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透明、です?
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「老けさせる、んですか?」
良く分からない要求に、変なところで区切ってしまった。
「そうよ」
決定事項のようにバヨネッタさんが首肯する。どうやら俺の聞き間違いではなかったようだ。
「何の為に?」
当然の疑問を口にした俺に、答えてくれたのはゼラン仙者だ。
「モテる為だ」
「は?」
思わずそんな無礼な返答をしてしまう。
「モテる為だ」
俺の返答は気にならなかったのか、ゼラン仙者はもう一度同じ事を口にした。どうやら聞き間違いではなかったようだ。
俺がバヨネッタさんに詳細な説明求めると、首を横に振られてしまった。
「この外道仙者が年を取る方法を探し回っているのは知っていたけど、まさかこんな馬鹿な理由だったとは、私も思わなかったわ」
さいですか。
「馬鹿とはなんだ、馬鹿とは。私は真剣に悩んでいるのだ」
ちっちゃな男の子が駄々をこねている。ようにしか見えない。
「モテないんですか? 可愛らしいお顔ですし、女性にモテると思うんですけど?」
俺の発言にゼラン仙者が遠くを見る。
「確かに私はこの容姿だ。寄ってくる女はごまんといる。しかしな、事ここに及ぶ段になると、皆拒否するのだ。曰く、そんな風に見れないだの、曰く、ガツガツされると引くだの、挙げ句は俺の下半身を見て笑う始末だ。これを許せるか? いいや許せん!」
「はあ」
成程、バヨネッタさんが外道仙者と呼ぶのも分かるな。
「今まで集めた財宝の中に、そのような効果を及ぼす物はなかったのですか?」
「多少の効果がある物はあったが、どれも壊れてしまった。私の身体は、そう言った古代の財や魔導具によってここまで大きくなったのだ」
そうなんだ。その口振りだと、昔はもっと幼い容姿をしていたようだけど?
「ゼラン仙者って、いったい幾つで仙者になられたんですか?」
「五歳だ」
と、その小さな胸を張るゼラン仙者。
「私は天才だからな。仙者になるなど簡単だったのだ。いや、簡単過ぎた。普通、仙者と言うのは、年を経て、酸いも甘いも噛み分けて、苦労して到達する境地なのだ。だと言うのに、私は己の才のみで仙者に到達してしまった。その結果がこれよ。笑いたければ笑えば良い」
笑いはしないけど。いや、バヨネッタさん、人が真剣な話をしている時に、ニヤニヤするのはどうかと思いますよ?
「分かるか? ハルアキよ! これは男の尊厳を取り戻す、最優先命題なのだ!」
ええ!? 下半身問題を最優先命題と言われましても。
「確かに私は『時間操作』のスキルを使えますけど、そんな、五歳十歳と年を取らせる事は出来ませんよ?」
「分かっているわよ。今のハルアキではレベルも実力も足りていないわ。少なくとも、全身にある五つの坩堝全てを開放させられるようにならないと」
バヨネッタさんが言いたいのは、レベルとプレイヤースキルの事だろう。確かにレベルを上げ、全合一を完璧なものにすれば、もしかしたらいけるか? ゼラン仙者を見れば、下品に口角を上げ、俺を上から下まで見定めていた。
「今すぐに、とはいかないが、追々出来るようになるだろう。いつから修行に入る? 今日か? 今日だろう?」
どんだけ大人になりたいんだこの人?
「あはは。ラシンシャ天、日本のお酒に興味はありませんか? こちらと同じ米酒ですよ?」
「ちっ」
あからさまに話題を変えたら、ゼラン仙者に舌打ちされた。なんかちょっぴり傷付くのでやめて頂きたい。
「面白い。赤酒か? 黒酒か?」
赤酒? 黒酒? 俺が『空間庫』から日本酒を取り出そうとしたら、そんな言葉がラシンシャ天から飛び出した。
「いえ、透明、です?」
何故か俺まで疑問形に答えてしまった。
「透明だと? 赤や黒ににごっていないのか?」
ああ。こっちの酒はにごり酒なのか。確か日本でも江戸時代まではにごり酒が主流だったけ。清酒の作り方が確立されたのはもっと前みたいだけど。あれ? でもにごり酒も白いよな?
「もしかして、お米自体が赤だったり黒だったりするんですか?」
当然だろう。と言わんばかりにラシンシャ天が鷹揚に頷いた。赤米とか黒米とか、日本じゃ古代米だよな。パジャンでは普通に作られているんだな。
「私たちの世界では、赤米や黒米はほとんど流通していませんね。流通しているのは精米された白いお米です」
俺はまず先にラシンシャ天に白いお米を出して見せた。
「ふむ。丸みがあって粒一つ一つも大きいな」
「はは。品種改良なんかも進んでいますから。その米を炊いて作られたのが、このおにぎりになります」
と俺はコンビニで売っているおにぎりを、パッケージから取り出して、ラシンシャ天に献上する。
「ふむ? 何やら黒いもので包まれているが?」
「海藻です。無作法ではありますが、手掴みで簡単に食べられるようになっております」
「ふむ」
面白いものを見て、目を輝かせるラシンシャ天だが、すぐにそれにかぶりつく事はしなかった。お付きの女官がまずナイフでおにぎりを半分に割る。
「中に何か入っていますね?」
女官が聞いていないぞ? と睨んでくる。
「おかずですよ。鮭と言う魚です。米だけでは食も進まないでしょう? このおにぎりは、米とおかずを一度に、手軽に摂れるんです」
女官は不審なものを見るように、俺とおにぎりとを交互に見ながら、覚悟を決めたのか、おにぎりを口にした。この女官がどうやらラシンシャ天の毒見役らしい。
「どうだ?」
ラシンシャ天の問いに、女官は複雑な顔をしてみせた。
「……美味しいです」
いや、全然美味しそうに見えないんですが? 美味しいのならもっと美味しそうに食べて欲しい。
「ふっはっはっはっはっ!! そうか! 美味いか!」
だが、それを聞いて安心したのか、ラシンシャ天はおにぎりを手掴みで口に運んだ。
「うむ。美味いな。悪くない」
どうやら日本の米は天のお口に合ったらしい。
「してハルアキよ、本題の酒はどうした?」
と言われたので、俺は三枝さんに選んで貰った、純米吟醸酒を『空間庫』から取り出すと、ガラスのお猪口に注いだ。
「ふむ。それが日本の米酒か」
「はい。米と米こうじ、水だけで作られております」
「なんと! それだけでここまで透明な酒になるのか?」
にごり酒を飲んでいる人からしたら、驚きの透明さだろうからなあ。
「蒸留酒ですか?」
毒見役の女官が尋ねてきた。
「いえ、蒸留酒もありますが、これはそれとは別の製法で作られています」
俺の言葉に女官は疑わしげだ。まあ、何でもかんでも疑ってかかる職業なのだろうけど、何かちょっと傷付くんだよなあ。
俺の心中なんて知らない女官は、ガラスのお猪口に並々注がれたお酒を、一口分、口に含んだ。
「どうだ?」
「……美味しいです」
だからなんでそんなに不機嫌そうなの?
「ふっはっはっはっはっ!! お前がそれだけ悔しがると言う事は、それだけ美味いと言う事だな!」
成程。悔しがっていたのか。分かり辛いなあ。自国以外の物は認めたくないのかなあ。などと俺が考えている間に、ラシンシャ天がお猪口を呷る。
「ふむ。にごりがない分スッキリした喉越しだな。果実のようなふくよかな香りと甘み。それでいて舌を刺激する辛味。これはいけない酒だな」
「いけませんか?」
口に合わなかっただろうか?
「美味過ぎて止まらん」
とラシンシャ天が空になったお猪口を俺に差し出してきた。ふう、良かった。気に入って貰えたようだ。
「飲み過ぎにはご注意ください。日本酒は二日酔いになり易いそうですから」
言いながら俺は、差し出されたお猪口にお酒を注ぐのだった。
良く分からない要求に、変なところで区切ってしまった。
「そうよ」
決定事項のようにバヨネッタさんが首肯する。どうやら俺の聞き間違いではなかったようだ。
「何の為に?」
当然の疑問を口にした俺に、答えてくれたのはゼラン仙者だ。
「モテる為だ」
「は?」
思わずそんな無礼な返答をしてしまう。
「モテる為だ」
俺の返答は気にならなかったのか、ゼラン仙者はもう一度同じ事を口にした。どうやら聞き間違いではなかったようだ。
俺がバヨネッタさんに詳細な説明求めると、首を横に振られてしまった。
「この外道仙者が年を取る方法を探し回っているのは知っていたけど、まさかこんな馬鹿な理由だったとは、私も思わなかったわ」
さいですか。
「馬鹿とはなんだ、馬鹿とは。私は真剣に悩んでいるのだ」
ちっちゃな男の子が駄々をこねている。ようにしか見えない。
「モテないんですか? 可愛らしいお顔ですし、女性にモテると思うんですけど?」
俺の発言にゼラン仙者が遠くを見る。
「確かに私はこの容姿だ。寄ってくる女はごまんといる。しかしな、事ここに及ぶ段になると、皆拒否するのだ。曰く、そんな風に見れないだの、曰く、ガツガツされると引くだの、挙げ句は俺の下半身を見て笑う始末だ。これを許せるか? いいや許せん!」
「はあ」
成程、バヨネッタさんが外道仙者と呼ぶのも分かるな。
「今まで集めた財宝の中に、そのような効果を及ぼす物はなかったのですか?」
「多少の効果がある物はあったが、どれも壊れてしまった。私の身体は、そう言った古代の財や魔導具によってここまで大きくなったのだ」
そうなんだ。その口振りだと、昔はもっと幼い容姿をしていたようだけど?
「ゼラン仙者って、いったい幾つで仙者になられたんですか?」
「五歳だ」
と、その小さな胸を張るゼラン仙者。
「私は天才だからな。仙者になるなど簡単だったのだ。いや、簡単過ぎた。普通、仙者と言うのは、年を経て、酸いも甘いも噛み分けて、苦労して到達する境地なのだ。だと言うのに、私は己の才のみで仙者に到達してしまった。その結果がこれよ。笑いたければ笑えば良い」
笑いはしないけど。いや、バヨネッタさん、人が真剣な話をしている時に、ニヤニヤするのはどうかと思いますよ?
「分かるか? ハルアキよ! これは男の尊厳を取り戻す、最優先命題なのだ!」
ええ!? 下半身問題を最優先命題と言われましても。
「確かに私は『時間操作』のスキルを使えますけど、そんな、五歳十歳と年を取らせる事は出来ませんよ?」
「分かっているわよ。今のハルアキではレベルも実力も足りていないわ。少なくとも、全身にある五つの坩堝全てを開放させられるようにならないと」
バヨネッタさんが言いたいのは、レベルとプレイヤースキルの事だろう。確かにレベルを上げ、全合一を完璧なものにすれば、もしかしたらいけるか? ゼラン仙者を見れば、下品に口角を上げ、俺を上から下まで見定めていた。
「今すぐに、とはいかないが、追々出来るようになるだろう。いつから修行に入る? 今日か? 今日だろう?」
どんだけ大人になりたいんだこの人?
「あはは。ラシンシャ天、日本のお酒に興味はありませんか? こちらと同じ米酒ですよ?」
「ちっ」
あからさまに話題を変えたら、ゼラン仙者に舌打ちされた。なんかちょっぴり傷付くのでやめて頂きたい。
「面白い。赤酒か? 黒酒か?」
赤酒? 黒酒? 俺が『空間庫』から日本酒を取り出そうとしたら、そんな言葉がラシンシャ天から飛び出した。
「いえ、透明、です?」
何故か俺まで疑問形に答えてしまった。
「透明だと? 赤や黒ににごっていないのか?」
ああ。こっちの酒はにごり酒なのか。確か日本でも江戸時代まではにごり酒が主流だったけ。清酒の作り方が確立されたのはもっと前みたいだけど。あれ? でもにごり酒も白いよな?
「もしかして、お米自体が赤だったり黒だったりするんですか?」
当然だろう。と言わんばかりにラシンシャ天が鷹揚に頷いた。赤米とか黒米とか、日本じゃ古代米だよな。パジャンでは普通に作られているんだな。
「私たちの世界では、赤米や黒米はほとんど流通していませんね。流通しているのは精米された白いお米です」
俺はまず先にラシンシャ天に白いお米を出して見せた。
「ふむ。丸みがあって粒一つ一つも大きいな」
「はは。品種改良なんかも進んでいますから。その米を炊いて作られたのが、このおにぎりになります」
と俺はコンビニで売っているおにぎりを、パッケージから取り出して、ラシンシャ天に献上する。
「ふむ? 何やら黒いもので包まれているが?」
「海藻です。無作法ではありますが、手掴みで簡単に食べられるようになっております」
「ふむ」
面白いものを見て、目を輝かせるラシンシャ天だが、すぐにそれにかぶりつく事はしなかった。お付きの女官がまずナイフでおにぎりを半分に割る。
「中に何か入っていますね?」
女官が聞いていないぞ? と睨んでくる。
「おかずですよ。鮭と言う魚です。米だけでは食も進まないでしょう? このおにぎりは、米とおかずを一度に、手軽に摂れるんです」
女官は不審なものを見るように、俺とおにぎりとを交互に見ながら、覚悟を決めたのか、おにぎりを口にした。この女官がどうやらラシンシャ天の毒見役らしい。
「どうだ?」
ラシンシャ天の問いに、女官は複雑な顔をしてみせた。
「……美味しいです」
いや、全然美味しそうに見えないんですが? 美味しいのならもっと美味しそうに食べて欲しい。
「ふっはっはっはっはっ!! そうか! 美味いか!」
だが、それを聞いて安心したのか、ラシンシャ天はおにぎりを手掴みで口に運んだ。
「うむ。美味いな。悪くない」
どうやら日本の米は天のお口に合ったらしい。
「してハルアキよ、本題の酒はどうした?」
と言われたので、俺は三枝さんに選んで貰った、純米吟醸酒を『空間庫』から取り出すと、ガラスのお猪口に注いだ。
「ふむ。それが日本の米酒か」
「はい。米と米こうじ、水だけで作られております」
「なんと! それだけでここまで透明な酒になるのか?」
にごり酒を飲んでいる人からしたら、驚きの透明さだろうからなあ。
「蒸留酒ですか?」
毒見役の女官が尋ねてきた。
「いえ、蒸留酒もありますが、これはそれとは別の製法で作られています」
俺の言葉に女官は疑わしげだ。まあ、何でもかんでも疑ってかかる職業なのだろうけど、何かちょっと傷付くんだよなあ。
俺の心中なんて知らない女官は、ガラスのお猪口に並々注がれたお酒を、一口分、口に含んだ。
「どうだ?」
「……美味しいです」
だからなんでそんなに不機嫌そうなの?
「ふっはっはっはっはっ!! お前がそれだけ悔しがると言う事は、それだけ美味いと言う事だな!」
成程。悔しがっていたのか。分かり辛いなあ。自国以外の物は認めたくないのかなあ。などと俺が考えている間に、ラシンシャ天がお猪口を呷る。
「ふむ。にごりがない分スッキリした喉越しだな。果実のようなふくよかな香りと甘み。それでいて舌を刺激する辛味。これはいけない酒だな」
「いけませんか?」
口に合わなかっただろうか?
「美味過ぎて止まらん」
とラシンシャ天が空になったお猪口を俺に差し出してきた。ふう、良かった。気に入って貰えたようだ。
「飲み過ぎにはご注意ください。日本酒は二日酔いになり易いそうですから」
言いながら俺は、差し出されたお猪口にお酒を注ぐのだった。
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