60 / 639
旅程の見直し
しおりを挟む
夕食会翌日、のそのそとベッドから起き上がった俺は、魔法で水を出して顔を洗い、歯を磨き、オルさんを起こすと、遅めの朝食を摂る為に、黒犬の寝床亭の食堂にやって来た。
今日は俺たちの方が早かったらしく、バヨネッタさんとアンリさんの姿は見られなかった。
「どうします?」
「どうします、とは?」
ボーッとしていてもつまらないので、俺はオルさんに話を振った。
「昨日の領主様のお話ですよ。俺はオルさんとバヨネッタさんにおんぶに抱っこだから、旅程に口出せる立場じゃないですけど、西の山岳ルートが通行可能になれば、小国家群のビチューレに行くにも、俺の目的地のモーハルドに行くにも、かなり旅程を短縮出来るんじゃないかと」
「確かにね。ロッコ市から西のルートは封鎖されているとは聞いていたから、更に南に行って、ガイトー山脈をぐるっと迂回するルートを設定していたんだけど、西の山岳ルートが解放されるなら、こちらとしてはありがたいかな」
やっぱりそうなるよなあ。じゃあ、あの場にいた冒険者たちと手を組んで魔犬退治かな?
「まあでも結局はバヨネッタ様の腹積もり次第だね」
ですよねえ。ここで俺たちがあーだこーだ言い合ったところで、バヨネッタさんがノーと言えば、このまま南に下る事になるだろう。
オルさんと二人視線を合わせて呆れ顔になったところで、バヨネッタさんとアンリさんがやって来た。
「嫌よ、あいつらと手を組むなんて」
とバヨネッタさんは完全拒絶だ。西のルートが解放されれば、バヨネッタさんの目的地であるビチューレにも早く着けるのになあ。
「じゃあやっぱり南ルートで山脈迂回ですか」
俺とオルさんは顔を見合わせ頷き合う。
「何故そうなるの?」
とバヨネッタさんがキョトンとしている。
「え? でも冒険者たちと協力はしないんですよね?」
「協力はしないけど、西ルートは進むわよ」
わがままだなあ。
「大体、ハルアキが終日こっちにいられるのは今日までで、明日からはまた夕刻だけ来るんでしょ? そんな状況でまともに連携が取れると思っているの?」
あ、協力が出来ないのは俺のせいか。申し訳ない。
「まあ、理想としてはハルアキが次に終日こっちに来られる六日後までに、あの冒険者たちが魔犬を退治してくれている場合ね。こっちは何ら手を下す事なく、西ルートを通れるようになるんだから」
確かにそうだ。戦わずしてルートが確保出来るなら、それが一番だろう。魔犬を倒せば報奨金が出るらしいが、別に俺たちお金に困っている訳じゃないからな。
「でも難しいだろうから、ハルアキも六日後に向けて準備しておきなさい」
「難しいんですか? あの冒険者さんたち強そうだったから、やってくれるんじゃ?」
俺がそう言うと、バヨネッタさんに嘆息されてしまった。
「ハルアキ、人を見る目がないわね」
「そりゃあバヨネッタさんとは違って、俺は『鑑定』のスキルを持っていませんから」
「そうだったわね。それにしてもまさか、昨夜の夕食会であいつらが話していた与太話を、信じている訳じゃないでしょうね?」
嘘だったのかあれ。なんかちょっとショックだ。
「まあ、あの場にいた全員でかかれば、百匹や二百の魔犬ならばどうにかなるでしょうけど、それ以上となると無理でしょうね」
二百匹が限界値か。魔犬を千匹見た。なんて目撃情報もあるしなあ。流石に千匹は盛り過ぎだとしても、二百匹以上いる可能性はある。判断が難しいところだな。
「今から心配していても仕方ないわ。まずはあの冒険者たちのお手並み拝見といきましょう」
そう言うバヨネッタさんだったが、その口調はあまり期待しているようには聞こえなかった。
バヨネッタさんの予想は当たっていた。あれから三日。冒険者たちは魔犬退治に当たっていたが、結果は散々なものだった。
まず冒険者たちはそれぞれのパーティーで事に当たった。領主から報奨金が出るのだ。早い者勝ちだと思ったのだろう。
しかし倒しても倒しても沸き出てくる魔犬に、少人数のパーティーでは対処しきれず、結果、俺たちを除く十一人のパーティーで事に当たる事になったのだが、それでも沸き出てくる魔犬たちに苦戦、逃げ帰ってくる結果となってしまった。そして、
「嫌よ」
冒険者たちは俺たちに協力を求める為に黒犬の寝床亭までやって来たが、バヨネッタさんにすげなく協力を断られていた。
「な!? ふざけるなよ魔女が! お前らだってメイネイン様から直々に魔犬退治を承っただろう!」
冒険者の一人がバヨネッタさんに詰め寄ろうとするのを、俺が間に立って抑え込む。
「私はあの場ではっきり了承していないわ」
「わがままが過ぎるのではないですか? 魔女さん。アルーヴたちから聞いていますよ。あなたたちだって西ルートを使いたいのでしょう? それなのに自分たちは安全な場所から事態を静観しているだけなんて」
あいつら口が軽いな。バヨネッタさんとオルさんが顔をしかめている。後で何かしら制裁がありそうだ。
「私がどうしようと私の勝手でしょう。それにあなたたちだって私を利用してお金を稼ぎたいだけのくせに、偉そうに上から物を言わないでくれる?」
睨み合うバヨネッタさんと冒険者たち。今すぐにでも乱闘が始まりそうな雰囲気だ。
「三日待ってあげる」
「はあ!?」
このまま乱闘になるかと思ったら、バヨネッタさんは不敵な笑みとともに、そう提案した。
「三日後、私とそこの従僕の二人で、その魔犬を掃討してあげるわ。もしこの件でお金を稼ぎたいと思っているなら、それまでにその魔犬をあなたたちだけでどうにかする事ね」
バヨネッタさんの提案に冒険者たちは怒り心頭である。ちなみに従僕とは俺の事だ。
「良いだろう。三日だな? 魔女よ、そんな事言って後で吠え面かく事になるからな!」
十一人の冒険者たちはそう言い残して、黒犬の寝床亭を立ち去っていった。良かった。乱闘にならなくて。しかしバヨネッタさんにも困ったものだ。
「なによ。そんな怨めしそう顔をして」
「はあ。あんな大言を吐いて、魔犬退治の勝算はあるんですか?」
「どうかしらね? まだ魔犬を見た事もないから分からないわ」
ああ、どうしたもんかなあ。
今日は俺たちの方が早かったらしく、バヨネッタさんとアンリさんの姿は見られなかった。
「どうします?」
「どうします、とは?」
ボーッとしていてもつまらないので、俺はオルさんに話を振った。
「昨日の領主様のお話ですよ。俺はオルさんとバヨネッタさんにおんぶに抱っこだから、旅程に口出せる立場じゃないですけど、西の山岳ルートが通行可能になれば、小国家群のビチューレに行くにも、俺の目的地のモーハルドに行くにも、かなり旅程を短縮出来るんじゃないかと」
「確かにね。ロッコ市から西のルートは封鎖されているとは聞いていたから、更に南に行って、ガイトー山脈をぐるっと迂回するルートを設定していたんだけど、西の山岳ルートが解放されるなら、こちらとしてはありがたいかな」
やっぱりそうなるよなあ。じゃあ、あの場にいた冒険者たちと手を組んで魔犬退治かな?
「まあでも結局はバヨネッタ様の腹積もり次第だね」
ですよねえ。ここで俺たちがあーだこーだ言い合ったところで、バヨネッタさんがノーと言えば、このまま南に下る事になるだろう。
オルさんと二人視線を合わせて呆れ顔になったところで、バヨネッタさんとアンリさんがやって来た。
「嫌よ、あいつらと手を組むなんて」
とバヨネッタさんは完全拒絶だ。西のルートが解放されれば、バヨネッタさんの目的地であるビチューレにも早く着けるのになあ。
「じゃあやっぱり南ルートで山脈迂回ですか」
俺とオルさんは顔を見合わせ頷き合う。
「何故そうなるの?」
とバヨネッタさんがキョトンとしている。
「え? でも冒険者たちと協力はしないんですよね?」
「協力はしないけど、西ルートは進むわよ」
わがままだなあ。
「大体、ハルアキが終日こっちにいられるのは今日までで、明日からはまた夕刻だけ来るんでしょ? そんな状況でまともに連携が取れると思っているの?」
あ、協力が出来ないのは俺のせいか。申し訳ない。
「まあ、理想としてはハルアキが次に終日こっちに来られる六日後までに、あの冒険者たちが魔犬を退治してくれている場合ね。こっちは何ら手を下す事なく、西ルートを通れるようになるんだから」
確かにそうだ。戦わずしてルートが確保出来るなら、それが一番だろう。魔犬を倒せば報奨金が出るらしいが、別に俺たちお金に困っている訳じゃないからな。
「でも難しいだろうから、ハルアキも六日後に向けて準備しておきなさい」
「難しいんですか? あの冒険者さんたち強そうだったから、やってくれるんじゃ?」
俺がそう言うと、バヨネッタさんに嘆息されてしまった。
「ハルアキ、人を見る目がないわね」
「そりゃあバヨネッタさんとは違って、俺は『鑑定』のスキルを持っていませんから」
「そうだったわね。それにしてもまさか、昨夜の夕食会であいつらが話していた与太話を、信じている訳じゃないでしょうね?」
嘘だったのかあれ。なんかちょっとショックだ。
「まあ、あの場にいた全員でかかれば、百匹や二百の魔犬ならばどうにかなるでしょうけど、それ以上となると無理でしょうね」
二百匹が限界値か。魔犬を千匹見た。なんて目撃情報もあるしなあ。流石に千匹は盛り過ぎだとしても、二百匹以上いる可能性はある。判断が難しいところだな。
「今から心配していても仕方ないわ。まずはあの冒険者たちのお手並み拝見といきましょう」
そう言うバヨネッタさんだったが、その口調はあまり期待しているようには聞こえなかった。
バヨネッタさんの予想は当たっていた。あれから三日。冒険者たちは魔犬退治に当たっていたが、結果は散々なものだった。
まず冒険者たちはそれぞれのパーティーで事に当たった。領主から報奨金が出るのだ。早い者勝ちだと思ったのだろう。
しかし倒しても倒しても沸き出てくる魔犬に、少人数のパーティーでは対処しきれず、結果、俺たちを除く十一人のパーティーで事に当たる事になったのだが、それでも沸き出てくる魔犬たちに苦戦、逃げ帰ってくる結果となってしまった。そして、
「嫌よ」
冒険者たちは俺たちに協力を求める為に黒犬の寝床亭までやって来たが、バヨネッタさんにすげなく協力を断られていた。
「な!? ふざけるなよ魔女が! お前らだってメイネイン様から直々に魔犬退治を承っただろう!」
冒険者の一人がバヨネッタさんに詰め寄ろうとするのを、俺が間に立って抑え込む。
「私はあの場ではっきり了承していないわ」
「わがままが過ぎるのではないですか? 魔女さん。アルーヴたちから聞いていますよ。あなたたちだって西ルートを使いたいのでしょう? それなのに自分たちは安全な場所から事態を静観しているだけなんて」
あいつら口が軽いな。バヨネッタさんとオルさんが顔をしかめている。後で何かしら制裁がありそうだ。
「私がどうしようと私の勝手でしょう。それにあなたたちだって私を利用してお金を稼ぎたいだけのくせに、偉そうに上から物を言わないでくれる?」
睨み合うバヨネッタさんと冒険者たち。今すぐにでも乱闘が始まりそうな雰囲気だ。
「三日待ってあげる」
「はあ!?」
このまま乱闘になるかと思ったら、バヨネッタさんは不敵な笑みとともに、そう提案した。
「三日後、私とそこの従僕の二人で、その魔犬を掃討してあげるわ。もしこの件でお金を稼ぎたいと思っているなら、それまでにその魔犬をあなたたちだけでどうにかする事ね」
バヨネッタさんの提案に冒険者たちは怒り心頭である。ちなみに従僕とは俺の事だ。
「良いだろう。三日だな? 魔女よ、そんな事言って後で吠え面かく事になるからな!」
十一人の冒険者たちはそう言い残して、黒犬の寝床亭を立ち去っていった。良かった。乱闘にならなくて。しかしバヨネッタさんにも困ったものだ。
「なによ。そんな怨めしそう顔をして」
「はあ。あんな大言を吐いて、魔犬退治の勝算はあるんですか?」
「どうかしらね? まだ魔犬を見た事もないから分からないわ」
ああ、どうしたもんかなあ。
1
お気に入りに追加
327
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
2年ぶりに家を出たら異世界に飛ばされた件
後藤蓮
ファンタジー
生まれてから12年間、東京にすんでいた如月零は中学に上がってすぐに、親の転勤で北海道の中高一貫高に学校に転入した。
転入してから直ぐにその学校でいじめられていた一人の女の子を助けた零は、次のいじめのターゲットにされ、やがて引きこもってしまう。
それから2年が過ぎ、零はいじめっ子に復讐をするため学校に行くことを決断する。久しぶりに家を出る決断をして家を出たまでは良かったが、学校にたどり着く前に零は突如謎の光に包まれてしまい気づいた時には森の中に転移していた。
これから零はどうなってしまうのか........。
お気に入り・感想等よろしくお願いします!!
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
俺のスキルが無だった件
しょうわな人
ファンタジー
会社から帰宅中に若者に親父狩りされていた俺、神城闘史(かみしろとうじ)。
攻撃してきたのを捌いて、逃れようとしていた時に眩しい光に包まれた。
気がつけば、見知らぬ部屋にいた俺と俺を狩ろうとしていた若者五人。
偉そうな爺さんにステータスオープンと言えと言われて素直に従った。
若者五人はどうやら爺さんを満足させたらしい。が、俺のステータスは爺さんからすればゴミカスと同じだったようだ。
いきなり金貨二枚を持たされて放り出された俺。しかし、スキルの真価を知り人助け(何でも屋)をしながら異世界で生活する事になった。
【お知らせ】
カクヨムで掲載、完結済の当作品を、微修正してこちらで再掲載させて貰います。よろしくお願いします。
転売屋(テンバイヤー)は相場スキルで財を成す
エルリア
ファンタジー
【祝!第17回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞!】
転売屋(テンバイヤー)が異世界に飛ばされたらチートスキルを手にしていた!
元の世界では疎まれていても、こっちの世界なら問題なし。
相場スキルを駆使して目指せ夢のマイショップ!
ふとしたことで異世界に飛ばされた中年が、青年となってお金儲けに走ります。
お金は全てを解決する、それはどの世界においても同じ事。
金金金の主人公が、授かった相場スキルで私利私欲の為に稼ぎまくります。
集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる