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「何ですって?」
私はドスが効いた声で返してしまった。
「転生してるわよね?」
「ええ、あなたも?」
私はびっくりして聞き返してしまった。
「もちろんよ」
ルドヴィカママはそういうとため息をゆっくりたっぷりついた。
「いや、おかしいなとは思ってたのよジッパー知ってるし」
「あぁ、気づかなかったわ、普通に話してたわ」
お互いを見て私達は笑った。
「私は日本にいたんだけど」
「私も日本よ」
「同じじゃないの!! 」
私達は二人して大きな声を出してしまった。
「日本人だなんて凄い偶然だわ!」
「ほんとそうよね」
「私は高橋多美子だけどあなたは」
「え……高橋……勝也」
「え!! うそっ!!」
うそでしょ? 私の本当の親なんだけど!!
「こんな再会ってある?私、またあなたの親なの?」
「あら、悪かったわね」
私は昔に戻ったように話しながらお互い少し胸が熱くなって少し涙目になってしまった。
「今回の人生、ママは幸せなの?」
「まぁ、あなたのママだった時よりもお金の心配はないし幸せかも」
「なら良かったわ」
「むしろあなたが大変なんじゃない?ってかなんで死んだの?」
「私?あぁ、海外旅行中に刺されて死んだのよ」
「うそでしょ、あんた昔から運があまりよくなかったけど刺されるとかヤバすぎる」
「ヤバいよね、でも私が皇后になるほうがもっとやばくない?」
「それはそうだけど向いてるんじゃない?小さな頃からプリンセス物好きだったじゃない」
「まぁね、まさか自分がそうなるとは思わなかったけどね」
「本当に自分の息子が娘になって皇后になるなんて思わなかったわ」
「私もそう思っているわ」
すると突然ノックする音が聞こえてきた。
「はい」
「皇帝陛下がお見えです」
あら何しにきたのかしら?親子の感動の再会をぶち壊すだなんて、空気読んでほしいわね。
「はい、どうぞ」
扉が開き、フランツとゾフィー皇太后がやってきた。
いや、私もう眠いのにまたなんか会話するのかしら?
めんどくさいわ。
「では、今日はこれで失礼しましょう」
ゾフィー皇太后がそういうと女官達がベッドに入るように促す。
待って一緒に寝るのか、忘れてたわ。
私はベッドに入るとルドヴィカママとゾフィー皇太后は一礼して部屋を出て行った。
今日はこれで終わりか。
「シシィ、疲れたかい?」
声をかけてきたのはフランツだけど存在忘れてたわ。
「大丈夫よ、思ったよりは疲れなかったけど手の振り過ぎで腕が少し筋肉痛ね、何より宝冠やらなんやらが重くて仕方ないわ」
「今日の君は立派だったよ、国民みんなが君に恋しただろう」
「有難いことよね」
私はそう言うと瞳を閉じた。
私はドスが効いた声で返してしまった。
「転生してるわよね?」
「ええ、あなたも?」
私はびっくりして聞き返してしまった。
「もちろんよ」
ルドヴィカママはそういうとため息をゆっくりたっぷりついた。
「いや、おかしいなとは思ってたのよジッパー知ってるし」
「あぁ、気づかなかったわ、普通に話してたわ」
お互いを見て私達は笑った。
「私は日本にいたんだけど」
「私も日本よ」
「同じじゃないの!! 」
私達は二人して大きな声を出してしまった。
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「ほんとそうよね」
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「え……高橋……勝也」
「え!! うそっ!!」
うそでしょ? 私の本当の親なんだけど!!
「こんな再会ってある?私、またあなたの親なの?」
「あら、悪かったわね」
私は昔に戻ったように話しながらお互い少し胸が熱くなって少し涙目になってしまった。
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「まぁ、あなたのママだった時よりもお金の心配はないし幸せかも」
「なら良かったわ」
「むしろあなたが大変なんじゃない?ってかなんで死んだの?」
「私?あぁ、海外旅行中に刺されて死んだのよ」
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「ヤバいよね、でも私が皇后になるほうがもっとやばくない?」
「それはそうだけど向いてるんじゃない?小さな頃からプリンセス物好きだったじゃない」
「まぁね、まさか自分がそうなるとは思わなかったけどね」
「本当に自分の息子が娘になって皇后になるなんて思わなかったわ」
「私もそう思っているわ」
すると突然ノックする音が聞こえてきた。
「はい」
「皇帝陛下がお見えです」
あら何しにきたのかしら?親子の感動の再会をぶち壊すだなんて、空気読んでほしいわね。
「はい、どうぞ」
扉が開き、フランツとゾフィー皇太后がやってきた。
いや、私もう眠いのにまたなんか会話するのかしら?
めんどくさいわ。
「では、今日はこれで失礼しましょう」
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待って一緒に寝るのか、忘れてたわ。
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今日はこれで終わりか。
「シシィ、疲れたかい?」
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「大丈夫よ、思ったよりは疲れなかったけど手の振り過ぎで腕が少し筋肉痛ね、何より宝冠やらなんやらが重くて仕方ないわ」
「今日の君は立派だったよ、国民みんなが君に恋しただろう」
「有難いことよね」
私はそう言うと瞳を閉じた。
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