249 / 639
転生勇者
しおりを挟む
「ぶふうっ!!」
「笑うなッ!!」
そう言われてもな。怒って椅子の上で暴れている武田の姿が、また笑いを誘い、ニヤニヤが止まらない。
「成程、セクシーマン(笑)ですか」
「(笑)を付けるんじゃねえ!」
「草生やした方が良かったですか?」
「馬鹿にしやがって……! 向こうじゃ良い名前なんだぞ!」
確かに。セク・シーマンだと、聖峰とかそんなところかな? でも日本人からしたら、笑いの止まらない名前だ。
『ハルアキくん。笑っているところ申し訳ないが、これは笑い事じゃない。大問題だよ』
と取調室のスピーカーから、オルさんが話し掛けてきた。
『大問題、ですか?』
俺は自分のにやけ顔をつねって、気を引き締め直す。
『ハルアキくんには、『空識』に付いて少し話をしたよね?』
オルさんがこの取調室の調整をしていた時の話だ。一生で一人とさえ出会わないユニークスキルの存在は、向こうの世界の人間でも知らない人が多い。ユニークスキルは知っていても、具体的にはどんなユニークスキルがあるか知らない人が大抵だ。
だが、この『空識』と言うユニークスキルについて言えば、バヨネッタさんだけでなく、オルさんにアネカネ、ミウラさんまで知っていた。言わば超有名スキルだったと言える。だからこそ、オルさんは短い期間で『空識』対応の取調室を用意出来たのだ。
『空識』は西の大陸ではとても有名なスキルである。何故なら、それは勇者が所持していたスキルだからだ。パジャンの勇者ではなく、モーハルドの勇者が。
パジャンでは勇者は異世界から召喚するものだが、モーハルドは違う。生まれてすぐに神の祝福を授かった際に、それがユニークスキル持ちで、英雄運の持ち主だった者が勇者となる。モーハルドにはそんな伝統があるのだとか。残念な事に、魔王が存在する現在、モーハルドに勇者は存在しないようだが。
「まさか……」
『ああ。五十年前、魔王と戦ったモーハルドの勇者の名前が、セクシーマンだよ」
驚愕するとともに武田の顔を見遣ると、武田は顔を真っ赤にして俯いていた。
「嘘でしょ? え? 本当にそのセクシーマンなんですか?」
俺の問い掛けに、武田は更に顔を赤くしながら頷いた。
「いや、マジで何やっているの?」
「正義の執行を」
「馬鹿か!? 芸能人の尻を追い掛け回す事の何が正義の執行だよ!?」
「あれは向こうがいけないのだ! 俺の心をもて遊びやがって!」
「はあ!?」
何言っているんだこいつ!?
「ライブにも行った! 写真会や握手会にも行った! 彼氏なんていない。ファンが私の彼氏よ。と彼女は公言していたんだ!」
と吐露した武田は泣き出してしまった。勘弁してくれよ。三十過ぎたおっさんの泣き顔なんて、誰が見たいんだよ。
なんでも、武田がゴシップに舵を切ったのは、好きだったアイドルグループの推しが、週刊誌にスクープされたのが発端なんだそうだ。俳優との密会デート。しかも相手は妻子持ち。スクープ写真の撮られたアイドルは、直後のライブで身の潔白をファンに説明し、舞台上で涙も流していたらしい。武田はそれを信じたそうだ。その頃の武田と言うか、武田はこの人生で、『空識』のスキルをそれまで全く使わずに生きてきたらしい。便利だが、それだけ危ういと理解していたようだ。
そうしてファンの声援とともに何事もなくライブは終わり、会場を後にしようとした時、武田は会場周りにたむろする取材陣に気付いてしまった。そして武田はこう考えた。ここで推しのアイドルを助けたら、一躍ヒーローなんじゃないかと。『空識』を使えば、隠れているパパラッチの場所なんて一目瞭然だ。それを推しのアイドルに教えてあげれば、感謝される事間違いなし。そして上手い事いったら、推しのアイドルとラブラブカップルになれるのではないかと。
武田はそんな下心を持ちながら、『空識』を発動させた。結果に武田の心は砕けた。推しのアイドルが会場の楽屋で話している話を聞いてしまったからだ。不倫は事実だった。グループのメンバーに相手の俳優は奥さんと別れて私と結婚すると宣言していた。武田は泣いた。こんな馬鹿な女を好きになったのかと一週間泣き崩れたそうだ。
「初恋だったんだ」
知らねえよ。だがそれ以来だ。武田がこの世界で自身の『空識』を使う事に、ためらいがなくなったのは。もちろん最初のターゲットはそのアイドルだった。きっちり芸能人生を終わらせたそうだ。
その後Future World Newsは、他サイトが手に入れられないような特ダネを次々とサイトにアップしていき、ゴシップサイトの雄と呼ばれる程に成長してきていた。
そんな武田に、思わぬ一報が入り込む。桂木翔真が異世界に行ったと、テレビで吹聴し始めたのだ。しかも交流している相手は、母国であるモーハルドだ。武田はもしかしたら国に帰れるかも知れない。と夢想した。自分が死んでから五十年経っているが、親や友人たちの墓参りでもしたいものだ。と淡い期待を持ちながら、桂木の動向を見守っていた。
しかし日本政府と異世界とのやり取りは、思わぬ方向へ進んだ。何故かいきなりオルドランドと国交を樹立させたのだ。
何故モーハルドではなくオルドランドなのか? オルドランドは大国であり、武田が生きていた五十年前は、周辺諸国と戦争をしているような危険な国だった。そんな国と国交を結ぼうだなんて、どうかしている。穏和な人たちが住むモーハルドと国交を結んだ方が何倍も日本にとって有益なはずだ。
これは何かある。そう考えた武田は、自身で色々調べつつ、ネットの海を漁った。そうすれば出てくる出てくる陰謀論の数々が。昔、周辺諸国に戦争を吹っ掛けた過去のある日本だ。周りの国々からしたら、そう疑いたくなるのも当然だろう。そんな陰謀論にハマるとか、ピュアかよ! お前マスコミの仕事向いてないんじゃないのか?
「何だよ?」
俺がジトリと見ているのが気に入らなかったのだろう、武田が睨み返してくる。凄んだところで、まるで怖くはないのだが。さてこの男、どうしたものか。
「いえ、とても気高い正義の心をお持ちのようで」
「そうだろう」
皮肉だよ。素直だねえ、こちらの言っている事をそのまま聞き入れるとか。でも使えるかも知れない。俺は自分が悪い笑顔になっている事を自覚しながら、武田に囁きかける。
「でも、残念です」
「何がだ?」
「正義ではあっても、公平ではない」
「何だと?」
乗ってきたな。
「だってそうでしょう? 武田さんは弱者や周辺諸国の話にばかりに耳を傾けて、肝心の日本政府の言葉に耳を傾ける事をしていない」
「そんなの、どうせ何か隠しているに決まっている! それに公の場で話す事も、嘘ばかりだ!」
「断言は良くないですね。実際に話もしていないのに」
「うっ」
ふふ。もうひと押しかな?
「しかし話と言われてもな。俺みたいな半端者が政府の人間とどうコンタクトを取れと? 精々、悪事が実行される前に警報を出す為、監視を続けるくらいしか出来ないぞ?」
そんなつもりで『空識』使っていたのか。まあ、今はそれは良いや。
「そうですよねえ。やっぱり、直接話せないのは、問題ありますよねえ」
武田の発言に同意するようにうんうんと頷いた俺は、ウインクでバヨネッタさんに合図して、武田の拘束を解いて貰った。
「じゃあ武田さん。行きましょうか」
「は? 行く? 行くってどこに?」
言って俺は武田の手を引き、取調室を、特殊留置所を後にした。
やって来たのは鍋屋である。今夜は貸し切りであり、周辺にはSPや警官たちが配備されている。その入口を武田と潜ると、中では既に各卓で鍋がグツグツと煮えていた。
「ハルアキ、遅いではないか。こちらは先に始めているぞ」
そう言って俺に声を掛けてくれたのは、パジャンのラシンシャ天である。
「すみません。ゲストをここに連れてくるのに戸惑っちゃいまして」
俺は当然のようにラシンシャ天がいる卓へと向かい、席に座る。
「ゲストと言うのは、そちらの男性ですか?」
ラシンシャ天と同じ卓を囲んでいた細面の男性が、取り皿を置いてこちらに声を掛けてきた。
「高橋首相!?」
その男性を見た武田が素っ頓狂な声を上げる。
「武田さん、会いたかったでしょ?」
俺の言葉に、しかし武田は口を鯉のようにパクパクさせるばかりだった。
「ハルアキよ、何事かあったのか?」
そう言って俺に声を掛けてきたのは、他の卓で鍋を囲んでいたジョンポチ帝であった。他の卓からも視線が集中していた。
「いえ、何でもありません。大丈夫です」
俺がそう言うと、各卓で食事が再開される。各卓には、オルドランドから来たジョンポチ帝に、エルルランドのマリジール公、更にはモーハルドから来たと言う教皇まで、日本に関わりのある異世界の国のトップが、各卓で鍋を囲んでいた。
それだけじゃない。見ればアメリカの大統領に、ロシアの大統領、中国の国家主席にイギリスの首相、フランスの大統領と、国連の常任理事国のトップまでお目見えだ。まあ、それはお隣りの国でサミットがあったからなんだけど、ここにいるとは、機を見るに敏。流石である。
「何、これ?」
「さあ? 世界⇔異世界サミットってところですかね」
俺の説明に、しかし武田は呆然として、鍋屋の信じられない風景から目を離せないのだった。
「笑うなッ!!」
そう言われてもな。怒って椅子の上で暴れている武田の姿が、また笑いを誘い、ニヤニヤが止まらない。
「成程、セクシーマン(笑)ですか」
「(笑)を付けるんじゃねえ!」
「草生やした方が良かったですか?」
「馬鹿にしやがって……! 向こうじゃ良い名前なんだぞ!」
確かに。セク・シーマンだと、聖峰とかそんなところかな? でも日本人からしたら、笑いの止まらない名前だ。
『ハルアキくん。笑っているところ申し訳ないが、これは笑い事じゃない。大問題だよ』
と取調室のスピーカーから、オルさんが話し掛けてきた。
『大問題、ですか?』
俺は自分のにやけ顔をつねって、気を引き締め直す。
『ハルアキくんには、『空識』に付いて少し話をしたよね?』
オルさんがこの取調室の調整をしていた時の話だ。一生で一人とさえ出会わないユニークスキルの存在は、向こうの世界の人間でも知らない人が多い。ユニークスキルは知っていても、具体的にはどんなユニークスキルがあるか知らない人が大抵だ。
だが、この『空識』と言うユニークスキルについて言えば、バヨネッタさんだけでなく、オルさんにアネカネ、ミウラさんまで知っていた。言わば超有名スキルだったと言える。だからこそ、オルさんは短い期間で『空識』対応の取調室を用意出来たのだ。
『空識』は西の大陸ではとても有名なスキルである。何故なら、それは勇者が所持していたスキルだからだ。パジャンの勇者ではなく、モーハルドの勇者が。
パジャンでは勇者は異世界から召喚するものだが、モーハルドは違う。生まれてすぐに神の祝福を授かった際に、それがユニークスキル持ちで、英雄運の持ち主だった者が勇者となる。モーハルドにはそんな伝統があるのだとか。残念な事に、魔王が存在する現在、モーハルドに勇者は存在しないようだが。
「まさか……」
『ああ。五十年前、魔王と戦ったモーハルドの勇者の名前が、セクシーマンだよ」
驚愕するとともに武田の顔を見遣ると、武田は顔を真っ赤にして俯いていた。
「嘘でしょ? え? 本当にそのセクシーマンなんですか?」
俺の問い掛けに、武田は更に顔を赤くしながら頷いた。
「いや、マジで何やっているの?」
「正義の執行を」
「馬鹿か!? 芸能人の尻を追い掛け回す事の何が正義の執行だよ!?」
「あれは向こうがいけないのだ! 俺の心をもて遊びやがって!」
「はあ!?」
何言っているんだこいつ!?
「ライブにも行った! 写真会や握手会にも行った! 彼氏なんていない。ファンが私の彼氏よ。と彼女は公言していたんだ!」
と吐露した武田は泣き出してしまった。勘弁してくれよ。三十過ぎたおっさんの泣き顔なんて、誰が見たいんだよ。
なんでも、武田がゴシップに舵を切ったのは、好きだったアイドルグループの推しが、週刊誌にスクープされたのが発端なんだそうだ。俳優との密会デート。しかも相手は妻子持ち。スクープ写真の撮られたアイドルは、直後のライブで身の潔白をファンに説明し、舞台上で涙も流していたらしい。武田はそれを信じたそうだ。その頃の武田と言うか、武田はこの人生で、『空識』のスキルをそれまで全く使わずに生きてきたらしい。便利だが、それだけ危ういと理解していたようだ。
そうしてファンの声援とともに何事もなくライブは終わり、会場を後にしようとした時、武田は会場周りにたむろする取材陣に気付いてしまった。そして武田はこう考えた。ここで推しのアイドルを助けたら、一躍ヒーローなんじゃないかと。『空識』を使えば、隠れているパパラッチの場所なんて一目瞭然だ。それを推しのアイドルに教えてあげれば、感謝される事間違いなし。そして上手い事いったら、推しのアイドルとラブラブカップルになれるのではないかと。
武田はそんな下心を持ちながら、『空識』を発動させた。結果に武田の心は砕けた。推しのアイドルが会場の楽屋で話している話を聞いてしまったからだ。不倫は事実だった。グループのメンバーに相手の俳優は奥さんと別れて私と結婚すると宣言していた。武田は泣いた。こんな馬鹿な女を好きになったのかと一週間泣き崩れたそうだ。
「初恋だったんだ」
知らねえよ。だがそれ以来だ。武田がこの世界で自身の『空識』を使う事に、ためらいがなくなったのは。もちろん最初のターゲットはそのアイドルだった。きっちり芸能人生を終わらせたそうだ。
その後Future World Newsは、他サイトが手に入れられないような特ダネを次々とサイトにアップしていき、ゴシップサイトの雄と呼ばれる程に成長してきていた。
そんな武田に、思わぬ一報が入り込む。桂木翔真が異世界に行ったと、テレビで吹聴し始めたのだ。しかも交流している相手は、母国であるモーハルドだ。武田はもしかしたら国に帰れるかも知れない。と夢想した。自分が死んでから五十年経っているが、親や友人たちの墓参りでもしたいものだ。と淡い期待を持ちながら、桂木の動向を見守っていた。
しかし日本政府と異世界とのやり取りは、思わぬ方向へ進んだ。何故かいきなりオルドランドと国交を樹立させたのだ。
何故モーハルドではなくオルドランドなのか? オルドランドは大国であり、武田が生きていた五十年前は、周辺諸国と戦争をしているような危険な国だった。そんな国と国交を結ぼうだなんて、どうかしている。穏和な人たちが住むモーハルドと国交を結んだ方が何倍も日本にとって有益なはずだ。
これは何かある。そう考えた武田は、自身で色々調べつつ、ネットの海を漁った。そうすれば出てくる出てくる陰謀論の数々が。昔、周辺諸国に戦争を吹っ掛けた過去のある日本だ。周りの国々からしたら、そう疑いたくなるのも当然だろう。そんな陰謀論にハマるとか、ピュアかよ! お前マスコミの仕事向いてないんじゃないのか?
「何だよ?」
俺がジトリと見ているのが気に入らなかったのだろう、武田が睨み返してくる。凄んだところで、まるで怖くはないのだが。さてこの男、どうしたものか。
「いえ、とても気高い正義の心をお持ちのようで」
「そうだろう」
皮肉だよ。素直だねえ、こちらの言っている事をそのまま聞き入れるとか。でも使えるかも知れない。俺は自分が悪い笑顔になっている事を自覚しながら、武田に囁きかける。
「でも、残念です」
「何がだ?」
「正義ではあっても、公平ではない」
「何だと?」
乗ってきたな。
「だってそうでしょう? 武田さんは弱者や周辺諸国の話にばかりに耳を傾けて、肝心の日本政府の言葉に耳を傾ける事をしていない」
「そんなの、どうせ何か隠しているに決まっている! それに公の場で話す事も、嘘ばかりだ!」
「断言は良くないですね。実際に話もしていないのに」
「うっ」
ふふ。もうひと押しかな?
「しかし話と言われてもな。俺みたいな半端者が政府の人間とどうコンタクトを取れと? 精々、悪事が実行される前に警報を出す為、監視を続けるくらいしか出来ないぞ?」
そんなつもりで『空識』使っていたのか。まあ、今はそれは良いや。
「そうですよねえ。やっぱり、直接話せないのは、問題ありますよねえ」
武田の発言に同意するようにうんうんと頷いた俺は、ウインクでバヨネッタさんに合図して、武田の拘束を解いて貰った。
「じゃあ武田さん。行きましょうか」
「は? 行く? 行くってどこに?」
言って俺は武田の手を引き、取調室を、特殊留置所を後にした。
やって来たのは鍋屋である。今夜は貸し切りであり、周辺にはSPや警官たちが配備されている。その入口を武田と潜ると、中では既に各卓で鍋がグツグツと煮えていた。
「ハルアキ、遅いではないか。こちらは先に始めているぞ」
そう言って俺に声を掛けてくれたのは、パジャンのラシンシャ天である。
「すみません。ゲストをここに連れてくるのに戸惑っちゃいまして」
俺は当然のようにラシンシャ天がいる卓へと向かい、席に座る。
「ゲストと言うのは、そちらの男性ですか?」
ラシンシャ天と同じ卓を囲んでいた細面の男性が、取り皿を置いてこちらに声を掛けてきた。
「高橋首相!?」
その男性を見た武田が素っ頓狂な声を上げる。
「武田さん、会いたかったでしょ?」
俺の言葉に、しかし武田は口を鯉のようにパクパクさせるばかりだった。
「ハルアキよ、何事かあったのか?」
そう言って俺に声を掛けてきたのは、他の卓で鍋を囲んでいたジョンポチ帝であった。他の卓からも視線が集中していた。
「いえ、何でもありません。大丈夫です」
俺がそう言うと、各卓で食事が再開される。各卓には、オルドランドから来たジョンポチ帝に、エルルランドのマリジール公、更にはモーハルドから来たと言う教皇まで、日本に関わりのある異世界の国のトップが、各卓で鍋を囲んでいた。
それだけじゃない。見ればアメリカの大統領に、ロシアの大統領、中国の国家主席にイギリスの首相、フランスの大統領と、国連の常任理事国のトップまでお目見えだ。まあ、それはお隣りの国でサミットがあったからなんだけど、ここにいるとは、機を見るに敏。流石である。
「何、これ?」
「さあ? 世界⇔異世界サミットってところですかね」
俺の説明に、しかし武田は呆然として、鍋屋の信じられない風景から目を離せないのだった。
1
お気に入りに追加
327
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
2年ぶりに家を出たら異世界に飛ばされた件
後藤蓮
ファンタジー
生まれてから12年間、東京にすんでいた如月零は中学に上がってすぐに、親の転勤で北海道の中高一貫高に学校に転入した。
転入してから直ぐにその学校でいじめられていた一人の女の子を助けた零は、次のいじめのターゲットにされ、やがて引きこもってしまう。
それから2年が過ぎ、零はいじめっ子に復讐をするため学校に行くことを決断する。久しぶりに家を出る決断をして家を出たまでは良かったが、学校にたどり着く前に零は突如謎の光に包まれてしまい気づいた時には森の中に転移していた。
これから零はどうなってしまうのか........。
お気に入り・感想等よろしくお願いします!!
集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
俺のスキルが無だった件
しょうわな人
ファンタジー
会社から帰宅中に若者に親父狩りされていた俺、神城闘史(かみしろとうじ)。
攻撃してきたのを捌いて、逃れようとしていた時に眩しい光に包まれた。
気がつけば、見知らぬ部屋にいた俺と俺を狩ろうとしていた若者五人。
偉そうな爺さんにステータスオープンと言えと言われて素直に従った。
若者五人はどうやら爺さんを満足させたらしい。が、俺のステータスは爺さんからすればゴミカスと同じだったようだ。
いきなり金貨二枚を持たされて放り出された俺。しかし、スキルの真価を知り人助け(何でも屋)をしながら異世界で生活する事になった。
【お知らせ】
カクヨムで掲載、完結済の当作品を、微修正してこちらで再掲載させて貰います。よろしくお願いします。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる