391 / 632
記録・記憶(前編)
しおりを挟む
「しかし、タカシの『魅了』はもう元に戻っているのに、何でこんなに人気者のままかねえ?」
「知らねえよ」
カーテンの閉められた窓からは、病院を取り囲む人々のざわめきが聞こえてくる。先程ちらりと見たが、下手したら千人くらい来ているんじゃなかろうか。
「それはそうですよ」
そう口にしたのは、この病室にいるもう一人、タカシの彼女で看護師のユヅキさんだ。ちなみにタカシはどこか怪我をして入院している訳ではない。そう言う体でこの病院に逃げ込んでいるのだ。そうしなければタカシの家に突撃訪問してくる輩が後を断たないだろうとの、俺と辻原議員による先手だった。良かった。この規模がタカシの家に突撃してこなくて。ちなみに現在タカシの家は警察によって警護されている。
「そうなんですか?」
俺の問い掛けに、ユヅキさんは自信満々に首肯した。
「まず、『魅了』と言うスキルが、所持する本人に魅力がなければ、全くの役立たずな訳です」
まあ、『魅了』は一の魅力を十や百にするものだからなあ。魅力ゼロなら意味をなさない役立たずなのは分かる。
「だから、たとえ極大化した魅力が元に戻ったところで、元々タカシくんは魅力的なのですから、あの魅力的な男性は誰? と世間は騒然となり、彼がそう言ったのなら、一考の価値あり。と世間が動くのは当然です」
そ、そうなんだ。なんだか強引な理論だけど、タカシの魅力が『魅了』で引き上げられたものだと判明しても、まるで当たり前のように側にいるユヅキさんの言葉だ。それこそ一考の価値がある。
そう言えばジャガラガの君主オームロウも、遺体となって戻ってきたティカを、丁重に弔っていたっけ。死んで既に『完全魅了』は解けていただろうに。あれもティカ本人の魅力によるものだったのだろうか。
「まあ、何であれ、今回の忍者の乱は完全に魔王側の悪手だったな」
「…………」
「…………」
あれ? 俺の発言の後、二人ともキョトンとしてこちらを見てきた。
「ぷっ、あっはっはっはっ!! 何だよハルアキ! こんな時にボケかますなよ! しかも忍者って!」
はあ!?
「いやいや、今回の一件、小太郎くんたち忍者軍団が起こした事件じゃないか!」
俺が思わず声を荒らげて反論するも、またもやタカシに不思議そうな顔をされてしまった。
「ハルアキ、お前が連戦続きで疲れているのは分かった。お前こそ休んだ方が良いよ。忍者とかさあ、あれフィクションだから。現実にはいないから」
同情の声を上げるタカシの言葉に、ユヅキさんが同意するように頷いている。
「いや、そっちこそ何言っているんだよ? 小太郎くんや百香が忍者なのは、タカシも知っているだろう?」
「いやいや、誰だよ? コタロウくんって? モモカ? 珍しいな、ハルアキの口からバヨネッタさん以外の女性の名前が出てくるなんて」
ゾッと一気に背筋が凍った。流石のタカシもこんなボケをする人間じゃない。正に全て忘れてしまったかのような反応なのだ。何かタカシが小太郎くんと百香の事を思い出せるように、この場で言葉を紡ごうと考えるも、徒労に終わる事が恐ろしくて口に出せなかった。
「あー、えーとー、そう言えばバヨネッタさんに、ジュース買ってくる。って言って出てきたんだった。じゃあ俺、戻るわ」
そんなバレバレの嘘を吐いて、俺はタカシの病室を後にした。
バヨネッタさんの病室の前で立ち尽くしていると、
「何しているのよ? 入るなら早くしなさい」
とバヨネッタさんに声を掛けられた。俺は自分でも恐怖しているのが分かる程震えた手で、バヨネッタさんの病室のドアを開けた。
「まるでハルアキが病人のようね」
俺の顔を見たバヨネッタさんの第一声がそれで、バヨネッタさんもアネカネもサルサルさんも、心配そうに俺を見上げていた。
「あ、あの……、あの…………、小太郎くんの事なんですけど……」
勇気を振り絞って、バヨネッタさんに尋ねた。この人なら憶えているはずだと。
「コタロウ? 誰? ハルアキの友達?」
俺の淡い期待は、首を傾げるバヨネッタさんによって、ものの見事に打ち砕かれた。アネカネを見ても、サルサルさんを見ても、不思議そうにこちらを見上げているばかりだ。
「あの…………、今日は……、俺……、もう……、帰ります……、ね」
「大丈夫なの? 顔が真っ青よ? ハルアキの方こそ入院した方が良いんじゃない?」
俺を心配してくれるバヨネッタさんたちの気持ちは嬉しいが、ここにいたら俺の気が狂いそうになる。俺は深く一礼してドアを閉めると、病室からダッシュで逃げ出した。
とにかくダッシュで病院から逃げ出した俺は、駅前にあるコーヒーチェーン店で息を整えていた。恐怖からくる寒さからガクガク震え、温かいカフェラテを注文して空いている席に座る。舌が火傷するのもお構いなしに、俺は一息にカフェラテを半分飲み下した。
「はあ、はあ、はあ、…………はあああああああ」
『落ち着いたか?』
人心地ついたところで、アニンが声を掛けてきた。
「あ、アニンは……」
『憶えている』
その言葉に救われた。俺はボロボロ流れる涙を止められなかった。良かった。あの小太郎くんたちとの日々は、偽りじゃなかったんだ。本当にあったんだ。じゃあ何故、皆忘れているんだ? そんなの決まっている。
『魔王側のスキルによるものだろうな』
アニンの一言に、歯がガチガチ鳴るのが止められない。どんなスキルか知らないが、恐らく相当大規模な記憶操作だ。それを可能にするような奴を、俺はこれから相手にしなくちゃいけないのか。今まで色々怖い目に遭ってきたが、今回のこれが一番怖いかも知れない。俺が死んだら、誰の記憶にも残らず、いなかった事にされてしまうのだろうか? 上を見上げると、梁が剥き出しの洒落た天井をしていた。
「知らねえよ」
カーテンの閉められた窓からは、病院を取り囲む人々のざわめきが聞こえてくる。先程ちらりと見たが、下手したら千人くらい来ているんじゃなかろうか。
「それはそうですよ」
そう口にしたのは、この病室にいるもう一人、タカシの彼女で看護師のユヅキさんだ。ちなみにタカシはどこか怪我をして入院している訳ではない。そう言う体でこの病院に逃げ込んでいるのだ。そうしなければタカシの家に突撃訪問してくる輩が後を断たないだろうとの、俺と辻原議員による先手だった。良かった。この規模がタカシの家に突撃してこなくて。ちなみに現在タカシの家は警察によって警護されている。
「そうなんですか?」
俺の問い掛けに、ユヅキさんは自信満々に首肯した。
「まず、『魅了』と言うスキルが、所持する本人に魅力がなければ、全くの役立たずな訳です」
まあ、『魅了』は一の魅力を十や百にするものだからなあ。魅力ゼロなら意味をなさない役立たずなのは分かる。
「だから、たとえ極大化した魅力が元に戻ったところで、元々タカシくんは魅力的なのですから、あの魅力的な男性は誰? と世間は騒然となり、彼がそう言ったのなら、一考の価値あり。と世間が動くのは当然です」
そ、そうなんだ。なんだか強引な理論だけど、タカシの魅力が『魅了』で引き上げられたものだと判明しても、まるで当たり前のように側にいるユヅキさんの言葉だ。それこそ一考の価値がある。
そう言えばジャガラガの君主オームロウも、遺体となって戻ってきたティカを、丁重に弔っていたっけ。死んで既に『完全魅了』は解けていただろうに。あれもティカ本人の魅力によるものだったのだろうか。
「まあ、何であれ、今回の忍者の乱は完全に魔王側の悪手だったな」
「…………」
「…………」
あれ? 俺の発言の後、二人ともキョトンとしてこちらを見てきた。
「ぷっ、あっはっはっはっ!! 何だよハルアキ! こんな時にボケかますなよ! しかも忍者って!」
はあ!?
「いやいや、今回の一件、小太郎くんたち忍者軍団が起こした事件じゃないか!」
俺が思わず声を荒らげて反論するも、またもやタカシに不思議そうな顔をされてしまった。
「ハルアキ、お前が連戦続きで疲れているのは分かった。お前こそ休んだ方が良いよ。忍者とかさあ、あれフィクションだから。現実にはいないから」
同情の声を上げるタカシの言葉に、ユヅキさんが同意するように頷いている。
「いや、そっちこそ何言っているんだよ? 小太郎くんや百香が忍者なのは、タカシも知っているだろう?」
「いやいや、誰だよ? コタロウくんって? モモカ? 珍しいな、ハルアキの口からバヨネッタさん以外の女性の名前が出てくるなんて」
ゾッと一気に背筋が凍った。流石のタカシもこんなボケをする人間じゃない。正に全て忘れてしまったかのような反応なのだ。何かタカシが小太郎くんと百香の事を思い出せるように、この場で言葉を紡ごうと考えるも、徒労に終わる事が恐ろしくて口に出せなかった。
「あー、えーとー、そう言えばバヨネッタさんに、ジュース買ってくる。って言って出てきたんだった。じゃあ俺、戻るわ」
そんなバレバレの嘘を吐いて、俺はタカシの病室を後にした。
バヨネッタさんの病室の前で立ち尽くしていると、
「何しているのよ? 入るなら早くしなさい」
とバヨネッタさんに声を掛けられた。俺は自分でも恐怖しているのが分かる程震えた手で、バヨネッタさんの病室のドアを開けた。
「まるでハルアキが病人のようね」
俺の顔を見たバヨネッタさんの第一声がそれで、バヨネッタさんもアネカネもサルサルさんも、心配そうに俺を見上げていた。
「あ、あの……、あの…………、小太郎くんの事なんですけど……」
勇気を振り絞って、バヨネッタさんに尋ねた。この人なら憶えているはずだと。
「コタロウ? 誰? ハルアキの友達?」
俺の淡い期待は、首を傾げるバヨネッタさんによって、ものの見事に打ち砕かれた。アネカネを見ても、サルサルさんを見ても、不思議そうにこちらを見上げているばかりだ。
「あの…………、今日は……、俺……、もう……、帰ります……、ね」
「大丈夫なの? 顔が真っ青よ? ハルアキの方こそ入院した方が良いんじゃない?」
俺を心配してくれるバヨネッタさんたちの気持ちは嬉しいが、ここにいたら俺の気が狂いそうになる。俺は深く一礼してドアを閉めると、病室からダッシュで逃げ出した。
とにかくダッシュで病院から逃げ出した俺は、駅前にあるコーヒーチェーン店で息を整えていた。恐怖からくる寒さからガクガク震え、温かいカフェラテを注文して空いている席に座る。舌が火傷するのもお構いなしに、俺は一息にカフェラテを半分飲み下した。
「はあ、はあ、はあ、…………はあああああああ」
『落ち着いたか?』
人心地ついたところで、アニンが声を掛けてきた。
「あ、アニンは……」
『憶えている』
その言葉に救われた。俺はボロボロ流れる涙を止められなかった。良かった。あの小太郎くんたちとの日々は、偽りじゃなかったんだ。本当にあったんだ。じゃあ何故、皆忘れているんだ? そんなの決まっている。
『魔王側のスキルによるものだろうな』
アニンの一言に、歯がガチガチ鳴るのが止められない。どんなスキルか知らないが、恐らく相当大規模な記憶操作だ。それを可能にするような奴を、俺はこれから相手にしなくちゃいけないのか。今まで色々怖い目に遭ってきたが、今回のこれが一番怖いかも知れない。俺が死んだら、誰の記憶にも残らず、いなかった事にされてしまうのだろうか? 上を見上げると、梁が剥き出しの洒落た天井をしていた。
0
お気に入りに追加
313
あなたにおすすめの小説
マッチョな料理人が送る、異世界のんびり生活。 〜強面、筋骨隆々、とても強い。 でもとっても優しい男が異世界でのんびり暮らすお話〜
かむら
ファンタジー
【ファンタジー小説大賞にて、ジョブ・スキル賞受賞しました!】
身長190センチ、筋骨隆々、彫りの深い強面という見た目をした男、舘野秀治(たてのしゅうじ)は、ある日、目を覚ますと、見知らぬ土地に降り立っていた。
そこは魔物や魔法が存在している異世界で、元の世界に帰る方法も分からず、行く当ても無い秀治は、偶然出会った者達に勧められ、ある冒険者ギルドで働くことになった。
これはそんな秀治と仲間達による、のんびりほのぼのとした異世界生活のお話。
聖女の姉ですが、宰相閣下は無能な妹より私がお好きなようですよ?
渡邊 香梨
ファンタジー
コミックシーモア電子コミック大賞2025ノミネート! 11/30まで投票宜しくお願いします……!m(_ _)m
――小説3巻&コミックス1巻大好評発売中!――【旧題:聖女の姉ですが、国外逃亡します!~妹のお守りをするくらいなら、腹黒宰相サマと駆け落ちします!~】
12.20/05.02 ファンタジー小説ランキング1位有難うございます!
双子の妹ばかりを優先させる家族から離れて大学へ進学、待望の一人暮らしを始めた女子大生・十河怜菜(そがわ れいな)は、ある日突然、異世界へと召喚された。
召喚させたのは、双子の妹である舞菜(まな)で、召喚された先は、乙女ゲーム「蘇芳戦記」の中の世界。
国同士を繋ぐ「転移扉」を守護する「聖女」として、舞菜は召喚されたものの、守護魔力はともかく、聖女として国内貴族や各国上層部と、社交が出来るようなスキルも知識もなく、また、それを会得するための努力をするつもりもなかったために、日本にいた頃の様に、自分の代理(スペア)として、怜菜を同じ世界へと召喚させたのだ。
妹のお守りは、もうごめん――。
全てにおいて妹優先だった生活から、ようやく抜け出せたのに、再び妹のお守りなどと、冗談じゃない。
「宰相閣下、私と駆け落ちしましょう」
内心で激怒していた怜菜は、日本同様に、ここでも、妹の軛(くびき)から逃れるための算段を立て始めた――。
※ R15(キスよりちょっとだけ先)が入る章には☆を入れました。
【近況ボードに書籍化についてや、参考資料等掲載中です。宜しければそちらもご参照下さいませ】
異世界日帰りごはん【料理で王国の胃袋を掴みます!】
ちっき
ファンタジー
異世界に行った所で政治改革やら出来るわけでもなくチートも俺TUEEEE!も無く暇な時に異世界ぷらぷら遊びに行く日常にちょっとだけ楽しみが増える程度のスパイスを振りかけて。そんな気分でおでかけしてるのに王国でドタパタと、スパイスってそれ何万スコヴィルですか!
双翼の魔女は異世界で…!?
桧山 紗綺
恋愛
同じ王子に仕える騎士に意図せず魔法をかけてしまい主の怒りを買った少女マリナは、魔力を奪われ異世界へ追放されてしまう。
追放された異世界の国<日本>で暮らしていたある日、バイト先へ向かう途中で見つけたのは自分が魔法で犬に姿を変えた元の世界の同僚で……!?
素直じゃない魔女と朴念仁騎士。一人と一匹の異世界生活が始まる。
全7章。
以前とある賞に応募した作品に追記・改稿を加えたものになります。
※「小説を読もう」にも投稿しています。
2017.5.20完結しました!!
見てくださった方々のおかげです! ありがとうございました!
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
趣味を極めて自由に生きろ! ただし、神々は愛し子に異世界改革をお望みです
紫南
ファンタジー
魔法が衰退し、魔導具の補助なしに扱うことが出来なくなった世界。
公爵家の第二子として生まれたフィルズは、幼い頃から断片的に前世の記憶を夢で見ていた。
そのため、精神的にも早熟で、正妻とフィルズの母である第二夫人との折り合いの悪さに辟易する毎日。
ストレス解消のため、趣味だったパズル、プラモなどなど、細かい工作がしたいと、密かな不満が募っていく。
そこで、変身セットで身分を隠して活動開始。
自立心が高く、早々に冒険者の身分を手に入れ、コソコソと独自の魔導具を開発して、日々の暮らしに便利さを追加していく。
そんな中、この世界の神々から使命を与えられてーーー?
口は悪いが、見た目は母親似の美少女!?
ハイスペックな少年が世界を変えていく!
異世界改革ファンタジー!
息抜きに始めた作品です。
みなさんも息抜きにどうぞ◎
肩肘張らずに気楽に楽しんでほしい作品です!
転生令息は攻略拒否!?~前世の記憶持ってます!~
深郷由希菜
ファンタジー
前世の記憶持ちの令息、ジョーン・マレットスは悩んでいた。
ここの世界は、前世で妹がやっていたR15のゲームで、自分が攻略対象の貴族であることを知っている。
それはまだいいが、攻略されることに抵抗のある『ある理由』があって・・・?!
(追記.2018.06.24)
物語を書く上で、特に知識不足なところはネットで調べて書いております。
もし違っていた場合は修正しますので、遠慮なくお伝えください。
(追記2018.07.02)
お気に入り400超え、驚きで声が出なくなっています。
どんどん上がる順位に不審者になりそうで怖いです。
(追記2018.07.24)
お気に入りが最高634まできましたが、600超えた今も嬉しく思います。
今更ですが1日1エピソードは書きたいと思ってますが、かなりマイペースで進行しています。
ちなみに不審者は通り越しました。
(追記2018.07.26)
完結しました。要らないとタイトルに書いておきながらかなり使っていたので、サブタイトルを要りませんから持ってます、に変更しました。
お気に入りしてくださった方、見てくださった方、ありがとうございました!
勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる! ×ランクだと思ってたギフトは、オレだけ使える無敵の能力でした
赤白玉ゆずる
ファンタジー
【10/23コミカライズ開始!】
『勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる!』のコミカライズが連載開始されました!
颯希先生が描いてくださるリュークやアニスたちが本当に素敵なので、是非ご覧になってくださいませ。
【第2巻が発売されました!】
今回も改稿や修正を頑張りましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
イラストは蓮禾先生が担当してくださいました。サクヤとポンタ超可愛いですよ。ゾンダールもシブカッコイイです!
素晴らしいイラストの数々が載っておりますので、是非見ていただけたら嬉しいです。
【ストーリー紹介】
幼い頃、孤児院から引き取られた主人公リュークは、養父となった侯爵から酷い扱いを受けていた。
そんなある日、リュークは『スマホ』という史上初の『Xランク』スキルを授かる。
養父は『Xランク』をただの『バツランク』だと馬鹿にし、リュークをきつくぶん殴ったうえ、親子の縁を切って家から追い出す。
だが本当は『Extraランク』という意味で、超絶ぶっちぎりの能力を持っていた。
『スマホ』の能力――それは鑑定、検索、マップ機能、動物の言葉が翻訳ができるほか、他人やモンスターの持つスキル・魔法などをコピーして取得が可能なうえ、写真に撮ったものを現物として出せたり、合成することで強力な魔導装備すら製作できる最凶のものだった。
貴族家から放り出されたリュークは、朱鷺色の髪をした天才美少女剣士アニスと出会う。
『剣姫』の二つ名を持つアニスは雲の上の存在だったが、『スマホ』の力でリュークは成り上がり、徐々にその関係は接近していく。
『スマホ』はリュークの成長とともにさらに進化し、最弱の男はいつしか世界最強の存在へ……。
どん底だった主人公が一発逆転する物語です。
※別小説『ぶっ壊れ錬金術師(チート・アルケミスト)はいつか本気を出してみたい 魔導と科学を極めたら異世界最強になったので、自由気ままに生きていきます』も書いてますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる