121 / 638
首都
しおりを挟む
俺たちの目的地、首都のあるビール川の始点は、水麦の一大穀倉地帯であった。もっと山の方にあるのかと思っていたが、意外と真っ平らな平原で水麦が辺り一面を覆っている。
山は北の方にホップ山脈と言うのが聳えていて、そこから四本の川が流れ込み、東のガイトー山脈から一本の川がこちらへ、計五本の川がここで一本のビール川となり、下っていくのだ。
ガイトー山脈が南北に連なる長い山脈なら、ホップ山脈は東西に長い山脈だ。ただしその東端はガイトー山脈にぶつかる事はなく、その間を川が一本こちらまで流れてきている。恐らくガイトー山脈を北回りでやって来た場合、あそこら辺を通ってこの首都にやって来る事になっていたのだろう。
さて、肝心の首都はどこにあるのか? そんなもの五つの川が合流する中洲にあるに決まっているだろう。と思うかも知れないが、残念。中洲にあるのはバカデカい吸血神殿である。ジェイリスくんの話では、この中洲の吸血神殿は、他の神殿の倍の深さがあるそうだ。入口も三方あるらしいし、吸水力は高そうだ。
では首都はどこにあるのか? 川の周り? そこは水麦畑である。正解は、
「…………」
「何を上を見上げながら、口を開けて呆けているのよ」
とバヨネッタさんに窘められてしまった。そう。オルドランドの首都は、上にあるのだ。
「バヨネッタさん」
「何よ」
「でっっかい亀が空中に浮いてます」
首が痛くなる程の上空。恐らく東京スカイツリーよりも高い位置に、亀の甲羅が視界を塞いでいた。
「あれがオルドランドの首都、カヌスの不沈要塞『無窮の逆さ亀サリィ』よ」
「うええ!? あの亀、カヌスの要塞なんですか!?」
ヤバそうな匂いしかしないじゃないか。
「安心して良いわよ。あれも今や五十万人が住むただの空中都市よ」
五十万人。東京だと江東区くらいか。確か江戸時代のパリがそのくらいの人口だった気がする。何であれ、逆さ亀がデカい事が分かる数字だ。
「それで、あの逆さ亀まで行くんですよね?」
「そうね。下には吸血神殿と穀倉地帯しかないからね。宿屋の一つもないなんて不便よねえ」
はあ、そうですね。どうやら農民以外の人が住んでいるのは基本的にあの逆さ亀の上だけらしい。成程、ジェイリスくんが水害の酷さがわからなかった。と言っていたのも頷ける。首都の人間には、水害は無縁だったのだ。
「じゃなくて、どうやってあの空に浮いている亀まで上っていくんですか? あれですか? 竜にでも運んで貰うんですか?」
「あら? ハルアキは飛竜便がお望みだったの? ならそうすればよかったかしら?」
バヨネッタさんが頬に手を当て、困ったわあ。とジェスチャーをしている向こうで、一隻の船が竜にガッチリ掴まれて、上空へと飛んでいっていた。あるんだ、飛竜便。
「え? じゃああれですか? 転移扉ですか?」
「その手もあるわねえ」
ちらりと横目に見えたのは、巨大な転移扉であり、そこにこの船よりも大きな船が列をなして並んでいた。入り込む隙間はなさそうだ。
「じゃあ、どうするんですか?」
と俺が尋ねると、バヨネッタさんは周囲にある、逆さ亀から下りる八つの管を指差した。
「まあ、今は半分は営業停止しているんだけど」
何を言っているのかさっぱり分からない。まあ、いつもの事だから付いていくだけか。
「これまたデカい」
俺は何度驚けば気が済むのか。『麗しのジョコーナ号』がやって来た八つある内の一本の管は、俺たちの船なんて飲み込めてしまう程にブッ太く大きな管だった。え? つまり?
「あの管を通って、上の逆さ亀まで行くんですか?」
「そうよ」
と平然と答えるバヨネッタさん。いやいや、管を通って? だってあの管、ほぼ垂直じゃん。無理でしょ? などと思っていると、
ズゴゴゴゴゴゴゴ……
と言うとんでもない音が聞こえてくる。排水溝に水を一気に流した音を、何倍にも大きくしたような煩い音だ。そしてそれは、管に近付く程に大きくなっていった。
何かが起ころうとしている。それを感じ取った俺は、甲板から船室に戻ろうとしてバヨネッタさんに腕を掴まれた。
「逃げる事ないじゃない」
バヨネッタさんはテヤンとジールを結界で覆い、準備万端と言う顔をしている。思えば甲板に出ているのは、俺とバヨネッタさん、それにバンジョーさんだけだ。あとは全員船室に控えていた。
「デウサリウス様デウサリウス様デウサリウス様……」
甲板の手すりにしがみついているバンジョーさんは、さっきから目を瞑って、神様の名前を念仏のように唱えていた。良くは分からないが、これから相当怖い事が起こるのだけは分かった。
とバヨネッタさんに肩をトントンと叩かれ、先を指差されると、船が次々と管に吸い込まれていっている。その時点で俺は悟った。そして思った。マジか。
「ぬわああああああああああ……!!」
俺たちの番が回ってきて、大きな管に吸い込まれると、そのまま俺たちの船は川の水とともに管の中を登っていく。しかも超スピードである。まるで暑い日にストローでジュースでも飲む勢いで、どんどんと吸い上げられていく『麗しのジョコーナ号』。船はほぼ垂直となって一直線に管を登る。俺は手すりにしがみつき、振り落とされないように必死である。こう言うところが嫌なんだカヌスの要塞は。
五分だろうか? 三分だろうか? 二分だろうか? とにかくあっという間の船体エレベータは、なんとか一人の欠員もなく逆さ亀の体内へとたどり着けたのだった。
たどり着いたのは物流倉庫のようなかなり大きな室内で、当然下は水。恐らく船渠区画だろう。その中を『麗しのジョコーナ号』は先へと進んでいく。
「デウサリウス様デウサリウス様デウサリウス様……」
「バンジョーさん、もう逆さ亀に着きましたよ」
と俺がバンジョーさんの肩をポンと叩くと、「うひゃあ!?」と声を上げられてしまった。
「え? 何? 着いたの?」
「ええ。怖かったなら、船内にいれば良かったのに?」
「それは、君たちが船外にいたからだろう! 取材だよ、取材!」
取材ねえ。あんた目ぇ瞑ってたじゃん。俺にしても甲板にいたのは半分バヨネッタさんに騙されたようなものだからなあ。
「あっはっは。良い経験になったでしょう?」
当のバヨネッタさんはあっけらかんと笑っている。何が楽しいのやら。
「ここでお別れですか」
船渠区画にある桟橋に『麗しのジョコーナ号』を停泊させ、船を下りる俺たち。
「そんな寂しそうな顔するなよ」
とマークン船長がまたもや肩をバンバン叩いてくるが、この痛さもこれまでなんだなあ。と思うと少しだけしんみりする。
「ここまでありがとうございました」
「なあに、仕事だ。気にするな。そっちこそ、これからの旅が良い旅になる事を祈っているよ」
と別れのあいさつを済ませる。最後に女性船員から日焼け止めは残ってないか? とせがまれ、『空間庫』から出して売ってあげた。なんか締まらないなあ。と思ったが、これも俺らしいと思い直し、桟橋を離れていく『麗しのジョコーナ号』に手を振って別れを告げたのだった。
