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対亡霊女戦士(後編)
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ガギンッ!!
『聖結界』を張れば、これに弾かれるように吹っ飛ぶエルデタータ。意外な程あっさりと吹っ飛んだので、逆に俺の方がびっくりしてしまった。
「どうやら本当に聖属性が苦手みたいだな」
「ああ。だから早めに倒しておきたかったんだかな」
エルデタータはそう言いながら、戦鎚を支えに立ち上がる。亡霊の戦士だから、聖属性が苦手なのは理解出来るが、そうなると骸骨騎士であるベイビードゥも同様に聖属性が苦手なのかも知れない。そんな分かり易い弱点を、カヌスが設定しているのがおかしい。『廟』と言うコンセプトだからだろうか? だがまあ、
「それじゃあ、これからは聖属性マシマシでいかせて貰おう」
と俺は『清塩』を周囲全体床一面に撒き散らす。それに対して戦鎚を肩に担いで構えるエルデタータ。
「いくよ」
俺が腕を振れば、『清塩』の大波がエルデタータを襲う。ドバンッと言う波が物を飲み込む音がフロアに響くも、それはブンッとエルデタータが振るう戦鎚によってより強力になって吹き飛ばされる。
「まあ、それはそうなるよなあ」
相手は『反撃』のスキルを持っているのだ。馬鹿正直に聖属性の攻撃を喰らう理由がない。まあ、その『反撃』された俺の攻撃も、『聖結界』で弾いているが。そして、『反撃』を使ったはずのエルデタータだったが、ところどころ傷を負っていた。
「やるな」
「それはどうも」
と恭しく一礼で返しておく。俺がやった事は簡単で、『清塩』の波の中に、アニンで作った極小の刃を仕込んでおいたのだ。
『反撃』は強力なスキルだが、使いどころが難しいスキルでもある。それは認識した攻撃以外はカウンターで返せないのだ。なのでここに来た時にバヨネッタさんがキーライフルで撃とうとしても、エルデタータは超反応によって『反撃』で返せていただろう。しかし今回のように、『清塩』に紛れ込ませていた無数の刃は跳ね返せなかったのだ。
「しかしそんな小細工が、何度も通じると思っているのか?」
「そう言うのも、油断なんじゃないかな?」
言って俺はもう一度『清塩』の大波をエルデタータに向けて放った。それを『反撃』で跳ね返すエルデタータ。今度はアニンの刃も跳ね返してきたか。まあ、それも織り込み済みだけどね。と俺が右人差し指を上に向ければ、地中を移動していたアニンの腕が、エルデタータの真下から突き出てきて、その両足をがっしり掴むと、俺の『重拳』でもって強力な重石に変化する。これまでの二回の『清塩』の攻撃は、俺が『重拳』を準備をするまでの時間稼ぎだったのだ。
「くっ!」
エルデタータは両足の重石を壊そうと、戦鎚を振り上げたが、
「遅いよ」
俺は『超時空操作』で、エルデタータの周囲に直径二十センチ程の簡易転移扉を無数に生み出すと、『時間操作』タイプBで加速させた聖属性を宿した『重拳』を、簡易転移扉越しにエルデタータに高速で打ち込んでいく。
「これで最後!」
俺のラッシュでボロボロとなったエルデタータの腹に、最後の一撃を打ち込んだ。これによって霧散するエルデタータ。
「はあ、何とか勝てたか」
俺はその場に座り込んで一息入れつつも、周囲の戦況を確かめる為に、目を動かす。武田さんは『転置』で移動しまくっており、ダイザーロくんは電気をまとって戦鎚と双剣で斬り合いをしており、カッテナさんは『反発』と『反撃』の応酬だ。
「お疲れ様」
「どぅわっ!?」
いきなり後ろから声を掛けられて、振り返ると、ミカリー卿が立っていた。他の皆はまだ戦っているのに、この人はもう倒していたのか。正直ミカリー卿が相手をするエルデタータをどうするかが、一番の問題だと思っていたんだけど。
「意外だったかい?」
「え? ええ」
あ! と俺は口を塞ぐも出た言葉は戻ってこない。
「ふふ。正直だね」
それは言外に、まだまだ青い。と言われているんだろうなあ。
「なに、昔同じような敵と戦った事があるから、次の為に準備しておいただけだよ」
成程と首肯で返す。だがどんな倒し方をしたのか、見ておきたかった気もする。ミカリー卿と対立する気はないけど。
さて、こんな世間話をしている場合ではない。他の皆の助けに行かないと。と思っていると、バヨネッタさんとデムレイさんの戦いが終わりそうだった。
デムレイさんは俺が渡した『清塩』と己が持つ鉱物で、何やら宙を浮かぶサメを複数創り出し、それで攻撃させていたが、その一匹の一噛みがエルデタータの腹をえぐり、それが決め手となってエルデタータが霧散した。
バヨネッタさんの方はエルデタータは見えなかったが、『金剛』と『黄金化』で造られたドームがあり、バヨネッタさんはその中に向かってひたすらキーライフルを撃ち込んでいた。そしてある程度それが終わると、そのドームを解除したのだ。中にいたのは穴だらけのエルデタータで、ドーム解除と同時に霧散した。
「あれって、何をどうやったんだろう?」
「ん~、私に聞かれてもねえ」
まあ、確かに、ミカリー卿に尋ねる事じゃないか。まずは苦戦している残る三人へ加勢へ。と思ったら、
ドンドンドン!!
とバヨネッタさんがキーライフル三連発で倒してしまった。三人とバヨネッタさんとのレベル差を考えたら、そうなるか。
「全く、何をボサッとしていたの」
キーライフルに横座りになりながら宙を飛んでくるバヨネッタさん。
「すみません、お手を煩わせてしまって」
俺が頭を下げると、カッテナさんとダイザーロくんもバヨネッタさんに頭を下げる。
「はあ~。何とか生き残ったあ」
武田さんだけはその場にどっかり腰を降ろしていたが。
『聖結界』を張れば、これに弾かれるように吹っ飛ぶエルデタータ。意外な程あっさりと吹っ飛んだので、逆に俺の方がびっくりしてしまった。
「どうやら本当に聖属性が苦手みたいだな」
「ああ。だから早めに倒しておきたかったんだかな」
エルデタータはそう言いながら、戦鎚を支えに立ち上がる。亡霊の戦士だから、聖属性が苦手なのは理解出来るが、そうなると骸骨騎士であるベイビードゥも同様に聖属性が苦手なのかも知れない。そんな分かり易い弱点を、カヌスが設定しているのがおかしい。『廟』と言うコンセプトだからだろうか? だがまあ、
「それじゃあ、これからは聖属性マシマシでいかせて貰おう」
と俺は『清塩』を周囲全体床一面に撒き散らす。それに対して戦鎚を肩に担いで構えるエルデタータ。
「いくよ」
俺が腕を振れば、『清塩』の大波がエルデタータを襲う。ドバンッと言う波が物を飲み込む音がフロアに響くも、それはブンッとエルデタータが振るう戦鎚によってより強力になって吹き飛ばされる。
「まあ、それはそうなるよなあ」
相手は『反撃』のスキルを持っているのだ。馬鹿正直に聖属性の攻撃を喰らう理由がない。まあ、その『反撃』された俺の攻撃も、『聖結界』で弾いているが。そして、『反撃』を使ったはずのエルデタータだったが、ところどころ傷を負っていた。
「やるな」
「それはどうも」
と恭しく一礼で返しておく。俺がやった事は簡単で、『清塩』の波の中に、アニンで作った極小の刃を仕込んでおいたのだ。
『反撃』は強力なスキルだが、使いどころが難しいスキルでもある。それは認識した攻撃以外はカウンターで返せないのだ。なのでここに来た時にバヨネッタさんがキーライフルで撃とうとしても、エルデタータは超反応によって『反撃』で返せていただろう。しかし今回のように、『清塩』に紛れ込ませていた無数の刃は跳ね返せなかったのだ。
「しかしそんな小細工が、何度も通じると思っているのか?」
「そう言うのも、油断なんじゃないかな?」
言って俺はもう一度『清塩』の大波をエルデタータに向けて放った。それを『反撃』で跳ね返すエルデタータ。今度はアニンの刃も跳ね返してきたか。まあ、それも織り込み済みだけどね。と俺が右人差し指を上に向ければ、地中を移動していたアニンの腕が、エルデタータの真下から突き出てきて、その両足をがっしり掴むと、俺の『重拳』でもって強力な重石に変化する。これまでの二回の『清塩』の攻撃は、俺が『重拳』を準備をするまでの時間稼ぎだったのだ。
「くっ!」
エルデタータは両足の重石を壊そうと、戦鎚を振り上げたが、
「遅いよ」
俺は『超時空操作』で、エルデタータの周囲に直径二十センチ程の簡易転移扉を無数に生み出すと、『時間操作』タイプBで加速させた聖属性を宿した『重拳』を、簡易転移扉越しにエルデタータに高速で打ち込んでいく。
「これで最後!」
俺のラッシュでボロボロとなったエルデタータの腹に、最後の一撃を打ち込んだ。これによって霧散するエルデタータ。
「はあ、何とか勝てたか」
俺はその場に座り込んで一息入れつつも、周囲の戦況を確かめる為に、目を動かす。武田さんは『転置』で移動しまくっており、ダイザーロくんは電気をまとって戦鎚と双剣で斬り合いをしており、カッテナさんは『反発』と『反撃』の応酬だ。
「お疲れ様」
「どぅわっ!?」
いきなり後ろから声を掛けられて、振り返ると、ミカリー卿が立っていた。他の皆はまだ戦っているのに、この人はもう倒していたのか。正直ミカリー卿が相手をするエルデタータをどうするかが、一番の問題だと思っていたんだけど。
「意外だったかい?」
「え? ええ」
あ! と俺は口を塞ぐも出た言葉は戻ってこない。
「ふふ。正直だね」
それは言外に、まだまだ青い。と言われているんだろうなあ。
「なに、昔同じような敵と戦った事があるから、次の為に準備しておいただけだよ」
成程と首肯で返す。だがどんな倒し方をしたのか、見ておきたかった気もする。ミカリー卿と対立する気はないけど。
さて、こんな世間話をしている場合ではない。他の皆の助けに行かないと。と思っていると、バヨネッタさんとデムレイさんの戦いが終わりそうだった。
デムレイさんは俺が渡した『清塩』と己が持つ鉱物で、何やら宙を浮かぶサメを複数創り出し、それで攻撃させていたが、その一匹の一噛みがエルデタータの腹をえぐり、それが決め手となってエルデタータが霧散した。
バヨネッタさんの方はエルデタータは見えなかったが、『金剛』と『黄金化』で造られたドームがあり、バヨネッタさんはその中に向かってひたすらキーライフルを撃ち込んでいた。そしてある程度それが終わると、そのドームを解除したのだ。中にいたのは穴だらけのエルデタータで、ドーム解除と同時に霧散した。
「あれって、何をどうやったんだろう?」
「ん~、私に聞かれてもねえ」
まあ、確かに、ミカリー卿に尋ねる事じゃないか。まずは苦戦している残る三人へ加勢へ。と思ったら、
ドンドンドン!!
とバヨネッタさんがキーライフル三連発で倒してしまった。三人とバヨネッタさんとのレベル差を考えたら、そうなるか。
「全く、何をボサッとしていたの」
キーライフルに横座りになりながら宙を飛んでくるバヨネッタさん。
「すみません、お手を煩わせてしまって」
俺が頭を下げると、カッテナさんとダイザーロくんもバヨネッタさんに頭を下げる。
「はあ~。何とか生き残ったあ」
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