314 / 625
死者を悼む
しおりを挟む
俺たちはジャガラガの君主オームロウの前に着地すると、俺はそのまま男に跪く。バヨネッタさんとリットーさんは一歩離れた場所から、俺を見守っていた。巨大な馬に跨っているからか、その巨漢は見上げれば首が痛くなる程に大きい。
赤い大馬に跨った巨漢。歳は三十代か、髪は暗青緑で肩に掛かり風になびき、日に焼けた顔は般若のように怒りを隠す事がなく、目はギョロリとこちらを睥睨していた。左手で手綱を持ち、右手にはハルバードのような大槍を握り締めている。その威容と男が発する気から、このオームロウなる男が俺よりも強い事は肌で感じられた。
オームロウは一度リットーさんへ視線を向けた後に、俺を見下し口を開いた。
「お前か、ティカを殺したのは」
その声圧だけで頭が下がった。返事をしようとしても身体が竦んで、脳では返事をしようとしているのに、口から声が出てこない。とは言え、このまま無言でいる訳にもいかない。腹で覚悟を決めて、俺は顔を上げると、オームロウの目を真っ直ぐ見詰めながら、
「はい」
としっかり返事をした。
瞬間、オームロウの発する気が膨れ上がる。怒気に全身の肌がピリピリして、一瞬にして鳥肌に包まれる。
「そうか。その意味分かっているのだろうな」
オームロウは大層ティカに熱心だったと聞いている。その権力で無理矢理自分の婚約者にしてしまう程に。そして見るからに勇猛果敢然とした佇まいである。ここで言葉を間違えれば、オルドランドを巻き込んで、ジャガラガと日本で戦争になりかねない。
日本の自衛隊を以ってすれば負ける事はないだろうが、人は大勢死ぬ事になるだろう。初の地球対異世界の戦争の引き金を、俺が引くのは避けたいところだ。
オームロウ以下ジャガラガ軍が静観している中、俺は口を開いた。
「私が今回この場にお伺いいたしましたのは、婚約者様をお返しする為でございます」
オームロウの怒気が、膨れ上がると言うよりも、俺を突き刺すものに変わり、胃はキリキリするし、頭に血が通わなくて目の前が暗くなるし、唾を飲み込もうにも既にカラカラに口の中が渇いていて、この怒気だけでもう死にそうだ。
「そうか」
感情のこもらない返事。オームロウはその一言とともに馬を翻す。同時に後ろに控えていたジャガラガ軍が、ザーッと左右に分かれて君主の通り道を空けた。
「付いてこい」
背中で語るオームロウの後を追うように、そして、周囲にフラフラな事が気取られないように気を付けながら立ち上がり、付いていく。
俺たちがオームロウに連れてこられたのは、一際大きなゲルだった。車輪が付いていたので、もしかしたらこのまま数十と言う馬に牽かせて移動するのかも知れない。
「こちらが婚約者様のご遺体になります」
奥の高座敷に腰を下ろしたオームロウの前で、俺は白布を広げ、その上に国連平和維持軍が回収してくれた、カロエルの塔第三階層に取り残されていたティカの遺体を横にした。
俺によって首を刎ねられた遺体を前に、オームロウは取り乱した様子は見せず、高座敷を立ち上がると、ティカの遺体の前まできて胡座をかいて腰を下ろし、慈しむようにその頭を何度も何度も撫でてあげるのだった。
そうして長い間頭を撫でていたオームロウであったが、自身の中で一区切りついたのだろう。腰からナイフを取り出すと、ティカの髪を一握り刈り取り、次に自身の髪を一本引き抜くと、その髪でティカの髪を結んで、己の懐に仕舞い込んだ。その所作の一つ一つから、オームロウの愛情が伝わってきて、ティカとの向き合い方はどうであれ、本当に愛していたのだなあ。と実感した。
オームロウが高座敷に戻った後、ティカの遺体はそのまま白布に包まれ、オームロウ配下の人の手によって、俺たちの視界の外に運ばれていく。
「リットーから、ティカを唆したのは、魔王の配下だと聞いている」
肘置きに肘を突いてオームロウがこちらに問う。今回、バヨネッタさんにはサリィからここまでの道を転移扉で繋げて貰い、リットーさんにはオームロウに事前に話を通して貰った。本当に二人にはお世話になりっぱなしだ。
「はい」
俺は居住まいを正してオームロウに頭を垂れる。
「正確には、今代魔王ノブナガに操らていたドミニクなる男に、です」
「そうか」
その後、沈黙が場を支配した。頭を下げている俺からは、オームロウの顔は分からない。が、何やら思案げな雰囲気は感じ取れた。
「お前らは魔王と会ったのだったな」
やっと発せられたオームロウの声には、怒気は混ざっておらず、君主としての威厳が乗せられていた。
「はい」
「どう受け止めた」
どう受け止めた、か。これは、ティカを殺した俺=日本との戦争ではなく、ティカを唆して俺たちと戦わせた魔王との戦争に、思考をシフトさせたと考えて良いのだろうか?
「どうなのだ?」
「はい。パジャンの仙者の言を借りれば、あの魔王は歴代でも最強クラスで、この世界だけでなく、他の複数の世界までも手中に収める器だとか」
「ほう? 余であっても相手にはならぬと申すか?」
オームロウから闘気が沸き立つ。やはりこの君主は、己の婚約者を戦場に駆り立てた魔王と、一戦交えるつもりなのだ。だが、
「敵わないでしょう」
俺の言葉に、場にいたジャガラガの人間たちがざわつく。
「敵わないか」
「あの場には仙者の他に、私の後ろに控えるお二人もおりました。その三人を以ってしても、あの魔王に傷一つ付けられなかったであろう事は、若輩の私にも明白でした。そこにオームロウ様が加わられたところで、結果は覆らないかと思われます」
「貴様無礼だぞ!!」
俺の言葉にジャガラガの若い武官が反論し、それを皮切りににわかに場のジャガラガ人たちが騒ぎ出すが、
「やめろ」
オームロウの一言で静まり返る。
「お前は正直者だな」
「申し訳ありません。ですがこれも御身を思っての申し出と受け止めて頂ければと存じます」
「余の身をか?」
痛いところを突いてくるな。
「申し訳ありません。今は世界対魔王と言う構造になっておりますので、ここでジャガラガに下手に動かれると、世界が平らにされてしまうとの腹積もりがありました」
「本当にお前は馬鹿正直だな」
全くだ。正直を通り越して馬鹿が正しい。
「リットーよ、魔王との会談はいつだったか?」
「半年後だな!」
「分かった。では我々ジャガラガも、その時に向けて準備をするとしよう」
おお! これはなんとか日本対ジャガラガの戦争を回避出来たのではないか?
「ご理解頂き、ありがとうございます」
俺が頭を床にこすりつけるように礼をすると、
「ただしお前には、余の婚約者を殺した賠償金を払って貰う」
ときっちり落とし前をつけるように釘を刺されてしまった。俺の口から婚約者を殺したと明言してしまったからなあ。まあ、これで戦争が回避出来るのなら、安い出費……なのか?
赤い大馬に跨った巨漢。歳は三十代か、髪は暗青緑で肩に掛かり風になびき、日に焼けた顔は般若のように怒りを隠す事がなく、目はギョロリとこちらを睥睨していた。左手で手綱を持ち、右手にはハルバードのような大槍を握り締めている。その威容と男が発する気から、このオームロウなる男が俺よりも強い事は肌で感じられた。
オームロウは一度リットーさんへ視線を向けた後に、俺を見下し口を開いた。
「お前か、ティカを殺したのは」
その声圧だけで頭が下がった。返事をしようとしても身体が竦んで、脳では返事をしようとしているのに、口から声が出てこない。とは言え、このまま無言でいる訳にもいかない。腹で覚悟を決めて、俺は顔を上げると、オームロウの目を真っ直ぐ見詰めながら、
「はい」
としっかり返事をした。
瞬間、オームロウの発する気が膨れ上がる。怒気に全身の肌がピリピリして、一瞬にして鳥肌に包まれる。
「そうか。その意味分かっているのだろうな」
オームロウは大層ティカに熱心だったと聞いている。その権力で無理矢理自分の婚約者にしてしまう程に。そして見るからに勇猛果敢然とした佇まいである。ここで言葉を間違えれば、オルドランドを巻き込んで、ジャガラガと日本で戦争になりかねない。
日本の自衛隊を以ってすれば負ける事はないだろうが、人は大勢死ぬ事になるだろう。初の地球対異世界の戦争の引き金を、俺が引くのは避けたいところだ。
オームロウ以下ジャガラガ軍が静観している中、俺は口を開いた。
「私が今回この場にお伺いいたしましたのは、婚約者様をお返しする為でございます」
オームロウの怒気が、膨れ上がると言うよりも、俺を突き刺すものに変わり、胃はキリキリするし、頭に血が通わなくて目の前が暗くなるし、唾を飲み込もうにも既にカラカラに口の中が渇いていて、この怒気だけでもう死にそうだ。
「そうか」
感情のこもらない返事。オームロウはその一言とともに馬を翻す。同時に後ろに控えていたジャガラガ軍が、ザーッと左右に分かれて君主の通り道を空けた。
「付いてこい」
背中で語るオームロウの後を追うように、そして、周囲にフラフラな事が気取られないように気を付けながら立ち上がり、付いていく。
俺たちがオームロウに連れてこられたのは、一際大きなゲルだった。車輪が付いていたので、もしかしたらこのまま数十と言う馬に牽かせて移動するのかも知れない。
「こちらが婚約者様のご遺体になります」
奥の高座敷に腰を下ろしたオームロウの前で、俺は白布を広げ、その上に国連平和維持軍が回収してくれた、カロエルの塔第三階層に取り残されていたティカの遺体を横にした。
俺によって首を刎ねられた遺体を前に、オームロウは取り乱した様子は見せず、高座敷を立ち上がると、ティカの遺体の前まできて胡座をかいて腰を下ろし、慈しむようにその頭を何度も何度も撫でてあげるのだった。
そうして長い間頭を撫でていたオームロウであったが、自身の中で一区切りついたのだろう。腰からナイフを取り出すと、ティカの髪を一握り刈り取り、次に自身の髪を一本引き抜くと、その髪でティカの髪を結んで、己の懐に仕舞い込んだ。その所作の一つ一つから、オームロウの愛情が伝わってきて、ティカとの向き合い方はどうであれ、本当に愛していたのだなあ。と実感した。
オームロウが高座敷に戻った後、ティカの遺体はそのまま白布に包まれ、オームロウ配下の人の手によって、俺たちの視界の外に運ばれていく。
「リットーから、ティカを唆したのは、魔王の配下だと聞いている」
肘置きに肘を突いてオームロウがこちらに問う。今回、バヨネッタさんにはサリィからここまでの道を転移扉で繋げて貰い、リットーさんにはオームロウに事前に話を通して貰った。本当に二人にはお世話になりっぱなしだ。
「はい」
俺は居住まいを正してオームロウに頭を垂れる。
「正確には、今代魔王ノブナガに操らていたドミニクなる男に、です」
「そうか」
その後、沈黙が場を支配した。頭を下げている俺からは、オームロウの顔は分からない。が、何やら思案げな雰囲気は感じ取れた。
「お前らは魔王と会ったのだったな」
やっと発せられたオームロウの声には、怒気は混ざっておらず、君主としての威厳が乗せられていた。
「はい」
「どう受け止めた」
どう受け止めた、か。これは、ティカを殺した俺=日本との戦争ではなく、ティカを唆して俺たちと戦わせた魔王との戦争に、思考をシフトさせたと考えて良いのだろうか?
「どうなのだ?」
「はい。パジャンの仙者の言を借りれば、あの魔王は歴代でも最強クラスで、この世界だけでなく、他の複数の世界までも手中に収める器だとか」
「ほう? 余であっても相手にはならぬと申すか?」
オームロウから闘気が沸き立つ。やはりこの君主は、己の婚約者を戦場に駆り立てた魔王と、一戦交えるつもりなのだ。だが、
「敵わないでしょう」
俺の言葉に、場にいたジャガラガの人間たちがざわつく。
「敵わないか」
「あの場には仙者の他に、私の後ろに控えるお二人もおりました。その三人を以ってしても、あの魔王に傷一つ付けられなかったであろう事は、若輩の私にも明白でした。そこにオームロウ様が加わられたところで、結果は覆らないかと思われます」
「貴様無礼だぞ!!」
俺の言葉にジャガラガの若い武官が反論し、それを皮切りににわかに場のジャガラガ人たちが騒ぎ出すが、
「やめろ」
オームロウの一言で静まり返る。
「お前は正直者だな」
「申し訳ありません。ですがこれも御身を思っての申し出と受け止めて頂ければと存じます」
「余の身をか?」
痛いところを突いてくるな。
「申し訳ありません。今は世界対魔王と言う構造になっておりますので、ここでジャガラガに下手に動かれると、世界が平らにされてしまうとの腹積もりがありました」
「本当にお前は馬鹿正直だな」
全くだ。正直を通り越して馬鹿が正しい。
「リットーよ、魔王との会談はいつだったか?」
「半年後だな!」
「分かった。では我々ジャガラガも、その時に向けて準備をするとしよう」
おお! これはなんとか日本対ジャガラガの戦争を回避出来たのではないか?
「ご理解頂き、ありがとうございます」
俺が頭を床にこすりつけるように礼をすると、
「ただしお前には、余の婚約者を殺した賠償金を払って貰う」
ときっちり落とし前をつけるように釘を刺されてしまった。俺の口から婚約者を殺したと明言してしまったからなあ。まあ、これで戦争が回避出来るのなら、安い出費……なのか?
1
お気に入りに追加
309
あなたにおすすめの小説
2年ぶりに家を出たら異世界に飛ばされた件
後藤蓮
ファンタジー
生まれてから12年間、東京にすんでいた如月零は中学に上がってすぐに、親の転勤で北海道の中高一貫高に学校に転入した。
転入してから直ぐにその学校でいじめられていた一人の女の子を助けた零は、次のいじめのターゲットにされ、やがて引きこもってしまう。
それから2年が過ぎ、零はいじめっ子に復讐をするため学校に行くことを決断する。久しぶりに家を出る決断をして家を出たまでは良かったが、学校にたどり着く前に零は突如謎の光に包まれてしまい気づいた時には森の中に転移していた。
これから零はどうなってしまうのか........。
お気に入り・感想等よろしくお願いします!!
妻がエロくて死にそうです
菅野鵜野
大衆娯楽
うだつの上がらないサラリーマンの士郎。だが、一つだけ自慢がある。
美しい妻、美佐子だ。同じ会社の上司にして、できる女で、日本人離れしたプロポーションを持つ。
こんな素敵な人が自分のようなフツーの男を選んだのには訳がある。
それは……
限度を知らない性欲モンスターを妻に持つ男の日常
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
【全話挿絵】発情✕転生 〜何あれ……誘ってるのかしら?〜【毎日更新】
墨笑
ファンタジー
『エロ×ギャグ×バトル+雑学』をテーマにした異世界ファンタジー小説です。
主人公はごく普通(?)の『むっつりすけべ』な女の子。
異世界転生に伴って召喚士としての才能を強化されたまでは良かったのですが、なぜか発情体質まで付与されていて……?
召喚士として様々な依頼をこなしながら、無駄にドキドキムラムラハァハァしてしまう日々を描きます。
明るく、楽しく読んでいただけることを目指して書きました。
魔眼の剣士、少女を育てる為冒険者を辞めるも暴れてバズり散らかした挙句少女の高校入学で号泣する~30代剣士は世界に1人のトリプルジョブに至る~
ぐうのすけ
ファンタジー
赤目達也(アカメタツヤ)は少女を育てる為に冒険者を辞めた。
そして時が流れ少女が高校の寮に住む事になり冒険者に復帰した。
30代になった達也は更なる力を手に入れておりバズり散らかす。
カクヨムで先行投稿中
タイトル名が少し違います。
魔眼の剣士、少女を育てる為冒険者を辞めるも暴れてバズり散らかした挙句少女の高校入学で号泣する~30代剣士は黒魔法と白魔法を覚え世界にただ1人のトリプルジョブに至る~
https://kakuyomu.jp/works/16818093076031328255
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
異世界で勇者をやって帰ってきましたが、隣の四姉妹の様子がおかしいんですけど?
レオナール D
ファンタジー
異世界に召喚されて魔王を倒す……そんなありふれた冒険を終えた主人公・八雲勇治は日本へと帰還した。
異世界に残って英雄として暮らし、お姫様と結婚したり、ハーレムを築くことだってできたというのに、あえて日本に帰ることを選択した。その理由は家族同然に付き合っている隣の四姉妹と再会するためである。
隣に住んでいる日下部家の四姉妹には子供の頃から世話になっており、恩返しがしたい、これからも見守ってあげたいと思っていたのだ。
だが……帰還した勇治に次々と襲いかかってくるのは四姉妹のハニートラップ? 奇跡としか思えないようなラッキースケベの連続だった。
おまけに、四姉妹は勇治と同じようにおかしな事情を抱えているようで……? はたして、勇治と四姉妹はこれからも平穏な日常を送ることができるのだろうか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる