170 / 632
懸念事項
しおりを挟む
相も変わらず俺たちの旅は土日に進む。なので月~金曜日は先々の宿場で逗留する事になる。タカシや祖父江兄を鍛えるのは、その宿場で逗留している時だ。
タカシや祖父江兄だけでなく、自衛隊員や警察官、役人など、レベルアップが必要だと思う人たちは、朝、学校に行く前に俺がクドウ商会に寄って転移門を開き、異世界に送り出している。オルドランドと取り決めをしているので、オルドランド国内であれば武器、銃火器の携行もありだ。
その人たちは放課後に、俺がクドウ商会に来た時に日本へ戻って来たり、そのまま異世界の宿場で泊まっていったりしていた。だが宿場の外でテントを使ってキャンプ。なんて事はさせていない。日本と、地球と比べれば、野外でキャンプなんて、危険度の桁が違う。結界系スキルや魔法が必須であり、彼らはそれをまだ覚えていないからだ。
「タカシは家族バレしていないのか?」
「いやあ、そんな事はないなあ。うちの家族は俺がバイト始めて喜んでいたくらいだよ。これで女の子たちに奢って貰ってばかりいるヒモ状態が多少なりとも解消されるって」
成程。木を隠すなら森。じゃないが、前田家はそれまでも異常だったから、タカシの変化に鈍感になっている訳か。
そんな他愛ない会話を交わしながら異世界にやって来くると、宿場町は殺気立っていた。既に十一月で、サリィから西に進んで何度目かの宿場だが、ここのところはどこの町や村も殺気立っている。
理由は西が元ムチーノ侯爵の支配地域であったからだ。サリィではジョンポチ陛下の演説で鎮静化した宗教問題だったが、地方や地域によっては、それはまだ住人同士の深い溝や確執となって現れている。
何せムチーノ侯爵の支配地域では、デウサリウス教以外の宗教は認められず、住人たちは皆デウサリウス教に改宗。拒否した人々は場合によっては、なんだかんだ理由を付けられ、殺されてきた背景があるからだ。
そしてこの宿場町は特に殺気立っているように思えた。
「何かあったんですか?」
俺たちの監督として同行してくれているバヨネッタさんに尋ねる。
「そう言えば、街道に賊が出た。とアンリが昼に話していたわね」
とバヨネッタさんは周囲のざわつきなんてどこ吹く風のご様子だ。それにしても住人同士の軋轢に加えて賊か。俺は本当にタイミングが悪いなあ。
「賊ですか?」
バヨネッタさんがそんな様子でも、俺たちとしてはそうはいかない。特にそれを聞いたタカシは、歩行速度が鈍る、周囲を必要以上に警戒するなど、かなり嫌そうなのが態度に出ていた。
「賊と遭遇したりしたら、俺たち殺されたりしないよなあ?」
タカシが俺の服の袖を掴んで尋ねてくる。
「さあな」
「何でそんなにたんぱくなんだよ? 殺されるかも知れないんだぞ?」
タカシは今にも泣きそうだった。町の外に出る前からそれじゃあ、先が思いやられる。
「はあ。賊が出たらタカシと小太郎くんは俺が『聖結界』で守るよ」
「本当か!?」
俺の言に一安心するタカシとは対照的に、
「俺は大丈夫だ」
と祖父江兄は言い返してきた。
「大丈夫、なのかい?」
俺の言にムッとする祖父江兄。
「俺が賊ごときに負けると思っているのか?」
不機嫌になる祖父江兄だったが、俺からしたらそんな事もあるだろう。としか言えない。ここはレベルと言う確かなランクがある世界だ。相手のレベルが祖父江兄より高ければ、その可能性もあるだろう。それより、
「俺が怖いのは、乱戦なんかになった場合、相手を殺してしまわないかって事だよ」
「殺して……」
このパワーワードには、祖父江兄もタカシも閉口してしまった。『人を殺す』。それは現代日本で生きる我々にとっては、禁忌のようなものであり、『人を殺さない』と言う呪いを掛けられているかのようだ。
「だ、だからなんだ! 必要なら人を殺す事だって、してみせる!」
声を振り絞った祖父江兄を、
「イイカクゴネ」
とバヨネッタさんが褒めた。『人を殺す』に反応したようだ。
「対人戦において、人を殺す覚悟があるのは良い事よ。それは戦闘において懸念事項が一つ減ると言う事だもの」
俺はバヨネッタさんの言を訳して、タカシにも分かるように伝える。
「懸念事項が一つ減る。ですか?」
祖父江兄がバヨネッタさんに尋ね返す。
「ええ、そうよ。対人戦において、第一に考えるべきは己の身を守る事」
バヨネッタさんの言に俺たちは首肯する。
「第二に、仲間がいれば仲間の身を守る事」
これにも首肯する。
「だけよ」
「だけですか!?」
思わず声を上げてしまった。
「何を驚いているのハルアキ? 魔物や野生動物を相手にする時は、あなただって、この二つだけしか気にしていないでしょう?」
バヨネッタさんにそう突かれて、俺は言葉に詰まる。確かにそうだったかも知れない。
「でも、相手は同じ人間なんですよ?」
「でもじゃないのよ。戦闘においては、対人戦であろうと魔物戦であろうと、懸念事項は一つでも少ない方が、思考が研ぎ澄まされて勝率が上がるのよ」
そう言うものだろうか? まあ確かに、マルチタスクは仕事の効率が下がる。と言うのは聞いた事がある気がする。
「戦闘において懸念事項が少ない方が良い。ハルアキだってそれを本能で理解しているから、賊が現れた時にコタロウとタカシを『聖結界』に閉じ込めようと考えたのでしょう? そうすれば、第二の懸念事項である、仲間を守るが必要なくなるから」
そう言われればそうかも知れない。あれはタカシと祖父江兄を守りたい気持ちも当然あったが、懸念事項を減らすと言う側面もあったのか。
「まあ、ハルアキの場合、そこに『人を殺さない』と言う懸念事項を自ら追加しているけれど。それは戦闘において、こと、乱戦、接戦においては、致命的な思考の鈍化、判断力の低下を招きかねないのよ」
そうかも知れない。だけど日本の道徳倫理で生きてきた俺には、やはり『人を殺す』と言うのは、躊躇われる心的事項なのだ。
「話終わったのか? 途中から二人が何話しているのか、さっぱりだったんだけど」
そしてタカシに内容を訳してやるのを忘れていた。
タカシや祖父江兄だけでなく、自衛隊員や警察官、役人など、レベルアップが必要だと思う人たちは、朝、学校に行く前に俺がクドウ商会に寄って転移門を開き、異世界に送り出している。オルドランドと取り決めをしているので、オルドランド国内であれば武器、銃火器の携行もありだ。
その人たちは放課後に、俺がクドウ商会に来た時に日本へ戻って来たり、そのまま異世界の宿場で泊まっていったりしていた。だが宿場の外でテントを使ってキャンプ。なんて事はさせていない。日本と、地球と比べれば、野外でキャンプなんて、危険度の桁が違う。結界系スキルや魔法が必須であり、彼らはそれをまだ覚えていないからだ。
「タカシは家族バレしていないのか?」
「いやあ、そんな事はないなあ。うちの家族は俺がバイト始めて喜んでいたくらいだよ。これで女の子たちに奢って貰ってばかりいるヒモ状態が多少なりとも解消されるって」
成程。木を隠すなら森。じゃないが、前田家はそれまでも異常だったから、タカシの変化に鈍感になっている訳か。
そんな他愛ない会話を交わしながら異世界にやって来くると、宿場町は殺気立っていた。既に十一月で、サリィから西に進んで何度目かの宿場だが、ここのところはどこの町や村も殺気立っている。
理由は西が元ムチーノ侯爵の支配地域であったからだ。サリィではジョンポチ陛下の演説で鎮静化した宗教問題だったが、地方や地域によっては、それはまだ住人同士の深い溝や確執となって現れている。
何せムチーノ侯爵の支配地域では、デウサリウス教以外の宗教は認められず、住人たちは皆デウサリウス教に改宗。拒否した人々は場合によっては、なんだかんだ理由を付けられ、殺されてきた背景があるからだ。
そしてこの宿場町は特に殺気立っているように思えた。
「何かあったんですか?」
俺たちの監督として同行してくれているバヨネッタさんに尋ねる。
「そう言えば、街道に賊が出た。とアンリが昼に話していたわね」
とバヨネッタさんは周囲のざわつきなんてどこ吹く風のご様子だ。それにしても住人同士の軋轢に加えて賊か。俺は本当にタイミングが悪いなあ。
「賊ですか?」
バヨネッタさんがそんな様子でも、俺たちとしてはそうはいかない。特にそれを聞いたタカシは、歩行速度が鈍る、周囲を必要以上に警戒するなど、かなり嫌そうなのが態度に出ていた。
「賊と遭遇したりしたら、俺たち殺されたりしないよなあ?」
タカシが俺の服の袖を掴んで尋ねてくる。
「さあな」
「何でそんなにたんぱくなんだよ? 殺されるかも知れないんだぞ?」
タカシは今にも泣きそうだった。町の外に出る前からそれじゃあ、先が思いやられる。
「はあ。賊が出たらタカシと小太郎くんは俺が『聖結界』で守るよ」
「本当か!?」
俺の言に一安心するタカシとは対照的に、
「俺は大丈夫だ」
と祖父江兄は言い返してきた。
「大丈夫、なのかい?」
俺の言にムッとする祖父江兄。
「俺が賊ごときに負けると思っているのか?」
不機嫌になる祖父江兄だったが、俺からしたらそんな事もあるだろう。としか言えない。ここはレベルと言う確かなランクがある世界だ。相手のレベルが祖父江兄より高ければ、その可能性もあるだろう。それより、
「俺が怖いのは、乱戦なんかになった場合、相手を殺してしまわないかって事だよ」
「殺して……」
このパワーワードには、祖父江兄もタカシも閉口してしまった。『人を殺す』。それは現代日本で生きる我々にとっては、禁忌のようなものであり、『人を殺さない』と言う呪いを掛けられているかのようだ。
「だ、だからなんだ! 必要なら人を殺す事だって、してみせる!」
声を振り絞った祖父江兄を、
「イイカクゴネ」
とバヨネッタさんが褒めた。『人を殺す』に反応したようだ。
「対人戦において、人を殺す覚悟があるのは良い事よ。それは戦闘において懸念事項が一つ減ると言う事だもの」
俺はバヨネッタさんの言を訳して、タカシにも分かるように伝える。
「懸念事項が一つ減る。ですか?」
祖父江兄がバヨネッタさんに尋ね返す。
「ええ、そうよ。対人戦において、第一に考えるべきは己の身を守る事」
バヨネッタさんの言に俺たちは首肯する。
「第二に、仲間がいれば仲間の身を守る事」
これにも首肯する。
「だけよ」
「だけですか!?」
思わず声を上げてしまった。
「何を驚いているのハルアキ? 魔物や野生動物を相手にする時は、あなただって、この二つだけしか気にしていないでしょう?」
バヨネッタさんにそう突かれて、俺は言葉に詰まる。確かにそうだったかも知れない。
「でも、相手は同じ人間なんですよ?」
「でもじゃないのよ。戦闘においては、対人戦であろうと魔物戦であろうと、懸念事項は一つでも少ない方が、思考が研ぎ澄まされて勝率が上がるのよ」
そう言うものだろうか? まあ確かに、マルチタスクは仕事の効率が下がる。と言うのは聞いた事がある気がする。
「戦闘において懸念事項が少ない方が良い。ハルアキだってそれを本能で理解しているから、賊が現れた時にコタロウとタカシを『聖結界』に閉じ込めようと考えたのでしょう? そうすれば、第二の懸念事項である、仲間を守るが必要なくなるから」
そう言われればそうかも知れない。あれはタカシと祖父江兄を守りたい気持ちも当然あったが、懸念事項を減らすと言う側面もあったのか。
「まあ、ハルアキの場合、そこに『人を殺さない』と言う懸念事項を自ら追加しているけれど。それは戦闘において、こと、乱戦、接戦においては、致命的な思考の鈍化、判断力の低下を招きかねないのよ」
そうかも知れない。だけど日本の道徳倫理で生きてきた俺には、やはり『人を殺す』と言うのは、躊躇われる心的事項なのだ。
「話終わったのか? 途中から二人が何話しているのか、さっぱりだったんだけど」
そしてタカシに内容を訳してやるのを忘れていた。
1
お気に入りに追加
313
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
修行マニアの高校生 異世界で最強になったのでスローライフを志す
佐原
ファンタジー
毎日修行を勤しむ高校生西郷努は柔道、ボクシング、レスリング、剣道、など日本の武術以外にも海外の武術を極め、世界王者を陰ながらぶっ倒した。その後、しばらくの間目標がなくなるが、努は「次は神でも倒すか」と志すが、どうやって神に会うか考えた末に死ねば良いと考え、自殺し見事転生するこができた。その世界ではステータスや魔法などが存在するゲームのような世界で、努は次に魔法を極めた末に最高神をぶっ倒し、やることがなくなったので「だらだらしながら定住先を見つけよう」ついでに伴侶も見つかるといいなとか思いながらスローライフを目指す。
誤字脱字や話のおかしな点について何か有れば教えて下さい。また感想待ってます。返信できるかわかりませんが、極力返します。
また今まで感想を却下してしまった皆さんすいません。
僕は豆腐メンタルなのでマイナスのことの感想は控えて頂きたいです。
不定期投稿になります、週に一回は投稿したいと思います。お待たせして申し訳ございません。
他作品はストックもかなり有りますので、そちらで回したいと思います
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる