150 / 638
交渉
しおりを挟む
バヨネッタさんとオルさんは、予定を切り上げてサリューンからサリィに戻って来ていた。理由はバヨネッタさんが飽きたからだ。
一方的で理不尽な理由だが、ゴルコス商会でのハイポーションの製造は、一定のレベルに達していたので、オルさんも帰ってくる事に問題はないだろう。との判断から帰ってきた訳なんだけど。
ゴルコス商会で作られたハイポーションの数は、オルドランドから受注された量の三分の一程だった。それでも相当な数だが、足りていない。残り三分の二は出来次第海路でオルドランドに運ばれてくる手筈になるそうだ。だがマスタック侯爵は納得いかない。と言った顔を向けていた。
場所はマスタック邸の俺に割り当てられた客室。何で毎度この部屋で色々な話し合いがなされるのか謎だが、今日も今日とてここで話し合いがなされている。片方にマスタック侯爵とその従者に使用人。もう片方にソファに座るバヨネッタさん、オルさん、そして知らない女性。その後ろに立つのがバンジョーさん、七町さん、俺だ。
「バヨネッタ、オル殿、これではあまりに量が足りていないのだが? どう言う事か説明して貰えるかな?」
納品書に目を通したマスタック侯爵が、対面のバヨネッタさん、オルさんを冷徹な目で見据える。
「ひぃ」
それに対して微かな悲鳴を上げたのは、バヨネッタさん、オルさんと同じく前列に座らされた女性であった。薄赤茶髪のカムシッタさんは、サリューンに行っていた二人が、こちらへ連れてきた女性である。
「だからこの子を連れてきたのよ」
「その女性をか?」
「ひぃ。ごめんなさい」
バヨネッタさんに紹介され、マスタック侯爵に睨まれ、カムシッタさんは恐れ慄き、何故か謝っていた。
「はあ。何者なんだ彼女は?」
カムシッタさんの態度に嘆息しながら、マスタック侯爵が尋ねる。
「ゴルコス商会商品開発部の主任研究員ですよ。今回ハイポーションをゴルコス商会で製造するにあたり、開発部の陣頭指揮を執り、量産を成功させ、自らもハイポーションの製造が可能。彼女がいれば、サリィでもハイポーションが作れます」
オルさんの説明に、やっと納得いったと言う顔をするマスタック侯爵。
「つまり彼女にはサリィのゴルコス商会支部に留まって貰い、残るハイポーション三分の二の製造はそこでさせる。と言う事で良いのかな?」
「いえ、残る三分の二の製造は、サリューンのゴルコス商会本部で行います。そのような契約ですから」
「うん? では何故彼女をサリィに呼んだのかね?」
オルさんの言葉に首を傾げるマスタック侯爵。
「作っていて分かったのですが、やはり大量生産にはそれなりに時間が掛かるのですよ。オルドランドさんも、出来るなら、例え少量であっても、早くに都合がついた方が嬉しいかと思いまして」
「つまり。ここで新たに売買契約を交わしたいと言う訳か」
マスタック侯爵の言葉にオルさんが頷く。
「ふむ。オル殿も中々の商売人のようだ。良いだろう」
そう言ってマスタック侯爵が片手を上げると、後ろに控えていた使用人が、スッと用紙をテーブルに置いて、また控える。マスタック侯爵はその用紙にスラスラと契約内容を書いていくと、最後に自らのサインをして、オルさんに渡した。
「確かに。ではこの通りに」
と契約書に目を通したオルさんも、契約書にサインをする。するとその契約書が二枚に増えた。契約書に使われた用紙自体が魔道具であるからだ。オルさんは一枚をカムシッタさんに渡すと、もう一枚をマスタック侯爵側に返していた。
「これで契約成立だな」
「そうですね」
双方『空間庫』に契約書を仕舞ったところで契約は成され、マスタック侯爵が部屋から出ていこうとするのを、
「侯爵、少々よろしいでしょうか?」
侯爵に対して無礼かな? と思いながら、俺は去ろうとするマスタック侯爵の後ろ姿に声を掛けた。
「何かな?」
振り返った侯爵は、無感情な声と表情をしていた。
「マスタック侯爵に、折り入ってお耳に入れておきたい事がございまして」
「ふむ。それは君の国の事かな?」
やはり情報を掴んでいたか。侮れないな。バヨネッタさんとオルさんがこの場にいてくれて助かった。いてくれるだけで心強い。
「そうですね。俺の国、と言うより、俺の世界の話でしょうか?」
「世界? まさか君は自分が神界から来たとでも言うつもりかね?」
「まさか。どちらかと言えば魔王のいた世界ですよ」
俺の言葉に、怪訝な視線を俺に投げ付けるマスタック侯爵だったが、思考を巡らせているうちに、一つの可能性に突き当たったらしい。部屋を出ようとしていた足を反転させ、席に座り直してくれた。こちらも席順を交代する。カムシッタさんには後ろに行って貰って、俺が前面に出る。
「つまり君は、大昔より全世界で語り継がれてきている、魔王や勇者などがこの地に降り立つ前に暮らしていたと言う、英雄界の人間だと言いたいのかね?」
「英雄界、ですか」
成程。考えようによっては、勇者や魔王、英雄などの驚異的なズルい能力を持つ人間たちが輩出された世界なんだ、こっちの世界からみたら、地球人全員英雄みたいなチート存在だと思われていても不思議はないか。
「英雄界。と呼ばれているのですね。でも、誰も彼も英雄な訳ではないのですよ」
俺の言葉に対しても、マスタック侯爵の怪訝な視線は変わらない。
「本当ですよ。私だって普通の人間と変わらないでしょう?」
「どこがかね?」
あれえ? おかしいなあ。
「後ろの七町さんなんて普通ですよ。レベルも1ですし」
「ふむ」とマスタック侯爵の視線が俺の後ろに控える七町さんに向けられる。背中越しでも七町さんがガタガタ震えているのが分かった。
「確かに文献などでも、英雄界の者も最初に降臨した時にはレベル1だと書かれていた気がするな」
どうやら一応納得してくれたらしい。
「それで? 私が聞きかじった噂では、君らがオルドランドと国交を結びたいと思っているとの話だったが」
「ええ。その通りです。私と七町さんの暮らす国、日本が、オルドランドと国交を結びたいと考えており、その前段階交渉として、この話をマスタック侯爵に持ってきました」
腕を組み、目を閉じて、思考を巡らすマスタック侯爵。長い沈黙の時間が流れた。
「何故我が国を選んだ?」
「たまたまです」
俺が馬鹿正直に口にしたものだから、後ろの七町さんが狼狽えていた。
「そうか。たまたまか。なら、モーハルドでも良かったんじゃないか?」
成程。モーハルドに桂木たちが来ている事も調査済みか。まあ、向こうは隠れずに動いているからな。
「確かにモーハルドに今来ている異世界人も、我々と同じ世界から来ている者たちだと推測されます。ですが、我が国としては、モーハルドではなく、オルドランドと国交を結ぶ事を今後の方針として定めたようです。それが我が国、そして双方にとって大きな利益になると思っています」
「ふむ。利益ねえ」
マスタック侯爵のこちらを見る目は懐疑的だ。
「ええ。……実を言えば、我々の世界に魔法やスキル、ましてやレベルなんてシステムはありません」
「は? それは本当かね?」
この事はこういったシステムが普遍的なこの世界の人間であるマスタック侯爵や、その後ろに控える従者や使用人たちからすると、かなりの衝撃であったらしく、目がカッと見開いて驚いていた。
「ええ。ですから、我々としては魔法やスキル、レベルアップシステムなどは、喉から手が出る程欲しい代物なのです」
「確かになければ生きるのも不便だろう」
「いえ、不便はさほどありません」
「不便がない? 魔法やスキルがないのにか?」
マスタック侯爵の問いに、俺は首肯する。
「はい。我が国は技術立国として、その名が世界に広く知れ渡っております。その技術とは、魔法やスキルに依存しない純粋科学によるものです。この技術とオルドランドの魔法やスキルが合わされば、更なる両国の発展が待っている事でしょう」
「技術ねえ。それはどれ程のものなんだ?」
マスタック侯爵的にはいまいちピンときていないようだ。そこに助け船を出してくれたのがオルさんだった。
「数度ハルアキくんの世界に行った事がありますが、それは凄いものでしたよ。街には自走車が溢れ返り、このサリィの建物より高い建物が建ち並んでいました。侯爵がカージッド子爵領とベフメ伯爵領の問題の時に見た、映像を記録するタブレットはハルアキくんの世界の技術の応用だし、ベフメ領で川の氾濫を防いだあの策は、ハルアキくんの国では既に実行されていたものだそうです」
オルさんの説明に、またもマスタック侯爵は腕を組んで黙考に入る。そして流れる沈黙の時間。
「流石に、この問題は私一人で答えを出すには難し過ぎるな。私の派閥で情報共有させて貰う。陛下にも伝える。良いな?」
これは首肯せざるを得ないだろう。
「良い返事を期待しています」
こうして話し合いは終わり、マスタック侯爵は部屋を出ていった。
一方的で理不尽な理由だが、ゴルコス商会でのハイポーションの製造は、一定のレベルに達していたので、オルさんも帰ってくる事に問題はないだろう。との判断から帰ってきた訳なんだけど。
ゴルコス商会で作られたハイポーションの数は、オルドランドから受注された量の三分の一程だった。それでも相当な数だが、足りていない。残り三分の二は出来次第海路でオルドランドに運ばれてくる手筈になるそうだ。だがマスタック侯爵は納得いかない。と言った顔を向けていた。
場所はマスタック邸の俺に割り当てられた客室。何で毎度この部屋で色々な話し合いがなされるのか謎だが、今日も今日とてここで話し合いがなされている。片方にマスタック侯爵とその従者に使用人。もう片方にソファに座るバヨネッタさん、オルさん、そして知らない女性。その後ろに立つのがバンジョーさん、七町さん、俺だ。
「バヨネッタ、オル殿、これではあまりに量が足りていないのだが? どう言う事か説明して貰えるかな?」
納品書に目を通したマスタック侯爵が、対面のバヨネッタさん、オルさんを冷徹な目で見据える。
「ひぃ」
それに対して微かな悲鳴を上げたのは、バヨネッタさん、オルさんと同じく前列に座らされた女性であった。薄赤茶髪のカムシッタさんは、サリューンに行っていた二人が、こちらへ連れてきた女性である。
「だからこの子を連れてきたのよ」
「その女性をか?」
「ひぃ。ごめんなさい」
バヨネッタさんに紹介され、マスタック侯爵に睨まれ、カムシッタさんは恐れ慄き、何故か謝っていた。
「はあ。何者なんだ彼女は?」
カムシッタさんの態度に嘆息しながら、マスタック侯爵が尋ねる。
「ゴルコス商会商品開発部の主任研究員ですよ。今回ハイポーションをゴルコス商会で製造するにあたり、開発部の陣頭指揮を執り、量産を成功させ、自らもハイポーションの製造が可能。彼女がいれば、サリィでもハイポーションが作れます」
オルさんの説明に、やっと納得いったと言う顔をするマスタック侯爵。
「つまり彼女にはサリィのゴルコス商会支部に留まって貰い、残るハイポーション三分の二の製造はそこでさせる。と言う事で良いのかな?」
「いえ、残る三分の二の製造は、サリューンのゴルコス商会本部で行います。そのような契約ですから」
「うん? では何故彼女をサリィに呼んだのかね?」
オルさんの言葉に首を傾げるマスタック侯爵。
「作っていて分かったのですが、やはり大量生産にはそれなりに時間が掛かるのですよ。オルドランドさんも、出来るなら、例え少量であっても、早くに都合がついた方が嬉しいかと思いまして」
「つまり。ここで新たに売買契約を交わしたいと言う訳か」
マスタック侯爵の言葉にオルさんが頷く。
「ふむ。オル殿も中々の商売人のようだ。良いだろう」
そう言ってマスタック侯爵が片手を上げると、後ろに控えていた使用人が、スッと用紙をテーブルに置いて、また控える。マスタック侯爵はその用紙にスラスラと契約内容を書いていくと、最後に自らのサインをして、オルさんに渡した。
「確かに。ではこの通りに」
と契約書に目を通したオルさんも、契約書にサインをする。するとその契約書が二枚に増えた。契約書に使われた用紙自体が魔道具であるからだ。オルさんは一枚をカムシッタさんに渡すと、もう一枚をマスタック侯爵側に返していた。
「これで契約成立だな」
「そうですね」
双方『空間庫』に契約書を仕舞ったところで契約は成され、マスタック侯爵が部屋から出ていこうとするのを、
「侯爵、少々よろしいでしょうか?」
侯爵に対して無礼かな? と思いながら、俺は去ろうとするマスタック侯爵の後ろ姿に声を掛けた。
「何かな?」
振り返った侯爵は、無感情な声と表情をしていた。
「マスタック侯爵に、折り入ってお耳に入れておきたい事がございまして」
「ふむ。それは君の国の事かな?」
やはり情報を掴んでいたか。侮れないな。バヨネッタさんとオルさんがこの場にいてくれて助かった。いてくれるだけで心強い。
「そうですね。俺の国、と言うより、俺の世界の話でしょうか?」
「世界? まさか君は自分が神界から来たとでも言うつもりかね?」
「まさか。どちらかと言えば魔王のいた世界ですよ」
俺の言葉に、怪訝な視線を俺に投げ付けるマスタック侯爵だったが、思考を巡らせているうちに、一つの可能性に突き当たったらしい。部屋を出ようとしていた足を反転させ、席に座り直してくれた。こちらも席順を交代する。カムシッタさんには後ろに行って貰って、俺が前面に出る。
「つまり君は、大昔より全世界で語り継がれてきている、魔王や勇者などがこの地に降り立つ前に暮らしていたと言う、英雄界の人間だと言いたいのかね?」
「英雄界、ですか」
成程。考えようによっては、勇者や魔王、英雄などの驚異的なズルい能力を持つ人間たちが輩出された世界なんだ、こっちの世界からみたら、地球人全員英雄みたいなチート存在だと思われていても不思議はないか。
「英雄界。と呼ばれているのですね。でも、誰も彼も英雄な訳ではないのですよ」
俺の言葉に対しても、マスタック侯爵の怪訝な視線は変わらない。
「本当ですよ。私だって普通の人間と変わらないでしょう?」
「どこがかね?」
あれえ? おかしいなあ。
「後ろの七町さんなんて普通ですよ。レベルも1ですし」
「ふむ」とマスタック侯爵の視線が俺の後ろに控える七町さんに向けられる。背中越しでも七町さんがガタガタ震えているのが分かった。
「確かに文献などでも、英雄界の者も最初に降臨した時にはレベル1だと書かれていた気がするな」
どうやら一応納得してくれたらしい。
「それで? 私が聞きかじった噂では、君らがオルドランドと国交を結びたいと思っているとの話だったが」
「ええ。その通りです。私と七町さんの暮らす国、日本が、オルドランドと国交を結びたいと考えており、その前段階交渉として、この話をマスタック侯爵に持ってきました」
腕を組み、目を閉じて、思考を巡らすマスタック侯爵。長い沈黙の時間が流れた。
「何故我が国を選んだ?」
「たまたまです」
俺が馬鹿正直に口にしたものだから、後ろの七町さんが狼狽えていた。
「そうか。たまたまか。なら、モーハルドでも良かったんじゃないか?」
成程。モーハルドに桂木たちが来ている事も調査済みか。まあ、向こうは隠れずに動いているからな。
「確かにモーハルドに今来ている異世界人も、我々と同じ世界から来ている者たちだと推測されます。ですが、我が国としては、モーハルドではなく、オルドランドと国交を結ぶ事を今後の方針として定めたようです。それが我が国、そして双方にとって大きな利益になると思っています」
「ふむ。利益ねえ」
マスタック侯爵のこちらを見る目は懐疑的だ。
「ええ。……実を言えば、我々の世界に魔法やスキル、ましてやレベルなんてシステムはありません」
「は? それは本当かね?」
この事はこういったシステムが普遍的なこの世界の人間であるマスタック侯爵や、その後ろに控える従者や使用人たちからすると、かなりの衝撃であったらしく、目がカッと見開いて驚いていた。
「ええ。ですから、我々としては魔法やスキル、レベルアップシステムなどは、喉から手が出る程欲しい代物なのです」
「確かになければ生きるのも不便だろう」
「いえ、不便はさほどありません」
「不便がない? 魔法やスキルがないのにか?」
マスタック侯爵の問いに、俺は首肯する。
「はい。我が国は技術立国として、その名が世界に広く知れ渡っております。その技術とは、魔法やスキルに依存しない純粋科学によるものです。この技術とオルドランドの魔法やスキルが合わされば、更なる両国の発展が待っている事でしょう」
「技術ねえ。それはどれ程のものなんだ?」
マスタック侯爵的にはいまいちピンときていないようだ。そこに助け船を出してくれたのがオルさんだった。
「数度ハルアキくんの世界に行った事がありますが、それは凄いものでしたよ。街には自走車が溢れ返り、このサリィの建物より高い建物が建ち並んでいました。侯爵がカージッド子爵領とベフメ伯爵領の問題の時に見た、映像を記録するタブレットはハルアキくんの世界の技術の応用だし、ベフメ領で川の氾濫を防いだあの策は、ハルアキくんの国では既に実行されていたものだそうです」
オルさんの説明に、またもマスタック侯爵は腕を組んで黙考に入る。そして流れる沈黙の時間。
「流石に、この問題は私一人で答えを出すには難し過ぎるな。私の派閥で情報共有させて貰う。陛下にも伝える。良いな?」
これは首肯せざるを得ないだろう。
「良い返事を期待しています」
こうして話し合いは終わり、マスタック侯爵は部屋を出ていった。
1
お気に入りに追加
322
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
2年ぶりに家を出たら異世界に飛ばされた件
後藤蓮
ファンタジー
生まれてから12年間、東京にすんでいた如月零は中学に上がってすぐに、親の転勤で北海道の中高一貫高に学校に転入した。
転入してから直ぐにその学校でいじめられていた一人の女の子を助けた零は、次のいじめのターゲットにされ、やがて引きこもってしまう。
それから2年が過ぎ、零はいじめっ子に復讐をするため学校に行くことを決断する。久しぶりに家を出る決断をして家を出たまでは良かったが、学校にたどり着く前に零は突如謎の光に包まれてしまい気づいた時には森の中に転移していた。
これから零はどうなってしまうのか........。
お気に入り・感想等よろしくお願いします!!
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
バイクごと異世界に転移したので美人店主と宅配弁当屋はじめました
福山陽士
ファンタジー
弁当屋でバイトをしていた大鳳正義《おおほうまさよし》は、突然宅配バイクごと異世界に転移してしまった。
現代日本とは何もかも違う世界に途方に暮れていた、その時。
「君、どうしたの?」
親切な女性、カルディナに助けてもらう。
カルディナは立地が悪すぎて今にも潰れそうになっている、定食屋の店主だった。
正義は助けてもらったお礼に「宅配をすればどう?」と提案。
カルディナの親友、魔法使いのララーベリントと共に店の再建に励むこととなったのだった。
『温かい料理を運ぶ』という概念がない世界で、みんなに美味しい料理を届けていく話。
※のんびり進行です
最強剣士異世界で無双する
夢見叶
ファンタジー
剣道の全国大会で優勝した剣一。その大会の帰り道交通事故に遭い死んでしまった。目を覚ますとそこは白い部屋の中で1人の美しい少女がたっていた。その少女は自分を神と言い、剣一を別の世界に転生させてあげようと言うのだった。神からの提案にのり剣一は異世界に転生するのだった。
ノベルアッププラス小説大賞1次選考通過
【完結】婚活に疲れた救急医まだ見ぬ未来の嫁ちゃんを求めて異世界へ行く
川原源明
ファンタジー
伊東誠明(いとうまさあき)35歳
都内の大学病院で救命救急センターで医師として働いていた。仕事は順風満帆だが、プライベートを満たすために始めた婚活も運命の女性を見つけることが出来ないまま5年の月日が流れた。
そんな時、久しぶりに命の恩人であり、医師としての師匠でもある秋津先生を見かけ「良い人を紹介してください」と伝えたが、良い答えは貰えなかった。
自分が居る救命救急センターの看護主任をしている萩原さんに相談してみてはと言われ、職場に戻った誠明はすぐに萩原さんに相談すると、仕事後によく当たるという占いに行くことになった。
終業後、萩原さんと共に占いの館を目指していると、萩原さんから不思議な事を聞いた。「何か深い悩みを抱えてない限りたどり着けないとい」という、不安な気持ちになりつつも、占いの館にたどり着いた。
占い師の老婆から、運命の相手は日本に居ないと告げられ、国際結婚!?とワクワクするような答えが返ってきた。色々旅支度をしたうえで、3日後再度占いの館に来るように指示された。
誠明は、どんな辺境の地に行っても困らないように、キャンプ道具などの道具から、食材、手術道具、薬等買える物をすべてそろえてた。
3日後占いの館を訪れると。占い師の老婆から思わぬことを言われた。国際結婚ではなく、異世界結婚だと判明し、行かなければ生涯独身が約束されると聞いて、迷わず行くという選択肢を取った。
異世界転移から始まる運命の嫁ちゃん探し、誠明は無事理想の嫁ちゃんを迎えることが出来るのか!?
異世界で、医師として活動しながら婚活する物語!
全90話+幕間予定 90話まで作成済み。
鑑定能力で恩を返す
KBT
ファンタジー
どこにでもいる普通のサラリーマンの蔵田悟。
彼ははある日、上司の悪態を吐きながら深酒をし、目が覚めると見知らぬ世界にいた。
そこは剣と魔法、人間、獣人、亜人、魔物が跋扈する異世界フォートルードだった。
この世界には稀に異世界から《迷い人》が転移しており、悟もその1人だった。
帰る方法もなく、途方に暮れていた悟だったが、通りすがりの商人ロンメルに命を救われる。
そして稀少な能力である鑑定能力が自身にある事がわかり、ブロディア王国の公都ハメルンの裏通りにあるロンメルの店で働かせてもらう事になった。
そして、ロンメルから店の番頭を任された悟は《サト》と名前を変え、命の恩人であるロンメルへの恩返しのため、商店を大きくしようと鑑定能力を駆使して、海千山千の商人達や荒くれ者の冒険者達を相手に日夜奮闘するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる