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283、お弁当とドタバタな朝
しおりを挟む今日は保育園のお弁当の日だった事が切っ掛けで、チュー助の頑固スイッチが入ってしまって朝から体力ゲージが大幅に削られたウサギです。
保育園のお弁当の日だということが問題ではなく、それは切っ掛けに過ぎませんでした……。
……とは言いましても、子ども用のお弁当のおかずを作るために普段よりは割増で早起きするのは辛いものです。
増してや冬に向けてどんどん寒くなって来るこの時期。
暖かくて柔らかなお布団から離れることは容易なことでは有りません。
前日の夜から覚悟を決めていないと、寒いキッチンに行くと思えばお布団から出る気持ちにはなりませんよね。
それでも頑張って布団とお別れして、お弁当と夕飯の調理を始めた私。
キッチンを広く使うためにも、出来上がったおかずやお弁当を食卓の方へと置いておきました。
そんなこんなしておけば、犬助とチュー助が起き出してくる時間となります。
今日はお弁当の日だよ、という魔法の言葉に反応して、先に起きて来た犬助が余ったお弁当のおかずに喜びます。
普段よりもテンション高めに朝ご飯を堪能する犬助。
大好きなチーズinウインナーや卵焼きをモシャモシャしています。
しかし、私とクマ太郎はこの場面で大きな失敗をしました。
体力ゲージの大半を削るほどの痛恨の一撃でした……。
クマ太郎に抱っこされて起きて来たチュー助。
ここまでは何の問題も有りません。
問題なのは、食卓の上に置いてあったお弁当をチュー助の視界に入れてしまったことです!!
チュー助の可愛いお目々に映ったお昼のお弁当。
その瞬間にチュー助のスイッチは激しく連打されたのでしょう……。
そう……朝ご飯はお昼用に作ったお弁当しか食べないもん!スイッチが……連打されてしまったのです……。
本当にもう……本当に、それからが大変でした……。
「お弁当に入れているおかずと同じだよ」と言っても、普通のタッパにお弁当に見立てておかずを詰めても……。
何をしてもチュー助は納得しません……。
親心と致しましては、朝ご飯を食べずに保育園へとレッツ・ゴー!することは可哀想です。
でも時間は刻一刻と過ぎていきます。
焦っても、怒っても、大きな声を出してもチュー助が泣くだけで、状況はより悪化の一途を辿るでしょう……。
そう思えば、犬助の朝の準備を優先して進め、チュー助は気持ちが変化するまで様子を伺うことがベストだとクマ太郎と私は判断しました。
……ある意味、それは一つの賭けです。
時間を置いたとしてもチュー助の気持ちが変化しない可能性も有りますから。
しかしっ!
私とクマ太郎は賭けに勝ちました!!
本来の自宅を出発する時間、その十分前。
チュー助が「しゃーしゃー、ちょうだい!」とふりかけご飯をリクエストしました。
その言葉に始まる私とクマ太郎のスタートダッシュ!
マリオカートがロケットスタートを決めるように、チュー助の朝の準備が開始されました。
結論から言えば、私もクマ太郎もギリギリセーフで職場へと辿り着きました……。
今日の反省点としては、子どもにお弁当を見せたらいけないと言うことでしょう……。
次回以降のお弁当の日は重々気を付けて対応したいと思ったドタバタな朝でした……。
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