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攻略難度
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治癒の指輪で瞬間回復しつつ、階段を駆け上がるも、ついてくるシンヒラー。
「この!」
ダダダダダダダダダ……ッッ!!
カッテナさんが黄金の短機関銃を撃ち込むも、シンヒラーはその全てを光の剣で斬り落としてみせた。マジか!? このミイラ男、スピードタイプかよ!?
「中々面白いおもちゃだな」
シンヒラーがにやりと笑ったかと思えば、その姿がゆらりと揺れて、次の瞬間には、カッテナさんの喉元にシンヒラーの光の剣が迫ろうとしていた。俺がとっさに『時間操作』タイプAでシンヒラーの速度を落とすと、武田さんが『転置』で石ころとカッテナさんの位置を入れ替えて、難を逃れる。
こんな奴相手にしていられるか! と上階に上がったところで俺が転移扉を開けば、ここにいるよりは罠に引っ掛かった方がマシだと、皆が転移扉に飛び込んでいく。
「おいおい、もっと楽しもうぜ?」
と俺の『時間操作』タイプAで遅くなっているにも関わらず、高速移動で俺へと迫ってくる。くっ、まだ皆転移出来ていないのに。と思ったところで、シンヒラーの速度がガクンと落ちた。何だ? と振り返ったら、カッテナさんが抵抗低下の片眼鏡を使っていた。
「これでどう?」
駄目押しで、シンヒラーに向かって黄金のデザートイーグルを撃ち込むカッテナさん。速度が低下したシンヒラーはそれを光の剣で受け止めるが、威力を殺し切る事が出来ず、階段まで戻されたところで、更に駄目押しで黄金の銃弾が巨大化して階段を塞ぐ。
これで逃げられるか? と思ったのも一瞬で、光が黄金の銃弾を斬り刻む様にゾッとする背筋。
「ハルアキ様!」
と転移扉の向こうから掛けられたカッテナさんの声にハッとして、最後に俺が転移扉に飛び込むと、俺の後頭部をフッと何かがかすった感触があった。それでも俺は振り返らず、直ぐ様転移扉を閉じる。
「次行くわよ!」
バヨネッタさんに促される形で、俺たちは眼前の地下五十九階から地下五十八階に上がる階段を駆け上がり、そして転移でショートカットを繰り返し、何とか地下四十階まで戻ってきた。振り返るも誰もいない。撒けたか、相手が追う気をなくしたか。
「はあ、はあ、はあ……、危ねえ。死ぬ。あれは対策考えないと、初見で死ぬ」
そう言いながらも、今にも後ろからシンヒラーが迫ってきそうで、まだ怖い。
「ハルアキ様、首の後ろ」
「首?」
ダイザーロくんが指差すので、自分の首の後ろを触ってみると、ぬめっとする。この感触には覚えがある。触った手を眼前に持ってくると、血で真っ赤になっていた。地下五十九階で転移扉に入る時に、薄っすら後頭部を斬られていたのか。ほんの少しタイミングが遅かったら、頭が二つに分かれていたな。なんて思いながら、俺は治癒の指輪で自分を回復させるのだった。
「あんなスピード特化のボス、どうやって倒したんですか?」
結局シンヒラーは追ってくる事はなく、俺たちは命からがら地上に逃げ帰ってきて、今、旅館の俺たちの部屋でこたつに入って作戦会議中である。
「グラシーが一騎打ちで倒した」
との武田さんの言葉に俺は返す言葉がない。
「レベル七十の相手に、一騎打ちで勝ったんですか?」
ダイザーロくんが驚きと呆れの混じった顔で尋ねている。
「ああ。バフ掛けまくってな」
「だからって、出来るとは思えませんけど?」
「シンヒラーの武器が光の剣だけだったから、対魔鋼で鎧を作って対抗したんだよ」
成程、対魔鋼の全身鎧で身体を覆えば、攻撃を無効化出来るって訳か。
「その間タケダたちは何をしていたの?」
「オルガンで壁を作って退路を塞いでいた」
「? どう言う事です?」
言っている意味が分からず、俺、いや、俺たちは首を傾げてしまった。
「まず、今回と前回では状況が違うんだよ。五十年前のシンヒラーは、本当にぶらぶら地下七十階層以降をぶらついている大ボスで、俺たちはそこを上手く突いて、奴を袋小路に誘い込んだんだ。そしてオルガンで壁を作って退路を塞ぎ、その中でグラシーがシンヒラーと一騎打ちをしたんだよ」
そう言う事か。理解出来た。
「じゃあ、今回もその作戦でいけば、勝てますかね?」
「どうかしら? 二度も同じ手を喰らうものかしら?」
とバヨネッタさん。確かに。と言うか、あの速度のシンヒラーを、袋小路に追い詰める事が出来るかが、まず俺たちの課題になってくるな。
「それに、一騎打ちでないにしても、誰が戦うんだい? そもそも、対魔鋼の鎧がないしね」
とこれはミカリー卿だ。そこからか。リビングメイルは黄金の重石で潰しちゃったしな。まあ、対魔鋼の鎧はゴルードさんが作ってくれるだろうから、問題はないかな。問題は誰が戦うかだけど、……皆の視線を感じる。
「他の案を考えましょう」
「逃げたわね」
「バヨネッタさん、逃げる逃げないの話じゃありません。バヨネッタさんが先程おっしゃられたように、同じ手が通用するか分からないから、別案を考えましょうと言っているんです」
皆の視線が厳しいよう。
「俺は今回の向こうの出方が、不自然だと思っているんです」
「向こうの出方?」
隣りで紅茶をすすりながら、バヨネッタさんが尋ねてくる。
「だって、初手でいきなりベイビードゥが出てきたり、他の大ボスも先手と言うか、早い階層で出てきているじゃないですか。そこには何かしらの意図があると思うんですよ」
「今時、陰謀論は流行らないぞ、工藤」
くっ、腐ってもニュースサイトを運営している武田さんに言われるとグサリとくるな。
「初手ベイビードゥはともかく、後は単純に私たちの攻略効率が良いから、その調整じゃないかな?」
「調整ですか?」
ミカリー卿の言に、皆の耳目が集まる。
「我々とセクシーマン一行の攻略速度を比較してみたまえ。非効率的に攻略していたセクシーマン一行と、恐らく最善手に近い攻略をしている我々では、向こうの対応も変わってきて当然だろう?」
言われてみれば、セクシーマン一行より人数が多いだろうし、攻略速度も早いだろうし、アルティニン廟側が想定しているより、俺たちの攻略が進んでいると考えるのはあるか。
「となると、やっぱりシンヒラーも、前回の手と同じ手でハマってくれるとは思えませんねえ」
俺の言に皆が、どうしたものか。と溜息を吐くのだった。
「この!」
ダダダダダダダダダ……ッッ!!
カッテナさんが黄金の短機関銃を撃ち込むも、シンヒラーはその全てを光の剣で斬り落としてみせた。マジか!? このミイラ男、スピードタイプかよ!?
「中々面白いおもちゃだな」
シンヒラーがにやりと笑ったかと思えば、その姿がゆらりと揺れて、次の瞬間には、カッテナさんの喉元にシンヒラーの光の剣が迫ろうとしていた。俺がとっさに『時間操作』タイプAでシンヒラーの速度を落とすと、武田さんが『転置』で石ころとカッテナさんの位置を入れ替えて、難を逃れる。
こんな奴相手にしていられるか! と上階に上がったところで俺が転移扉を開けば、ここにいるよりは罠に引っ掛かった方がマシだと、皆が転移扉に飛び込んでいく。
「おいおい、もっと楽しもうぜ?」
と俺の『時間操作』タイプAで遅くなっているにも関わらず、高速移動で俺へと迫ってくる。くっ、まだ皆転移出来ていないのに。と思ったところで、シンヒラーの速度がガクンと落ちた。何だ? と振り返ったら、カッテナさんが抵抗低下の片眼鏡を使っていた。
「これでどう?」
駄目押しで、シンヒラーに向かって黄金のデザートイーグルを撃ち込むカッテナさん。速度が低下したシンヒラーはそれを光の剣で受け止めるが、威力を殺し切る事が出来ず、階段まで戻されたところで、更に駄目押しで黄金の銃弾が巨大化して階段を塞ぐ。
これで逃げられるか? と思ったのも一瞬で、光が黄金の銃弾を斬り刻む様にゾッとする背筋。
「ハルアキ様!」
と転移扉の向こうから掛けられたカッテナさんの声にハッとして、最後に俺が転移扉に飛び込むと、俺の後頭部をフッと何かがかすった感触があった。それでも俺は振り返らず、直ぐ様転移扉を閉じる。
「次行くわよ!」
バヨネッタさんに促される形で、俺たちは眼前の地下五十九階から地下五十八階に上がる階段を駆け上がり、そして転移でショートカットを繰り返し、何とか地下四十階まで戻ってきた。振り返るも誰もいない。撒けたか、相手が追う気をなくしたか。
「はあ、はあ、はあ……、危ねえ。死ぬ。あれは対策考えないと、初見で死ぬ」
そう言いながらも、今にも後ろからシンヒラーが迫ってきそうで、まだ怖い。
「ハルアキ様、首の後ろ」
「首?」
ダイザーロくんが指差すので、自分の首の後ろを触ってみると、ぬめっとする。この感触には覚えがある。触った手を眼前に持ってくると、血で真っ赤になっていた。地下五十九階で転移扉に入る時に、薄っすら後頭部を斬られていたのか。ほんの少しタイミングが遅かったら、頭が二つに分かれていたな。なんて思いながら、俺は治癒の指輪で自分を回復させるのだった。
「あんなスピード特化のボス、どうやって倒したんですか?」
結局シンヒラーは追ってくる事はなく、俺たちは命からがら地上に逃げ帰ってきて、今、旅館の俺たちの部屋でこたつに入って作戦会議中である。
「グラシーが一騎打ちで倒した」
との武田さんの言葉に俺は返す言葉がない。
「レベル七十の相手に、一騎打ちで勝ったんですか?」
ダイザーロくんが驚きと呆れの混じった顔で尋ねている。
「ああ。バフ掛けまくってな」
「だからって、出来るとは思えませんけど?」
「シンヒラーの武器が光の剣だけだったから、対魔鋼で鎧を作って対抗したんだよ」
成程、対魔鋼の全身鎧で身体を覆えば、攻撃を無効化出来るって訳か。
「その間タケダたちは何をしていたの?」
「オルガンで壁を作って退路を塞いでいた」
「? どう言う事です?」
言っている意味が分からず、俺、いや、俺たちは首を傾げてしまった。
「まず、今回と前回では状況が違うんだよ。五十年前のシンヒラーは、本当にぶらぶら地下七十階層以降をぶらついている大ボスで、俺たちはそこを上手く突いて、奴を袋小路に誘い込んだんだ。そしてオルガンで壁を作って退路を塞ぎ、その中でグラシーがシンヒラーと一騎打ちをしたんだよ」
そう言う事か。理解出来た。
「じゃあ、今回もその作戦でいけば、勝てますかね?」
「どうかしら? 二度も同じ手を喰らうものかしら?」
とバヨネッタさん。確かに。と言うか、あの速度のシンヒラーを、袋小路に追い詰める事が出来るかが、まず俺たちの課題になってくるな。
「それに、一騎打ちでないにしても、誰が戦うんだい? そもそも、対魔鋼の鎧がないしね」
とこれはミカリー卿だ。そこからか。リビングメイルは黄金の重石で潰しちゃったしな。まあ、対魔鋼の鎧はゴルードさんが作ってくれるだろうから、問題はないかな。問題は誰が戦うかだけど、……皆の視線を感じる。
「他の案を考えましょう」
「逃げたわね」
「バヨネッタさん、逃げる逃げないの話じゃありません。バヨネッタさんが先程おっしゃられたように、同じ手が通用するか分からないから、別案を考えましょうと言っているんです」
皆の視線が厳しいよう。
「俺は今回の向こうの出方が、不自然だと思っているんです」
「向こうの出方?」
隣りで紅茶をすすりながら、バヨネッタさんが尋ねてくる。
「だって、初手でいきなりベイビードゥが出てきたり、他の大ボスも先手と言うか、早い階層で出てきているじゃないですか。そこには何かしらの意図があると思うんですよ」
「今時、陰謀論は流行らないぞ、工藤」
くっ、腐ってもニュースサイトを運営している武田さんに言われるとグサリとくるな。
「初手ベイビードゥはともかく、後は単純に私たちの攻略効率が良いから、その調整じゃないかな?」
「調整ですか?」
ミカリー卿の言に、皆の耳目が集まる。
「我々とセクシーマン一行の攻略速度を比較してみたまえ。非効率的に攻略していたセクシーマン一行と、恐らく最善手に近い攻略をしている我々では、向こうの対応も変わってきて当然だろう?」
言われてみれば、セクシーマン一行より人数が多いだろうし、攻略速度も早いだろうし、アルティニン廟側が想定しているより、俺たちの攻略が進んでいると考えるのはあるか。
「となると、やっぱりシンヒラーも、前回の手と同じ手でハマってくれるとは思えませんねえ」
俺の言に皆が、どうしたものか。と溜息を吐くのだった。
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