは別。名前はオブロさん)が、困り眉でそう言ってきてくれるが、俺が安易に闘技場と言う娯楽をこの町に造ってしまったが故に、日々人口? が増えて言っているので、多分俺の仕事が減る事はない。と言う事実を脳みそから焼却しながら、俺は書類にサインするのだった。
「強くなりたい。って話だけど、俺を訪ねてきたって事は、具体案とかあるの?」
レベル的にはバヨネッタさんを始め、デムレイさんやミカリー卿だっているのだ。わざわざ俺を訪ねてくるなら、それ相応の理由が……、現在安全地帯の外にいるからかな。
「具体案はあります」
と真剣な眼差しを俺に向けてダイザーロくんが口を開く。あるんだ。
「経験技能、プレイヤースキルを上げたいんです」
うん? それで俺?
「具体的には『全合一』を覚えたいんです」
ああ、確かに、この一行で『全合一』。坩堝の扱いが出来るのは俺だけだ。とは言え、あれは一朝一夕で扱えるようになるものじゃないんだよなあ。それに俺が教えられるとも思えない。この場にリットーさんかゼラン仙者がいてくれれば。
「無理……、ですか?」
「いや、無理と言うか……」
言いながら俺は二人を『鑑定(低)』で鑑定してみる。ふむ。日夜闘技場で闘っているだけあって、レベルは順調に上がっているようだ。このまま行くと、ここで事務仕事に忙殺されている俺がレベル上げの足を引っ張る結果になりそうだ。などと思いながら二人のステータスを鑑定していると、
「ん? ダイザーロくん、『武術操体』は体得しているだね?」
『武術操体』は『共感覚』とともに、『全合一』を覚えるのに必要な前提プレイヤースキルだ。
「はい。これでも地元にあった訓練施設で戦い方を習っていたので、『武術操体』は一応」
まあ、『武術操体』はオルドランドのベフメ領でベフメ伯爵に仕えているジェイリスくんも覚えていたし、こっちの世界で戦い方を習っている人なら、必修なのかも知れないな。何気に武田さんも『武術操体』出来るんだよねえ。
などと思いながらダイザーロくんからカッテナさんに目を向けると、こちらは不完全ながらも、『共感覚』を身に付けていた。
「カッテナさん、『共感覚』を覚えているの?」
「何ですかそれ?」
こっちは名前さえ知られていないんだな。
「感覚が鋭いって周りから言われない?」
「いえ。…………ああ、元々野山で暮らしていたので、危険には敏感かも知れません」
成程。野生の『共感覚』なのか。う~ん。ここまで来ているなら、伸ばして『全合一』を覚えさせてあげたいなあ。でもなあ。と俺は執務机の書類にサインしながら、その時間が確保出来ないジレンマに軽く懊悩するが、悩んでいる時間が勿体ないな。
「オブロさん、ジオ町長にちょっと時間空けて貰えるか打診して」
「畏まりました」
とオブロさんは書類をどさりと俺の執務机に置き、俺がそれを処理している間に、ジオ付きの秘書さんに念話で連絡を取ってくれた。
「今から会ってくださるそうです」
一、二分で返答があり、それじゃあお邪魔しますか。と俺たちは隣りの町長室に乗り込む。
「ふざけているのか?」
俺の提案に対するジオの第一声がこれだった。
「ハルアキ、お前を東大陸にあるペッグ回廊まで転移させろだと?」
呆れたように俺を睨み付けるジオ。まあ、普通に考えたら無茶苦茶な話だ。でもペッグ回廊って、エルルランドにあるデレダ迷宮と繋がっているんだよねえ。そしてダンジョンメーカーであるカヌスと言う存在。これらから導き出される結論として、このアルティニン廟とペッグ回廊を繋げる事も出来るのではないかと俺は推察した訳だ。
「無理な話だと分かって言っているんだよなあ?」
睨みに加えて、ドスの効いた声で脅してくるジオに、俺の後ろに控えるダイザーロくんとカッテナさんが死にそうになっているのが分かる。
「パッと行ってパッと帰ってくるだけです。俺たち、と言うか後ろの二人を強くするのに、必要な人がいまして」
「つまりそいつをこちらに引き入れる為に、ペッグ回廊に行きたい。と?」
「はい」
にっこり営業スマイルで答える俺。更に口にはしなかったけど、地下界の事もシンヤたちに教えておかないといけないしね。
『会いたい人物と言うのは、現代の勇者一行の事かい?』
どこかから聞こえるカヌスの声。こちらの動向を探っていたのか? たまたまゲームを休んでいたのか。ジオを通して伝えるよりも話がねじ曲がらないで伝わるから助かる。
「はい。現代の勇者一行に同行している一人が、私の師匠に当たる人なのですが、後ろの二人を鍛えるのに、その人のお力をお借りしたく」
『ふ~ん。まあ、そちらとしたら出来るだけ早くそこを出たいだろうしね。でも人数が増えるって事は、クエストの難易度も上がる事になるけど、それでも良いのかい?』
それはそうなるか。となると結局このエキストラフィールドから出られる日数は変わらなそうだな。でも、後々の魔王軍との戦いを想定すると、ここで二人を鍛えておく事は、それを込みでも有益だ。
「お願いします。転移は今回一回限りで構いませんので」
俺の返答に対して沈黙が続く。そしてそれが長くなる程俺の心臓の鼓動がドクドク煩くなっていくのが分かる。
『……良いよ』
はあああああ。俺の身体を縛っていた緊張が、吐息とともに抜けていく。
『でも、転移先で逃げ出したりしたら、ここにいる面々がどうなるかくらいは、想像しているんだよね?』
カヌスの言葉に、弛緩した身体と心臓がキュッとなった。
執務机を挟んで俺の前に立つダイザーロくんとカッテナさんが、俺にそう打診してきた。
「そりゃあ、俺だって出来るだけ早くここを出たいよ」
レベル五十を超えて、更に何やら特別なクエストをこなさないとこのエキストラフィールドから出られないのだ。俺だってさっさとレベル上げに従事したい。そう思いながら、俺は執務机に置かれる書類にサインしていく。
「はあ」
俺に半眼を向ける二人からは、俺はそう見えていないらしい。
「俺だって好きでこんな事をしている訳じゃないんだよ」
「それはそうでしょうけど……」
俺だって、自分で何をやっているんだ。って思っている。何故俺は、この安全地帯の町の町役場で副町長として仕事をしているのだろう。答えはジオ一人に事務仕事を押し付けていては、町の発展が遅くなり、それはつまり俺たちがこのエキストラフィールドから脱出するのが遅くなる事に繋がるから、誰かしらサポートをする人材が必要だったからだ。
俺たち一行で事務仕事が出来る人材は三人。教皇をしていたミカリー卿に、ニュースサイトの社長をしている武田さん、そして一応クドウ商会のトップと言う事になっている俺である。
ミカリー卿にお願い? 元教皇様に仕事させるとか無理だろう? なので武田さんにお願いしようとしたら、バヨネッタさんとデムレイさんに、このエキストラフィールド内にあるダンジョン探索に同行させられていた。なので仕方なく俺がジオの事務仕事の手伝いをしている訳である。
「後数日でこちらが用意した者たちも仕事を覚えて、ハルアキ様も自由な時間が増えると思いますので」
俺の横で書類を差し出してくる亡霊の秘書さん(ジオのとは別。名前はオブロさん)が、困り眉でそう言ってきてくれるが、俺が安易に闘技場と言う娯楽をこの町に造ってしまったが故に、日々人口? が増えて言っているので、多分俺の仕事が減る事はない。と言う事実を脳みそから焼却しながら、俺は書類にサインするのだった。
「強くなりたい。って話だけど、俺を訪ねてきたって事は、具体案とかあるの?」
レベル的にはバヨネッタさんを始め、デムレイさんやミカリー卿だっているのだ。わざわざ俺を訪ねてくるなら、それ相応の理由が……、現在安全地帯の外にいるからかな。
「具体案はあります」
と真剣な眼差しを俺に向けてダイザーロくんが口を開く。あるんだ。
「経験技能、プレイヤースキルを上げたいんです」
うん? それで俺?
「具体的には『全合一』を覚えたいんです」
ああ、確かに、この一行で『全合一』。坩堝の扱いが出来るのは俺だけだ。とは言え、あれは一朝一夕で扱えるようになるものじゃないんだよなあ。それに俺が教えられるとも思えない。この場にリットーさんかゼラン仙者がいてくれれば。
「無理……、ですか?」
「いや、無理と言うか……」
言いながら俺は二人を『鑑定(低)』で鑑定してみる。ふむ。日夜闘技場で闘っているだけあって、レベルは順調に上がっているようだ。このまま行くと、ここで事務仕事に忙殺されている俺がレベル上げの足を引っ張る結果になりそうだ。などと思いながら二人のステータスを鑑定していると、
「ん? ダイザーロくん、『武術操体』は体得しているだね?」
『武術操体』は『共感覚』とともに、『全合一』を覚えるのに必要な前提プレイヤースキルだ。
「はい。これでも地元にあった訓練施設で戦い方を習っていたので、『武術操体』は一応」
まあ、『武術操体』はオルドランドのベフメ領でベフメ伯爵に仕えているジェイリスくんも覚えていたし、こっちの世界で戦い方を習っている人なら、必修なのかも知れないな。何気に武田さんも『武術操体』出来るんだよねえ。
などと思いながらダイザーロくんからカッテナさんに目を向けると、こちらは不完全ながらも、『共感覚』を身に付けていた。
「カッテナさん、『共感覚』を覚えているの?」
「何ですかそれ?」
こっちは名前さえ知られていないんだな。
「感覚が鋭いって周りから言われない?」
「いえ。…………ああ、元々野山で暮らしていたので、危険には敏感かも知れません」
成程。野生の『共感覚』なのか。う~ん。ここまで来ているなら、伸ばして『全合一』を覚えさせてあげたいなあ。でもなあ。と俺は執務机の書類にサインしながら、その時間が確保出来ないジレンマに軽く懊悩するが、悩んでいる時間が勿体ないな。
「オブロさん、ジオ町長にちょっと時間空けて貰えるか打診して」
「畏まりました」
とオブロさんは書類をどさりと俺の執務机に置き、俺がそれを処理している間に、ジオ付きの秘書さんに念話で連絡を取ってくれた。
「今から会ってくださるそうです」
一、二分で返答があり、それじゃあお邪魔しますか。と俺たちは隣りの町長室に乗り込む。
「ふざけているのか?」
俺の提案に対するジオの第一声がこれだった。
「ハルアキ、お前を東大陸にあるペッグ回廊まで転移させろだと?」
呆れたように俺を睨み付けるジオ。まあ、普通に考えたら無茶苦茶な話だ。でもペッグ回廊って、エルルランドにあるデレダ迷宮と繋がっているんだよねえ。そしてダンジョンメーカーであるカヌスと言う存在。これらから導き出される結論として、このアルティニン廟とペッグ回廊を繋げる事も出来るのではないかと俺は推察した訳だ。
「無理な話だと分かって言っているんだよなあ?」
睨みに加えて、ドスの効いた声で脅してくるジオに、俺の後ろに控えるダイザーロくんとカッテナさんが死にそうになっているのが分かる。
「パッと行ってパッと帰ってくるだけです。俺たち、と言うか後ろの二人を強くするのに、必要な人がいまして」
「つまりそいつをこちらに引き入れる為に、ペッグ回廊に行きたい。と?」
「はい」
にっこり営業スマイルで答える俺。更に口にはしなかったけど、地下界の事もシンヤたちに教えておかないといけないしね。
『会いたい人物と言うのは、現代の勇者一行の事かい?』
どこかから聞こえるカヌスの声。こちらの動向を探っていたのか? たまたまゲームを休んでいたのか。ジオを通して伝えるよりも話がねじ曲がらないで伝わるから助かる。
「はい。現代の勇者一行に同行している一人が、私の師匠に当たる人なのですが、後ろの二人を鍛えるのに、その人のお力をお借りしたく」
『ふ~ん。まあ、そちらとしたら出来るだけ早くそこを出たいだろうしね。でも人数が増えるって事は、クエストの難易度も上がる事になるけど、それでも良いのかい?』
それはそうなるか。となると結局このエキストラフィールドから出られる日数は変わらなそうだな。でも、後々の魔王軍との戦いを想定すると、ここで二人を鍛えておく事は、それを込みでも有益だ。
「お願いします。転移は今回一回限りで構いませんので」
俺の返答に対して沈黙が続く。そしてそれが長くなる程俺の心臓の鼓動がドクドク煩くなっていくのが分かる。
『……良いよ』
はあああああ。俺の身体を縛っていた緊張が、吐息とともに抜けていく。
『でも、転移先で逃げ出したりしたら、ここにいる面々がどうなるかくらいは、想像しているんだよね?』
カヌスの言葉に、弛緩した身体と心臓がキュッとなった。
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