147 / 632
紹介・商会
しおりを挟む
「ナナマチさん、ちょっと良いかしら?」
客室で化粧品を選ぶご令嬢の一人が、化粧品を一つ指差し七町さんに尋ねる。
「そちらはベースメイク用の化粧品でして、化粧をする前にそちらを顔に塗って頂く事で、シミを隠したり化粧のノリが良くなる品でございます」
「まあ、そうなの。良いわね」
七町さんがサリィに来てから二日目。七町さんは貴族の女性陣に大人気だ。
「このようにアイラインを引く事で、目を大きく見せる効果があります」
マスタック家で働く侍女さんの一人に化粧品のテスターになって貰い、集まった女性陣の前で、七町さんがその侍女さんに化粧を施していく。その様子を食い入るように見詰める女性陣。説明する七町さん以外声も発しない集中っぷりだ。
「はああ、疲れた~」
女性陣が帰った後、ソファに倒れ込む七町さん。
「お疲れ様です。助かりました」
俺はお茶を淹れて七町さんにお出しする。
「こんな事する為に役人になったんじゃないんですけど」
お茶を飲みながら愚痴る七町さんだったが、顔は満更でもなさそうだ。故郷に錦を飾るじゃないが、前世の世界で手が届かなかった貴族令嬢たちにチヤホヤされたのは、気持ちの良いものだったらしい。
そこに部屋の扉をノックする音が響く。
「はい」
「ブストー商会とシシール商会の方がお見えになっております」
「通してください」
早かったな。シシール商会はラガーの街にある商会だ。こんなに早くシシール商会の人間が来るとは思っていなかった。客人が来た事で、ソファでだらしなくしていた七町さんがビシッと姿勢を正す。
「どうもシシールです。先日はありがとうございました」
来たのはシシール会頭本人だった。
「え? シシールさん、サリィに来てたんですか?」
「ええ。お陰様でブストー商会さんの協力もありまして、サリィに支店を出す事になりまして、その下見に来ていたところなんです」
何でもシシール商会はブストー商会との共同出資で、サリィに薬品と化粧品の店を出すのだと言う。それで丁度サリィに来ていたところに、俺からブストー商会を通して呼び出しがあったのだ。
「なんだか、すみませんと言うべきか、ありがとうございます、と言うべきか」
「いえ、こちらこそありがたい限りです。何でも新しい化粧品をこちらに紹介してくださるとか」
と、シシールさんはテーブルに並ぶ化粧品をチラチラと見遣る。
「シシール会頭、化粧品に目が向くのは分かるが、私の紹介もして貰えますか?」
とシシールさんの隣りの細身に眼鏡の男性が、我慢出来ずに声を発する。
「そうでした。ハルアキ様、こちらはブストー商会の会頭、ブストー氏です」
紹介されたブストー氏が、こちらをじっくり見た後に、頭を深く下げる。
「ブストーです。今後ともよろしくお願い申し上げます」
「いやいや、そう畏まらないでください」
俺がそう言って初めて頭を上げるブストー氏。あくまで下手に出るその態度は、プロの商人だと思わせるものがあった。
「そしてこちらはサリィの商人ギルドのデムスさんです」
「デムスです」
続いて紹介されたのは赤黒髪の男性だった。恐らくドワヴなのだろう。背は低く身体がガッシリしている。
「商人ギルドですか?」
「はい。ハルアキ様は現在自由に外出出来ないと聞いております。でしたらこちらでライセンス契約を済ませてしまおうかと思いまして」
とデムスさんが語る。成程、確かに今の状況では、商人ギルドに行くのは無理があるな。
「それはわざわざありがとうございます」
と俺はデムスさんともあいさつを交わす。するとやって来た三人の視線は、自然と部屋にいるもう一人の人間、七町さんに向けられる。
「ああ、彼女は俺の同僚? の七町さんです」
俺が紹介すると、七町さんは立ち上がり、自ら自己紹介を口にした。
「カレン・ナナマチです。ナナマチと呼んでください」
「ご同僚でしたか」
と社会人らしく全員であいさつを交わし、席に着く。
そして行われる化粧品のライセンス契約。これらがつつがなく行われたところで、改めて七町さんを同席させた理由を語る。
「実は、化粧品などの商品の売買に関しまして、オルドランドでは今後、俺の代わりにこの七町さんにやって貰おうと思っているんです」
俺以外が全員驚いている。七町さんもだ。それはそうだろう。だってここで初めて言ったんだから。
「俺は旅の行商人ですから、オルドランドに長く留まっている事は出来ません」
「成程」と唸る三人。七町さんはまだ固まったままだ。そして俺は声をひそめる。
「ここだけの話ですが、俺の母国が、オルドランドと国交を結びたいと思っているようなのです」
「ほう?」
身を乗り出したのはブストー氏だ。ブストー商会は化粧品だけでなく、幅広い商品を扱っている。これを商機と捉えているのだろう。
「まだ決定ではないので詳しい事は言えないのですが。そうなると後任はここの七町さんになると思います」
俺の言葉に三人は強く頷いてくれた。そして商人ギルドのデムスさんが口を開く。
「ではハルアキ様。商会を作られてはいかがでしょうか?」
「商会ですか?」
「サリィに商会の事務所を作り、その商会を通して、ハルアキ様の国の商品などを売買するのです」
成程な。悪くないかも知れない。商会と言うより、商事って感じになりそうだけど。まあ良いか。
「分かりました」
俺が首肯すると、デムスさんは直ぐ様書類を取り出した。どうやらデムスさん、と言うか商人ギルド的には、俺に商会を作っておいて欲しかったようだ。
「ちょっとハルアキくん」
七町さんが俺に耳打ちする。
「私、政府の役人なんですけど?」
「確か官民人事交流って制度がありましたよね?」
俺の言葉に一瞬口をつぐむ七町さん。
「良くご存知で。でもこの会社、日本の会社って訳じゃないですよね?」
「だったらバレなくて良いですね」
「バレますよ絶対」
「じゃあ、そこはそれ、どうにかしてください」
七町さんは深く溜息を吐くと、ちらりと眼前の三人を見遣る。三人は期待する眼差しを七町さんに向けていた。
「確かに、ここに会社を作っておけば、オルドランドで活動する足掛かりにはなりますね。政府には私の方から説明しておきます」
こうして、この日、クドウ商会が発足したのである。ハルアキ商会じゃないのかって? 流石に恥ずかしいからね。
客室で化粧品を選ぶご令嬢の一人が、化粧品を一つ指差し七町さんに尋ねる。
「そちらはベースメイク用の化粧品でして、化粧をする前にそちらを顔に塗って頂く事で、シミを隠したり化粧のノリが良くなる品でございます」
「まあ、そうなの。良いわね」
七町さんがサリィに来てから二日目。七町さんは貴族の女性陣に大人気だ。
「このようにアイラインを引く事で、目を大きく見せる効果があります」
マスタック家で働く侍女さんの一人に化粧品のテスターになって貰い、集まった女性陣の前で、七町さんがその侍女さんに化粧を施していく。その様子を食い入るように見詰める女性陣。説明する七町さん以外声も発しない集中っぷりだ。
「はああ、疲れた~」
女性陣が帰った後、ソファに倒れ込む七町さん。
「お疲れ様です。助かりました」
俺はお茶を淹れて七町さんにお出しする。
「こんな事する為に役人になったんじゃないんですけど」
お茶を飲みながら愚痴る七町さんだったが、顔は満更でもなさそうだ。故郷に錦を飾るじゃないが、前世の世界で手が届かなかった貴族令嬢たちにチヤホヤされたのは、気持ちの良いものだったらしい。
そこに部屋の扉をノックする音が響く。
「はい」
「ブストー商会とシシール商会の方がお見えになっております」
「通してください」
早かったな。シシール商会はラガーの街にある商会だ。こんなに早くシシール商会の人間が来るとは思っていなかった。客人が来た事で、ソファでだらしなくしていた七町さんがビシッと姿勢を正す。
「どうもシシールです。先日はありがとうございました」
来たのはシシール会頭本人だった。
「え? シシールさん、サリィに来てたんですか?」
「ええ。お陰様でブストー商会さんの協力もありまして、サリィに支店を出す事になりまして、その下見に来ていたところなんです」
何でもシシール商会はブストー商会との共同出資で、サリィに薬品と化粧品の店を出すのだと言う。それで丁度サリィに来ていたところに、俺からブストー商会を通して呼び出しがあったのだ。
「なんだか、すみませんと言うべきか、ありがとうございます、と言うべきか」
「いえ、こちらこそありがたい限りです。何でも新しい化粧品をこちらに紹介してくださるとか」
と、シシールさんはテーブルに並ぶ化粧品をチラチラと見遣る。
「シシール会頭、化粧品に目が向くのは分かるが、私の紹介もして貰えますか?」
とシシールさんの隣りの細身に眼鏡の男性が、我慢出来ずに声を発する。
「そうでした。ハルアキ様、こちらはブストー商会の会頭、ブストー氏です」
紹介されたブストー氏が、こちらをじっくり見た後に、頭を深く下げる。
「ブストーです。今後ともよろしくお願い申し上げます」
「いやいや、そう畏まらないでください」
俺がそう言って初めて頭を上げるブストー氏。あくまで下手に出るその態度は、プロの商人だと思わせるものがあった。
「そしてこちらはサリィの商人ギルドのデムスさんです」
「デムスです」
続いて紹介されたのは赤黒髪の男性だった。恐らくドワヴなのだろう。背は低く身体がガッシリしている。
「商人ギルドですか?」
「はい。ハルアキ様は現在自由に外出出来ないと聞いております。でしたらこちらでライセンス契約を済ませてしまおうかと思いまして」
とデムスさんが語る。成程、確かに今の状況では、商人ギルドに行くのは無理があるな。
「それはわざわざありがとうございます」
と俺はデムスさんともあいさつを交わす。するとやって来た三人の視線は、自然と部屋にいるもう一人の人間、七町さんに向けられる。
「ああ、彼女は俺の同僚? の七町さんです」
俺が紹介すると、七町さんは立ち上がり、自ら自己紹介を口にした。
「カレン・ナナマチです。ナナマチと呼んでください」
「ご同僚でしたか」
と社会人らしく全員であいさつを交わし、席に着く。
そして行われる化粧品のライセンス契約。これらがつつがなく行われたところで、改めて七町さんを同席させた理由を語る。
「実は、化粧品などの商品の売買に関しまして、オルドランドでは今後、俺の代わりにこの七町さんにやって貰おうと思っているんです」
俺以外が全員驚いている。七町さんもだ。それはそうだろう。だってここで初めて言ったんだから。
「俺は旅の行商人ですから、オルドランドに長く留まっている事は出来ません」
「成程」と唸る三人。七町さんはまだ固まったままだ。そして俺は声をひそめる。
「ここだけの話ですが、俺の母国が、オルドランドと国交を結びたいと思っているようなのです」
「ほう?」
身を乗り出したのはブストー氏だ。ブストー商会は化粧品だけでなく、幅広い商品を扱っている。これを商機と捉えているのだろう。
「まだ決定ではないので詳しい事は言えないのですが。そうなると後任はここの七町さんになると思います」
俺の言葉に三人は強く頷いてくれた。そして商人ギルドのデムスさんが口を開く。
「ではハルアキ様。商会を作られてはいかがでしょうか?」
「商会ですか?」
「サリィに商会の事務所を作り、その商会を通して、ハルアキ様の国の商品などを売買するのです」
成程な。悪くないかも知れない。商会と言うより、商事って感じになりそうだけど。まあ良いか。
「分かりました」
俺が首肯すると、デムスさんは直ぐ様書類を取り出した。どうやらデムスさん、と言うか商人ギルド的には、俺に商会を作っておいて欲しかったようだ。
「ちょっとハルアキくん」
七町さんが俺に耳打ちする。
「私、政府の役人なんですけど?」
「確か官民人事交流って制度がありましたよね?」
俺の言葉に一瞬口をつぐむ七町さん。
「良くご存知で。でもこの会社、日本の会社って訳じゃないですよね?」
「だったらバレなくて良いですね」
「バレますよ絶対」
「じゃあ、そこはそれ、どうにかしてください」
七町さんは深く溜息を吐くと、ちらりと眼前の三人を見遣る。三人は期待する眼差しを七町さんに向けていた。
「確かに、ここに会社を作っておけば、オルドランドで活動する足掛かりにはなりますね。政府には私の方から説明しておきます」
こうして、この日、クドウ商会が発足したのである。ハルアキ商会じゃないのかって? 流石に恥ずかしいからね。
1
お気に入りに追加
313
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
修行マニアの高校生 異世界で最強になったのでスローライフを志す
佐原
ファンタジー
毎日修行を勤しむ高校生西郷努は柔道、ボクシング、レスリング、剣道、など日本の武術以外にも海外の武術を極め、世界王者を陰ながらぶっ倒した。その後、しばらくの間目標がなくなるが、努は「次は神でも倒すか」と志すが、どうやって神に会うか考えた末に死ねば良いと考え、自殺し見事転生するこができた。その世界ではステータスや魔法などが存在するゲームのような世界で、努は次に魔法を極めた末に最高神をぶっ倒し、やることがなくなったので「だらだらしながら定住先を見つけよう」ついでに伴侶も見つかるといいなとか思いながらスローライフを目指す。
誤字脱字や話のおかしな点について何か有れば教えて下さい。また感想待ってます。返信できるかわかりませんが、極力返します。
また今まで感想を却下してしまった皆さんすいません。
僕は豆腐メンタルなのでマイナスのことの感想は控えて頂きたいです。
不定期投稿になります、週に一回は投稿したいと思います。お待たせして申し訳ございません。
他作品はストックもかなり有りますので、そちらで回したいと思います
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる