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茶菓子
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「これ、何?」
メイドさんによって皆の前に置かれた茶菓子。その茶菓子が載った皿を持ち上げ、目の前で凝視する。黒と青のコントラストがとても美しいのだが、真っ青なゼリーの上に、真っ黒い得体の知れない何かが載っている物体は、食欲をそそるとは言えない。
「メカランだ」
「メカラン?」
名前を教えられても何だか分からん。俺たちはとりあえず茶菓子は後にして、お茶の方を先に頂く事にした。
白い陶器で出来た茶器は、周りを金で彩られている。中に注がれているのは、これまた紫色のお茶である。だから何でこんなに食欲のそそらない色のものを出すかなあ。
「あ、でも匂いは甘いですよ」
とはシンヤの言。確かに匂いを嗅げばほのかに甘い。どこか花を想わせる匂いだ。花だと思えば、口を付けるのもやぶさかではないか。と俺に何かを期待するシンヤとタカシに先んじて、お茶を一口すすってみた。
「どうだ?」
タカシが不安を喉の奥に隠した声で尋ねてきた。
「う~ん。一口目はほのかに甘い。けどその後にピリピリする渋みが舌に広がる」
「それは何だか美味しくなさそうだねえ」
俺の意見を聞いて、眉間にシワを寄せるシンヤ。
「そうか? 慣れれば面白いぞ」
とトモノリはこのお茶をゴクリと飲むと、茶菓子もフォークで一口大に切り分けて口に放り込んだ。
「うん。面白い」
面白いってなんだよ? 食事に、それも味覚に面白さは求めていないのだが?
覚悟を決めたのか、シンヤとタカシの二人もお茶を一口飲んだが、やはり口当たりの甘さににっこりした後、ピリピリする渋みに苦い顔をしていた。
「この調子だと、茶菓子も期待出来ないな」
俺がぼそりとそんな事を言えば、ふてくされた顔をするトモノリ。
「ハルアキが言ったんだろう? 茶菓子用意しろって。いきなりだったからこれでも頑張った方なんだぞ」
「頑張ってこれかよ。王としてどうなんだそれ?」
「魔王なんて戦ってなんぼだからねえ。食なんてどうでも良いんじゃない?」
「食の発展が望み薄なら、トモノリに付くのはなしかな」
と俺、シンヤ、タカシの三人による散々なけなしっぷりに、トモノリの機嫌が更に悪くなっていく。
「ちょっとあなたたち。いくら相手が魔王でも、言って良い事と悪い事があるんじゃない?」
そこに助け船を出してきたのは浅野だった。浅野はモニターの向こうでプリプリ怒っている。が、
「ブリティッシュアフタヌーンティーを楽しんでいるやつに言われても、説得力ないのだが?」
スコーンを載せる三段トレーまで用意して、かなり本格的なアフタヌーンティーだ。
「食は大事よ。これが楽しめなくなっているようなら、心が病んでいるから休息が必要ね」
さいですか。俺は浅野とトモノリを交互に見遣る。
「トモノリは良いのよ。食を楽しんでいるんだから。ただ楽しみ方が私たちと違ってしまっただけよ」
成程。そう言う捉え方もあるか。と全員でトモノリを見ると、
「その、可哀想なものを見るような視線、やめて貰えるかな」
と肩身を狭くするのだった。
「お、お茶は不評だったけど、茶菓子には自信がある! さあ、食べてみてくれ!」
直ぐ様復活したトモノリが、俺の前に置かれていた茶菓子を、ぐっと目の前まで持ってきた。
「分かったよ。食べるから目の前に持ってくるなよ」
俺はトモノリからメカランと呼ばれていた茶菓子を奪い取り、それを切り分け…………切り分け…………切り……分け……、
「硬くねえ!? これ?」
「そうか?」
首を捻るトモノリ。いや、硬いって。なんか叩くとカンカンって高い音がするし。下のゼリーの部分も硬え。
「本当だ。滅茶硬いんだけど」
とシンヤやタカシも挑戦するが、逆にシンヤのフォークが少しひしゃげてしまった。
「どんだけ硬いんだよ! もう食べ物の硬さじゃねえよ! 鰹節だってもっと柔らかいよ!」
「そうかなあ?」
首を捻るな。そして俺たちが苦戦しているメカランを、当然のように切り分けて、口に運ぶな。なんか俺たちが貧弱みたいじゃないか。
「くっ、こうなったら意地でも食べてやる」
俺はフォークを放り投げ、素手でメカランを掴む。硬え。何だこれ? 感触的には鋼管と同じだぞ? 絶対食べ物じゃない。そう思いながら俺はメカランを口に運んだ。
噛めない。当然だけど噛めない。これは人の食べ物ではない。舐めてみる。味は……少し塩味があるか? 一旦口から離す。
「どうだ?」
不安げな顔をしたタカシが聞いてきた。
「なんか、たんぱく質の味だった」
「たんぱく質?」
「ささみかなあ?」
「ささみぃ?」
俺の発見を聞いて、タカシとシンヤもメカランを舐めてみる。
「ああ、確かに!」
「ささみだ! ささみの味がする!」
三人して得体の知れない物をペロペロ舐めるのは、何とも情けない図だが。
「あ、これ、下の方はささみだけど、上は牛タンだよ」
とシンヤが口にしたので、「何!?」となった俺とタカシも、上の黒い部分を舐めてみた。
「牛タンだ」
「うわ、マジで牛タンだ。しかもレモン掛かった味しているし」
焼肉屋かよ。
「フフッ、どうよ?」
トモノリは、美味いだろ? と言わんばかりに腰に手を当ててふんぞり返っていた。
「いや、確かに不味くはないが、味的に茶菓子ではないだろ」
俺の言にタカシとシンヤが頷き、またもトモノリがシューンとする。何この図。そして何だかメカランをペロペロ舐めているのもしんどくなってきた。
ガリッ!
俺が出した音に驚き、タカシとシンヤがこちらを見遣る。
「食べられるのか?」
わななくタカシ。
「アニンを使ってね」
「ああ、そうか。ガイツクールを使えば良かったのか」
そう言ってシンヤもガリゴリとメカランを食べ始める。
「二人とも、絶対後で腹壊すって」
とタカシだけはそっと皿にメカランを戻す。
「それで? 本当にこんなピクニックがしたくて来た訳?」
トモノリが本題に戻そうと俺に話を振ってきた。
「…………なあ、トモノリ。こう言う馬鹿みたいな日常が、ずっと続けば良いのに。とは思わないか?」
「思わないね」
即答かよ。となると、ここからの駆け引きでどれだけ情報を引き出せるかって方向にシフトしないとなあ。
メイドさんによって皆の前に置かれた茶菓子。その茶菓子が載った皿を持ち上げ、目の前で凝視する。黒と青のコントラストがとても美しいのだが、真っ青なゼリーの上に、真っ黒い得体の知れない何かが載っている物体は、食欲をそそるとは言えない。
「メカランだ」
「メカラン?」
名前を教えられても何だか分からん。俺たちはとりあえず茶菓子は後にして、お茶の方を先に頂く事にした。
白い陶器で出来た茶器は、周りを金で彩られている。中に注がれているのは、これまた紫色のお茶である。だから何でこんなに食欲のそそらない色のものを出すかなあ。
「あ、でも匂いは甘いですよ」
とはシンヤの言。確かに匂いを嗅げばほのかに甘い。どこか花を想わせる匂いだ。花だと思えば、口を付けるのもやぶさかではないか。と俺に何かを期待するシンヤとタカシに先んじて、お茶を一口すすってみた。
「どうだ?」
タカシが不安を喉の奥に隠した声で尋ねてきた。
「う~ん。一口目はほのかに甘い。けどその後にピリピリする渋みが舌に広がる」
「それは何だか美味しくなさそうだねえ」
俺の意見を聞いて、眉間にシワを寄せるシンヤ。
「そうか? 慣れれば面白いぞ」
とトモノリはこのお茶をゴクリと飲むと、茶菓子もフォークで一口大に切り分けて口に放り込んだ。
「うん。面白い」
面白いってなんだよ? 食事に、それも味覚に面白さは求めていないのだが?
覚悟を決めたのか、シンヤとタカシの二人もお茶を一口飲んだが、やはり口当たりの甘さににっこりした後、ピリピリする渋みに苦い顔をしていた。
「この調子だと、茶菓子も期待出来ないな」
俺がぼそりとそんな事を言えば、ふてくされた顔をするトモノリ。
「ハルアキが言ったんだろう? 茶菓子用意しろって。いきなりだったからこれでも頑張った方なんだぞ」
「頑張ってこれかよ。王としてどうなんだそれ?」
「魔王なんて戦ってなんぼだからねえ。食なんてどうでも良いんじゃない?」
「食の発展が望み薄なら、トモノリに付くのはなしかな」
と俺、シンヤ、タカシの三人による散々なけなしっぷりに、トモノリの機嫌が更に悪くなっていく。
「ちょっとあなたたち。いくら相手が魔王でも、言って良い事と悪い事があるんじゃない?」
そこに助け船を出してきたのは浅野だった。浅野はモニターの向こうでプリプリ怒っている。が、
「ブリティッシュアフタヌーンティーを楽しんでいるやつに言われても、説得力ないのだが?」
スコーンを載せる三段トレーまで用意して、かなり本格的なアフタヌーンティーだ。
「食は大事よ。これが楽しめなくなっているようなら、心が病んでいるから休息が必要ね」
さいですか。俺は浅野とトモノリを交互に見遣る。
「トモノリは良いのよ。食を楽しんでいるんだから。ただ楽しみ方が私たちと違ってしまっただけよ」
成程。そう言う捉え方もあるか。と全員でトモノリを見ると、
「その、可哀想なものを見るような視線、やめて貰えるかな」
と肩身を狭くするのだった。
「お、お茶は不評だったけど、茶菓子には自信がある! さあ、食べてみてくれ!」
直ぐ様復活したトモノリが、俺の前に置かれていた茶菓子を、ぐっと目の前まで持ってきた。
「分かったよ。食べるから目の前に持ってくるなよ」
俺はトモノリからメカランと呼ばれていた茶菓子を奪い取り、それを切り分け…………切り分け…………切り……分け……、
「硬くねえ!? これ?」
「そうか?」
首を捻るトモノリ。いや、硬いって。なんか叩くとカンカンって高い音がするし。下のゼリーの部分も硬え。
「本当だ。滅茶硬いんだけど」
とシンヤやタカシも挑戦するが、逆にシンヤのフォークが少しひしゃげてしまった。
「どんだけ硬いんだよ! もう食べ物の硬さじゃねえよ! 鰹節だってもっと柔らかいよ!」
「そうかなあ?」
首を捻るな。そして俺たちが苦戦しているメカランを、当然のように切り分けて、口に運ぶな。なんか俺たちが貧弱みたいじゃないか。
「くっ、こうなったら意地でも食べてやる」
俺はフォークを放り投げ、素手でメカランを掴む。硬え。何だこれ? 感触的には鋼管と同じだぞ? 絶対食べ物じゃない。そう思いながら俺はメカランを口に運んだ。
噛めない。当然だけど噛めない。これは人の食べ物ではない。舐めてみる。味は……少し塩味があるか? 一旦口から離す。
「どうだ?」
不安げな顔をしたタカシが聞いてきた。
「なんか、たんぱく質の味だった」
「たんぱく質?」
「ささみかなあ?」
「ささみぃ?」
俺の発見を聞いて、タカシとシンヤもメカランを舐めてみる。
「ああ、確かに!」
「ささみだ! ささみの味がする!」
三人して得体の知れない物をペロペロ舐めるのは、何とも情けない図だが。
「あ、これ、下の方はささみだけど、上は牛タンだよ」
とシンヤが口にしたので、「何!?」となった俺とタカシも、上の黒い部分を舐めてみた。
「牛タンだ」
「うわ、マジで牛タンだ。しかもレモン掛かった味しているし」
焼肉屋かよ。
「フフッ、どうよ?」
トモノリは、美味いだろ? と言わんばかりに腰に手を当ててふんぞり返っていた。
「いや、確かに不味くはないが、味的に茶菓子ではないだろ」
俺の言にタカシとシンヤが頷き、またもトモノリがシューンとする。何この図。そして何だかメカランをペロペロ舐めているのもしんどくなってきた。
ガリッ!
俺が出した音に驚き、タカシとシンヤがこちらを見遣る。
「食べられるのか?」
わななくタカシ。
「アニンを使ってね」
「ああ、そうか。ガイツクールを使えば良かったのか」
そう言ってシンヤもガリゴリとメカランを食べ始める。
「二人とも、絶対後で腹壊すって」
とタカシだけはそっと皿にメカランを戻す。
「それで? 本当にこんなピクニックがしたくて来た訳?」
トモノリが本題に戻そうと俺に話を振ってきた。
「…………なあ、トモノリ。こう言う馬鹿みたいな日常が、ずっと続けば良いのに。とは思わないか?」
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