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ダプニカ夫人との話が終わり、屋敷を出れば既に日が暮れていた。外で馬車を待機させてくれていたアンリさんに礼を言い、俺とバヨネッタさんはいつものように馬車の内と外に乗り込む。
「この件、どうやって解決するつもりなんですか?」
俺は馬車の小窓越しに、バヨネッタさんに今後どうするのか尋ねた。
「白々しい」
そんな言葉が帰ってきたので、小窓を覗くと、バヨネッタさんが半眼で俺を見返してきた。
「何の事でしょう?」
俺がとぼけたところで通用しそうもなかった。バヨネッタさんの刺すような視線が痛い。
「いやあ、この件、あまりにも胡散臭かったので、レイシャさんたちに頼んで、ちょっと動いて貰っただけですよ。解決しようなんて、そんなの俺に出来る訳ないじゃないですか」
レイシャさんは先遣隊のアルーヴの一人だ。俺と通信する為の魔道具を持っている。
「あっそう。それでレイシャたちからは何と言う報告が上がってきたの?」
バヨネッタさんとの会話はサクサク進むな。俺は次を催促するバヨネッタさんに説明する。
「さっき通信魔道具で連絡がありました。レイシャさんたちにはカージッド子爵領とベフメ伯爵領の領境まで行って貰ったんですけど、ベフメ伯爵領に動きありです」
「動き?」
俺は目で頷き、話を続ける。
「ベフメ伯爵領側の領境に、伯爵領の騎士と軍隊が集結しているらしいです」
「へえ」
「名目上は軍事演習との事らしいのですが、わざわざ他領と接する場所で軍事演習ですからね。怪しさプンプン薫ってますよ。多分、サーミア嬢に何かあったら、直ぐ様領境を越えてカージッド子爵領に乗り込んでくるつもりでしょうね」
「でしょうね。時は一刻を争う。と言う訳か」
俺の報告に黙って考え込むバヨネッタさん。本当にどうしたものか。既に領境に軍隊を集めているベフメ伯爵と違い、カージッド子爵領ではそう言った動きはまだない。
これをカージッド子爵に報告すれば、子爵も領境に軍隊を集結させるだろうが、この領は現在、戦時ではなく平時だ。職業軍人がどれ程いるのか、それ以外に徴兵によってどれだけ兵隊が集められるのかが、伯爵領との戦力差にそのまま繋がり、集められなければ戦争になっても子爵が負けるだけだ。
「うん、オルの力を使いましょう」
オルさんの力? 訳が分からず首を傾げる俺だった。
「これが、ハルアキくんのスマホから仕組みを解析し僕が造った、録画の魔道具だよ」
翌日、バヨネッタさんやオルさんたちが泊まる宿屋、オルさんの部屋にて、オルさんが見せてくれたのは、拳大の球形魔道具とタブレット型の魔道具のセット数個だった。
「この球形の魔道具がカメラで、タブレットに映像が送信されて録画する仕組みさ。もちろんタブレットで映像をリアルタイムで見る事も、録画映像を後で見る事も可能さ」
流石は研究者であるオルさんと言うべきか。いや、凄過ぎじゃない? 普通、カメラの仕組みが理解出来たからって、それを個人研究で再現するなんて不可能じゃないのか? 俺が不思議に思っている事に気付いたのだろう。オルさんが教えてくれた。
「僕のスキルが『再現』なんだよ。ちゃんと仕組みを理解出来ている代物なら、このスキルで再現可能なんだ。素材は必要だけどね」
へえ、そうだったのか。初めて知った。
「ハルアキ、まさか今までオルのスキルを知らずに一緒に旅をしてきたの?」
とバヨネッタさん。すみません。知りませんでした。お恥ずかしい。
言われてみれば、俺はオルさんのスキルを知らずにここまで来たし、アンリさんのスキルも知らない。バヨネッタさんが『鑑定』を持っているのは知っているけど、それだけじゃないだろう。それは多分、スキルと言うものは秘匿性を内包していると思っていたからだ。
他者にスキルが知れれば、それだけ自分が不利になる。その逆もしかり。だから俺はオルさんに「スキルは何ですか?」と尋ねなかったし、今後バヨネッタさんやアンリさんに尋ねる事もないだろう。まあ、俺のスキルは知られちゃってるけど。
「僕のスキル地味ですしね」
などとオルさんは謙遜しているが、いやいや、凄いでしょ! 確かに仕組みを理解する必要はあるけど、理解出来れば再現可能って、相当強力なスキルだと思う。
俺がそうやって褒めそやしても、オルさんは「いやいや」と謙遜するばかりだ。ここまで自身の一部であるスキルを否定すると言う事は、過去にスキル関連で嫌な目にあっているのではなかろうか。知る由もないが。
「それで、この録画の魔道具をどうやって使うんですか?」
俺は気持ちを切り替えて、バヨネッタさんに使用法を尋ねた。
「当然、伯爵別邸に仕掛けるのよ」
まあ、そうなるよね。これで悪巧みしているベフメ伯爵でも撮れちゃえば、一発で証拠の出来上がりだ。ただ問題はいくつかある。
「証拠映像が撮れたとしても、それが本物であると、証明出来ますかね?」
「使い方を説明すれば可能よ。『看破』や『鑑定』のスキル持ちの前で説明出来れば完璧ね」
そうか、こっちには嘘を吐いてもそれを見破るスキルがあるのか。
「でも、その証拠映像、評議会ってところに持ち込むんですよね? ベフメ伯爵自身が評議員らしいし、証拠映像を握り潰されるのでは?」
ベフメ伯爵は金で評議員の地位を買ったらしいし、ロビー活動や他の評議員へのばら撒きは巧そうである。折角持ち込んでも、握り潰されては意味がない。
「いいえ。持ち込むのはマスタック侯爵のところよ」
誰?
「ここら一帯は元々マスタック侯爵と言う、オルドランドでも高位の貴族の領地だったんだ。何せかつてはカッツェルと言う敵国との最前線だったからね。カッツェルとの和平が結ばれ、平和になったので土地を割譲したんだよ」
とオルさん。成程。ベフメ伯爵やカージッド子爵からしたら、そのマスタック侯爵と言うのは、更に上に立つ親分みたいなものなのかな。
「でもその侯爵様に言ってどうにかなるんですか?」
「オルドランドには評議会において議会にかけずに単独で物事を処理出来る、単独裁量権を持った人物が、皇帝の他に四人いるんだ。マスタック侯爵はその単独裁量権を持つ四人の一人だよ」
なんだか凄そうな人らしい。確かにその人のところに証拠映像を持ち込めれば、この件は解決するかも知れない。
「そっちの事情は何となく理解出来ました。それで、もう一つだけ確認したい事があるんですけど?」
「何?」
二人の視線が俺に向けられる。
「この録画の魔道具、誰がどうやって伯爵の別邸に取り付けるんですか?」
いや、二人してにやりと笑われましても。え? 何これ? 俺? 俺が取り付けるの?
「この件、どうやって解決するつもりなんですか?」
俺は馬車の小窓越しに、バヨネッタさんに今後どうするのか尋ねた。
「白々しい」
そんな言葉が帰ってきたので、小窓を覗くと、バヨネッタさんが半眼で俺を見返してきた。
「何の事でしょう?」
俺がとぼけたところで通用しそうもなかった。バヨネッタさんの刺すような視線が痛い。
「いやあ、この件、あまりにも胡散臭かったので、レイシャさんたちに頼んで、ちょっと動いて貰っただけですよ。解決しようなんて、そんなの俺に出来る訳ないじゃないですか」
レイシャさんは先遣隊のアルーヴの一人だ。俺と通信する為の魔道具を持っている。
「あっそう。それでレイシャたちからは何と言う報告が上がってきたの?」
バヨネッタさんとの会話はサクサク進むな。俺は次を催促するバヨネッタさんに説明する。
「さっき通信魔道具で連絡がありました。レイシャさんたちにはカージッド子爵領とベフメ伯爵領の領境まで行って貰ったんですけど、ベフメ伯爵領に動きありです」
「動き?」
俺は目で頷き、話を続ける。
「ベフメ伯爵領側の領境に、伯爵領の騎士と軍隊が集結しているらしいです」
「へえ」
「名目上は軍事演習との事らしいのですが、わざわざ他領と接する場所で軍事演習ですからね。怪しさプンプン薫ってますよ。多分、サーミア嬢に何かあったら、直ぐ様領境を越えてカージッド子爵領に乗り込んでくるつもりでしょうね」
「でしょうね。時は一刻を争う。と言う訳か」
俺の報告に黙って考え込むバヨネッタさん。本当にどうしたものか。既に領境に軍隊を集めているベフメ伯爵と違い、カージッド子爵領ではそう言った動きはまだない。
これをカージッド子爵に報告すれば、子爵も領境に軍隊を集結させるだろうが、この領は現在、戦時ではなく平時だ。職業軍人がどれ程いるのか、それ以外に徴兵によってどれだけ兵隊が集められるのかが、伯爵領との戦力差にそのまま繋がり、集められなければ戦争になっても子爵が負けるだけだ。
「うん、オルの力を使いましょう」
オルさんの力? 訳が分からず首を傾げる俺だった。
「これが、ハルアキくんのスマホから仕組みを解析し僕が造った、録画の魔道具だよ」
翌日、バヨネッタさんやオルさんたちが泊まる宿屋、オルさんの部屋にて、オルさんが見せてくれたのは、拳大の球形魔道具とタブレット型の魔道具のセット数個だった。
「この球形の魔道具がカメラで、タブレットに映像が送信されて録画する仕組みさ。もちろんタブレットで映像をリアルタイムで見る事も、録画映像を後で見る事も可能さ」
流石は研究者であるオルさんと言うべきか。いや、凄過ぎじゃない? 普通、カメラの仕組みが理解出来たからって、それを個人研究で再現するなんて不可能じゃないのか? 俺が不思議に思っている事に気付いたのだろう。オルさんが教えてくれた。
「僕のスキルが『再現』なんだよ。ちゃんと仕組みを理解出来ている代物なら、このスキルで再現可能なんだ。素材は必要だけどね」
へえ、そうだったのか。初めて知った。
「ハルアキ、まさか今までオルのスキルを知らずに一緒に旅をしてきたの?」
とバヨネッタさん。すみません。知りませんでした。お恥ずかしい。
言われてみれば、俺はオルさんのスキルを知らずにここまで来たし、アンリさんのスキルも知らない。バヨネッタさんが『鑑定』を持っているのは知っているけど、それだけじゃないだろう。それは多分、スキルと言うものは秘匿性を内包していると思っていたからだ。
他者にスキルが知れれば、それだけ自分が不利になる。その逆もしかり。だから俺はオルさんに「スキルは何ですか?」と尋ねなかったし、今後バヨネッタさんやアンリさんに尋ねる事もないだろう。まあ、俺のスキルは知られちゃってるけど。
「僕のスキル地味ですしね」
などとオルさんは謙遜しているが、いやいや、凄いでしょ! 確かに仕組みを理解する必要はあるけど、理解出来れば再現可能って、相当強力なスキルだと思う。
俺がそうやって褒めそやしても、オルさんは「いやいや」と謙遜するばかりだ。ここまで自身の一部であるスキルを否定すると言う事は、過去にスキル関連で嫌な目にあっているのではなかろうか。知る由もないが。
「それで、この録画の魔道具をどうやって使うんですか?」
俺は気持ちを切り替えて、バヨネッタさんに使用法を尋ねた。
「当然、伯爵別邸に仕掛けるのよ」
まあ、そうなるよね。これで悪巧みしているベフメ伯爵でも撮れちゃえば、一発で証拠の出来上がりだ。ただ問題はいくつかある。
「証拠映像が撮れたとしても、それが本物であると、証明出来ますかね?」
「使い方を説明すれば可能よ。『看破』や『鑑定』のスキル持ちの前で説明出来れば完璧ね」
そうか、こっちには嘘を吐いてもそれを見破るスキルがあるのか。
「でも、その証拠映像、評議会ってところに持ち込むんですよね? ベフメ伯爵自身が評議員らしいし、証拠映像を握り潰されるのでは?」
ベフメ伯爵は金で評議員の地位を買ったらしいし、ロビー活動や他の評議員へのばら撒きは巧そうである。折角持ち込んでも、握り潰されては意味がない。
「いいえ。持ち込むのはマスタック侯爵のところよ」
誰?
「ここら一帯は元々マスタック侯爵と言う、オルドランドでも高位の貴族の領地だったんだ。何せかつてはカッツェルと言う敵国との最前線だったからね。カッツェルとの和平が結ばれ、平和になったので土地を割譲したんだよ」
とオルさん。成程。ベフメ伯爵やカージッド子爵からしたら、そのマスタック侯爵と言うのは、更に上に立つ親分みたいなものなのかな。
「でもその侯爵様に言ってどうにかなるんですか?」
「オルドランドには評議会において議会にかけずに単独で物事を処理出来る、単独裁量権を持った人物が、皇帝の他に四人いるんだ。マスタック侯爵はその単独裁量権を持つ四人の一人だよ」
なんだか凄そうな人らしい。確かにその人のところに証拠映像を持ち込めれば、この件は解決するかも知れない。
「そっちの事情は何となく理解出来ました。それで、もう一つだけ確認したい事があるんですけど?」
「何?」
二人の視線が俺に向けられる。
「この録画の魔道具、誰がどうやって伯爵の別邸に取り付けるんですか?」
いや、二人してにやりと笑われましても。え? 何これ? 俺? 俺が取り付けるの?
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