「あれ? ここで船と別れたら、帰りはどうやって地上に降りるんですか?」
「飛竜便よ」
そっすかあ。帰りは空の旅かあ。
山は北の方にホップ山脈と言うのが聳えていて、そこから四本の川が流れ込み、東のガイトー山脈から一本の川がこちらへ、計五本の川がここで一本のビール川となり、下っていくのだ。
ガイトー山脈が南北に連なる長い山脈なら、ホップ山脈は東西に長い山脈だ。ただしその東端はガイトー山脈にぶつかる事はなく、その間を川が一本こちらまで流れてきている。恐らくガイトー山脈を北回りでやって来た場合、あそこら辺を通ってこの首都にやって来る事になっていたのだろう。
さて、肝心の首都はどこにあるのか? そんなもの五つの川が合流する中洲にあるに決まっているだろう。と思うかも知れないが、残念。中洲にあるのはバカデカい吸血神殿である。ジェイリスくんの話では、この中洲の吸血神殿は、他の神殿の倍の深さがあるそうだ。入口も三方あるらしいし、吸水力は高そうだ。
では首都はどこにあるのか? 川の周り? そこは水麦畑である。正解は、
「…………」
「何を上を見上げながら、口を開けて呆けているのよ」
とバヨネッタさんに窘められてしまった。そう。オルドランドの首都は、上にあるのだ。
「バヨネッタさん」
「何よ」
「でっっかい亀が空中に浮いてます」
首が痛くなる程の上空。恐らく東京スカイツリーよりも高い位置に、亀の甲羅が視界を塞いでいた。
「あれがオルドランドの首都、カヌスの不沈要塞『無窮の逆さ亀サリィ』よ」
「うええ!? あの亀、カヌスの要塞なんですか!?」
ヤバそうな匂いしかしないじゃないか。
「安心して良いわよ。あれも今や五十万人が住むただの空中都市よ」
五十万人。東京だと江東区くらいか。確か江戸時代のパリがそのくらいの人口だった気がする。何であれ、逆さ亀がデカい事が分かる数字だ。
「それで、あの逆さ亀まで行くんですよね?」
「そうね。下には吸血神殿と穀倉地帯しかないからね。宿屋の一つもないなんて不便よねえ」
はあ、そうですね。どうやら農民以外の人が住んでいるのは基本的にあの逆さ亀の上だけらしい。成程、ジェイリスくんが水害の酷さがわからなかった。と言っていたのも頷ける。首都の人間には、水害は無縁だったのだ。
「じゃなくて、どうやってあの空に浮いている亀まで上っていくんですか? あれですか? 竜にでも運んで貰うんですか?」
「あら? ハルアキは飛竜便がお望みだったの? ならそうすればよかったかしら?」
バヨネッタさんが頬に手を当て、困ったわあ。とジェスチャーをしている向こうで、一隻の船が竜にガッチリ掴まれて、上空へと飛んでいっていた。あるんだ、飛竜便。
「え? じゃああれですか? 転移扉ですか?」
「その手もあるわねえ」
ちらりと横目に見えたのは、巨大な転移扉であり、そこにこの船よりも大きな船が列をなして並んでいた。入り込む隙間はなさそうだ。
「じゃあ、どうするんですか?」
と俺が尋ねると、バヨネッタさんは周囲にある、逆さ亀から下りる八つの管を指差した。
「まあ、今は半分は営業停止しているんだけど」
何を言っているのかさっぱり分からない。まあ、いつもの事だから付いていくだけか。
「これまたデカい」
俺は何度驚けば気が済むのか。『麗しのジョコーナ号』がやって来た八つある内の一本の管は、俺たちの船なんて飲み込めてしまう程にブッ太く大きな管だった。え? つまり?
「あの管を通って、上の逆さ亀まで行くんですか?」
「そうよ」
と平然と答えるバヨネッタさん。いやいや、管を通って? だってあの管、ほぼ垂直じゃん。無理でしょ? などと思っていると、
ズゴゴゴゴゴゴゴ……
と言うとんでもない音が聞こえてくる。排水溝に水を一気に流した音を、何倍にも大きくしたような煩い音だ。そしてそれは、管に近付く程に大きくなっていった。
何かが起ころうとしている。それを感じ取った俺は、甲板から船室に戻ろうとしてバヨネッタさんに腕を掴まれた。
「逃げる事ないじゃない」
バヨネッタさんはテヤンとジールを結界で覆い、準備万端と言う顔をしている。思えば甲板に出ているのは、俺とバヨネッタさん、それにバンジョーさんだけだ。あとは全員船室に控えていた。
「デウサリウス様デウサリウス様デウサリウス様……」
甲板の手すりにしがみついているバンジョーさんは、さっきから目を瞑って、神様の名前を念仏のように唱えていた。良くは分からないが、これから相当怖い事が起こるのだけは分かった。
とバヨネッタさんに肩をトントンと叩かれ、先を指差されると、船が次々と管に吸い込まれていっている。その時点で俺は悟った。そして思った。マジか。
「ぬわああああああああああ……!!」
俺たちの番が回ってきて、大きな管に吸い込まれると、そのまま俺たちの船は川の水とともに管の中を登っていく。しかも超スピードである。まるで暑い日にストローでジュースでも飲む勢いで、どんどんと吸い上げられていく『麗しのジョコーナ号』。船はほぼ垂直となって一直線に管を登る。俺は手すりにしがみつき、振り落とされないように必死である。こう言うところが嫌なんだカヌスの要塞は。
五分だろうか? 三分だろうか? 二分だろうか? とにかくあっという間の船体エレベータは、なんとか一人の欠員もなく逆さ亀の体内へとたどり着けたのだった。
たどり着いたのは物流倉庫のようなかなり大きな室内で、当然下は水。恐らく船渠区画だろう。その中を『麗しのジョコーナ号』は先へと進んでいく。
「デウサリウス様デウサリウス様デウサリウス様……」
「バンジョーさん、もう逆さ亀に着きましたよ」
と俺がバンジョーさんの肩をポンと叩くと、「うひゃあ!?」と声を上げられてしまった。
「え? 何? 着いたの?」
「ええ。怖かったなら、船内にいれば良かったのに?」
「それは、君たちが船外にいたからだろう! 取材だよ、取材!」
取材ねえ。あんた目ぇ瞑ってたじゃん。俺にしても甲板にいたのは半分バヨネッタさんに騙されたようなものだからなあ。
「あっはっは。良い経験になったでしょう?」
当のバヨネッタさんはあっけらかんと笑っている。何が楽しいのやら。
「ここでお別れですか」
船渠区画にある桟橋に『麗しのジョコーナ号』を停泊させ、船を下りる俺たち。
「そんな寂しそうな顔するなよ」
とマークン船長がまたもや肩をバンバン叩いてくるが、この痛さもこれまでなんだなあ。と思うと少しだけしんみりする。
「ここまでありがとうございました」
「なあに、仕事だ。気にするな。そっちこそ、これからの旅が良い旅になる事を祈っているよ」
と別れのあいさつを済ませる。最後に女性船員から日焼け止めは残ってないか? とせがまれ、『空間庫』から出して売ってあげた。なんか締まらないなあ。と思ったが、これも俺らしいと思い直し、桟橋を離れていく『麗しのジョコーナ号』に手を振って別れを告げたのだった。
「あれ? ここで船と別れたら、帰りはどうやって地上に降りるんですか?」
「飛竜便よ」
そっすかあ。帰りは空の旅かあ。
1
お気に入りに追加
322
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
2年ぶりに家を出たら異世界に飛ばされた件
後藤蓮
ファンタジー
生まれてから12年間、東京にすんでいた如月零は中学に上がってすぐに、親の転勤で北海道の中高一貫高に学校に転入した。
転入してから直ぐにその学校でいじめられていた一人の女の子を助けた零は、次のいじめのターゲットにされ、やがて引きこもってしまう。
それから2年が過ぎ、零はいじめっ子に復讐をするため学校に行くことを決断する。久しぶりに家を出る決断をして家を出たまでは良かったが、学校にたどり着く前に零は突如謎の光に包まれてしまい気づいた時には森の中に転移していた。
これから零はどうなってしまうのか........。
お気に入り・感想等よろしくお願いします!!
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
ReBirth 上位世界から下位世界へ
小林誉
ファンタジー
ある日帰宅途中にマンホールに落ちた男。気がつくと見知らぬ部屋に居て、世界間のシステムを名乗る声に死を告げられる。そして『あなたが落ちたのは下位世界に繋がる穴です』と説明された。この世に現れる天才奇才の一部は、今のあなたと同様に上位世界から落ちてきた者達だと。下位世界に転生できる機会を得た男に、どのような世界や環境を希望するのか質問される。男が出した答えとは――
※この小説の主人公は聖人君子ではありません。正義の味方のつもりもありません。勝つためならどんな手でも使い、売られた喧嘩は買う人物です。他人より仲間を最優先し、面倒な事が嫌いです。これはそんな、少しずるい男の物語。
1~4巻発売中です。
バイクごと異世界に転移したので美人店主と宅配弁当屋はじめました
福山陽士
ファンタジー
弁当屋でバイトをしていた大鳳正義《おおほうまさよし》は、突然宅配バイクごと異世界に転移してしまった。
現代日本とは何もかも違う世界に途方に暮れていた、その時。
「君、どうしたの?」
親切な女性、カルディナに助けてもらう。
カルディナは立地が悪すぎて今にも潰れそうになっている、定食屋の店主だった。
正義は助けてもらったお礼に「宅配をすればどう?」と提案。
カルディナの親友、魔法使いのララーベリントと共に店の再建に励むこととなったのだった。
『温かい料理を運ぶ』という概念がない世界で、みんなに美味しい料理を届けていく話。
※のんびり進行です
【完結】婚活に疲れた救急医まだ見ぬ未来の嫁ちゃんを求めて異世界へ行く
川原源明
ファンタジー
伊東誠明(いとうまさあき)35歳
都内の大学病院で救命救急センターで医師として働いていた。仕事は順風満帆だが、プライベートを満たすために始めた婚活も運命の女性を見つけることが出来ないまま5年の月日が流れた。
そんな時、久しぶりに命の恩人であり、医師としての師匠でもある秋津先生を見かけ「良い人を紹介してください」と伝えたが、良い答えは貰えなかった。
自分が居る救命救急センターの看護主任をしている萩原さんに相談してみてはと言われ、職場に戻った誠明はすぐに萩原さんに相談すると、仕事後によく当たるという占いに行くことになった。
終業後、萩原さんと共に占いの館を目指していると、萩原さんから不思議な事を聞いた。「何か深い悩みを抱えてない限りたどり着けないとい」という、不安な気持ちになりつつも、占いの館にたどり着いた。
占い師の老婆から、運命の相手は日本に居ないと告げられ、国際結婚!?とワクワクするような答えが返ってきた。色々旅支度をしたうえで、3日後再度占いの館に来るように指示された。
誠明は、どんな辺境の地に行っても困らないように、キャンプ道具などの道具から、食材、手術道具、薬等買える物をすべてそろえてた。
3日後占いの館を訪れると。占い師の老婆から思わぬことを言われた。国際結婚ではなく、異世界結婚だと判明し、行かなければ生涯独身が約束されると聞いて、迷わず行くという選択肢を取った。
異世界転移から始まる運命の嫁ちゃん探し、誠明は無事理想の嫁ちゃんを迎えることが出来るのか!?
異世界で、医師として活動しながら婚活する物語!
全90話+幕間予定 90話まで作成済み。
鑑定能力で恩を返す
KBT
ファンタジー
どこにでもいる普通のサラリーマンの蔵田悟。
彼ははある日、上司の悪態を吐きながら深酒をし、目が覚めると見知らぬ世界にいた。
そこは剣と魔法、人間、獣人、亜人、魔物が跋扈する異世界フォートルードだった。
この世界には稀に異世界から《迷い人》が転移しており、悟もその1人だった。
帰る方法もなく、途方に暮れていた悟だったが、通りすがりの商人ロンメルに命を救われる。
そして稀少な能力である鑑定能力が自身にある事がわかり、ブロディア王国の公都ハメルンの裏通りにあるロンメルの店で働かせてもらう事になった。
そして、ロンメルから店の番頭を任された悟は《サト》と名前を変え、命の恩人であるロンメルへの恩返しのため、商店を大きくしようと鑑定能力を駆使して、海千山千の商人達や荒くれ者の冒険者達を相手に日夜奮闘するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる