62 / 638
砦の番犬(前編)
しおりを挟む
土曜日。ポンコ砦の番犬攻略の為、朝早くから西の山岳ルートをバヨネッタさんと二人で進む。俺は歩きでバヨネッタさんはバヨネットに乗ってだ。
いつ魔犬たちから襲撃を受けても戦闘可能なように、ジグザグ道の山岳ルートに入ってからずっと気を張り詰めていたが、ポンコ砦が見えてくるまで、魔犬はおろか、他の魔物や野生動物たちに出会す事もなく、山はシンと静まり返っていた。
「不気味ですね」
「そうね。ハルアキの外敵を引き付けるギフトが効果を発揮していない」
そうなんだよね。いつもであれば、ポンコ砦にたどり着くまでに二、三回戦闘になっていてもおかしくないのに、ここまで一度も戦闘がなかった。まあ、体力魔力魔石の温存が出来て良かったけど。
「あれがポンコ砦か」
「…………」
砦は谷を塞ぐように建造された、石造りの要害だ。
「ここにミデンとか言う魔犬がいるのか」
「…………」
とバヨネッタさんが何も反応してくれないので、俺の呟きは独り言のようになってしまっていた。
「バヨネッタさん」
「分かっているわ」
今度は反応してくれた。バヨネッタさんも、流石に敵の気配を感じ取っていたようだ。
ポンコ砦への道を進むと、そこに一匹の大型犬が立っていた。黒く短い毛並みで、足先と口周りが茶色い。体型はスラリとしていて筋肉質。とても強そうだ。
「ドーベルマンだ」
その姿は紛れもなく俺のいる世界のドーベルマンそっくりだった。警備隊の隊長さんや黒犬の寝床亭の主人は癒やしだと言っていたが、ドーベルマンに癒やしを求めるだろうか?
「かわいい……」
「は?」
横でぼそりとバヨネッタさんがこぼした呟きに、俺は耳を疑い聞き返していた。
「良いわねあの犬、連れ帰りたいわ」
「ちょっ、戦闘はどうするんですか!?」
「ほ~ら、ワンちゃ~ん、いらっしゃ~い。餌をあげますよ~」
俺を無視して犬にビスケットをあげようとするバヨネッタさん。その、今まで聞いた事のない、まるで子供をあやすような言葉遣いに、鳥肌が立つ。
「バヨネッタさん!?」
俺はバヨネッタさんの行為を咎めるように、大声を発していた。それに驚いたように、魔犬は砦の方へ逃げていった。
「ちょっと、いきなり大声出さないでよ。ワンちゃん逃げていっちゃったじゃない」
とバヨネッタさんが俺を睨む。ええ!? 俺が悪いの!?
「なんかすいません」
納得は出来ないが、とりあえず謝っておく。それでも悪くした機嫌は良くなってくれなかったが。
「バヨネッタさん」
「分かっているわよ」
さっきの魔犬が逃げていったポンコ砦の方から、複数の足音がこちらに向かって駆けてきているのが分かった。俺はアニンを黒剣に変化させて構える。
「ハッ、ハッ、ハッ、グワオオンッ!!」
やって来たのは二十匹はいる、さっきと全く同じドーベルマンだ。会敵した俺たちと魔犬たちは、その瞬間から戦闘が始まった。
俺は剣で、向かってきた一匹を縦に一刀両断する。対してバヨネッタさんは、
「頑張りなさいハルアキ」
と上空から声援を送るばかり。
「バヨネッタさんも戦ってくださいよ!」
「嫌よ。ワンちゃんに嫌われるでしょ」
わがままな。仕様がなく俺一人で二十匹の魔犬たちを倒していった。爪牙を躱し、避け、黒剣の刃の波動で数匹を一度に倒す。掛かってきた二十匹の魔犬は、倒されると、確かに霧状になって消えていく。アルーヴたちの情報に間違いはなかったようだ。
「終わったあ」
「ハルアキってば鬼畜ね。あんなにかわいいワンちゃんを殺すなんて」
「こっちだって命懸かってるんですから、バヨネッタさんも手伝ってくださいよ」
「ええ~」
そんなに嫌かよ。
「そうね。流石にかわいいからって放置はいけないわよね。でも一匹くらいは連れ帰りたいわ」
諦めて戦闘に集中して欲しい。
と、バヨネッタさんが『宝物庫』から何かを取り出した。
「それは?」
「従魔の首輪よ。これを首に付けさせれば、たとえ魔王の『狂乱』の影響下にあったとしても、大人しく私の指示に従うはずよ」
そう言うのがあるんだ。
「さあ、次が来たわよ」
とバヨネッタさんにその従魔の首輪なるものを渡される俺。え?
「どう言う事ですか?」
「あんな群れの中に突っ込んでいって、他のワンちゃんに噛まれながら首輪を付けるなんて、私は嫌よ」
俺だって嫌だよ。
「最後の一匹になったところを捕まえて、この首輪を付ければ良いのでは?」
「じゃあ、それでいきましょう」
ああ、それでも魔犬に首輪を付けるのは俺の役目なのね。
と、続々と魔犬たちがやって来る。先程の二十匹の倍。四十匹はいる。それを俺は地上から、今度はバヨネッタさんも空から攻撃していくが、
バリバリバリッ!!
空気を切り裂く破裂音とともに、電撃が俺の身体を貫いた。身体中を走り抜ける激痛に、たたらを踏むが、なんとか倒れるのだけは免れる。
やってくれる。そう言えば電撃を飛ばしてくる。なんて情報もあったんだっけ。
「グルルル……ッ」
唸り声を上げてじりじりと近寄ってくる魔犬たち。電撃に痺れて動けない俺。これはやばいかも。と思ったその時だった。
ダァンッ! ダァンッ! ダァンッ!
バヨネッタさんによる上空からの援護射撃。ありがたい。これによって俺に迫っていた魔犬たちは倒されたが、
バリバリバリッ!! バリバリバリッ!!
と今度はバヨネッタさんが魔犬たちの電撃の標的となってしまった。
「くっ」
『回復』によって電撃の痺れから脱した俺は、バヨネッタさんを標的にする魔犬たちを攻撃していく。
「はあ……、はあ……、はあ……」
バヨネッタさんとの連携によって、早々に四十匹のうち一匹を残して倒す事に成功すると、それでも威嚇してこちらに吠えまくる魔犬を、アニンを腕に変化させて抑え込む。
どうやら電撃は一度撃つとチャージ時間が必要なようで、その間に素早く済ませる事にした。
「ふう。これでこの従魔の首輪を付ければ良いんですね?」
「ええ、そうよ」
俺は言われた通りに、嫌がる魔犬の首に従魔の首輪を付けたが、魔犬はその瞬間に霧になって消えてしまった。
「無理でしたね」
「…………そうね」
すっげえがっかりしているな。そして聞こえてくる新たな魔犬たちの足音。今度は更に多そうだ。
「魔犬がペットに出来ない事が分かったんですから、倒すのに専念してくださいよ?」
「分かっているわよ、そんな事」
そう言いながらも口を尖らせ拗ねている。余程この魔犬がお気に入りだったらしい。が、この魔犬たちは害獣だ。殺さねばならない。
そして百匹以上の魔犬たちが襲い掛かってきた。
いつ魔犬たちから襲撃を受けても戦闘可能なように、ジグザグ道の山岳ルートに入ってからずっと気を張り詰めていたが、ポンコ砦が見えてくるまで、魔犬はおろか、他の魔物や野生動物たちに出会す事もなく、山はシンと静まり返っていた。
「不気味ですね」
「そうね。ハルアキの外敵を引き付けるギフトが効果を発揮していない」
そうなんだよね。いつもであれば、ポンコ砦にたどり着くまでに二、三回戦闘になっていてもおかしくないのに、ここまで一度も戦闘がなかった。まあ、体力魔力魔石の温存が出来て良かったけど。
「あれがポンコ砦か」
「…………」
砦は谷を塞ぐように建造された、石造りの要害だ。
「ここにミデンとか言う魔犬がいるのか」
「…………」
とバヨネッタさんが何も反応してくれないので、俺の呟きは独り言のようになってしまっていた。
「バヨネッタさん」
「分かっているわ」
今度は反応してくれた。バヨネッタさんも、流石に敵の気配を感じ取っていたようだ。
ポンコ砦への道を進むと、そこに一匹の大型犬が立っていた。黒く短い毛並みで、足先と口周りが茶色い。体型はスラリとしていて筋肉質。とても強そうだ。
「ドーベルマンだ」
その姿は紛れもなく俺のいる世界のドーベルマンそっくりだった。警備隊の隊長さんや黒犬の寝床亭の主人は癒やしだと言っていたが、ドーベルマンに癒やしを求めるだろうか?
「かわいい……」
「は?」
横でぼそりとバヨネッタさんがこぼした呟きに、俺は耳を疑い聞き返していた。
「良いわねあの犬、連れ帰りたいわ」
「ちょっ、戦闘はどうするんですか!?」
「ほ~ら、ワンちゃ~ん、いらっしゃ~い。餌をあげますよ~」
俺を無視して犬にビスケットをあげようとするバヨネッタさん。その、今まで聞いた事のない、まるで子供をあやすような言葉遣いに、鳥肌が立つ。
「バヨネッタさん!?」
俺はバヨネッタさんの行為を咎めるように、大声を発していた。それに驚いたように、魔犬は砦の方へ逃げていった。
「ちょっと、いきなり大声出さないでよ。ワンちゃん逃げていっちゃったじゃない」
とバヨネッタさんが俺を睨む。ええ!? 俺が悪いの!?
「なんかすいません」
納得は出来ないが、とりあえず謝っておく。それでも悪くした機嫌は良くなってくれなかったが。
「バヨネッタさん」
「分かっているわよ」
さっきの魔犬が逃げていったポンコ砦の方から、複数の足音がこちらに向かって駆けてきているのが分かった。俺はアニンを黒剣に変化させて構える。
「ハッ、ハッ、ハッ、グワオオンッ!!」
やって来たのは二十匹はいる、さっきと全く同じドーベルマンだ。会敵した俺たちと魔犬たちは、その瞬間から戦闘が始まった。
俺は剣で、向かってきた一匹を縦に一刀両断する。対してバヨネッタさんは、
「頑張りなさいハルアキ」
と上空から声援を送るばかり。
「バヨネッタさんも戦ってくださいよ!」
「嫌よ。ワンちゃんに嫌われるでしょ」
わがままな。仕様がなく俺一人で二十匹の魔犬たちを倒していった。爪牙を躱し、避け、黒剣の刃の波動で数匹を一度に倒す。掛かってきた二十匹の魔犬は、倒されると、確かに霧状になって消えていく。アルーヴたちの情報に間違いはなかったようだ。
「終わったあ」
「ハルアキってば鬼畜ね。あんなにかわいいワンちゃんを殺すなんて」
「こっちだって命懸かってるんですから、バヨネッタさんも手伝ってくださいよ」
「ええ~」
そんなに嫌かよ。
「そうね。流石にかわいいからって放置はいけないわよね。でも一匹くらいは連れ帰りたいわ」
諦めて戦闘に集中して欲しい。
と、バヨネッタさんが『宝物庫』から何かを取り出した。
「それは?」
「従魔の首輪よ。これを首に付けさせれば、たとえ魔王の『狂乱』の影響下にあったとしても、大人しく私の指示に従うはずよ」
そう言うのがあるんだ。
「さあ、次が来たわよ」
とバヨネッタさんにその従魔の首輪なるものを渡される俺。え?
「どう言う事ですか?」
「あんな群れの中に突っ込んでいって、他のワンちゃんに噛まれながら首輪を付けるなんて、私は嫌よ」
俺だって嫌だよ。
「最後の一匹になったところを捕まえて、この首輪を付ければ良いのでは?」
「じゃあ、それでいきましょう」
ああ、それでも魔犬に首輪を付けるのは俺の役目なのね。
と、続々と魔犬たちがやって来る。先程の二十匹の倍。四十匹はいる。それを俺は地上から、今度はバヨネッタさんも空から攻撃していくが、
バリバリバリッ!!
空気を切り裂く破裂音とともに、電撃が俺の身体を貫いた。身体中を走り抜ける激痛に、たたらを踏むが、なんとか倒れるのだけは免れる。
やってくれる。そう言えば電撃を飛ばしてくる。なんて情報もあったんだっけ。
「グルルル……ッ」
唸り声を上げてじりじりと近寄ってくる魔犬たち。電撃に痺れて動けない俺。これはやばいかも。と思ったその時だった。
ダァンッ! ダァンッ! ダァンッ!
バヨネッタさんによる上空からの援護射撃。ありがたい。これによって俺に迫っていた魔犬たちは倒されたが、
バリバリバリッ!! バリバリバリッ!!
と今度はバヨネッタさんが魔犬たちの電撃の標的となってしまった。
「くっ」
『回復』によって電撃の痺れから脱した俺は、バヨネッタさんを標的にする魔犬たちを攻撃していく。
「はあ……、はあ……、はあ……」
バヨネッタさんとの連携によって、早々に四十匹のうち一匹を残して倒す事に成功すると、それでも威嚇してこちらに吠えまくる魔犬を、アニンを腕に変化させて抑え込む。
どうやら電撃は一度撃つとチャージ時間が必要なようで、その間に素早く済ませる事にした。
「ふう。これでこの従魔の首輪を付ければ良いんですね?」
「ええ、そうよ」
俺は言われた通りに、嫌がる魔犬の首に従魔の首輪を付けたが、魔犬はその瞬間に霧になって消えてしまった。
「無理でしたね」
「…………そうね」
すっげえがっかりしているな。そして聞こえてくる新たな魔犬たちの足音。今度は更に多そうだ。
「魔犬がペットに出来ない事が分かったんですから、倒すのに専念してくださいよ?」
「分かっているわよ、そんな事」
そう言いながらも口を尖らせ拗ねている。余程この魔犬がお気に入りだったらしい。が、この魔犬たちは害獣だ。殺さねばならない。
そして百匹以上の魔犬たちが襲い掛かってきた。
1
お気に入りに追加
322
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
2年ぶりに家を出たら異世界に飛ばされた件
後藤蓮
ファンタジー
生まれてから12年間、東京にすんでいた如月零は中学に上がってすぐに、親の転勤で北海道の中高一貫高に学校に転入した。
転入してから直ぐにその学校でいじめられていた一人の女の子を助けた零は、次のいじめのターゲットにされ、やがて引きこもってしまう。
それから2年が過ぎ、零はいじめっ子に復讐をするため学校に行くことを決断する。久しぶりに家を出る決断をして家を出たまでは良かったが、学校にたどり着く前に零は突如謎の光に包まれてしまい気づいた時には森の中に転移していた。
これから零はどうなってしまうのか........。
お気に入り・感想等よろしくお願いします!!
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
バイクごと異世界に転移したので美人店主と宅配弁当屋はじめました
福山陽士
ファンタジー
弁当屋でバイトをしていた大鳳正義《おおほうまさよし》は、突然宅配バイクごと異世界に転移してしまった。
現代日本とは何もかも違う世界に途方に暮れていた、その時。
「君、どうしたの?」
親切な女性、カルディナに助けてもらう。
カルディナは立地が悪すぎて今にも潰れそうになっている、定食屋の店主だった。
正義は助けてもらったお礼に「宅配をすればどう?」と提案。
カルディナの親友、魔法使いのララーベリントと共に店の再建に励むこととなったのだった。
『温かい料理を運ぶ』という概念がない世界で、みんなに美味しい料理を届けていく話。
※のんびり進行です
独自ダンジョン攻略
sasina
ファンタジー
世界中に突如、ダンジョンと呼ばれる地下空間が現れた。
佐々木 光輝はダンジョンとは知らずに入ってしまった洞窟で、木の宝箱を見つける。
その宝箱には、スクロールが一つ入っていて、スキル【鑑定Ⅰ】を手に入れ、この洞窟がダンジョンだと知るが、誰にも教えず独自の考えで個人ダンジョンにして一人ダンジョン攻略に始める。
なろうにも掲載中
最強剣士異世界で無双する
夢見叶
ファンタジー
剣道の全国大会で優勝した剣一。その大会の帰り道交通事故に遭い死んでしまった。目を覚ますとそこは白い部屋の中で1人の美しい少女がたっていた。その少女は自分を神と言い、剣一を別の世界に転生させてあげようと言うのだった。神からの提案にのり剣一は異世界に転生するのだった。
ノベルアッププラス小説大賞1次選考通過
【完結】婚活に疲れた救急医まだ見ぬ未来の嫁ちゃんを求めて異世界へ行く
川原源明
ファンタジー
伊東誠明(いとうまさあき)35歳
都内の大学病院で救命救急センターで医師として働いていた。仕事は順風満帆だが、プライベートを満たすために始めた婚活も運命の女性を見つけることが出来ないまま5年の月日が流れた。
そんな時、久しぶりに命の恩人であり、医師としての師匠でもある秋津先生を見かけ「良い人を紹介してください」と伝えたが、良い答えは貰えなかった。
自分が居る救命救急センターの看護主任をしている萩原さんに相談してみてはと言われ、職場に戻った誠明はすぐに萩原さんに相談すると、仕事後によく当たるという占いに行くことになった。
終業後、萩原さんと共に占いの館を目指していると、萩原さんから不思議な事を聞いた。「何か深い悩みを抱えてない限りたどり着けないとい」という、不安な気持ちになりつつも、占いの館にたどり着いた。
占い師の老婆から、運命の相手は日本に居ないと告げられ、国際結婚!?とワクワクするような答えが返ってきた。色々旅支度をしたうえで、3日後再度占いの館に来るように指示された。
誠明は、どんな辺境の地に行っても困らないように、キャンプ道具などの道具から、食材、手術道具、薬等買える物をすべてそろえてた。
3日後占いの館を訪れると。占い師の老婆から思わぬことを言われた。国際結婚ではなく、異世界結婚だと判明し、行かなければ生涯独身が約束されると聞いて、迷わず行くという選択肢を取った。
異世界転移から始まる運命の嫁ちゃん探し、誠明は無事理想の嫁ちゃんを迎えることが出来るのか!?
異世界で、医師として活動しながら婚活する物語!
全90話+幕間予定 90話まで作成済み。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる